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欲望のメディア
映像革命を描いてネット社会到来を予言! 都知事になる以前からツイッターを始めていた著者。なぜインタラクティブな(双方向性の)情報発信にいち早く着目したのか? それは、戦後急速に普及したテレビの本質を、本書の執筆過程で研究しつくしたからだった。 テレビ草創期の技術者群像から、正力松太郎、力道山、田中角栄までを追い、映像のもつ魅力と利権を徹底検証。そして物語は、ネット社会到来の予兆ともいえる、あの事件の現場で結ばれる・・・。昭和から平成にかけて、緻密な取材と卓越した考察で日本の未来を予見した、「ミカド三部作」の完結編! -
妖怪文化入門
河童・鬼・天狗・山姥――。妖怪はなぜ絵巻や物語に描かれ、どのように再生産され続けたのか。豊かな妖怪文化を築いてきた日本人の想像力と精神性を明らかにする、妖怪・怪異研究の第一人者初めての入門書。 -
月刊バレーボール
今年の近畿インターハイは男女ともに、これまで全国大会では優勝経験のなかった2校が大会を制した。次代の日本バレー界を担う選手たちが躍動し、大きな盛り上がりを見せた真夏の戦いを振り返る。ほかにも全日本中学校選手権大会や全日本小学生大会では大会レポートのほか、出場全チームの選手名鑑を掲載する。 アジア選手権を戦った女子日本代表や、アジア競技大会に挑む選手たちの声もお届けする 目次 【日本は3位】アジア選手権女子 妖怪世代(モンスタージェネレーション)熱戦記 近畿インターハイレポート 【BOY’S PICK UP PLAYER】西村海司(清風)、一ノ瀬 漣(鎮西)、岩田怜緯(東山)ほか <男子>【優勝】清風(大阪) 最後まで全員で、初の日本一 【準優勝】鎮西(熊本) 【3位】東山(京都①)、駿台学園(東京①)ほか <女子>【優勝】横浜隼人(神奈川①) 3年越しのチームがつかんだ初の日本一 【準優勝】東九州龍谷(大分) 【3位】金蘭会(大阪①)、下北沢成徳(東京②)ほか 【GIRL’S PICK UP PLAYER】忠願寺莉桜(東九州龍谷)、佐々木結愛(横浜隼人)、小林天音(下北沢成徳)ほか 全日本中学校選手権大会 【優勝】<男子>菟田野中(奈良)<女子>祇園東中(広島) 全日本中学校選手権大会出場名鑑 全日本小学生大会 出場選手名鑑 全日本小学生大会レポート <男子>小岩クラブ(東京)<女子>MIRACLE・FVC(東京)<混合>天理エンジェルス(奈良)が優勝 大会スケジュール 選抜/大学生/小学生/海外/高校生の話題 大会レポート 大会レポート 月刊バレーボール通信販売情報 WORLD TODAY 月刊九人制通信 2026-27 大同生命SV.LEAGUEチームの話題 2026-27 SV.LEAGUE GROWTH&新Vリーグチームヘッドライン V.B.INFORMATION 次号予告&編集後記 読者プレゼント 【いざアジア選手権へ】男子日本代表国際親善試合 ブラジル戦より 高橋慶帆 × 西山大翔「自分んたちの色を出して」 愛知で開幕、アジア競技大会情報 水町泰杜&黒澤孝太がアジア競技大会に出場 トヨタ自動車ビーチバレーボール部 -
サツ飯
『銀座「四宝堂」文房具店』著者の異色作! 「もうガマンできませんっ。いただきます!!」 満腹度120%、「銀座「四宝堂」文房具店」シリーズが大人気の著者による、異色グルメ小説。 PR会社に勤める桜花(さくら・はな)・30歳は、大食いで食べっぷりがいいところを認められ、Y県警の職員向け広報誌「桜花(おうか)」の人気連載〈サツ飯! 拝見〉を担当することに。サツ飯を作る人・食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞くコーナーだ。 取材初日、県警総務部の長山修二と、町のそば屋・長寿庵を訪ねる。 丼のふちまで盛られた、ふんわり甘じょっぱい香りのカツ丼を、笑顔で噛みしめる「食べる人」警部補・西田。その光景を嬉しそうに見つめる店主夫婦。 警察についてステレオタイプ的な知識しかなかった桜花が、そこで見て聞いて食べて、呟いた意外な一言とは――。 事件は起こらずとも、腹はすく。“警察のごはん”を食べて驚きの“内部事情”を知る、どこにもないグルメ小説! 文庫書き下ろし。 カバーイラストはイシヤマアズサさん。 -
赤い博物館
『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作! 松下由樹主演ドラマ「犯罪資料館 緋色冴子シリーズ『赤い博物館』」原作。 キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女・緋色冴子警視と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい寺田聡巡査部長。 図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった二人が挑む難事件とは――。 予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説! 〈収録作品〉 パンの身代金 復讐日記 死が共犯者を別つまで 炎 死に至る病 解説・飯城勇三 -
漢字ふむふむ
人気のNHK漢字バラエティを完全書籍化! 日本と中国では同じ漢字なのに意味が微妙にすれ違っていたり、時には正反対の場合も。全60篇、通勤通学のお供にも最適の一冊です。 「痴漢=性犯罪者」は大江健三郎が作った? 「妻」は「老婆」か、「老婆」が「妻」か? あなたの干支は「豚」ですか? 遠い昔、中国から伝わってきた漢字ですが、意味も一緒とは限りません。長い時間を経て全く違う意味になったものも少なくないのです。漢字の知られざるルーツと遍歴を深堀りする人気番組が一冊に! -
他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編本! 「自分が生きやすい」社会に必要なのものとは? 感情的な共感の「シンパシー」ではなく、 意見の異なる相手を理解する知的能力の「エンパシー」。 この概念を心理学、社会学、哲学など様々な学術的分野の研究から繙く。 うまく活用するために、自治・自立し相互扶助のアナキズムを提唱。 新しい思想の地平に立つ刺激的な一冊。 他者はあまりに遠い。“共感”だけではたどり着けない。 ジャンプするために、全力で「考える」知的興奮の書! ――東畑開人 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
高峰秀子の言葉
名女優が遺した嘘いつわりのない言葉、その生き方 「他人(ひと)の時間を奪うことは罪悪なんです」「苦労は、磨き粉みたいなもんだね」「何でも、まず、やってみせること」――高峰秀子の言葉には嘘や飾り、蛇足がなかった。思わず笑ってしまうウイットに富み、あらゆる心情をさらりと口にした。それは彼女の生き方そのものだった。今も鮮烈な記憶を残す名女優が発した、心に刻まれる30の言葉。 目次より 「返事を書きたい手紙には、住所がない」 「一時が万事ということがあります」 「食べる時は一所懸命食べるといいよ」 「いつも心のノートを真っ白にしておきたいの」 「緊張してたら太りませんッ」 「男の人は職場で見るに限ります」 ※この電子書籍は2014年1月に新潮社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
十字架のカルテ
犯罪者の心の闇に迫る精神鑑定医。医療ミステリーの新境地! 精神鑑定の第一人者・影山司に導かれ、容疑者たちの心の闇に迫る新人医師の弓削凜。だが、彼女も心の中で重い十字架を背負っていた。 光陵医科大学附属雑司ヶ谷病院の新人医師・弓削凜は精神鑑定医を目指し、精神鑑定の第一人者と言われる影山司院長に弟子入りする。影山に導かれ、凜は統合失調症、詐病、解離性同一性障害など、様々な事件の容疑者たちの心の闇に迫る。そして凜にも、どうしても精神鑑定医にならなくてはならない秘密の事情があった。 目次 プロローグ 第一話 闇を覗く 第二話 母の罪 第三話 傷の証言 第四話 時の浸蝕 第五話 闇の貌 エピローグ -
モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ 2022-2023年 軽自動車のすべて
