「松本清張」で読む昭和史

「松本清張」で読む昭和史

836円 (税込)

4pt

4.3

時代を超えて、闇は残る

「社会派推理小説」というジャンルを確立した国民的作家・松本清張。格差、差別といったタブーを恐れずテーマとして取り上げる姿勢、地方から中央を相対化する視線により、その作品には昭和という時代の闇が刻印されている。代表作の数々を「鉄道」と「天皇」に注目して読み解き、歴史の暗部に光をあてる。


第一章 格差社会の正体――『点と線』
第二章 高度経済成長の陰に――『砂の器』
第三章 占領期の謎に挑む――『日本の黒い霧』
第四章 青年将校はなぜ暴走したか――『昭和史発掘』
第五章 見えざる宮中の闇――『神々の乱心』
終 章 「平成史」は発掘されるか

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「松本清張」で読む昭和史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の生まれた昭和のことを何て知らないんだと認識しました。もっと知りたいです。昭和の頃の地方と東京の格差、226事件の背景となった当時の空気感、皇室に残る古代性、女性の存在の大きさ、これらを含めて松本清張作品にチャレンジしたいと思いました。巻末にありましたが、100分de名著も見ました。「神々の乱心

    0
    2020年01月28日

    Posted by ブクログ

    松本清張といえば、社会派推理小説というジャンルを確立。現実の社会問題とミステリーを両立した作品を発表した昭和を代表する大衆作家だ。

    その一方で、小説の枠を飛び越えて、「日本の黒い霧」や「昭和史発掘」などの取材や調査研究をもとにしたノンフィクション作品も発表している。が、あまりにミステリー作家という

    0
    2020年01月04日

    Posted by ブクログ

    面白かった。好きで清張さんは、読んでいたが、いかに表面しか見ていなかったか、反省させられる一冊。天皇制、宮中のいろいろも興味深く読んだ。皇室の記事の見方が変わる。

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    昭和に生まれ育った人たちなら松本清張を読んだ人は多いのではないだろうか?
    この本でも「点と線」、「砂の器」、「日本の黒い霧」、「昭和史発掘」、「神々の乱心」などが取り上げられている。
    自分も「昭和史発掘」は長いので途中で挫折したりしたものの、自分も「神々の乱心」以外は読んだことがある。
    社会派推理作

    0
    2020年11月05日

    Posted by ブクログ

    NHK「100分DE 名著」のテキストの加筆修正版。清張作品で語る昭和史。

    「点と線」「砂の器」「日本の黒い霧」「昭和史発掘」「神々の乱心」を解題し、昭和史を別の角度から描き出す。筆者原武史の専門分野の天皇論と趣味のテツの部分が活かされている。

    元々は番組テキストだっただけに分かりやすいが反面一

    0
    2020年10月25日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    松本清張はまだあまり読めていませんが、既読の作品や観た映像化でも昭和の暗部のようなものが描かれてるなと改めて気付かされました。「砂の器」も「ゼロの焦点」も。
    そしてめっちゃ格差あるんだなぁ…見えなかっただけか。
    皇室にも確執があったというのを初めて知りました。貞明皇后ってそんなに権

    0
    2020年04月25日

    Posted by ブクログ

     秩父宮が、東北本線で帰京しなかった。というような歴史を復習するような一冊。
     司馬史観への没入を防ぐ。そういう松本清張の捉え方もあるのかと。

    0
    2020年04月13日

    Posted by ブクログ

    没後28年。昭和を代表する作家でありながら、平成・令和になっても同時代性を失わず、いまだに映像化や数多の関連本も上梓される松本清張。著者曰く、作品そのものが戦後史の縮図であり、高度経済成長という時代の証言になっていると。

    社会派推理と古代史と昭和史という3本柱の元、一貫して「格差」「差別」というタ

    0
    2020年02月13日

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