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生まれついて父はいない。そして幼くして、母までも事故で亡くしたひな菊を支えたのは、親友のダリアだ。ダリアがブラジルに旅立ち十数年、二十五歳のひな菊は、ダリアとの「林の中」の鮮やかな想い出を胸に今を生きる――。哀しくも温かな人生をひな菊は語る。奈良美智とのコラボレーションで生まれた夢よりもせつない名作。
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Posted by ブクログ
これだよ!これ! 久しぶりに、私の大好きなばななに会った気がする。死と生の示唆に富んだ小説。離れようが、死のうが、一緒に過ごした時は永遠。ひな菊の人生という箱は永久に残っていく。奈良美智氏の挿絵も、最初は奇妙に映るが、最後には愛らしく感じる。
奈良美智さんとのコラボレート作品。ひな菊の切なくも悲しい人生を、奈良美智さんの絵が華やかに彩っている。 焼きそばを焼く店を手伝う日常を愛し、母や友達の死を乗り越えて、生きることへの渇望を感じた。
再読。年に数回、吉本ばななに戻ってきたくなる病を発症し、今回は『ひな菊の人生』に戻ってきました。フランス製のいちじくの香水は他の作品にも出てくるモチーフで、気になってるけど買ったりせず頭の中で良い匂いを反芻しています。ひな菊がお店の鉄板で作るソース焼きそばがすごく美味しそうで、小さい頃からの親友ダリ...続きを読むアとの距離感が最高で、大人になってからの不便そうでありながらも良く考えて生きている感じがとても安心します。 ひな菊の生き方に倣って、淡々と、でもしっかりと生きていきたいと、読み終わるといつも思う。 奈良美智さんの挿画もとても素敵です。
吉本ばななさんの本は3冊目です。 ばななさんの世界というか、空気というかとにかく好きです! 奈良美智さんの絵ともすごく合っていて、哀しいけど優しい雰囲気で読書の秋にはピッタリだと思いました。
吉本ばななさんの空気感が好きすぎる。命とは、生きることとは、というのを、寂しくなるくらい丁寧に書いている。恵まれてなくても、楽しくなくても、それでも生きることは続いていくんだよなって思った。読み終わったとき、この、とても楽しいわけでもなければ死ぬほど苦しいわけでもない私の人生に、少しだけ愛着がわいた...続きを読む。
奈良美智さんとのコラボ 表紙と挿し絵がとても可愛らしく、 絵本と小説が合体したような本。 文章を読みながら今この描写の絵かな?と 見比べながら読むのもとても面白かった。 表紙の「夜の笛-ダリアを呼ぶひな菊」 無心でたて笛を吹くひな菊の純粋無垢な姿と、ばななさんの不思議な世界観が表現されていて一番好...続きを読むき。 最後の「宇宙に浮かぶ小箱」の絵も好き。 だって、いろいろな人の思い出が詰まった箱が いっぱいあちこちに浮いてるの想像すると夢があって面白い。(箱に顔の絵が描いてある。) どの絵も可愛いらしくて家に飾りたくなっちゃう。 幼い頃に母を亡くしたひな菊は、親友のダリアに支えられ十数年後ダリアから1通の手紙が届く。 母の死、ダリアとの出会いと別れを通してどのように考え人生を生きようとするか描かれている。 特に印象に残ったのは、ひな菊の夢。 ひな菊の見る夢の意味が最初よく分からなかったけど、夢のパズルが解けた瞬間は トリハダかたった。 ちょっとファンタジーぽいけど虫の知らせみたいで実際にありそうで怖い。 『キッチン』の夢のシンクロとは違い、夢の不思議な交流が物語のキーワードになっていてミステリアスで面白い。 二人の名前がダリアとひな菊と花の名前になっているのも気になった。 ダリアの花言葉は「友情」と「感謝」 ひな菊の花言葉は「希望」「あなたと同じ気持ち」、二人の似た境遇、気持ち表していてるようで物語にフィットしているように思える。 ひな菊は「死」は平等で誰にでも訪れる、稀ではないと言っていた。 でも私にとって「死」は特別で平等ではない。 自分の死は受け入れられるけど、大切な人の死は特別。自分の心の支えだったり、何で?悪いことなんかしてないのに?早世と長寿、死にかたでもまた違ってくる。 ただ、そう思わないと前には進めないのも事実。 なので大切な人と互いに生涯心の支えになるような思い出をいっぱい作って、私、大切な人の箱に入りきれないほどの思い出を詰め込めるように生きていきたいと思う。 吉本ばななさんの本を読むと フワフワするような不思議な気持ちになる。 悲しいような?せつないような? それでいて優しくてあたたかい。 こう感じるのは自分だけなのか? ばななさんの世界観によるものなのか?
・事故の場面での母の行動に母の愛情だけではないものを感じる。 神様がそうさせた…的な。 ・仕事も一日の流れも変わらない。 だから他で変化を作る。 とてもいい方法♡ ・自分はどんなキラキラした思い出でできているのかをつい考えてしまった。 ・後からじわじわと来るタイプの物語 ・会っていなくても繋...続きを読むがっている。 この感覚わかる気がする。 ・甘えると全てが崩れる この感覚もわかる気がする。 ・ダリアとひな菊 名前がその人を想像させるところが面白い
しびれた。 70ページのこの部分。深い。 「なにかを徹底的に受け入れようとすることは、 この世で起こっていることに関して普通の百倍 くらい敏感になることだった。決して鈍くなって 乗り越えようということではなかったように思う。」
「天とか運命とかは、首の事故で彼を俺たちから奪うことはできても、あの楽しかった時間を奪うことは永遠にできないから、俺たちの勝ちだと思うんだ。」 自分が経験したこと、関わった人と過ごした時間、それらの積み重ねが人生だと思わせてくれる。大切な人を想い出しながら読んで胸が熱くなった。
淋しい夜にしみじみ読むと心に深く染みてくる、そんな物語。生きることの意味をひな菊を通して感じることができた。
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