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フェルメール、ゴッホ、モネ――屈指の名画が来日するのは、有数の芸術愛好国だから? 否、マスコミが主導し、大宣伝のなか開幕する「美術展ビジネス」が大金を生むからだ。「『〇〇美術館展』にたいした作品は来ない」「混雑ぶりは世界トップレベル」「チケット代の利益構造」「“頂点”に立つ国立美術館・博物館」等、新聞社の事業部で美術展を企画した著者が裏事情を解説。本当に観るべき展示を見極める目を養う必読ガイド。
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Posted by ブクログ
マスコミ主導の企画展と学芸員の待遇について興味深く読めた。 日本の国立館が世界水準になるには企画展頼みの動員を改めて常設できる彫刻などを目玉にする提案には納得。海外からは作品を貸し出してお金を得る存在としか思われていないからだ。 よく行く町田市立国際版画美術館には今のように小ぢんまりでよいので個性...続きを読む的な企画展を頑張ってもらいたい。
新書は自分の知らないことを学ぶ事のできるツールだ。しかもその時勢に即したものも多く、インプットに最適だと感じている。 なぜ現代においてここまで美術展の入場者数が多くなってきているのか、お金にまつわる話等、興味が尽きない。読んで感じたこととしてはテレビ局が主催となる宣伝しまくっている美術展を観る価値は...続きを読むもはやないんだろうなということ。エンタメとして最も目立つ作品が一つ二つある美術展に価値を見出だせなくなってしまった。それであれば分かりやすい映画でも観ればいい。真実って知らなくても良かったこともあるな。
おもろ コロナ禍から美術展見に行き始めたけど、美術館も良くも悪くも影響受けたよな〜と思った この1年でほぼ毎週美術展に行ってみて、 メディアで大々的に宣伝されてるやつはいつ行ってもめちゃくちゃ混んでるな…というのは体感できたので、いろいろ納得できて面白かった(あと都内で回ってると分かる場所が多い) ...続きを読む今年はお金の匂いがあんまりしない美術展をメインに巡ろうと思う
美術館によく行く私としては興味があるタイトルでした。 といっても、悪徳なビジネスをしているということではなく、普段は垣間見れない美術展の諸制度がまとめられています。若干、日本側の動きでおかしい点もありますが楽しめました。
メディアの企画展も美術館の常設展も両方行きますが、お金の流れについては知りませんでした。あくまでも筆者は朝日の方なので他社の流れが全く同じかはわからない。美術館主催の常設展にたくさんお金を落としたいなあと思える本でした。現代美術の記述については納得かな。
美術展の裏側が知れて驚きと、それでも美術展好きだなと複雑な気持ち。ただ常設展にもどんどん行ってみようって気持ちになった。ロスコルームは絶対行きたい!
内容は、業界の人にはよく知られていることかもしれないけれど、誰も公然と語ろうとしなかったことを語ったのはすごいと思います。著者の勇気に敬意を評したいです。決して暴露本の類ではなく、公平に書かれていて好印象でした。 本書がきかっけとなって日本の愛好家の行動がもっと多元化して、美術を消耗させることに...続きを読む歯止めがかかれば、と願いたいです。
最近の美術展の異常なほどの混雑・行列。それに集い話題の展覧会に行ったことをSNSに投稿するファッション美術好きに辟易してるへそ曲がりの私。 (というわたしは美術を専門に学んでも、仕事にしてるわけでもない。 この私こそがファッション美術好きかもしれない。) 美術館には小さい頃から親に連れて行って貰っ...続きを読むていた。 混雑のイメージがなかったので最近の展覧会の行列も、というか日本中に溢れる飲食店、限定品を求める行列が異質に思えてとにかく嫌いだ。 なにを思って並んでいるのやら。 一昨年イギリス、大英博物館、ナショナルギャラリーその他さまざまなミュージアムを訪れた。 どこも夏休みということで混雑はしていたけれど 建物が大きいからか旅行ハイだからか嫌な気はしなかった。 と思っていたが 本作を読んで常設展だからそこまで混雑していなかったのかもしれないと思った。 『ナショナルギャラリー 英国の至宝』というナショナルギャラリーについての映画で ダヴィンチの企画展を行った際は行列など並ばないと思っていたイギリス人が並んでいて驚いた。でも日本の行列の比では無いと思う。 ナショナルギャラリーでは、作品を前にベンチで模写をしている人や、小さな制服を着た子供たちが団体で見に来ていたり、この類稀なる素晴らしいミュージアムが人々の身近にあるのだなと関心した。 本作で言及されている、企画展の展示場となってしまっている日本の美術館の現在。 本作を読んで ほ、ほんとだ!と気付きました。 その歪んだ構図の裏側にある 営利目的の人々の行動。 自分たちが良ければそれでいい、今現在甘い汁を吸えていれば後世のことなんか知るか、という人が日本の権力を持つ人々にどれだけ多いことか…。 政治だけでなく美術界にまでその悪習が、魔の手が来ているのかと残念な気持ちになりました。 でもこうして指摘してくださる人、この本を読んで気づく人、今現在日本中の美術館博物館で懸命に頑張っている人々がいるのだから 諦めず 鑑賞者側の自分も意識を変えていかないといけないなと思わされました。 最近の日本の美術展に疑問を抱いている人には是非読んでもらいたい本です。
なかなか知る事の出来ない美術展の裏側がわかりやすく書かれている。日本独自に発展をしてきた美術展を欧米などの展示の成り立ちと比較をしたり、日本の課題などをあぶり出している。
長年、美術館通いをしていると書かれていることが「やっぱりね」と分かってくる。 だから読後感は買うほどのことはないなと。美術館、美術展に興味のある者には一読を勧めたい。 賛同したい点は多々あるが特に館長天下り問題と学芸員の低待遇問題。 しっかりした常設展はもっと鑑賞すべき。だから常設展のない新美術館...続きを読むは箱モノ行政の典型ではないか。 企画展は、国内でまとめて鑑賞できて日本語の解説などの便宜もある。歌劇の来日公演同様、ある程度高額なのは仕方ないとも思う。ただ〇〇美術館展は現地が改修とか閉館していれば別だが、まず大物は来ない。そりゃあ現地に目玉がなかったらねぇ。実際に欧州で「只今、日本に旅行中」と張り紙のあった時があった。そう思うと中学生の時、数時間並んだ「モナリザ」は良く来日したものだ。昔は「ミロのヴィーナス」や「ツタンカーメン」のマスクも来たらしい。 気になったというか反論したい事が日本の地方美術館は交通の便が悪いという点。公共交通機関から徒歩20分位を私は遠いとは言わない。海外に行ってもこの程度のアクセスは結構ある。観たい意欲と行くのが面倒だ意識との兼ね合いではないか。私は観たければ日帰り圏位までは腰も軽く行動している。奈良の正倉院展とか今は亡き名古屋のボストン美術館とか。
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