【感想・ネタバレ】美術展の不都合な真実(新潮新書)のレビュー

あらすじ

フェルメール、ゴッホ、モネ――屈指の名画が来日するのは、有数の芸術愛好国だから? 否、マスコミが主導し、大宣伝のなか開幕する「美術展ビジネス」が大金を生むからだ。「『〇〇美術館展』にたいした作品は来ない」「混雑ぶりは世界トップレベル」「チケット代の利益構造」「“頂点”に立つ国立美術館・博物館」等、新聞社の事業部で美術展を企画した著者が裏事情を解説。本当に観るべき展示を見極める目を養う必読ガイド。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

東博や西洋美術館の常設展示が大好きですが、いつもガラガラでもったいないと思っていました。共感できます。

0
2025年10月05日

Posted by ブクログ

日本の美術館という施設が、世界的に見ると悪い意味で異例という事実を、「そこまで厳しく言わないで!!もうやめて!お願い!!」と耳を塞ぎたくなる(目を瞑りたくなる)くらいまで語ってほしいドMの方がいました、どうぞこちらの本を手にお取りくださいませ。

ムチが止まりませんよ笑

でも本当に、美術館によく行く人、たまに行く人、これから行ってみたいと考えている人みんなに読んでほしい!!!

これはぜっったいに知っておいた方が良い現実。

古賀太さん、自分が嫌われるかもしれない、悪者になるかもしれないというリスクを背負って、この本を書いてくれてありがとうございます。

そして日本の美術館に希望を捨てずに、最後は「信じている」という言葉で終わってくれてありがとうございます!
愛を感じます。

古賀太さんのご興味、感性が、自分に結構ドンピシャだったので、古賀太さんのおすすめの美術館を知れたのもとても嬉しい。

さぁ、みなさん、少しでも美術に興味があるなら、美術館という場所が好きなら、この本を読みましょう。

そして美術ではなく、人の頭を見に行ったのかな?と思うような混雑している展覧会に対して疑問を抱きましょう。

公立の美術館は、何で所蔵作品(コレクション)を大々的に見せるのではなく、巡回している特別展ばかりやっているのか、疑問を持ちましょう。

「◯◯美術館展」(例えばルーブル美術館展)のような、大きな海外の美術館のコレクションの展覧会をそのまま日本でやる裏の事情を知りましょう。

今までのように楽しめなくなること間違いなしです。

でもその代わりに、本当に意義のある展覧会に行けるようになると思います。

さぁ、みなさんも扉のこちら側へ(手招き)

0
2025年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新聞社やテレビ局などのマスコミに頼らざるを得ない日本の美術界。学芸員が「雑芸員」となっている現実。お金を出して日本美術展をやってもらうという国際交流基金による土下座外交の弊害。などなど。まさに美術展の裏側に潜む闇を覗くことができた。

0
2024年12月10日

Posted by ブクログ

マスコミ主導の企画展と学芸員の待遇について興味深く読めた。
日本の国立館が世界水準になるには企画展頼みの動員を改めて常設できる彫刻などを目玉にする提案には納得。海外からは作品を貸し出してお金を得る存在としか思われていないからだ。

よく行く町田市立国際版画美術館には今のように小ぢんまりでよいので個性的な企画展を頑張ってもらいたい。

0
2024年08月25日

Posted by ブクログ

新書は自分の知らないことを学ぶ事のできるツールだ。しかもその時勢に即したものも多く、インプットに最適だと感じている。
なぜ現代においてここまで美術展の入場者数が多くなってきているのか、お金にまつわる話等、興味が尽きない。読んで感じたこととしてはテレビ局が主催となる宣伝しまくっている美術展を観る価値はもはやないんだろうなということ。エンタメとして最も目立つ作品が一つ二つある美術展に価値を見出だせなくなってしまった。それであれば分かりやすい映画でも観ればいい。真実って知らなくても良かったこともあるな。