日産サクラ誕生!/最新35車種徹底ガイド 目次 登場! スズキ・スペーシア ベース 改良! スズキ・ワゴンR これからは軽も電気自動車! 日産サクラの魅力をチェック ふたつのスタイルで魅了する 新型ダイハツ・ムーヴ キャンバス 「軽自動車のすべて」の読み方 スーパーハイトクラス ホンダN-BOXカスタム ホンダN-BOX ダイハツ・タント カスタム ダイハツ・タント スズキ・スペーシア ギア スズキ・スペーシア/スペーシア カスタム 日産ルークス ハイウェイスター 日産ルークス 三菱eKクロス スペース 三菱eKスペース ダイハツ・タントにアクティブ系のタント ファンクロスが追加! ハイトワゴンクラス 日産サクラ 三菱eKクロスEV ダイハツ・ムーヴ キャンバス スズキ・ワゴンRスマイル ホンダN-WGN/N-WGNカスタム 日産デイズ/デイズ ハイウェイスター 三菱eKワゴン/eKクロス ダイハツ・ムーヴ/ムーヴ カスタム スーパーハイト&バンのラゲッジ比較 SUV&スペシャリティクラス スズキ・ハスラー スズキ・ジムニー ダイハツ・タフト ダイハツ・コペン ホンダN-ONE セダンクラス スズキ・アルト ラパン スズキ・アルト ダイハツ・ミラ トコット ダイハツ・ミラ イース プレゼントコーナー バン、キャブオーバー&トラッククラス ダイハツ・アトレー ホンダN-VAN スズキ・エブリイワゴン ダイハツ・ハイゼット トラック スズキ・キャリイ バックナンバー 裏表紙 -
雲を紡ぐ
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるのか? 第8回高校生直木賞(2021)受賞作! 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。 いじめが原因で学校に行けなくなった高校2年生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。 ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒は岩手県盛岡市の祖父の元へ行ってしまう。 美緒は、祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。 一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。 「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。 その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語るように、読む人の心を優しく包んでくれる1冊。 文庫版特典として、スピンオフ短編「風切羽の色」(「いわてダ・ヴィンチ」掲載)を巻末に収録。 文庫解説・北上次郎 ※この電子書籍は2020年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
海の十字架
「銀」と「鉄砲」と「キリスト教」が戦国武将たちの運命を変えた。 大航海時代とリンクしたまったく新しい戦国史観で綴る短編集。 作家生活30周年を迎え、歴史の新しい読み解き方を提示し続ける著者が「戦国時代こそが、『開国』の瞬間だった!」という価値観で描いた革新的な一冊。 表題作「海の十字架」他六篇を収録 1 海の十字架・大村純忠 日本初のキリシタン大名となった大村純忠は、なぜ改宗に踏み切ったのか? ポルトガルの大型帆船「ナウ」を見た純忠の決断とは。イエズス会と大村家の関わりと、貿易港「長崎」誕生秘話。 2 乱世の海峡・宗像氏貞 総勢八万の大軍を擁する大友家、覇権拡大を目指す毛利家。大国に挟まれた十四歳の宗像氏貞が選んだのは「海の民」の本道を貫く生き方だった。 3 海の桶狭間・服部友貞 その実力を認められ、織田水軍として兵を率いてくれと打診された服部友貞は、それを拒絶。「桶狭間の戦い」を経て、信長という男の神髄を知ることになる。 4 蛍と水草・三好四兄弟 瀬戸内の海運を支配して莫大な関銭や津料を得ていた三好家は八ヵ国にも及ぶ版図を誇っていたが、その栄華はある男によって崩れさる。 5 津軽の信長・ 津軽為信 室町幕府の将軍の首をすげかえた信長の行動力を知った為信は、我こそが「津軽の信長」になると決意。南部家を倒すため、為信が練り上げた「策略」とは。 6 景虎、佐渡へ・長尾景虎 家督争いの渦中にいた長尾景虎は、劣勢に立ち、佐渡へ渡り、「ある行動」を起こす。「越後の虎」になった男の出発点を描く。 ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
絵のある自伝
『旅の絵本』『ふしぎなえ』『ABCの本』などが世界中で愛されている画家の、初の自伝。 「自伝のようなものは書くまい」と思っていたが、日本経済新聞の「私の履歴書」欄に原稿を寄せるうちに「記憶のトビラがつぎつぎに開いた」、と大改稿大幅加筆。人情味のある豪傑な義兄、小学校で隣の席だった女の子、朝鮮人の友人、両親、弟……昭和を生きた著者が出会い、別れていった有名無名の人々との思い出をユーモア溢れる文章と柔らかな水彩画で綴る。 「わたしも、冗談が多すぎた。でもまだ空想癖はやまない。しかしこの本に書いたことはみな本当のことで、さしさわりのあることは書かなかっただけである」とは著者の弁だが、炭鉱務め、兵役、教員時代など知られざる一面も。 50点以上描き下ろした絵が、心温まる追憶は時代の空気を浮かび上がらせ、読む者の胸に迫る。楽しく懐かしい、御伽話のような本当のお話。 ※この電子書籍は2014年5月刊行の文春文庫を底本としています。 -
昭和の名将と愚将
恩賜の軍刀を与えられた秀才組に名将はいなかった 責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望……昭和の代表的軍人22人を俎上に載せて、敗軍の将たちの人物にあえて評価を下す。 第一章 栗林忠道 第二章 石原莞爾と永田鉄山 第三章 米内光政と山口多聞 第四章 山下奉文と武藤章 第五章 伊藤整一と小沢治三郎 第六章 宮沢繁三郎と小野寺信 第七章 今村均と山本五十六 第八章 服部卓四郎と辻政信 第九章 牟多口廉也と瀬島龍三 第十章 石川信吾と岡敬純 第十一章 特攻隊の責任者 大西瀧治郎・冨永恭次・菅原道大 *電子書籍版では掲載されていない写真があります。 -
生涯投資家vs生涯漫画家 世界で一番カンタンな投資とお金の話
どうすればお金と仲良くなれるのか? 麻雀もFXも負け続けのサイバラが、「生涯投資家」村上世彰に投資とお金について教えを乞い、 株とビットコインに挑戦。その結果は文庫特別編「3年後の収支報告」対談で! 村上世彰氏と西原理恵子氏といえば、ともに“お金好き”で知られています。しかし実態は正反対。 村上ファンドをはじめ投資で財をなした村上氏に対し、西原氏は、曰く投資もバクチも麻雀も、実はこれまで負けっぱなし。 そこで本書の前半では、村上氏が西原氏に、 「投資とギャンブルはどう違う?」「買っていい株とダメな株の見分け方」 「損切りのタイミング」「ビットコインの将来性」などについて分かりやすくアドバイス。 後半は実践篇として、西原氏が1000万円を用意し、息子とともに日経225などの株に挑戦! それまでゲームばかりしていた息子はCNNを見るように…… 誰でも投資の極意をつかめるサイバラのイラスト付き! ※この電子書籍は2019年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
モーターファン別冊 ニューモデル速報 第616弾 レクサスNXのすべて
次世代の扉を拓く 目次 SCENE 未知への誘い ドライビングインプレッション アウトライン 開発ストーリー TAKUMIインタビュー ライバル車比較試乗 デザインインタビュー 使い勝手徹底チェック メカニズム詳密解説 ブランドインタビュー ツーリングインプレッション MODELLISTA/F SPORT PARTS アクセサリー&ドレスアップパーツガイド バイヤーズガイド プレゼントコーナー 縮刷カタログ 裏表紙 -
合成生物学の衝撃
人間を“改造”する技術はすでに実在する! DNAを設計し人工生命体を作る――。ノーベル賞受賞のゲノム編集技術や新型コロナワクチン開発、 軍事転用など最先端科学の表と裏。 生命の設計図であるゲノムのデジタル改変を可能にした合成生物学。この技術で、人類は自然に存在しない 生命体を誕生させることに成功した。医療などで応用が期待される一方、軍事転用の危険も指摘される “神の領域”の科学。第一線の科学者や巨額の投資を行う軍当局を取材し、その光と影に迫る、渾身のリポート。 ※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子
その女性は、出生前診断をうけて、「異常なし」と 医師から伝えられたが、生まれてきた子はダウン症だった。 函館で医者と医院を提訴した彼女に会わなければならない。 裁判の過程で見えてきたのは、そもそも 現在の母体保護法では、障害を理由にした中絶は 認められていないことだった。 ダウン症の子と共に生きる家族、 ダウン症でありながら大学に行った女性、 家族に委ねられた選別に苦しむ助産師。 多くの当事者の声に耳を傾けながら 選ぶことの是非を考える。 プロローグ 誰を殺すべきか? その女性は出生前診断を受けて、「異常なし」と医師から伝えられたが、生まれてきた子は ダウン症だったという。函館で医師を提訴した彼女に私は会わなければならない。 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
