ひな菊の人生

ひな菊の人生

689円 (税込)

3pt

生まれついて父はいない。そして幼くして、母までも事故で亡くしたひな菊を支えたのは、親友のダリアだ。ダリアがブラジルに旅立ち十数年、二十五歳のひな菊は、ダリアとの「林の中」の鮮やかな想い出を胸に今を生きる――。哀しくも温かな人生をひな菊は語る。奈良美智とのコラボレーションで生まれた夢よりもせつない名作。

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ひな菊の人生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これだよ!これ!
    久しぶりに、私の大好きなばななに会った気がする。死と生の示唆に富んだ小説。離れようが、死のうが、一緒に過ごした時は永遠。ひな菊の人生という箱は永久に残っていく。奈良美智氏の挿絵も、最初は奇妙に映るが、最後には愛らしく感じる。

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    奈良美智さんとのコラボレート作品。ひな菊の切なくも悲しい人生を、奈良美智さんの絵が華やかに彩っている。
    焼きそばを焼く店を手伝う日常を愛し、母や友達の死を乗り越えて、生きることへの渇望を感じた。

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    再読。年に数回、吉本ばななに戻ってきたくなる病を発症し、今回は『ひな菊の人生』に戻ってきました。フランス製のいちじくの香水は他の作品にも出てくるモチーフで、気になってるけど買ったりせず頭の中で良い匂いを反芻しています。ひな菊がお店の鉄板で作るソース焼きそばがすごく美味しそうで、小さい頃からの親友ダリ

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    吉本ばななさんの本は3冊目です。
    ばななさんの世界というか、空気というかとにかく好きです!
    奈良美智さんの絵ともすごく合っていて、哀しいけど優しい雰囲気で読書の秋にはピッタリだと思いました。

    0
    2023年11月03日

    Posted by ブクログ

    吉本ばななさんの空気感が好きすぎる。命とは、生きることとは、というのを、寂しくなるくらい丁寧に書いている。恵まれてなくても、楽しくなくても、それでも生きることは続いていくんだよなって思った。読み終わったとき、この、とても楽しいわけでもなければ死ぬほど苦しいわけでもない私の人生に、少しだけ愛着がわいた

    0
    2014年09月03日

    Posted by ブクログ

    奈良美智さんとのコラボ
    表紙と挿し絵がとても可愛らしく、
    絵本と小説が合体したような本。
    文章を読みながら今この描写の絵かな?と
    見比べながら読むのもとても面白かった。

    表紙の「夜の笛-ダリアを呼ぶひな菊」
    無心でたて笛を吹くひな菊の純粋無垢な姿と、ばななさんの不思議な世界観が表現されていて一番好

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    ・事故の場面での母の行動に母の愛情だけではないものを感じる。
    神様がそうさせた…的な。

    ・仕事も一日の流れも変わらない。
    だから他で変化を作る。
    とてもいい方法♡

    ・自分はどんなキラキラした思い出でできているのかをつい考えてしまった。

    ・後からじわじわと来るタイプの物語

    ・会っていなくても繋

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    しびれた。

    70ページのこの部分。深い。

     「なにかを徹底的に受け入れようとすることは、
      この世で起こっていることに関して普通の百倍
      くらい敏感になることだった。決して鈍くなって
      乗り越えようということではなかったように思う。」

    0
    2019年01月20日

    Posted by ブクログ

    「天とか運命とかは、首の事故で彼を俺たちから奪うことはできても、あの楽しかった時間を奪うことは永遠にできないから、俺たちの勝ちだと思うんだ。」
    自分が経験したこと、関わった人と過ごした時間、それらの積み重ねが人生だと思わせてくれる。大切な人を想い出しながら読んで胸が熱くなった。

    0
    2018年12月19日

    Posted by ブクログ

    淋しい夜にしみじみ読むと心に深く染みてくる、そんな物語。生きることの意味をひな菊を通して感じることができた。

    0
    2013年06月23日

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