0
2024年05月04日

Posted by ブクログ

おもろ
コロナ禍から美術展見に行き始めたけど、美術館も良くも悪くも影響受けたよな〜と思った
この1年でほぼ毎週美術展に行ってみて、
メディアで大々的に宣伝されてるやつはいつ行ってもめちゃくちゃ混んでるな…というのは体感できたので、いろいろ納得できて面白かった(あと都内で回ってると分かる場所が多い)
今年はお金の匂いがあんまりしない美術展をメインに巡ろうと思う

0
2024年02月03日

Posted by ブクログ


美術館によく行く私としては興味があるタイトルでした。
といっても、悪徳なビジネスをしているということではなく、普段は垣間見れない美術展の諸制度がまとめられています。若干、日本側の動きでおかしい点もありますが楽しめました。

0
2023年10月03日

Posted by ブクログ

メディアの企画展も美術館の常設展も両方行きますが、お金の流れについては知りませんでした。あくまでも筆者は朝日の方なので他社の流れが全く同じかはわからない。美術館主催の常設展にたくさんお金を落としたいなあと思える本でした。現代美術の記述については納得かな。

0
2021年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連休中に優雅にクラシックを聴きながら芸術に触れてみるかと手に取ったが、本の題名の通り、美術展の不都合な事情というか、日本の常識は世界の非常識ということが分かり、かつ、自分も有名展示会は見に行っていたので、マスコミに踊らされていたのがよく分かった、という本。
美術館は確かに●●美術館展と称した、イベント的なものしか行っておらず、ビジネスパーソンとして、アートも知らないと恥ずかしいとか意識高い系を、無意識に気取っていた自分が恥ずかしい。常設展示などで質の良い近代美術にも触れないといけないかな、と反省したものの、尖った・現在に物議を醸す近代美術にあまり惹かれないことも改めて認識したので、ま、いっか、と自分で突っ込みました。
自分も見に行った、フェルメール展(2回ほど)、ツタンカーメン、カルティエ展、ブリューゲル展などが書かれていて、ちょっとだけうれしい感じでした。

気になった点
・新聞社やテレビ局がスポンサーになって、海外美術館からドンと供用料払って「●●美術館展」が定着したのはバーンズ・コレクションから。たまたまバーンズ・コレクションは門外不出だったが、インフラ工事のために貸し出されたということ。そもそもマスコミが借用料を払うこと自体が海外では異例で、良い作品を持っている美術館同士、無料で貸し借りを行っている。
・地方の美術館は、現在、入場者数が少なく苦戦しているとのことだが、いわゆるハコもの行政で、そもそも観客が行きたくてもアクセス悪いところに作った行政の責任は重大である。不便な場所で、最終入場が17時とか、お役所仕事的な運営では観客は増えるわけがない。
・東京国立近代美術館、国立新美術館は通常、文科省の天下り先。

0
2021年04月30日

Posted by ブクログ

美術展の裏側が知れて驚きと、それでも美術展好きだなと複雑な気持ち。ただ常設展にもどんどん行ってみようって気持ちになった。ロスコルームは絶対行きたい!

0
2021年04月18日

Posted by ブクログ

 内容は、業界の人にはよく知られていることかもしれないけれど、誰も公然と語ろうとしなかったことを語ったのはすごいと思います。著者の勇気に敬意を評したいです。決して暴露本の類ではなく、公平に書かれていて好印象でした。
 本書がきかっけとなって日本の愛好家の行動がもっと多元化して、美術を消耗させることに歯止めがかかれば、と願いたいです。

0
2021年01月13日

Posted by ブクログ

最近の美術展の異常なほどの混雑・行列。それに集い話題の展覧会に行ったことをSNSに投稿するファッション美術好きに辟易してるへそ曲がりの私。
(というわたしは美術を専門に学んでも、仕事にしてるわけでもない。
この私こそがファッション美術好きかもしれない。)

美術館には小さい頃から親に連れて行って貰っていた。
混雑のイメージがなかったので最近の展覧会の行列も、というか日本中に溢れる飲食店、限定品を求める行列が異質に思えてとにかく嫌いだ。
なにを思って並んでいるのやら。

