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近代社会を形作ってきた資本主義と民主主義は、もはや我々に豊かさも希望も与えてくれない。これらを刷新し、AIが拓く新しい時代を迎えようとする今、社会はどのように構築され、人はどのように幸せな人生を生きるのか。その答えとなる「大きな物語」こそが、世の中を新しい時代に向けて動かし始める。今こそ、哲学や美学、歴史や芸術といった人文の知性が時代を進める、栄えある役割を担う時である。文学部の逆襲を待望する。
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Posted by ブクログ
「文学部の逆襲」という題が適当かは別として、古代、中世から近代資本主義の確立、新自由主義の罪、など人類が歩んできた道が分かりやすく書かれている。それが3分の2かな。 AIが今の格差社会、世界が抱える歪みを解決する大きな力になるという捉え方は実感としては分かりづらいが、時代が、変わる時というのはそうい...続きを読むうものなのかもしれない。 経済的な豊かさだけが幸福なのではないという価値観はその通りだと思うし、人間としての豊かさは遊びにあるというのもわかる。 自分が生きている間にパラダイムシフトはおきるのか?
経済に関するトピック全体をこのような形でまとめてもらうと、大きな流れを把握するのが大変楽だと感じた.リーマン・ショックから以降に顕在化した格差の問題、企業優遇と庶民冷遇の流れがアベノミクスの成果となると、安倍晋三の評価はガタ落ちとなろうが、本書の最後に出てきたAIによる再分配政策がうまく軌道に乗れば...続きを読む、希望が持てるかな感じた.
これから文学部の逆襲が始まるかもしれないAI技術が発達した現在の問題点などを踏まえた時代背景をわかりやすく書いてくれている。文学部の逆襲はこれからだ!みたいな感じで終わったので、しばらく後に続きを書いて欲しいところです。
比較的わかりやすく、現代社会が置かれてるフェーズを理解できた。浅いという方もいらっしゃいましたが、正直自分には丁度という感じ笑 勉強しまーす
書かれていることには、あまり感心できなかったけど、現在の社会システム(ここでは民主主義と資本主義)の限界を訴え、次を考えようとするところがいい。前にも書いたけど、こうした声の拡大を期待している。 「AI」によって社会構造が変わるとして、変革期を皆んな幸せに通過できるわけじゃない。そこも考察してほしか...続きを読むったけどな。
『文学部の逆襲』のタイトルだが、書店でパラパラとめくり、本書が大学関係者だけ向けに書かれたものでないことが分かった。 資本主義が暴走し(1章)、民主主義が機能不全してる現代だが(2章)、AIがもたらすインパクトによって、労働から解放された人類が新しい物語を認知し始めるだろう(3章)。そのためには、真...続きを読む善美を生み出す文学部の逆襲が求められる(4章)といった起承転結。 若干展開が強引だが、本書自体が一つの物語になっている。その意味でもタイトルは『21世紀のルネサンス』の方が相応しいと思った。
資本主義と民主主義は、もう豊かさも希望ももたらさない。幸せな人生を生きるには、新しい時代を切り拓かねばならない。そのために必要なのは、「大きな物語」と解く書籍。 現在の新自由主義経済の下では、大多数の人々が豊かさを得られていない。それを是正すべき政治も資本によって買収されており、民主主義は機能不全...続きを読むに陥っている。 今の閉塞状況を打開する可能性があるのが、AI(人工知能)である。しかしAIは生産性を高めるが、その業務に携わる人間の職を奪う。そしてAIは人間の知的業務を代替するため、失業者は行き場がない「構造的失業」となる可能性が高い。 一方、AIによる生産性の向上は、格差などの問題を解消する可能性も持つ。消費活動をしないAIが産出する富を人間に再分配すれば、労働は人間にとって必須の営みではなくなる。そしてAI時代は、少数の「経済的強者」が総取りできなくなる。 「物語」は我々の生活や社会の仕組みを規定する。人の心を動かす物語には、「主人公が冒険の旅に出る→敵や難題に遭遇→これらに打ち勝つ→日常の世界に戻る」という共通パターンがある。古今東西、人は同じ物語に共感する。 ある時代の人々が共有する、あるべき世の中の姿を含意した物語を「大きな物語」という。資本主義など、現代の大きな物語は機能不全に陥っているが、AI化時代に適合した新しい大きな物語が人々に共有されれば、人類は新しい時代へ進める。 AIの活用と、再分配の仕組みが実現すれば、富の量や金を稼ぐ能力の価値は一気に低下する。労働から解放された人類が迎える新しい世界は、遊びによる文化と交流を楽しむ世の中であり、人間がより人間らしく生きる世界である。
資本の暴走、民主主義の機能不全、これらが不可逆的に進行している世の中であることはそのとおりだろう。また、AIの技術が今後の社会構造を根本から変えていく要素があることも、きっとそのとおりだ。 だが、AIが生み出す財やサービスを、人々は皆須らく享受し得るのか。人類の労働時間が減少し、余暇を楽しむ時間が本...続きを読む当に増えるのか。そんなことを実現するのはほんの一握りの富裕層ではないか。一方、多くの雇用不能な人々があふれ、ますます格差が広がることにつながらないか。 ・・・結論に至る論旨はやや気になるものの、人文知が蔑ろにされているという主張そのものには全く同感。
タイトルと直接関係のある部分はほんの一部。それを把握した上で、その前提となる新しい資本主義の話やAIなどがメインで読みたい、そういった本をあまり読んでいない人にはいいと思う。
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文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」
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