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「長州ファイブ」。それはUCL(ロンドン大学)開校早期の留学生――井上馨、伊藤博文、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三を指す名称だ。しかし、5人がイギリスでそう呼ばれていることは日本であまり知られていない。彼らは文久3年(1863年)、長州藩より渡英を命じられる。その目的は先進的な知識を身に付けて帰藩し、大攘夷を完遂することであった。幕府によって海外渡航が厳禁されていた時代、若き志士たちはいかにして苦難を乗り越えたのか。「学ぶ」ことで近代日本の礎を築いた5人のサムライたちの生涯と友情に迫った幕末青春物語。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年01月27日
文久三年(1863年)危険を冒して渡英した5人の若き長州藩士たち。近代日本の礎を築いたサムライたちの生涯を描いた感動作。
新書としては珍しく筆者の思い入れが文章に滲み出ており楽しく読めた。筆者は5名の若者のいわば後輩。同じUCL(ロンドン大学)で学んでいる。
長州ファイブ。井上馨、伊藤博文、井上...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月29日
本書は学術書ではない。行間に明治の空気が漂う歴史考察に満ちた面白い内容にグイグイ引き入れられてしまった。著者はエッセイストでもあるからか展開が上手い。
この時代の青年の情熱が新時代を作る様は背筋がゾクゾクする程面白い。今の日本も時代の転換点にあると思うが、この様な若者とドラマがあって欲しいと痛感した...続きを読む
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