花影の花 大石内蔵助の妻
赤穂浪士・大石内蔵助の妻、りく。 忠臣として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻にスポットライトを当てた、影の「忠臣蔵」。 討ち入り後、りくは遺児となった大三郎とともに生きるが、その生涯は哀しいものだった。赤穂に嫁ぎ、夫を支え、そして夫亡き後は忠臣たちの遺族のもとをまわるなど、最期まで武士の妻であった。そんなりくの人生を平岩弓枝が鮮やかに描き出した傑作長編。涙なくしては読めません。 第25回吉川英治文学賞受賞作。 ※この電子書籍は1990年に新潮社より刊行され、文藝春秋より2020年12月に刊行した文庫版を底本としています。 -
100円100品100文字レシピ
ひとり100円でこんなにおいしい! たった100文字でこんなに簡単! 誰でも料理が楽しくなるミニマムレシピの決定版。 料理のレシピををわずか100文字で表現してしまう「100文字レシピ」は、人気料理研究家・川津幸子さんの専売特許です。 それがどれほど難しいことであるかは、いまお読みいただいている文のここまでが約100文字であることでご理解いただけるのではないでしょうか。 美味しいひと皿を簡単につくることを心がけている川津さんに、「一人前100円でお願いできますか」とリクエストしましたところ、 「またひとつ挑戦しがいがあるハードルが立ちましたね」と快諾いただきました。 電卓を片手にスーパーに通い、何度も試作をかさねて100品が揃いました。 一人前100円という制約がありますから、牛肉や高級魚など高価な食材は使えません。 それでも、鶏スペアリブのキムチ煮、焼き鮭のおろしあえ、水菜と桜えびの煮びたし、中華風肉豆腐、ごぼうのごまじょうゆ漬け、 ツナねぎチャーハン、ロイヤルミルクティーのグラニテ……と、一人前100円とは思えないようなメニューが満載です。 「これから料理を始める人に」「つまみを作りたい人に」「野菜を食べたい人に」 「友を呼びたい人に」「おやつも作りたい人に」という5つのパートからなりますが、 これで家庭料理のすべてが網羅される構成は、料理書籍の名編集者でもある川津さんのならではのアイデアです。 料理の基本テクニックや料理器具の使い方についてのコラムも充実。一家に一冊、キッチンに常備していただきたい“家庭料理のバイブル”です。 -
謝々! チャイニーズ
何も知らず飛び込んだ国で、こんなにも優しい人々に出会った。『転がる香港に苔は生えない』で大宅賞、『コンニャク屋漂流記』で読売文学賞を受賞した星野博美。開放政策に沸く等身大の中国を描いたデビュー作が、電子版で登場! 時は1993年。中国に魅せられた私は、ベトナム国境から上海まで、改革開放に沸く中国・華南地方を埃だらけの長距離バスに乗って旅をした。 急激な自由化の波に翻弄される国で出会った、忘れえぬ人々。 『転がる香港に苔は生えない』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者の、みずみずしいデビュー作。 解説・斎藤美奈子 ※電子書籍化にあたり、新章「地中に埋まっている部分」を収録。また、著者撮影の本文写真をすべてカラーで掲載。 -
悲しみの秘義
暗闇のなかにいる人へ――傑作エッセイ もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい――(解説・俵万智) 宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン、小林秀雄、ユングらの、死者や哀しみ、孤独について書かれた文章を読み解き、人間の絶望と癒しをそこに見出す26編。 「言葉にならないことで全身が満たされたとき人は、言葉との関係をもっとも深める」――自らの深い悲しみの経験を得た著者が、その魂を賭けて言葉を味わい、深い癒しと示唆を与えてくれる。 日経新聞連載時から話題を呼び、静かなロングセラーとなった一冊。 文庫化に際して「死者の季節」「あとがき」を増補。 カバーと本文内を、世界的に人気の高いアーチスト・沖潤子の作品が 優しく深く彩る。大切な人に贈りたい、特別な一冊。 単行本 2015年11月 ナナロク社刊『若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義』 文庫版 2019年12月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
古事記神話入門
この1冊で古事記神話のすべてがわかる! ベストセラー『口語訳 古事記』の著者が「あらすじ」と「解説」で紹介する、決定版古事記入門書。 イザナギ、イザナミの国生みから、高天の原を混乱に陥れたアマテラスとスサノヲの諍い、国譲りをするオホクニヌシ、初代天皇イハレビコの誕生まで。 日本人なら一度は読んでおきたい日本のはじまりの物語が、わかりやすく、より深く理解できる。 単行本より解説を増補し、この一冊で古事記のストーリーが完全に把握できるように改編。初代天皇からの系図や2020年に編纂1300年を迎える日本書紀との比較も掲載される。 女系天皇、生前退位と、天皇制に注目が集まる令和の時代を生きる日本人にとっての必読書。 ※この電子書籍は2012年5月に文藝春秋より刊行の『あらすじで読み解く古事記神話』を改題、大幅に加筆した文庫版を底本としています。 -
竜馬がゆく
総発行部数2500万部超! 坂本竜馬の奇蹟の生涯を壮大なスケールで描く、司馬文学の金字塔、遂に電子化! 土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる! 第1巻/生まれ落ちたときから背中一面に旋毛がはえていたため、豪気な父は、“千里の駿馬”になるかもしれないと、竜馬と名付けた。が、十二になっても寝小便する。近所の子から「坂本の寝小便ったれ」「坂本の泣き虫」 とからかわれ泣かされて帰ってくる。字を満足に覚えられず、寺子屋の師匠に見捨てられる。そんな竜馬は、十四歳の時に小栗流の道場に通いはじめてから、にわかに顔つきまで変わっていった。竜馬は強い――。幼年時代から、江戸での剣術修業、奥手だった青年時代、人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなどを描くシリーズ第1作 -
蒼穹の軌道爆撃隊
軍を退役した往還機パイロット、ハスミ大佐のもとに奇妙な女性の依頼が舞いこんだ。ヒマラヤで遭難した夫の遺体をシャトルで捜すというのだ。そんなことは不可能だ――訝しく思いつつも高額の報酬に惹かれ、ハスミ大佐は愛機イントレピッドIIを発進させた。だが離陸直前に対空ミサイルをあび、辛うじて軌道に到着するや、撃墜するという不気味な警告が……。地球周回軌道を狙う超兵器とはなにか? 謎の女の正体とは? 無敵の往還機乗り(シャトル・パイロット)ハスミ大佐の活躍を描く、近未来航空冒険小説! -
BRUTUS
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子版では、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページや特別付録が含まれない場合がございます。 ※本雑誌はカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 犬と暮らすのは、けっこう大変だ。 毎日の散歩にしつけ、食事や健康のこと。時間も手間もかかる。 それでも犬を迎えると、不思議なくらい暮らしは変わっていく。 家族の会話が増え、散歩に出れば知らなかった街の景色や人に出会う。 犬と行ける店も、泊まれる宿も、遊べる場所もずいぶん増えた。 犬のために始めたことが、いつの間に か自分たちの楽しみになっている。 犬と暮らすとは、ただ生活に犬が加わることではない。 犬がいることで、私たちの暮らしそのものが少しずつ形を変えていくことなのだ。 犬との関係から、今の暮らしを考えてみよう。 -
トヨタの会議は30分
大企業なのに大企業らしくない泥臭い会社。それこそが、私の知っているトヨタの本当の姿です。トヨタについては、すでにジャスト・イン・タイムや自働化など、主に工場の生産性効率化やスリム化に関するノウハウが一般にも広く知られています。ただ、実際にそこで働いていた者の視点から見ると、実は、ビジネスコミュニケーションの分野でのスリム化にも、大きな特徴やノウハウがあったと感じています。まだ、あまり世に知られていない、会議術や部下指導法も含めた、そうしたビジネスコミュニケーションのノウハウを、本書では幅広く紹介していきたいと思っています。 【目次】●第1章 極限まで無駄を減らす「時短会議術」 ●第2章 確実に相手を仕留める「コミュニケーション術」 ●第3章 トヨタ魂の根幹「本質思考」 ●第4章 スピリットをつなぐ「トヨタの教育」 ●第5章 良好な人間関係を築く方法 ●第6章 人間力を嵩上げする「配慮」のつくり方 -
