麒麟児

麒麟児

836円 (税込)

4pt

慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。
軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。
江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。
二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰る。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。

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麒麟児 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年10月16日

    激動の幕末を駆け抜けた二人の麒麟児、勝海舟と西郷隆盛。

    史実をもとにしたフィクションだと明記されているけれど、まるで本物のように手に汗握り、心を動かされる見事な人間ドラマでした。

    最後のどうにもならずに巻き込まれた男の詩を刻んだ石碑の前に立つシーンがとても良い。

    0
    購入済み

     

    2022年09月28日

    面白かった。
    幕末の歴史に疎いので、結構理解が追い付かないところあったけど、面白かったです。
    勝がそもそもどういう人物かぐらいは調べておくべきでした。

    #切ない #タメになる

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    Posted by ブクログ 2022年02月24日

    勝海舟、西郷隆盛。
    この2人がこの時代の日本にいてくれたおかげで、どれだけの命が救われたのか。
    人間1人の思慮で、こうまで歴史が変わるものなのか。
    なんとなく知っていた歴史の一部分を、まるでその時に居合わせたように感じられた。

    様々な思惑が絡み合う中、広く世界を、日本を見た勝安房守。
    生き方、考え...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月04日

    勝先生、江戸城の無血開城、西郷さんとの交渉などなど。今までに読んできた幕末や明治維新のお話に登場してはいたけれど、実際にはどんなものだったのかよく知っていなかった。
    無理難題と思われる要求を携えて交渉に挑む勝先生と、それに相対する西郷さん。面白かった。読みやすくもありました。

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月29日

    江戸無血開城に至るまでの勝海舟・西郷隆盛の壮絶な交渉。最高に面白かったです。勝さんファンになります。

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    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    『天地明察』がとても面白かったので、冲方丁の他の歴史ものも読んでみようと手に取った一作。

    幕末も幕末、江戸の無血開城直前における西郷と勝海舟の二人の、江戸での戦争を避けるための駆け引きが本筋。カバー画の荒々しい感じをよそに、血湧き肉躍るような戦いは一切出てこず、二人の心の動きや会話が繰り広げられる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月24日

    周りの人間の理不尽さや利己的な振る舞いに、何度も何度も悪態をつきながらも、決して大義を忘れずにやるべきことを粘り強くやり続ける麒麟児たちの姿には、ただただ畏敬の念を感じる。その一方で、こうも報われない、理解されない状況で行動を辞めない姿には、「なぜそうまでできるのか」「なにが彼らをしてそうさせるのか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    他の幕末関係の本を読んで勝海舟が好きになったが、この本を読んでさらに好きになった。

    戦いというのは闘争だけを指すのではなく、目的を達成するあらゆる手段をいうのだなと思った。

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    Posted by ブクログ 2022年02月28日

    勝海舟と西郷隆盛にスポットを当てた冲方丁の歴史小説。冲方丁が好む主題としては「継承」があるが、本作では二つの継承が掲げられている。一つは江戸という大都市の継承、ひいては日本という国の継承である。

    現代の日本を語る上で、江戸城の無血開城は一つの大きなターニングポイントと言えるだろう。仮に首都を巻き込...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月28日

    時代の寵児、西郷隆盛と勝海舟。
    幕府と新政府。
    戦争か和平。
    焼け野原か無血開城。

    二人の天才たちによる尋常ならざる駆け引きをうまく描いたとても良い歴史小説だと思います!


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