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日本語の文章で力点が置かれるのは圧倒的に文末。文末は、文の全体に書き手の意思を伝え、情報の核を据えるところ。そして、もっとも記憶に残りやすい。だから文章におけるパンチの効かせどころだと著者は説く。ところが日本語では最後に動詞がくるので、付け足しがしにくく、その大切な文末が弱い。さらに「です」「だ」などが連続して単調になりがちだという弱点もある。これらをどう解決するか。『日本語のレトリック』『メタファー思考』などのベストセラーがある言語学者が向田邦子、筒井康隆、井上ひさしなどの名文を引いて丁寧に構造を分析し、わかりやすく解説。プロの文章テクニックが身につき、伝わる文章が書けるようになる、まさに「書くための」文章読本。また引用されたバラエティに富む名文で、日本語の美しさや豊かさ、作家の技が堪能できる。実践的でありながら楽しい1冊! ○斎藤美奈子氏(文芸評論家)推薦! 「日本語のお荷物「文末」が、かくもエキサイティングだったとは!」
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月09日
文章を書く時に、日本語の語尾は単一になりがちです。拙い読書の記録、感想を書いている私自身常日頃感じているところです。(ほら、です です している・・)
そんな悩みを、さまざまな文例も紹介しながら解消してくださる素敵な本なのです。読んだだけで文章が良くなるわけではありませんが、私自身もっと自由に言葉を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月26日
単調になりがちな日本語の文末にバリエーションを持たせるための具体的な解決策が提示されている。
・動詞五段活用の終止形をアクセントに使う。文尾の「る」を避けたいなら、ラ行以外の動詞、デス・マス調の「す」を重ねたくないなら、サ行以外の動詞を現在形で使う。
・補助動詞を上手に使う。「思う」を「思い出す」...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月22日
以前、他の本の感想でも書いた記憶がありますが、文章を書く際に迷うのが、「だ・である調」か、「です・ます調」か、という点。
前者では、淡白な表現になりがちで、後者では、「です」で終わることの多いこと多いこと。
文字通り、日本語について回るこの文末の表現は、歴史的観点から見ても、多くのライターを悩ませ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月15日
文章を書く際に悩ましいのが『文末問題』。単調になりがちな文末を解消するための技法やテクニックを文学小説を引用しながら紹介している本。ネチネチと文末技法を追っていく熱量がすごい本です。
最初の方は難しくて挫折しそうでしたが、ちょっと読み飛ばしつつ読み進めていくと発見があったりして面白くなってきました...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月17日
最近ブログやTwitterを始めたことで直面した問題が「文末」です。どうしても「です・ます・ました」で終わってしまって単調になりがちでした。
本書はそんな文末問題を解決してくれる1冊。
たくさんの名文を引用しながら、文末の変化の付け方や技法を解説してくれます。
これから本を読むときは文末にも着目...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月04日
いろいろな意味で、発見が多かった。
文章の書き方指南――?
どのような材料を、どのような切り口で、どんな構成で書くのかを教える。
こんなイメージ。
新書としても薄めのボリュームで扱いきれるのかと、人様のことながら心配になった。
たしかに、本書はたった二章で構成されている。
が、何と文末のバリエー...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月05日
「文末変えなきゃ(使命感)」
をこじらせた結果が、今の自分の文体なわけで。
デス・マス調とダ・デアル調の混合や体言止め、三点リーダーや、「~て。」「~で。」で文を切ったりと、まあ野放図にやってるわけですが、この『書くための文章読本』の文末の分析と具体的な表現技法の紹介は、文章を書くことが好きな人に...続きを読む
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