生活保護特区を出よ。
1945年、大きな戦争により荒廃した日本は福祉と治安維持のため二つの政策を行った。 一つは東京を復興し「新都トーキョー」をつくること。 もう一つは、能力不振や病気、障害等により自立困難な者に国が衣食住、生活を保障する「生活保護特区」(俗称マントラアーヤ)を制定すること。 2018年、トーキョーの中流家庭で育った高校生のフーカは、落ちこぼれながらも平凡な日常を送っていた。 ところがある日、彼女の元に「特区通知」が届く。この国で何となく生き、何となく幸せになれると思い込んでいた彼女にとって、それは青天の霹靂だった―― 突如、生活保護特区に単身移住することになったフーカは、その想像を絶する状況に戸惑い、困惑する。 そして居住者たちとの共同生活が彼女を思いがけない道へ誘い込み…… -
わたしのいないテーブルで
新型コロナウイルスが蔓延する2020年春、手話通訳士の荒井尚人の家庭も様々な影響を被っていた。刑事である妻・みゆきは感染の危険にさらされながら勤務をせざるを得ず、一方の荒井は休校、休園となった二人の娘の面倒をみるため手話通訳の仕事ができない。そんな中、旧知のNPOから、ある事件の支援チームへの協力依頼が来る。女性ろう者が、口論の末に実母を包丁で刺したという事件のサポートだ。聴者である母親との間に何が? “コロナ禍でのろう者の苦悩”、“家庭でのろう者の孤独”をテーマに描く、〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第4弾。/解説=佐久間文子 -
父が子に語る昭和史
昭和という時代を次の世代に語り継ぎたい――本書は、数多くの資料の分析、4,000人以上の体験の聞き取りを通して昭和史に肉薄してきた著者が、恐慌から戦争、高度成長からバブル崩壊へといたる“昭和”の時代を、子の世代に向けて語った書である。飢えがあり飽食があり、軍国主義も民主主義もあった時代。人類の歴史の出来事をすべて体験したともいえるこの時代は、未来を見つめる上で日本人に多くの教訓を与えてくれる。著者は言う。「政治や経済など大きな視点だけでなく、普段何げなく見かける駅や街の姿など、目の前の光景の背後にどのような人間の意志があるか。それを見つめる眼を養うことが、今必要とされている“歴史を学ぶ”姿勢である」と。本書は、特定の史観によらず、あくまで一庶民の目から見た昭和の歴史を綴った書であり、「歴史を学ぶ」ためにも格好の一冊といえる。巻末には松本健一氏との特別対談「日本中が『プロジェクトX』していた頃」を収録。 -
〈邪馬台国はどこですか?〉シリーズ
大昔、日本は北と南でアジア大陸と地続きだったが、温暖化によって……。ところで「日本」はニホンかニッポンか、日本人の要件って何だろう? バーのカウンター席で始まった歴史談義は、漠然と受け止めていたけれど実は全然知らなかったんだと気づかされることのオンパレード。八幡平や桶狭間などの現地踏査も交え、数々の不思議に理論で迫る。原日本人、邪馬台国、柿本人麻呂、空海、織田信長、東州斎写楽、太平洋戦争――日本人なら知っておきたい七つのテーマに、鯨史観は如何なるアプローチを試みるか。好評を得た『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』に続く、第3弾。/【目次】原日本人の不思議/邪馬台国の不思議/万葉集の不思議/空海の不思議/本能寺の変の不思議/写楽の不思議/真珠湾攻撃の不思議/*本電子書籍は『新・日本の七不思議』(創元推理文庫 新装新版 2024年8月30日初版発行)を底本としています。 -
生きのびるための事務
芸術家でも誰でも、事務作業を疎かにしては 何も成し遂げられない。 夢を現実にするたった一つの技術、 それが《事務》です。 この作品は作家、建築家、画家、音楽家、 「いのっちの電話」相談員として活動する 坂口恭平が若い頃に出会った優秀な事務員・ ジムとの対話で学び、人生で実践した方法を 記したテキストを原作にコミカライズして、 《事務》ってめちゃくちゃ大事! ってことが漫画でわかる本です。 「自分に自信がない」 「ハードルを高く設定しがち」 「悩んで行動に移せない」 足らないことは《事務》でした。 【目次】 はじめに ジムとの出会い 第1講 事務は『量』を整える 第2講 現実をノートに描く 第3講 未来の現実をノートに描く 第4講 事務の世界には失敗がありません 第5講 毎日楽しく続けられる事務的『やり方』を見つける 第6講 事務は『やり方』を考えて実践するためにある 第7講 事務とは好きとは何か?を考える装置でもある 第8講 事務を継続するための技術 第9講 事務とは自分の行動を言葉や数字に置き換えること 第10講 やりたいことを即決で実行するために事務がある 第11講 どうせ最後は上手くいく あとがき -
デフ・ヴォイス
埼玉県警の元事務職員だった荒井尚人は再就職先が決まらず、アルバイトで深夜帯の警備員をする日々を送っていた。実は子供の頃からろうの家族と聴者との間で通訳を担ってきた荒井は、やむをえずその特技を活かして資格を取り、手話通訳士の仕事を始めることにする。荒井にとって手話とは、苦い思い出がつきまとうものだったのだが。そんなある日、警察時代に起きた殺人事件の被害者の息子が殺害される。かつて荒井が手話通訳をした犯人のろう者が、再び被疑者として浮かび上がってくるが……。手話通訳士・荒井尚人の活躍を描く〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第一弾を改訂版で贈る。/解説=中江有里 -
人的資本経営 まるわかり
企業価値を示す新たな指標であり、上場企業の開示義務が適用され話題沸騰の「人的資本経営」。ただ、言葉の意味を知っていても、「なぜ、やるのか?」「何から始めるのか?」まで語れる人は、そう多くはないのではないだろうか。「知っておくべき」と頭では理解している。でも分厚い専門書を開くのはちょっと気が引ける……。そんな人に向け、「これ1冊」で人的資本経営の全体像がわかる入門書をお届け。手軽に学べ、それでいて内容は以下のように充実している。 第1章 人的資本経営とは何か 第2章 世界で進む「人的資本開示」の動き 第3章 人的資本経営の落とし穴――表面的な理解では、逆効果にもなる 第4章 人的資本経営の実践――結局、何をすればいい? 第5章 人的資本経営の現状――海外企業と日本企業 人的資本経営のエッセンスを、日本における「人的資本経営の第一人者」が実務目線から徹底解説! -
スマホより読書 本屋を守れ
インターネットで教養動画を何時間、視聴しても知識が身につかない。スマホで電子書籍を読んだが端から忘れてしまい、頭にまったく残らない。そんな経験をしたことはないだろうか。著者は、本で得られる教養とネット・スマホの情報のあいだには隔絶たる違いがある、と語る。人間の記憶の特性上、インターネットの画面をいくら見ても教養は身につかないのだ。また、流行のChatGPTには常識、道徳、価値観を嗅ぎ分ける力(著者いわく「校閲」)がなく、使用を誤れば社会に大混乱をもたらす、という。人工知能が危うい理由は「間違いだらけ、ウソだらけの無責任なインターネットを学習しているからです。大手出版社はどこもしっかりとした校閲部を有していて、書かれた文章の国語上の誤りばかりか、事実との相違を鵜の目鷹の目で探し、一次資料に基づき確認しています」(藤原氏)。「ChatGPTにはこの校閲機能がありません。書物の権威、すなわち人類の知の権威は校閲に支えられている、といっても過言ではありません。これを完全に欠いたChatGPTを野放しにしておくと、やがて人類は校閲なき世界、すなわち虚実混沌の巷に落ち込んでしまいます」(同)。憂国の数学者による「読書」と「町の書店」擁護論がついに文庫化。 〈目次〉一、国語力なくして国力なし 二、読解力急落、ただ一つの理由 三、読書こそ国防である 四、町の書店がなぜ大切か 五、デジタル本は記憶に残らない 六、本を読まないアメリカのビジネスマン 七、日本は「異常な国」でよい 八、国家を瓦解させる移民依存政策 本書はPHP新書『本屋を守れ』を文庫化したものです。 -
アフターChatGPT 生成AIが変えた世界の生き残り方
【新浪剛史氏(サントリーホールディングス社長)推薦!】「この新潮流に、いかに乗るかがビジネスの命運を決める。全ビジネスパーソン必読。」 人間の仕事は、いよいよ奪われるのか? 未曽有のスピードで進む変化の本質を世界のテクノロジーとビジネスの「目利き」が解説する。「生成AI」への注目が急速に高まっている。とりわけ対話型AI「ChatGPT」は、2022年11月30日に公開されるや、史上最速級のスピードでユーザー数を増やした。アイデア出しや業務効率化など、仕事への活用も急速に進んでいる。テキストで指示をすると自動で画像を生成するAIも続々と登場。マイクロソフトやグーグルなどのビッグテックからスタートアップまで、生成AIをめぐる競争が激化するなか、私たちの仕事やビジネスはどう変わるのか? どう変わるべきなのか? 【本書の内容】●第1章 ChatGPTの衝撃 ●第2章 なぜ今、生成AIが登場したのか ●第3章 「アフターChatGPT」のビジネス ●第4章 日本企業は「アフターChatGPT」をどう生きればいいのか -
