作品一覧

  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ
    3.7
    「ネステッド・クライシス」の時代を生きる日本人へ! 時事問題にも積極的に発言してきた「活動する哲学者」ガブリエルの目に映る、日本社会の「レイヤー」とは何か? 「90年代で足踏みしている」と評された日本人は、これからどうすればいいのか? 気候変動に始まった複合的な危機の時代を見通す視座を伝授する!
  • マルクス・ガブリエル 新時代に生きる「道徳哲学」
    4.0
    コロナ下でも、あなたの「自由」を手放さないために 「ウイルスを恐れて家から出ない立場を10、ウイルスなど存在しないとする立場を1とすれば、私は6か7です。しかし3の立場もありえます」「電車を乗り換えるとき必死で走りました。息が上がり、マスクを外したその瞬間、警官が近づいてきて『マスク着用は義務ですよ』と言ったのです。私は必死で『息ができない(I can’t breathe)』と答えました」――ボンでは経験に根差した言葉でかつてなく詳細にコロナ下の心性を分析し、今こそ可能な「倫理的進歩」を「手放してはならない自由」と絡めて論じる。故郷ジンツィヒでは新実在論の成り立ちを発祥の当地で語り起こす。平易な対話形式による、ガブリエルの新しい?哲学教室”! 〈目次〉 はじめに  コロナ時代の精神のトレーニング(丸山俊一) Ⅰ章 正解なき状況での選択 Ⅱ章 思考で倫理は進歩する Ⅲ章 唯物主義を越えて、正しく錯覚せよ Ⅳ章 道徳哲学が合理的なツールになる Ⅴ章 ウイルスが教える「正しい」生き方 Ⅵ章 「新実在論」誕生の原点へ Ⅶ章 「他者が正しい可能性はある」 終章 分断を越える最後のチャンス おわりに  今、自然の意味を問い直すとき(丸山俊一)
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する
    3.8
    1~2巻836~858円 (税込)
    著書が日本で異例の売れ行きを見せている“哲学界の新星”、マルクス・ガブリエル。2018年6月の来日時の滞在記録をまとめて大反響となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を待望の書籍化。あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」までを語りつくす! 世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録。

ユーザーレビュー

  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

    Posted by ブクログ

    新書会に彗星の如く現れた、全然理解できないけど、なんか楽しい哲学者の本。予想通り、あまり頭に残っているものはないのだけれど、最後の石黒先生との対談は、欧米人と日本人のロボット感の違いが出ていて意外に面白かった。

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    2020年09月24日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

    Posted by ブクログ

    二章の哲学の歴史がいいですね。わかりやすい。ポスト構造主義になり、現在を捉えられなくなり、自由になる代わりに新自由主義により社会システムや欲望を支配される現代。トランプはポストモダンの天才であり、ポストモダンの次の段階にある。それはコンピューターのシミュレーションとしてあるもの。何を言ってもいい、非現実感のデジタルの波に乗るもの。おかしな世界になったと思っていたが、こう言われると現在がわかる。
    本書にはマルクスガブリエル自身の哲学の要項はあまりない。だが、現代に至る歴史と、現代の致命的問題まで独自視点で伝えてくれる。
    この闘争をニヒリズムで潰してしまったポストモダンの限界に、代替案として新実在

    0
    2020年05月12日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

    Posted by ブクログ

    新実在論の新はマトリックスのネオから来ているとは驚いた。マルクス・ガブリエルの博学ぶりと好奇心旺盛なところに学ぶところは大きい。
    物の見方を全く変えてくれる1冊。

    0
    2020年05月11日
  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ

    Posted by ブクログ

    NHKの「欲望の時代の哲学」収録インタビューをもとに書かれた本で、実際のテレビ番組ではカットされている発言も詳しく書かれているので、テレビ番組を補完する意味でも理解が深まりました。

    ガブリエル氏はいくつかのキーワードを述べていますが、印象に残った言葉を列記します。
    「入れ子状態の危機nested crisis」
    「人間の意識の変化によって文明は終わりを迎える」
    「資本主義はコンクリートよりも水のようなもの」
    「日本は動いているにも関わらず同時に本質の感覚がある、そこには明確なカット(切断)がある」

    またガブリエル氏は、日本独自の形而上学的、つまり非物質的な源を見つけるべきであって、日本人の

    0
    2024年11月07日
  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ

    Posted by ブクログ

    「倫理資本主義」利潤ばかり追求して一部の人びとしか潤わない社会ではなく、企業が市場経済で派生する倫理問題を解決する。そこに本当の利益は存在して万人が共有する社会となる。金銭のみを追求する利潤優先は市場も疲弊していく、倫理を改善してこそ資本主義の醸成へと向かう。著者マルクス・ガブリエルはリップサービスなのか、日本をこの倫理資本主義という概念を試す最適な場所だと述べているが、非正規労働者や男女格差など世界と比較して劣悪だと感じる人びとは少なくないはず。まだまだ日本は倫理面で途上国であり、一部の大企業の戯言でごまかさないように願うばかりなり。

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    2024年01月25日

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