小坪遊の作品一覧
「小坪遊」の「「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小坪遊」の「「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
近隣の川でも、目につく生き物はミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ、コイ、タガヤシだけ。釣りをしてもブラックバスとブルーギル。
外来種だけとしか出会わない環境になってきています。
「善良なる無知な人間ほど困ったものはない」
生態系や自然環境に関わる問題のみならず、SNSでも”お気持ち”が最優先され正しい情報や理論的根拠のある情報が伝わらなくなってしまうのは同じなのか。
一方通行ではなく、多方面から、あらゆる角度から観察し考察し、その時点での最適解を見つけ出すべきなのは自然保護でも変わらない。
変化する自然環境や生態系。自分に出来る範囲で学びを継続していきたい。
Posted by ブクログ
科学的な知識を身につけていない(身につけようとしない)善意ほどこわい物はない…と常々思ってきた。ここでいう科学とは自然科学だけではなく社会の科学も含まれる。戦争は常に善意から生まれる。
生物多様性を破壊しかねない行為にも,善意から生まれるものがある。やれ,稚魚の放流で生き物の大切さを学ぼうだの,買っていたネコやかめがかわいそうだから,とりあえず自然に離してあげようなどという行為は,命を大切にしているようで,その生物以外の命を大量に奪っている行為かもしれないのである。
本書の題名である「池の水を抜く…」というのは,もちろん,あのテレビ番組のことである。外来種がいたといって大騒ぎをする一過性
Posted by ブクログ
生態系を守るという視点と生物愛の対立。池の水を抜く番組などを例に生物多様性の抱える問題点を語る。
間違った生き物愛の事例が豊富。野生動物に餌付けすることで人馴れしてしまい結局ヒトと対立する例、希少動物を勝手に放流、インスタ映えする写真を撮るため動物に近づきストレスを与えたり。天然記念物を守るため繁殖した猫を捕獲するのを文春砲に攻撃されたり。
動物が可哀想だから、という視点が時に間違った方向に行ってしまうことが残念ながら良くあるようだ。
池の水も一度だけではなく何度も抜かないと本来の生態系には戻らないというのも意外。テレビ受けだけでなく地道な活動が必要なようだ。
筆者は初の著作。滲み溢れ