作品一覧

  • ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命
    3.0
    ヌーヴェル・ヴァーグ(N・V=新しい波)は、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらを中心に1950年代末のフランスで生起した映画の革新運動だが、それにとどまらず、日本も含めた「世界同時多発現象」として、新しい映画表現や製作スタイルを生み出した。本書は、国境や時代を超えたN・Vの広がりとその担い手について解説。映画の創始者であるリュミエール兄弟から現代の映画作家に至るまで、「N・Vの精神」に満ちた作り手たちによる約800本の作品を紹介する。
  • 永遠の映画大国 イタリア名画120年史
    -
    【推薦!】 蓮實重彦 氏(映画評論家) 「ネオレアリズモ」をいかに相対化するか。 古賀太は、イタリア映画を語る者に求められるこの最低限の資質を、ディーヴァ映画の優雅さや、デ・シーカ主演のカメリーニの秀逸なコメディを語ることで、軽々と超えて見せた。 【豊かな映画文化はなぜ生まれたのか?】 『無防備都市』『自転車泥棒』『道』『8 1/2』『情事』『山猫』『荒野の用心棒』『木靴の樹』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『君の名前で僕を呼んで』…… 数々の名作を生み、日本でも絶大な人気を誇るイタリア映画。 アメリカやフランスに比べて、その文化の全容が語られる機会は少ないものの、世界の映画史に大きな影響を与えてきた。 本書ではイタリア映画の歴史を、19世紀から現代までの120年を、約800の作品とともに通覧。 「イタリア映画祭」を立ち上げた著者がその豊かな文化的土壌と、映画の本質を明らかにする。
  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)
    3.6
    フェルメール、ゴッホ、モネ――屈指の名画が来日するのは、有数の芸術愛好国だから? 否、マスコミが主導し、大宣伝のなか開幕する「美術展ビジネス」が大金を生むからだ。「『〇〇美術館展』にたいした作品は来ない」「混雑ぶりは世界トップレベル」「チケット代の利益構造」「“頂点”に立つ国立美術館・博物館」等、新聞社の事業部で美術展を企画した著者が裏事情を解説。本当に観るべき展示を見極める目を養う必読ガイド。

ユーザーレビュー

  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    東博や西洋美術館の常設展示が大好きですが、いつもガラガラでもったいないと思っていました。共感できます。

    0
    2025年10月05日
  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    日本の美術館という施設が、世界的に見ると悪い意味で異例という事実を、「そこまで厳しく言わないで!!もうやめて!お願い!!」と耳を塞ぎたくなる(目を瞑りたくなる)くらいまで語ってほしいドMの方がいました、どうぞこちらの本を手にお取りくださいませ。

    ムチが止まりませんよ笑

    でも本当に、美術館によく行く人、たまに行く人、これから行ってみたいと考えている人みんなに読んでほしい!!!

    これはぜっったいに知っておいた方が良い現実。

    古賀太さん、自分が嫌われるかもしれない、悪者になるかもしれないというリスクを背負って、この本を書いてくれてありがとうございます。

    そして日本の美術館に希望を捨てずに、

    0
    2025年09月14日
  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新聞社やテレビ局などのマスコミに頼らざるを得ない日本の美術界。学芸員が「雑芸員」となっている現実。お金を出して日本美術展をやってもらうという国際交流基金による土下座外交の弊害。などなど。まさに美術展の裏側に潜む闇を覗くことができた。

    0
    2024年12月10日
  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    マスコミ主導の企画展と学芸員の待遇について興味深く読めた。
    日本の国立館が世界水準になるには企画展頼みの動員を改めて常設できる彫刻などを目玉にする提案には納得。海外からは作品を貸し出してお金を得る存在としか思われていないからだ。

    よく行く町田市立国際版画美術館には今のように小ぢんまりでよいので個性的な企画展を頑張ってもらいたい。

    0
    2024年08月25日
  • 美術展の不都合な真実(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    新書は自分の知らないことを学ぶ事のできるツールだ。しかもその時勢に即したものも多く、インプットに最適だと感じている。
    なぜ現代においてここまで美術展の入場者数が多くなってきているのか、お金にまつわる話等、興味が尽きない。読んで感じたこととしてはテレビ局が主催となる宣伝しまくっている美術展を観る価値はもはやないんだろうなということ。エンタメとして最も目立つ作品が一つ二つある美術展に価値を見出だせなくなってしまった。それであれば分かりやすい映画でも観ればいい。真実って知らなくても良かったこともあるな。

    0
    2024年05月04日

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