ねなしぐさ 平賀源内の殺人
天下の奇人か、稀代の天才か―― 日本中を漂流した男・平賀源内の死の謎に迫る! 「平賀源内は晩年に殺人事件を起こし、その罪を問われて伝馬町の牢屋敷で獄死した。ショッキングだけど、歴史上は確かにそういうことになっている。 しかし本書は、その史実を鵜呑みにしていいのか、磊落な天才の人生の行き着く先に、他の希望の道はなかったのだろうかと問いかける物語だ。ラストの二行が胸にしみる」 ――宮部みゆき 「読売新聞」2020年4月19日付 身分は侍、本業は本草学者。医学や蘭学、鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ平賀源内。ある朝、彼が自宅で目を覚ますと、部屋には男の亡骸が転がっていた。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の前には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿があり、記憶がないとただ首を振るばかり……。稀代の天才の身にいったい何があったのか。 (著者プロフィール) 乾緑郎 1971年、東京都生まれ。2010年に『完全なる首長竜の日』で第9回『このミステリーがすごい!』大賞を、『忍び外伝』で第2回朝日時代小説大賞を受賞。他の著書に「鷹野鍼灸院の事件簿」シリーズ、「機巧のイヴ」シリーズ、『愚か者の島』など。 -
星のパイロット
航空宇宙会社スペース・プランニングのマリオは、老朽化で運用が終了したハッブル宇宙望遠鏡の回収作業を行っていた。そこへ惑星間生物学者のスウが、所属先のカリフォルニア工科大学では扱えないというデータを持ち込んでくる。彼女が入手したのは、地球型惑星の発見を目指し、国防総省が秘密裏に打ち上げた探査衛星のコマンドソースだった。二人はコマンドを送って入手したデータを解析しようとするが、国家機密に触れる行動は即座に発覚してしまう。周囲を巻き込む大騒動となったマリオとスウの冒険の行方は――星雲賞受賞作シリーズ第4弾! -
地球の目線 環境文明の日本ビジョン
地球温暖化にエネルギー不足、森林伐採など、人間がかかえる問題は数え切れない。都市が自然と対立し、人間や人工物が地球環境にとって破壊的な存在となってしまったのは、文明が「進歩」しすぎてしまったからでは決してなく、我々の文明技術と社会技術が「未熟」すぎたからだ! しかし、このような無知の知に気づけば、地球のデザインはもう少し調和的で美しいものへと進化しうるはずだ。本書では「太陽系エネルギー文明」へとシフトする現実的な可能性、気候変動に対する「脆弱性」の克服、20世紀型のグローバリズムにかわる新たな「地球大の連携のメリット」を主張する。発想を転換させ、地球の目線で物事を見ることで、解決策は見出せる。今後生まれ来る子どもたちに、地球の危機や人間の愚かさだけではなく、地球という星のありがたさや、人間が果たしうるポジティブな役割について語って聴かせてやれる環境づくりへのメッセージ。 -
新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート(マガジンハウス新書)
衣食住・遊び・仕事・人間関係……「100のきほん」をヒントに、自分を整えてみませんか? 「100のきほん」は、自分を知るために、自分について考えるために、そして自分らしくいるために、しっかりと身につけておきたいきほんの心がけです。ベストセラー「きほんシリーズ」待望の初新書化! 001 幸せを比べない、真似ることをしない。 002 ともだちと家族に、精一杯を。 003 全肯定。すべてを受け入れる。 004 こつこつと、貯めるのは信用。 005 自分のものにしない、預かる心で。 006 深呼吸して、りきまない。 007 どんな職業よりも、どんな人間になりたいか。 (序章:新しい『10のきほん』より) -
捨てない生きかた(マガジンハウス新書)
モノが捨てられない― それもまたいいではないか。 著者自身の「捨てない生活」から、仏教の「捨てる思想/捨てない思想」、「この国が捨ててきたもの」までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石を投じます。 人生の後半生は、モノに宿った【記憶】とともに生きる黄金の時代なのです! ●ふえゆくモノたちと、どう暮らしていくか ●シンプルライフにひそむ「空虚さ」 ●モノは「記憶」を呼び覚ます装置である ●「ガラクタ」は孤独な私たちの友 ●生き生きと老いていく ●人づき合いは浅く、そして長く ●法然と親鸞が捨てようとしたもの ●過去を振り返ってこそ、文明は成熟する etc. -
デフ・ヴォイス
旧知のNPO法人「フェロウシップ」から、民事裁判の法廷通訳をしてほしいという依頼が荒井尚人に舞い込んだ。原告はろう者の女性で、勤務先を「雇用差別」で訴えているという。かつて勤めていた警察で似た立場を経験した荒井の脳裏に苦い記憶が蘇る「法廷のさざめき」。何森刑事と共に、急死したろう者の男性の素性を探る旅路を描く、シリーズ随一の名編と名高い「静かな男」など、コーダである手話通訳士・荒井が関わる四つの事件。社会的弱者や、ろう者の置かれた厳しい現実を丁寧な筆致であぶり出した〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第3弾。/解説=池上冬樹 -
星のパイロット
宇宙への輸送を民間企業が担うようになった近未来――新人宇宙飛行士の羽山美紀は、難関で知られるスペース・スペシャリスト資格を持ちながらも、なかなかフライトの機会に恵まれずにいた。そんなとき、年齢経験性別不問という求人を出していたアメリカの零細航空宇宙会社スペース・プランニングに採用されることに。一癖ある個性豊かな仲間たちに迎え入れられ、美紀は静止軌道上の放送衛星スターバードの点検ミッションに挑む準備を進める。だが、彼女は誰にも言えない秘密を抱えていて……。著者の真骨頂たる傑作航空宇宙SFシリーズ開幕! -
ラジオの戦争責任
なぜ当時の国民は太平洋戦争を支持したのか? この根本的な疑問に答えるために、本書では、戦前戦中のラジオ放送にかかわった五人の人物を取り上げる。労働=修行の思想を説いた高嶋米峰と、それを引き継いだ友松圓諦、受信機の普及に情熱を燃やした松下幸之助、「大東亜共栄圏」を広めた松岡洋右、玉音放送の真の仕掛け人・下村宏。これまで見過ごされていた「声の文化」の歴史的影響力を真正面から検証する。昭和天皇の「終戦の御聖断」の内幕も新資料から明らかに。当時世界最強のマスメディアの功と罪。 【おもな内容】(序章)世界最強のマスメディア・日本のラジオ/(第一章)「超絶」の演説家 高嶋米峰/(第二章)時代の寵児 友松圓諦/(第三章)熱意の商人 松下幸之助/(第四章)希代のラジオ扇動家 松岡洋右/(第五章)玉音放送の仕掛け人 下村宏/(終章)昭和初期ラジオの功と罪《あの戦争はラジオに始まり、ラジオに終わった!》 -
鬼・雷神・陰陽師 古典芸能でよみとく闇の世界
古来、日本人は鬼や怨霊といった「もののけ」の存在を信じ、語り継いできた。そして、それらは能や狂言、歌舞伎、舞などの芸能の中で、恰好のモチーフとなった。本書は、そのような舞台に登場する「もののけ」をみることで、日本人の心の深層に広がる闇の世界をよみとく。陰陽道(おんみょうどう)を駆使して平安京の悪霊に立ち向かった陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)。雷神と恐れられつつも、「天神さん」として親しまれ、信仰の対象となった菅原道真(すがわらのみちざね)。酒呑童子(しゅてんどうじ)や茨木童子(いばらきどうじ)などの鬼退治で名を馳せた源氏の郎党・渡辺綱(わたなべのつな)。人間社会と闇の世界との境界にいた彼らは、どのように演じられてきたのか、そして今なお観客を魅了するのはなぜか。ユニークな視点から芸能文化を探究する新時代の語り部が、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する「もののけ」たちの世界にいざなう。 -
「萌え」の起源 時代小説家が読み解くマンガ・アニメの本質
