NHK「欲望の時代の哲学」制作班のレビュー一覧

  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    新書会に彗星の如く現れた、全然理解できないけど、なんか楽しい哲学者の本。予想通り、あまり頭に残っているものはないのだけれど、最後の石黒先生との対談は、欧米人と日本人のロボット感の違いが出ていて意外に面白かった。

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    2020年09月24日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    二章の哲学の歴史がいいですね。わかりやすい。ポスト構造主義になり、現在を捉えられなくなり、自由になる代わりに新自由主義により社会システムや欲望を支配される現代。トランプはポストモダンの天才であり、ポストモダンの次の段階にある。それはコンピューターのシミュレーションとしてあるもの。何を言ってもいい、非現実感のデジタルの波に乗るもの。おかしな世界になったと思っていたが、こう言われると現在がわかる。
    本書にはマルクスガブリエル自身の哲学の要項はあまりない。だが、現代に至る歴史と、現代の致命的問題まで独自視点で伝えてくれる。
    この闘争をニヒリズムで潰してしまったポストモダンの限界に、代替案として新実在

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    2020年05月12日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    新実在論の新はマトリックスのネオから来ているとは驚いた。マルクス・ガブリエルの博学ぶりと好奇心旺盛なところに学ぶところは大きい。
    物の見方を全く変えてくれる1冊。

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    2020年05月11日
  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ

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    NHKの「欲望の時代の哲学」収録インタビューをもとに書かれた本で、実際のテレビ番組ではカットされている発言も詳しく書かれているので、テレビ番組を補完する意味でも理解が深まりました。

    ガブリエル氏はいくつかのキーワードを述べていますが、印象に残った言葉を列記します。
    「入れ子状態の危機nested crisis」
    「人間の意識の変化によって文明は終わりを迎える」
    「資本主義はコンクリートよりも水のようなもの」
    「日本は動いているにも関わらず同時に本質の感覚がある、そこには明確なカット(切断)がある」

    またガブリエル氏は、日本独自の形而上学的、つまり非物質的な源を見つけるべきであって、日本人の

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    2024年11月07日
  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ

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    「倫理資本主義」利潤ばかり追求して一部の人びとしか潤わない社会ではなく、企業が市場経済で派生する倫理問題を解決する。そこに本当の利益は存在して万人が共有する社会となる。金銭のみを追求する利潤優先は市場も疲弊していく、倫理を改善してこそ資本主義の醸成へと向かう。著者マルクス・ガブリエルはリップサービスなのか、日本をこの倫理資本主義という概念を試す最適な場所だと述べているが、非正規労働者や男女格差など世界と比較して劣悪だと感じる人びとは少なくないはず。まだまだ日本は倫理面で途上国であり、一部の大企業の戯言でごまかさないように願うばかりなり。

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    2024年01月25日
  • マルクス・ガブリエル 新時代に生きる「道徳哲学」

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    何だか流行っているっぽい哲学者、マルクス・ガブリエル。
    実は一度同氏の著書にトライしてみたのですが、哲学の基礎的教養がある前提での文章だったのと、抽象度が高すぎて「並んでいる単語の意味はわかるのに文章としてはわからない」という2つの壁にぶちあたって、読むのを断念しております。。
    本著はそんな人にも優しく、対談形式でマルクス・ガブリエルの思想を嚙み砕きながら引き出してくれるので、やっと彼の思想の一端に触れることができた…という気持ちです。
    また、本著ではマルクス・ガブリエルの生い立ちにも触れており、幼少期から哲学書と親しみ、高校には「通う必要がなくなり」、大学で取った学位が(学士でも修士でもなく

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    2022年03月06日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    前作から連続して読みました。民主主義についての話が興味深かったです。ヘーゲルを民主主義との関係で考えたことがなかったにで、新鮮でした。斉藤幸平さんとの対談もおもしろかったです。

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    2021年12月26日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    難しかったけど哲学に身近な話題と絡めて触れ合えた。日本を客観的にみた見解を読んだりドイツ人の考え方を読んだりして知らないことが知れた。

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    2021年10月03日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    哲学って難しく考えがちだけど、もっと単純に考えた方が理解できるのかな?そしてそれを深く掘り下げれば良いのかな?
    何にせよ考え無ければ始まらない学問かと思いました。

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    2021年02月14日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    SNSに対する見方を哲学的観点から述べている。これらは全てプロパガンダだと。一方で、中国共産党に対して、共感を示しているところに、左派全体主義の闇を感じざるおえない。
    つまり自由主義が悪の根源であり、再教育が必要だと。

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    2021年01月21日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    1~3部からなる。
    1はマルクス・ガブリエルから見た日本について。
    2部はテレビ放送の書籍化。
    3部は人工知能ロボット研究者との対談。
    1部のほうが抽象度が高く、3部に行くほど具体的になる。
    3部でようやく「日本とドイツの視線の違い」が分かるので、3部から読んだ方が良いかもしれない。