一昨年イギリス、大英博物館、ナショナルギャラリーその他さまざまなミュージアムを訪れた。
どこも夏休みということで混雑はしていたけれど 建物が大きいからか旅行ハイだからか嫌な気はしなかった。
と思っていたが 本作を読んで常設展だからそこまで混雑していなかったのかもしれないと思った。
『ナショナルギャラリー 英国の至宝』というナショナルギャラリーについての映画で ダヴィンチの企画展を行った際は行列など並ばないと思っていたイギリス人が並んでいて驚いた。でも日本の行列の比では無いと思う。

ナショナルギャラリーでは、作品を前にベンチで模写をしている人や、小さな制服を着た子供たちが団体で見に来ていたり、この類稀なる素晴らしいミュージアムが人々の身近にあるのだなと関心した。

本作で言及されている、企画展の展示場となってしまっている日本の美術館の現在。
本作を読んで ほ、ほんとだ!と気付きました。
その歪んだ構図の裏側にある 営利目的の人々の行動。
自分たちが良ければそれでいい、今現在甘い汁を吸えていれば後世のことなんか知るか、という人が日本の権力を持つ人々にどれだけ多いことか…。
政治だけでなく美術界にまでその悪習が、魔の手が来ているのかと残念な気持ちになりました。

でもこうして指摘してくださる人、この本を読んで気づく人、今現在日本中の美術館博物館で懸命に頑張っている人々がいるのだから 諦めず 鑑賞者側の自分も意識を変えていかないといけないなと思わされました。

最近の日本の美術展に疑問を抱いている人には是非読んでもらいたい本です。

0
2020年08月23日

Posted by ブクログ

なかなか知る事の出来ない美術展の裏側がわかりやすく書かれている。日本独自に発展をしてきた美術展を欧米などの展示の成り立ちと比較をしたり、日本の課題などをあぶり出している。

0
2020年06月24日

Posted by ブクログ

とても腹落ちした内容だった。

日本は美術展だけが人気でいつも混んでいる。
美術館・博物館の入場者数では日本はトップ10には入らない。
海外は常設展を見に行くが、日本は企画展を見に行く
日本の美術展はマスコミ主催である
主催の名前は最初が主導
テレビの主催よりは新聞社主催の方が工夫はされている
美術館展は比較的やりやすい、個展は相当難易度が高いのでお金で解決している
美術館展は所詮倉庫の物を見ているようなもの、そこに人がごった返してゆっくりと作品を鑑賞出来ない
海外に日本美術を出す時は逆にお金を負担してあげているという矛盾(国際交流基金)

マスコミ系は国立新美術館に行き、次に国立西洋美術館に行く、東京国立近代美術館は本来の役割を取り戻した
国立館の不都合な真実はマスコミ主催の企画展を開催する場合、基本的に国立館が予算を出す必要はまったくない
常設展もご覧いただけますでしっかり徴収していて、主催者はそれに上乗せしている
讀賣新聞社が立ち上げた美術館連絡協議会というのは年会費を納める代わりに展覧会の巡回を斡旋

バーンズコレクション展がひとつの転機
儲かると思った

画壇が力を持っている
画壇は派閥を持っている
画壇系と現代美術系に分かれる
海外に通用するのは現代美術系になり、画壇系は国内のみ

最も見逃せないのは、東京国立近代美術館
難しい個展をたくさん行っている
展覧会のおもしろさは、マスコミの事業部に頼らずに学芸員がどれだけ独自の視点で展覧会を企画しているかにかかっている

企画会社はマスコミ主導の展覧会よりさらに日本の美術界にとって問題

トリエンナーレや現代美術展が賑わっているのは日本独自かもしれない、そこが日本の強みになるかもしれない

0
2024年12月09日

Posted by ブクログ

長年、美術館通いをしていると書かれていることが「やっぱりね」と分かってくる。
だから読後感は買うほどのことはないなと。美術館、美術展に興味のある者には一読を勧めたい。