『リボンの騎士』のサファイア、『バンパイヤ』の狼女・ルリ子、『火の鳥2772』の万能アンドロイド・オルガなど、手塚治虫の「変身するヒロイン」をキーワードに、日本のマンガ・アニメが世界制覇した原動力の「萌え」、それを生んだ日本文化の核心を探る。ルパン三世と木枯し紋次郎の共通点は? シュワルツェネッガーvs.長谷川一夫の軍配は? なぜアトムは太陽へ飛びこんだのか? 日本人による日本人のための作品が、世界中の人々の心をつかんだ最大の理由は何か!? 時代小説家による画期的なサブカルチャー論。 ◎はじめに――江戸時代の「根付」と、◎第一章 手塚治虫のグローバリズム、◎第二章 変身するヒロインの系譜、◎第三章 萌えとは何か、◎第四章 和製エンターテインメントの不思議な世界、◎第五章 ここがヘンだよ日本のヒーロー、◎第六章 マンガを支えるテレパシー文化、◎結びにかえて――「百恵ちゃん」と「はやぶさ」と -
判断力はどうすれば身につくのか アメリカの有権者教育レポート
アメリカでは学校を中心に、幼少から意思決定のプロセスを学ぶ教育が根づいている。「アイスクリームは好き?」の質問に即断で「イエス」と答えてはいけない。「そのアイスクリームは実はにんにく味だった……」ということもあるからだ。やがて有権者となって候補者・政策を見極めるには、徹底したリサーチ、比較検討、議論など、「判断のコツ」を身につける必要がある。模擬選挙や模擬議会、模擬裁判に取り組む学校、ロックで若者の政治意識を刺激するメディア、白熱する家庭内討論会……。学校とメディアと家庭とが互いに取り組むことで判断力は磨かれる。本場の民主主義教育の実態を丹念に描き出す、有権者のための参考書。 【目次より】第一章 有権者教育とは/第二章 投票率向上を目指す/第三章 争点を見る目/第四章 立法過程を擬似体験/第五章 司法を学ぶ/第六章 行政を知り、体験する/終章 有権者としての「教育的」責任 -
開化鉄道探偵
明治12年晩夏。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。「京都―大津間で鉄道を建設中だが、その逢坂山トンネルの工事現場で不審な事件が続発している。それを調査する探偵として雇いたい」という井上の依頼を伝え、面談の約束を取りつけるためだった。井上の熱意にほだされ、草壁は引き受けることに。逢坂山へ向かった小野寺たちだったが、到着早々、工事関係者の転落死の報が……。「このミステリーがすごい!2018」トップ10にランクインした、時代×鉄道ミステリの傑作。/【目次】第一章 最後の八丁堀/第二章 逢坂山/第三章 十四尺の洞門/第四章 鉄道嫌い/第五章 火薬樽/第六章 一触即発/第七章 特別臨時急行/第八章 大物登場/第九章 発破用意/第十章 トンネルを守れ/第十一章 一枚の切符/第十二章 ただ鐵(くろがね)の道を行く/あとがき/解説=香山二三郎 -
新宿なぞとき不動産
新宿の不動産会社に勤める営業マン・澤村聡志。知識はあるが駆け引きが苦手な彼のもとにある日、成績優秀な後輩・神崎くららがパートナーとして異動してきた。以来、気が強く先輩使いの荒いくららに澤村は振り回される毎日に。さらに、担当していた大家に突然冷たくつき放されたり、入居者から部屋に現れる宇宙人を退治してほしいと無茶なクレームを入れられたり……物件に絡む謎の数々を解き明かすため、くららと二人、大忙しで走り回る! 新しくて古い街“新宿”に住む人々の悩みと謎を解決する、心あたたまる不動産ミステリ。『ツノハズ・ホーム賃貸二課におまかせを』改題文庫化。/【収録作】第一話 大家の事情/第二話 入居者の事情/第三話 入居申込人の事情/第四話 その土地の事情/エピローグ -
世の中がわかる「○○主義」の基礎知識
右を見ても左を見ても、世のなか「○○主義」、「○○イズム」のオンパレード。政治体制(民主主義、立憲主義など)、芸術の表現(ロマン主義、ダダイズムなど)、性癖や趣味(サディズム、フェティシズムなど)、人事制度(成果主義など)……。誰もが一度は耳にしたことがあるこれらの言葉の意味を、正しく説明できますか? リベラリズムとリバタリアニズム、より自由なのはどっち? 保守主義と原理主義はどう違う? 民主主義と独裁制が矛盾しない? 構造主義、ポスト・モダニズムって何? 本書は、知っているようで知らない「主義・イズム」を、根本からやさしく解説。哲学から個人の生き方まで90余の「主義・イズム」を網羅しました。さらに各章末には「主義・イズム」の相関図がついており、あらゆる思想の「脳内マップ」を構築することができます。学生や、もう一度教養の基礎を学びなおしたい方に、ぴったりの一冊です。 -
年収200万円でもたのしく暮らせます コロナ恐慌を生き抜く経済学
【コロナ暴落&暴騰を読み切った経済アナリストが緊急提言!】新型コロナウイルスは世界経済に甚大な影響を与えた。しかし、それは「終わりの始まり」にすぎない。資本主義経済とグローバル化がもたらした「バブル」が限界を迎え、まもなく大恐慌が訪れる。もちろん、日本も対岸の火事ではいられない。東京一極集中による行政・医療・福祉の課題は山積し、行政改革が追いつかない。多くの企業が資金繰りに奔走する。未曾有の大不況の先で待つのは、一億総年収200万円時代である。「これから何が起きるか」「国・企業・個人はどうすればよいか」コロナ暴落をいち早く読み切り全株売却した話題の経済アナリストが、35の不安・疑問に答える。 -
青鬼 怪魚のねむる水族館
怪物が――水中にいる!? 仲間とともに人を食らう怪魚と戦え! この水族館ではムベンガの脱走以外にもなにかが起こっている――ブルーベリー色の巨大な怪物にくり返し襲われ、そのたびに知恵と勇気でピンチを切りぬけてきたひろし、卓郎、美香、たけし、そしてタケル。二学期が始まり数日経ったある日、タケルたちは、ドクロ島の一件で仲間となったナオちゃんに誘われ、碧奧水族館で開催されるイベント「ナイトアクアリウム」を楽しんでいた。ところが、突然警報が鳴り響き、危険な人食い魚・ムベンガが水槽から逃げ出したというアナウンスが流れ――。『青鬼』ジュニアノベルシリーズ第6弾! -
一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」
“大事なもの”を手放せば、仕事も人間関係もラクになる! 成果に直結していないムダな仕事、断ち切りたくても経ちきれない人間関係、ヒマさえあれば投稿しているが「いいね」がまったくつかないSNS……。いずれも、生きていくために(あるいは、承認欲求を満たすために)仕方なくやっているという人がじつに多い。すぐに、その考えを改めるべきである。仕事も人間関係もSNSも、自分勝手に「大事なもの」と捉えているだけで、じつは“ゴミ”であるケースがほとんどだ。ここはひとつ、自分にとって本当に必要なものか、じっくり検証してみてはどうか。常識や思い込み、妙なこだわりから自分を解放して、「人・モノ・事」を捨て去れば、途端に仕事も人生もラクになる。それどころか、新しいことを始めたり、思わぬ出会いが巡ってきたりと、メリットもたくさんある。本書では、ビジネスパーソンとして一皮むけるために必要な、仕事、人間関係、衣食住、お金、情報などを瞬時に捨て去る方法を披露。これぞ、唯一無二の成毛流・逆転の整理術! -
鈴木貫太郎 昭和天皇から最も信頼された海軍大将
もはや勝利への望みはついえた太平洋戦争の幕をいかに引くか。それこそが、昭和天皇から、首相・鈴木貫太郎に託された、最大の任務であった。日清戦争当時から、“鬼の水雷艇長”として名を馳せたが、「軍人は政治に関与すべきではない」との固い信条から、決して、政界の表に立とうとしなかった“生粋の海軍軍人”は、天皇の口から「頼む」といわれ、ついに、この難局に立ち向かうことを決意する。しかし、特に陸軍においては、この時に至っても、“本土決戦、一億玉砕”の意気強く、天皇―鈴木ラインの“早期終戦”とは、全く相容れない情況であった。そこで、鈴木貫太郎は、本心をおしかくし、決戦派に迎合するように見せながら、海外の情勢をも見定め、自らの任務遂行に向けて、着々と手を打って行く。そして、ポツダム宣言の発表……ここに貫太郎は細心の注意を払いつつ、勝負をかけた行動に出た……。天皇と日本への至誠を貫いた男の生涯を描く長編小説。 -
歴史の勝者にはウラがある
日本人がイメージする戦国史は、秀吉や家康など天下人に都合よく改変されたものばかり――。実は、秀吉は小田原城を最後まで“落城”させられず、“忠臣の鑑”と名高い家康の家臣団はとんでもない不良揃いだったと聞けば驚くだろうか? 本書は、人気歴史作家が「冴えわたる智謀」「意外な敗戦秘話」「戦国合戦の奇手奇策」「情けなき愚将たち」「生き残りをかけた策謀」など、“通説”のウラ側に隠された真相を大胆に解き明かす。戦国時代の誤解が吹き飛ぶ一冊。『戦国合戦・15のウラ物語』を改題。 【本書の内容】「小早川隆景――じつは、徹底的な頭脳戦! 厳島の奇襲を演出した知将」「白井入道――10倍もの軍勢で攻め寄せる謙信を破った謎の軍師」「三方原の戦い――いちばんの敵は味方だった!? 家康を大敗させたダメ家臣団」「石田三成――武功のためなら味方も欺く! 満天下にさらした戦下手」「毛利輝元――天下人の夢ふたたび? 大坂の役の謀反計画」……ほか -
定年まで待つな!