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    2020年08月11日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    多くの感想にあるように、前半は非常にわかりやすいが、後半の章は、まだ著者が?聞き手が?明確に言語化しきれていないせいなのか、少々意味がわかりづらい。肝心なことを言っていそうなのだが…

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    2020年06月15日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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    シンギュラリティはありえないということをはっきりと言語化して説明している。
    行き着くところは、我々人間とは何者であるか、ということだろう。
    特に1章のSNSについては納得。もっと警戒心を持った方がいい。

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    2020年05月11日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    戦後の実存主義から構造主義、ポスト構造主義と進み大量消費社会に生きる我々に対して新たな考え方を提唱するマックスガブリエルの新実在論。

    東京の喧騒を見て高度に完成したシステムだと言いつつも、一方で、1分の遅れすら許されない時間的経済システムに従属している人々の抑圧された現状を指摘していた。

    新実在論は存在が先にあるのではなく、意味が与えられて初めて存在すると言う考え方だそう。
    まだ府に落ちるほど理解はできていないので、この視座でしばらく現実を観察してみたい。

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    2020年01月09日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    個人的には、ネットとSNSの発信の仕方に関して、非常に参考になりました。
    数十年以上前に、手紙で行ったこと以上のことを、ネットやSNSでやる必要はないといった感じです。
    業務連絡や告知にとどめることが大切なのかなと思います。

    著者には、これに行き付くまでに、深い深い内省があると思うのですが、
    そのような深い思考も、できない自身にとってみれば、著者に思考にただただ、
    「やっぱりそうか!」と思って、参考にしています。1

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    2019年12月02日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    20190422〜0516 NHKの欲望の時代シリーズの書籍化。マルクス・ガブリエル氏はなかなか魅力的な人物だと思う。SNSは伝達の道具としてのみ使用されるべきだと氏は説く。インターネットは決して民主的なツールではないとも。実際、中国ではSNSは監視されているしねwwでも、もうSNSなしでは現代社会を普通に生きていくのは難しいだろうな…

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    2019年06月27日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    ネタバレ

    哲学と言われるとハードルが高くなるので、頭の体操と捉える。当たり前だと認識していた物事を、本当に当たり前なのか?と疑う行為はとてもしんどい。普段いかに頭を使っていないか。深く思考する。たまには必要。

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    2019年05月04日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    ネタバレ

    マルクス・ガブリエル
    欲望の時代を哲学する

    海外の哲学の巨匠が説明した、これからの時代に哲学が必要な理由を説明した。
    日本の考え方は根本的に海外(とくにドイツ)とは異なっており、あるものへの概念イメージも異なる。
    そして、日本人は、存在しないものを存在するとし、海外の人は存在しないものは存在しないとする。
    そのような考え方が今後必要と説明した本?
    そして、日本は、海外の人の考え方と根本的に違う部分があるから日本なりの
    価値の発揮の仕方があるよということをのべているのだと思う。
    これは一読ではきつい。


    3章
    ロボットどうなっていくか

    ・日本と外の比較
    そもそも、各言葉に対するコンセプトが

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    2019年04月30日
  • マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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    2019年の1冊目。ポストモダンとして、政治経済の分野でネオリベラリズムを作り出し、現在の世界に重大な影響を与えている相対主義と社会構成主義、これらに異議を唱える新実在主義。人がどうすべきかということに関する道徳的事実を含めて、事実は存在して、それらは普遍的である。そして、それはすべての人に開かれている。人類には、地域的な文化の違いはあっても、深い違いはない。
    AIの進化は、この新実在論が正しいことを明らかにするのだろうか。いくつかの分野で議論されている倫理の問題、この新実在論はどのような影響を与えるのだろうか。

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    2019年01月11日
  • マルクス・ガブリエル 日本社会への問い 欲望の時代を哲学するⅢ

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    マルクス・ガブリエルは好きなのだが、今のところ読書の相性が良くない。『なぜ世界は存在しないのか』は難し過ぎたし、逆に複数のインタビュー内容が掲載されるようなオムニバス本は浅過ぎる。バリバリの哲学者ゆえ、論文調なら読み難いが、インタビュアーがいると途端に思考の深みが削ぎ落とされて、薄味になるのだ。更にオムニバスだとページ数も少なくなる。本書は、インタビュー形式だが、ガブリエル一人を取り扱う本であり、これならいけるか、と読書を開始。

    結果、私にとっては、オムニバス寄り。何だろうな、哲学的思索に触れるならばインタビューでは辿り着けない、聞き手側の経験による出口側の限界というのがあるかも知れない。大

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    2024年08月03日