賛同したい点は多々あるが特に館長天下り問題と学芸員の低待遇問題。
しっかりした常設展はもっと鑑賞すべき。だから常設展のない新美術館は箱モノ行政の典型ではないか。

企画展は、国内でまとめて鑑賞できて日本語の解説などの便宜もある。歌劇の来日公演同様、ある程度高額なのは仕方ないとも思う。ただ〇〇美術館展は現地が改修とか閉館していれば別だが、まず大物は来ない。そりゃあ現地に目玉がなかったらねぇ。実際に欧州で「只今、日本に旅行中」と張り紙のあった時があった。そう思うと中学生の時、数時間並んだ「モナリザ」は良く来日したものだ。昔は「ミロのヴィーナス」や「ツタンカーメン」のマスクも来たらしい。

気になったというか反論したい事が日本の地方美術館は交通の便が悪いという点。公共交通機関から徒歩20分位を私は遠いとは言わない。海外に行ってもこの程度のアクセスは結構ある。観たい意欲と行くのが面倒だ意識との兼ね合いではないか。私は観たければ日帰り圏位までは腰も軽く行動している。奈良の正倉院展とか今は亡き名古屋のボストン美術館とか。

0
2024年05月19日

Posted by ブクログ

マスコミ(新聞社·マスコミ)主導の企画展が中心の日本の美術館は世界的にみて特異であり、もっと魅力のある常設展を作ったり学芸員主導のオリジナリティのある企画展を沢山やるべきという主張が繰り返しなされる。
確かに自分が美術館や博物館に行きたいなと思うきっかけは有名な作家や美術館の展示を広告で見る時が多いし、広い大衆にも美術館·博物館に足を運んでもらい、文化に親しみを持ってもらうという点では意味があると思う。筆者の言うとおり売上至上主義が行きすぎて落ち着いた空間でじっくりと一つ一つの作品と向き合うことができない現状はおかしいとは思うが。

味のある展示をやっている美術館などはいつか行ってみたいな、と思った。

0
2024年01月21日

Posted by ブクログ

2023.12.14 美術館の館長の本を読んだすぐ後に、今度は元新聞社の美術展担当の方の本を読んだ。どちらも裏側に踏み込む内容だが視点の違いもありとても面白かった。美術館にも一般の人ではわからない裏側があってとても楽しく読み進めることができた。

0
2023年12月14日

Posted by ブクログ

美術展のからくりを知りたい方には有用。はっきりとは
知らないまでもまあそんな仕組みかなあと思う程度の内容であった、しかしそれでも一点でも見たい作品があるなら見に行くだろうし、少しでも良心的本当に見たい人が見られるお値段で開催してほしいしお金に余裕がある大人は料金もグッズ購入も可能であろうからやはり大学生までに幅広く安いチケット代または無料で美術館博物館特別展示など見て欲しいと願う。
自分が若い頃に比べたらキュレーターさんのセンスも素敵な館も多い情報も溢れてる、でも若い頃見た刺激はなかなか忘れ難いものだ、、などと感無量に。本書内容とはあまり関係ないかもだが。

0
2022年01月28日

Posted by ブクログ

そう言う話が一番知りたい笑
でもその分、知れば知るほど心がざわつく覚悟はしておかないといけない。

企画展をド派手に宣伝&どどーんと集客率を上げるのは日本くらいだと聞いていたけど、とりわけマスコミ主催のものは予め企画内容が決められており開催先の学芸員の出る幕はほぼ無しとは奇妙すぎる。

その学芸員も海外と比べたら立場が弱い(その割にポストが空かない)というのも聞いていたけど、学芸員どころか観客の見る目まで育たない。こんな調子で何が芸術鑑賞だと筆者の嘆きが怒りに変換されて伝わってくる。(「踊らされている」側だから尚更)

内情がお粗末すぎて「筆者の主観?」と思うこともしばしば。でも朝日新聞社で展覧会の企画まで携わってはったからほぼ仰る通りなんだろう…

思えば、この話の主人公は学芸員かもしれない。
筆者曰く彼らの最大の仕事はコレクションの形成・保存・展示。美術作品は食材で学芸員は料理人。そのプロをよそに企画展を「自社もの」と呼ぶマスコミ。
後半は新しいアートの在り方って具合で悪いことづくしでもなかったけど、やっぱり↑の構造が出来上がっていたことに対するショックは拭えない…