AI時代到来、「ゆとり世代」の台頭、老後不安……。40代、50代のミドルエイジを取り巻く環境は、今後いっそう厳しくなる。しかし、下を向いていてはいけない。これまであなたが培ってきた経験やスキルは、少し視点をズラしたり、活かす場所を変えるだけで、唯一無二の「稼ぐ力」になる。活躍のフィールドは会社だけとは限らない。キーワードは「地方」と「海外」だ。本書では、転職、副業、起業するうえで抑えておきたい、著者ならではの思考術を余すことなく公開。 〈本書の内容〉●第1章 老後に野垂れ死にたくなければ、一刻も早く会社を去れ ●第2章 スキルアップする暇があったら地方に飛び込め! 一発逆転の転職術 ●第3章 語学は後回しでいい。さっさと海外で働いてしまえ ●第4章 会社を辞められないなら、一つの趣味に全精力を傾けよ ●第5章 勤めながらでもOK! 超速で自分の会社を設立せよ ●第6章 自分を縛りつける「壁」を壊して、賢く生きろ -
イギリスの情報外交
老練なイギリス外交の背後には、常にインテリジェンス活動があった。古くは16世紀のエリザベス王朝の時代からイギリスは秘密情報活動を続けており、映画「007」で有名なMI6は20世紀初頭に活動を開始し世界中に名を馳せた。そしてチャーチル首相は毎日のように届けられる暗号解読情報を「私の金の卵」と呼び重宝したのだ。本書は、近年公開された20世紀前半のイギリス情報関連史料をもとに、1940年代のイギリスが、対日極東政策を推し進めるにあたって、インテリジェンスをいかに活用し、外交成果に結実させたのかを明らかにする。1941年2月のイギリスでは、日本南進による「日英戦争」の可能性が大々的に報じられ、日英関係は一触即発の状況まで追い込まれる。そのときイギリスは、いかに日本の南進を抑止し、また極東問題に距離をおくアメリカを引き込むことに成功したのか? -
直江兼続と妻お船
戦国の上杉家を支える二大巨頭の重臣のひとつ、直江家には一粒種の娘“お船”がいた。後継者となる嫡子のいなかった直江家では、男子の様に活発な少女として育てられ、のちに鎌倉時代の女傑・北条政子にも比肩される器量をもった、聡明な女性となる――。謙信が死去すると、その養子同士の景勝と景虎の間で、越後を二分する熾烈な跡目争い「御館の乱」が勃発する。直江家は景勝を支えて勝利するも、お船は愛する夫を暗殺されてしまう。悲嘆にくれるお船の再婚相手として、三歳年下の幼馴染みである“兼続”が婿に選ばれたことから、戦国を代表する名軍師・直江兼続が生まれ、二人の運命は大きく動き始める。幾多の困難を乗り越えて結ばれたお船と兼続の戦国夫婦ぶりは、「前田利家と松」「山内一豊と千代」に勝るとも劣らない。秀吉・家康の天下人を相手に、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を鮮やかに描いた力作小説! -
わが子を有名中学に入れる法
いまや中学受験20%の時代。やはり国立・私立の中高一貫校こそが一流大学への近道なのか? 中学受験の意義はそれだけではない、と著者は言う。偏差値という「見える学力」だけでなく、判断力や創造力など「見えない学力」を鍛えるきっかけになるのだ。さらに親子の対話がいっそう深まる。では、受験を決断した家庭は、何にどう取り組めばいいのか。本書では、昨今の中学受験事情をレポートしながら、具体的な対策を開陳する。「父親も塾選びに参加する」「入れ得感のある学校は?」「第一志望主義だと全滅する」「年収500万でも大丈夫か?」「偏差値40台でも有名中学に合格できる?」など、他人には聞きにくい情報も親身になって教えてくれる。さらに、昨今話題になっている公立の中高一貫校についても解説。「ゆとり教育」の見直しにより、はたして公立学校は復権できるのか? 「中学受験は子どもを伸ばす」という観点から、憧れの名門校合格への道を案内する。 -
わが子を名門小学校に入れる法
わが子にはできるだけ良い教育を。でも、「お受験」なんて、セレブを気どる親の見栄やエゴでは……。そうではない。教育とは、欲張りくらいがちょうどいいのだ。ましてや、「ゆとり教育」の公立小学校に、大切な六年間を任せられないのは当然! 本書では、変革し続ける私立小学校を徹底レポート。慶応や早稲田の附属をはじめ、超人気の伝統校から、画期的な四・四・四制に挑む新興のノーブランド校まで、約40校の特色を紹介する。そして、父親としての「お受験」体験を基に、合格のノウハウを指南。「お受験は幼稚園選びから」「学校説明会でのポイント」「願書は合格の登竜門」「信じてはいけない噂の数々」など、具体的なエピソードを交えて紹介する。お受験とは、合格しようと思えば思うほど、親子の関わりを増やさなければならないことが身にしみてわかるはず。はたして、難関を突破できた親子は、どこが違うのか。子育てを、真摯かつ冷静に見つめた好著である。 -
だれが信長を殺したのか
決断をためらう明智光秀の、背中を押した影の男とは? 「ときは今天が下しる五月哉」。挙兵三日前、愛宕百韻で本能寺急襲のひそかな野望を詠んだといわれる光秀だが、いまだこのとき、謀叛を決断していなかったことが新発見の書状で明らかになった。そんな光秀を追いつめた張本人はいったいだれ!? 足利将軍か、朝廷か、はたまたバテレンか。黒幕説飛び交うその裏で、一人の男の影が浮上した。斎藤利三。他家を出奔し明智家家老にまでなった勇者には、信長を許せない複雑な事情があった。長宗我部元親、三好康長、羽柴秀吉、織田信孝。四国情勢をめぐって濃密に絡み合う人間関係に、翻弄される光秀、そして信長の誤算とは! 【内容紹介】第一章 信長と光秀の天正八年/第二章 破断への予兆/第三章 光秀を追いつめた信長の四国国分令/第四章 本能寺の変の仕掛け人、斎藤利三/第五章 「不慮謀叛」ついに決行さる/終章 本能寺の変とはなんだったのか -
絶対、人に話したくなる「時間」の雑学
「年をとると1年があっという間に過ぎていく」「楽しいときは早く終わり、退屈なときは時計ばかり気になる」「病気で寝込んでいると、時間の流れがゆっくり感じられる」……。時間は誰でも平等のはずなのに、不思議に感じたことはありませんか? 本書は、人間の心理や身体が“時間の速さ”にどう影響するかなど、サイエンスの視点から時間にまつわる素朴な疑問を解説していきます。「体温が高いと、時間が経つのが遅くなる?」「ワームホールで過去にさかのぼれる?」など、人体の構造や宇宙の謎にまで迫った科学雑学の決定版! 【本書の主な内容】●子どもは1日が短く、1年は長い? ●うつ病の人の時間はゆっくり進む? ●タンパク質が「振り子」の役割をする ●時計の針は、なぜ右まわりなのか? ●太古の地球では、1日24時間ではなかった ●光より速いロケットはタイムマシンになる ●時間には「始まり」と「終わり」があるのか? -
日本は原子爆弾をつくれるのか
日本が核ミサイルを発射するまでいったい何年かかるのか?――日本は世界的にも高度な原子力技術をもっている。また、全国各地の原子力発電所から得られたプルトニウムは、長崎型原爆の5000発分にもなるという。ならば日本はいますぐ原爆をつくれそうに思えるが……。本書は、いま核兵器を開発するためには、どのような技術が要求されるのかを、できるだけ平易に説明するとともに、日本が原爆製造を外国の技術援助なしに一からはじめて、どれぐらいの時間がかかるのかを見通す。日本の原爆開発史、驚異的なマンハッタン計画についても論及した核の入門書である。 ●第1章 放射能と放射線 ●第2章 原子爆弾の構造 ●第3章 日本の原子爆弾開発 ●第4章 兵器級プルトニウム ●第5章 原子爆弾のつくり方 ●第6章 日本の核武装 -
