長嶋愛の作品一覧
「長嶋愛」の「手話の学校と難聴のディレクター ――ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「長嶋愛」の「手話の学校と難聴のディレクター ――ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
明晴学園の短い紹介動画を見たことがあり、そこに映っていた子供たちの、とにかく明るく楽しそうな様子が印象に残っていて本書を手に取った。
手話で話す人は表情豊かだと思っていたが、補助的なものではなく、顎や眉の動かし方で意味が変わるというのは初めて知った。
第一言語(母語)を獲得することは思考能力を育む上で大変重要だと思っているので、明晴学園の教育方針には賛同している。卒業後、聴の世界に出たらどうするのかという批判はやはりあるようだが、それについていくつかの答えは本書に登場する子供たちが出している。学校生活の体験はその後の人生に大きく関わるので、未来を見据えすぎるよりのびのびと母語で過ごした方が単純
Posted by ブクログ
日本で唯一日本手話で学べる学校を取材したのは難聴のディレクターだった。
【瞬読72冊目毎分7000文字】
瞬読会員、アサカツメンバーの河上さんお薦めの本。
ETV特集「静かでにぎやかな世界」制作日記。
子供たちは手でしゃべる。
「世界は一つなのに学校を出ると分かれてる。ふしぎ」
音がなくて番組として成り立つか?ナレーションは入れるか?→感情は表情に現れる。手話はわからなくても感情は読める。通訳のタイムラグなく表情を取ることができた(カメラマン)
「聞こえるようになる薬があったら飲みますか?」
☆色々な意見が出たが、驚く答えが多かった。
ここはサンクチュアリ。外に出たら障害がたくさんある。
Posted by ブクログ
この本を読むまで、障がいの社会モデルという考え方が定義的な理解で留まっており、それがつまりどんな意味なのか掴みきれていなかった。しかし、この本の一節の「障害は自分のなかにあるのではなく、目の前にある壁そのものが障害だった。どけてほしくて、悲しくて、涙がこみあげてきた。」という著者の経験に根ざした言葉がとても刺さって、障がいの社会モデルの意味するところが腑に落ちた気がする。
引用した一節は本の序盤に登場するが、ここから、著者と周りの人の協働により作品を作り上げるまでのプロセス1つ1つはとてもダイナミックで、一気読みしてしまった。番組は見ていないけれど、元気はつらつとした子どもたちの様子が思い浮か
Posted by ブクログ
ろう者に憐れみの感情を向けさせたいのではなく、人の個性として、その生き方に誇りを持ってる人として描く。
一人一人には”違い”があり、各々がそれを楽しみ、互いに尊敬し、一緒に生きようとする気持ちを作るために作った番組。
本文では簡単に書いているけれど、これを映像で伝えるってものすっごく難しいことだと思う。作り手として尊敬します。すごくフラットでした。長嶋さんをはじめ、多くのひとの気持ちが載った番組だったからできたのだなあと思いました。
制作の際に、自分の思い込みをどうやって取り払ったのか。もう少し詳細に長嶋さんに聞いてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
相当よかった。要点をまとめるなら、「著者は、誰かの可能性について、その人だからわかることがあるをことを理解した」という話であると思う。
ろう者の著者が、ろう学校のドキュメンタリーを撮るなかで、ろうの学生がろうであるなかに可能性を見出していることを知り、また聴者の視聴者や他のディレクターなどが、ドキュメンタリーを受けて何ができるのか問われ、それに対して応えていくことができることを知った。
気を遣って、聞かない方がいいことや、ここまで踏み込まない方がいいこと、という壁を自分で作りがちだが、大方の予想に外れて本人はもっと可能性を持っていたりする。そのとき、当然信頼関係がある上で、だが、一歩踏み込