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Posted by ブクログ
高齢化が進む日本で、「介護」という問題は、ほんと深刻な問題。
この、小説は、作者の経験を踏まえての物語なんだろうなとは思うが、あまり深刻さや暗さがなく、むしろ、なんだか読後は、心が和む。
もちろん、介護する側もされる側も、いろいろ葛藤があり、ストレスもたまるんだろうけれど、周りに、手を貸してくれる人々がたくさんいて、なんだか、ほのぼのして、すてきな物語だったなあって思えてします。
お互いがお互いを思いやり、出た結論。お別れではなく、それぞれが生活にも心にも余裕を持てるような方法が選択できれば良いなと感じる。現実は、なかなか難しいんだろうなと思うけれど・・・・・。
Posted by ブクログ
最後を読んでいるときに涙があふれてきた。
親との別れが身近に感じられるようになったからだろうか。
認知症になった母親に対して、どうしてこんなことをするんだろうと思う娘。と同時に親のほうも、どうしてと思い悩み、怖さや不安を感じているということに、改めて思いを寄せた。娘が仕事を優先させたいと思ったり、何で自分だけがと思ったりすることに相づちをうち、子供に戻ったような母親とともに楽しんでみたりすることに、ありのままを受け入れるときがあってもいいのかと思った。
この本は、私にこれからの親との関係を大切にしていきたいと思わせてくれた1冊になった。
Posted by ブクログ
『ことことこーこ』
一見どういう意味?と思えるこのタイトル。
琴子と香子という親子の物語。
離婚して実家に戻った香子は、父親から「母さんがボケた」と聞かされます。まだ72歳。そんなわけないでしょう、と気楽に構えているも、次々と母の琴子は聞いたことを忘れ、どこにしまったかを忘れ、色んなことを忘れていってしまうのです。
フリーでフードコーディネーターの仕事が入るようになるも、ある日、出張で弟家族の家に琴子を預けたところ、目を離したすきに母親は夫が亡くなったのを忘れ「もう夕方!ご飯の支度をしなければ。家に帰らなくちゃ」と家を出て、迷子(徘徊)になり、警察を巻き込んでの大騒ぎに。
弟に施設に入居させたらどうだろう、と話を持ち掛けられますが、香子は反対。母さんは私がみるから!と母との二人暮らしを続けます。
母親を一人にできないから、と自分のしたい仕事が好きなようにできず、介護を一人で抱え込んでいく様子が、とても読んでいてつらかったです。
母の琴子も、忘れてもあっけらかんとしているのが何だか不自然、と思っていたら、やっぱり色んなことを忘れていく自分に気づき、情けなさと不安を抱えていることが後に分かります。
フードコーディネートの仕事仲間や弟家族、気の置けない友人など周囲のいろんな人たちが協力してサポートしていく姿も良かった。
こんな気さくな頼りになる人たちが周りにいたら、介護負担も減るんだろうな、と思います。
介護はやはり、一人で抱え込んでは八方ふさがりになって行き詰まる、介護は社会皆で少しずつ支えていくものなのかな、と感じました。
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