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東京都港区には、日本でただ一つの、「日本手話」を第一言語とした教育を行うろう学校がある。その名は「明晴学園」。2017年の春、この学校の子どもたちを主人公にしたドキュメンタリーを撮影するために、一人のTVディレクターがこの学校を訪れた。実は彼女も難聴者だ。聞こえる人と共に仕事をするなかで、様々な葛藤を抱えていた。「「共に生きる」はきれいごと?」「私は社会のお荷物?」。難聴のディレクターが手話で学ぶ子どもたちの姿を通して日本社会の現実と未来を見つめた、一年間の記録。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月17日
明晴学園の短い紹介動画を見たことがあり、そこに映っていた子供たちの、とにかく明るく楽しそうな様子が印象に残っていて本書を手に取った。
手話で話す人は表情豊かだと思っていたが、補助的なものではなく、顎や眉の動かし方で意味が変わるというのは初めて知った。
第一言語(母語)を獲得することは思考能力を育む上...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月12日
この本を読むまで、障がいの社会モデルという考え方が定義的な理解で留まっており、それがつまりどんな意味なのか掴みきれていなかった。しかし、この本の一節の「障害は自分のなかにあるのではなく、目の前にある壁そのものが障害だった。どけてほしくて、悲しくて、涙がこみあげてきた。」という著者の経験に根ざした言葉...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月24日
ろう者に憐れみの感情を向けさせたいのではなく、人の個性として、その生き方に誇りを持ってる人として描く。
一人一人には”違い”があり、各々がそれを楽しみ、互いに尊敬し、一緒に生きようとする気持ちを作るために作った番組。
本文では簡単に書いているけれど、これを映像で伝えるってものすっごく難しいことだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月28日
相当よかった。要点をまとめるなら、「著者は、誰かの可能性について、その人だからわかることがあるをことを理解した」という話であると思う。
ろう者の著者が、ろう学校のドキュメンタリーを撮るなかで、ろうの学生がろうであるなかに可能性を見出していることを知り、また聴者の視聴者や他のディレクターなどが、ドキ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月28日
後半の番組の制作の部分は、実際に放送された番組の内容に近かったから、見たことない人はより楽しめるかも。
手話の世界に触れたことがない人でも、日本手話と日本語対応手話の違いについて、難聴であるものの手話は詳しくない作者の経験を元に解説されているから簡単に理解できると思う。
明晴学園で手話を第一言語に自...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月30日
日本で唯一日本手話で学べる学校を取材したのは難聴のディレクターだった。
【瞬読72冊目毎分7000文字】
瞬読会員、アサカツメンバーの河上さんお薦めの本。
ETV特集「静かでにぎやかな世界」制作日記。
子供たちは手でしゃべる。
「世界は一つなのに学校を出ると分かれてる。ふしぎ」
音がなくて番組と...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月05日
NHKの難聴のディレクターが著者。
第一言語である日本手話で学べる、日本唯一の学校、明晴学園。
静かでにぎやかな世界
日本手話がわかる人にとっては、本当ににぎやかで子供たちの笑顔が絶えない。でも日本手話がわからない人にとっては音声を発しないとても静かだと感じる。
北海道のろう学校で色々と問題が起...続きを読む
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