日本人として知っておきたい近代史(明治篇)
戦後長らく学校教育の現場においては、近代史が軽視されてきた。幕末以降の歴史について知らない日本人があまりにも多く、それがわが国の大きな難点となっている。本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた七人の人物を中心に取り上げる。 ○吉田松陰――この国の未来を守るための戦略 ○岩倉具視と大久保利通――近代日本を生み出すための謀略 ○伊藤博文――世界に恥じない近代立憲国家を目指して ○桂太郎――近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚 ○児玉源太郎――日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い ○小村寿太郎――日英同盟を締結させた気力と胆力 ○乃木希典――松陰の志を継ぐ宿命を己に課して etc. -
お肉ガール
米沢いく(27歳OL)は会社の昼休みに給湯室でステーキを焼くほどの肉バカ。同じく肉バカだが仲の良かった自分の両親のように、お肉を心から愛する人と家庭を築きたいと婚活に精を出している。そんなある日、イケメンだが仕事の厳しさで鬼軍曹と呼ばれる上司の佐賀光成が会社の食堂で鶏のからあげを捨てているところを目撃し、いくはあまりのショックで倒れてしまう。「お肉を差別する人なんかに負けません!」光成に敵対心を燃やすいくは、焼肉やしゃぶしゃぶでいかにお肉を美味しく調理するかの肉技対決をくりひろげる。3:7焼き!ローリング・ホールド! 65度の危険地帯!40度→60度の聖母タイム! ミート・ゴー・トゥ・ヘブン!!! 光成との肉技対決の果てに、いくが見たものは…?新感覚ガール・ミート・ボーイラブコメ開幕~~~!!!! -
個人主義とは何か
名著『ヨーロッパの個人主義』待望の復刊! 世界に凛と立つ日本人の「個」とは。グローバリゼーションが進む現代もなお、日本人は西洋の価値観に囚われてはいないだろうか。〈個人〉や〈自由〉といった周知の概念が、そもそもは「輸入品」である。本書では、日本特有の個と社会のあり方を、諸外国の文化との比較により考察する。いまも強い訴求力をもって読者に迫る、人間の懐疑と決断を真摯にみつめる思想家の原点。1969年の発刊以来、50版近くを重ねた名著がよみがえる。新たに三十ページを加筆した完全版。 「私はこの追加章を、2007年4月、71歳の年齢で書いている。前章までの記述は、33歳の頃であった。しかし、前章までに修正の必要を感じないのは、私が生涯いいつづけてきた個と社会との関係における個人の生き方、人間の懐疑と決断がテーマであったからで、文明や社会の観察はあくまでそれを補強する判断材料にとどまっているからである」(本文より) -
浅井長政とお市の方
北近江の勇将、浅井長政。その実力を認めた織田信長は、絶世の美女といわれた妹・お市を嫁がせ、長政と同盟関係を結ぶ。その後、長政とお市は「茶々・初・江」という三人の娘をもうけ、浅井家の行く末は安泰にみえた。しかし、天下統一を目論む信長は非道な振る舞いを繰り返し、長政を苛立たせる。そしてついには、浅井家と長年同盟関係にあった朝倉家を、長政に無断で攻撃。「織田が朝倉に兵を向けるときは必ず報せる」との約束を見事に破られた長政は、ついに離反を決意する。兄・信長をとるべきか、夫・長政をとるべきか……。苦渋の選択を迫られたお市はいかに行動したのか? はたまた、三人の娘の運命は!? のちに徳川二代将軍・秀忠の正室となる三女・江を通じて、徳川の治世にまで受け継がれた「浅井と織田」の気概を、膨大な史料をもとに描いた渾身の大作。文庫書き下ろし -
封建制の文明史観
封建制は民主制の反対概念として、悪しきものの形容詞にされてきた。しかし、歴史学的に検証すれば正しい評価といえるのだろうか? 十三世紀、蒙古軍の侵略をはね返した日本、西欧、エジプトの三地域では、いずれも封建制が確立していた。中国やペルシアなど、官僚制が行き渡っていた領域、あるいは東欧のように建国ほどなく封建制も緒についていない地域は、たやすく蒙古軍に踏み破られたのだ。また、ルネッサンスや産業資本主義も、極東、西欧、中東という、モンゴルの影響を逃れた地域から発展している。私たちは、封建制なる事象をどう考えてゆけばよいのか。本書では「封建」の歴史的経緯や語源をたどりながら、福沢諭吉、梅棹忠夫、網野善彦、ウィットフォーゲルなどの学説を丹念に検証。第二次大戦後、日本の敗戦は前近代の封建制が充分に克服されていなかったとする進歩的文化人の見解に異議を申し立て、歴史遺産としての封建制に光をあてた真摯な論考である。 -
ほんとうの敬語
日本語にとって敬語は不可欠である。私たちの日常は、まるごと「敬語生活」だといっても過言ではない。ところが戦後、国際交流や民主平等の名のもと、日本語に敬語は不要だという誤った議論が大いに幅をきかせた。国語学者たちの小むずかしい理論や分析によって、敬語は難解で扱いづらい言葉になってしまったのである。本書は定評ある「ハギノ式」と呼ばれる手法で敬語のしくみを根本から解説。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「上下関係」の四要素を軸にすえた「ハギノ式敬語しくみ図」で、誰もが正しい敬語を使いこなせるようになる。「敬語」の参考書はこれ一冊で十分! 「です・ます」体で話すことができれば敬語は半分合格? 「れる・られる」は使わないほうがいい? 「猫に餌をあげる」はよくない? 上司に「ご苦労さまでした」と言ったらまずい? 「お手紙を差しあげる」は間違い? など役立つ具体例も豊富だ。 -
いい文章には型がある
文章はざっくりと三つの型に分けることができ、それぞれに「こうすればうまく書ける」というパターンがある。論理的な「主張型」の文章では、「問題→解決→根拠」の構成が読者にとって親切であり、接続詞「そして」は使わないほうがいい。物語や経過報告は「ストーリー型」に属し、小説では情景や行動の描写によって人物の心情を示すといった手法が用いられる。三つ目はエッセイなどの「直観型」。エッセイとは個人的体験から感想、そして直観的でかつ普遍的な思考、ものごとの本質を語るものである。直観は意外に間違えないから、論理的でなくとも人々を納得させることができるのだ。自己流にこだわった文章は未熟なものになるおそれがある。型というルールを学び、その上で自らの個性を発揮しよう! 文章指導のプロだから書ける実践的文章読本。 -
給料戦争
給料を上げる! 出世する! 感動と成長のストーリー。終戦間際から現代にタイムスリップした日本兵・花沢とラオスで出会ったお人好しの会社員・浅野。二人は日本で一緒に暮らすことに。一方、会社では新本部長に同期が抜擢され、浅野は部下になってしまう。ふて腐れる浅野に恋人の由美子は、出世して給料を上げるためのヒントを伝授するのだが……。人事制度から給与体系、出向、転職まで学べる、会社員必須のキャリアアップノベル。●基本給は25万円なのに、手取り額が20万円ちょっとになる理由●サラリーマンが、給料を上げるために絶対やるべき5つのこと●会社の業績を回復させるためには、人件費の削減も必要●転職する95%の人が失敗してしまう訳●買収した子会社への転籍は、栄転か? 左遷か?●社員が自分の給料の決定プロセスを知らない会社は儲からない――スピード出世した同期の下で目標を見失い、くすぶっていた浅野がつかんだ最高のキャリアプランとは?
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