明らか並ぶような企画展には行かないようにしてきたけどプラスでこれからは派手な宣伝や目玉作品に惑わされず、創り上げた中の人にも関心を持たなきゃいけないのは確か。 

0
2021年10月25日

Posted by ブクログ

美術館関係の仕事(←どうとでも取れるカッチョいい言い方)に2年ほど携わったことがあるけど、
いや~…
「美術館関係の仕事に2年ほど携わったことがあってね」(キリッ)
とかコレ読んだらもう言えねえわ。
無知晒すことになるわ。
作家個展やコンセプト展(?)観によく上京するけど、残ってる半券見たらほぼ東京都美術館だったよ。
読んでいるといかに自分がアート好きぶってる凡人かと思い知らされるわけだけど、芸術は自分の今いるレベルでしか楽しめないわけだから、結局は今好きだと思えるものを今後も愛し続けるしかないな。
好きだと思える気持ちが美学で芸術振興だよな。

0
2021年06月20日

Posted by ブクログ

1.あんまり美術館に行かないのですが、先日面白そうな展示会に行った際、面白いと思えなかったことがきっかけで、この本を読んでみようと思いました。

2.海外の美術展と違い、日本はイベント性を重視しているため、新聞社や広告代理店の影響が強くなっています。また、館長と呼ばれる人材は政治家からの天下りが多く、専門性に欠けているため、美術への理解がないまま仕事をします。彼らの考えることは利益と保身であり、学芸員と同じ姿勢で臨むことはありません。このようなことから、日本の美術展は感動を生みにくい環境が生まれたという仕組みになっています。
ただ、それだけではなく、良い美術展にするために様々な施策を施している美術館もあります。美術展がなぜここまで低下したのか、歴史と合わせて述べられています。

3.予想通り、天下りによる人材の質の低下とスポンサー都合の展覧会によって海外と異なる形で根付いてしまったという形でした。しかし、私が問題としているのは、「そもそも日本人に芸術教育がまともにされてきたのか?」ということです。私の記憶を振り返った限り、絵を書いたり、彫刻をしたりしただけで終わった記憶があります。作品について議論したり、感性を養ったりすることが教育されてこなかったので、単なるイベントとしてみてしまうのかもしれません。そうなってしまうと、一概に美術館が悪いとも言えなくなってしまいます。視聴者としてある程度の知識を持ったうえで感性を養っていくことは当たり前なのでは?と思います。視聴者の目が厳しくなれば、供給側もより良いものを提供していかなければならないと思います。ただ、日本には、そのような環境は整っておらず、今後も見通しがないことが残念です。

0
2021年02月21日

Posted by ブクログ

美術展を巡る様々な裏話が明かされる好著。薄々「そうじゃないかなあ」と思っていたような内容ではあるが、元関係者の著者が書くと説得力がある。とは言え、千葉の片田舎に住み、東京に行くことすら面倒なぼくにとっては、マスコミ主催の大規模展示“○○美術館展”はありがたいのも事実。まさに痛し痒しである。コロナ禍で日時指定制が導入されたが、2018年のフェルメール展ですでに導入されていたのは知らなかった。現在の感染予防の観点とは異なるため大人数を受け入れていたようだが、今後は人数を絞った日時指定が主流になるのだろうか? そうなればいいなと思う。

0
2020年07月27日

Posted by ブクログ

ショッキングなタイトルだが、始めて明かされたことは少ないのではないか。『美術館の舞台裏』『美術館へ行こう』『超・美術館革命』『フェルメール最後の真実』などに類する本だ。美術展評に関しては、展示好きのブログレベルだが、参考になる。

0
2020年07月07日

Posted by ブクログ

へぇー知らんかったー、と何回も言わされます。普段美術展みててうっすら疑問に感じてたことをはっきりさせてくれた。いち美術ファンとして賛同できる部分が多く、データも多いので面白い。様々、現代の日本の美術界隈の問題提起しておきながら、解決策を一切示さず、やばいねー、で終わってく感じ、、、、アートってるねv

0
2020年06月25日

「ノンフィクション」ランキング