小坪遊のレビュー一覧

  • プラスチックごみはなぜなくせない?

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    ネタバレ

    記者である著者が、プラスチック問題について取材した内容をまとめた本です。

    この本を読んで、まず驚いたのは、プラスチックには100種類以上の種類があり、身の回りの非常に多くのものに使われていることです。種類が多いため、それぞれの用途に適した性質のプラスチックを使用できるのだと思います。また、金属などに比べて軽く、丈夫で長持ちするという特徴もあります。これらの特徴を考えると、プラスチックがさまざまな製品に使われていることは納得できます。

    しかし、丈夫で長持ちするという特徴は、廃棄した後には問題になります。分解されにくいため、環境中に長期間残ってしまうからです。また、他のごみと分別してプラスチックごみとして出していても、すべてが材料としてリサイクルされているわけではなく、本によると、多くが燃やされて熱エネルギーとして利用されているそうです。プラスチックを燃やすことで二酸化炭素が排出されるため、地球温暖化にもつながります。さらに、プラスチックの多くは化石燃料を原料として作られるため、製造の過程でも温室効果ガスが排出されます。

    私はこれまで、プラスチックごみをきちんと分別すれば、かなりの割合がリサイクルされていると思っていました。しかし、この本を読んで、分別して捨てるだけではプラスチック問題は解決しないのだと知りました。また、プラスチックはとても便利で、私たちの生活に深く入り込んでいるため、すぐになくすことも難しいと感じました。

    プラスチックを減らすためには、プラスチック製品を生産する企業だけでなく、それを使用する私たち消費者や、廃棄物を処理する側など、関係するすべての人が当事者意識を持って取り組む必要があると思います。

    私も、自分にできることから取り組みたいと思います。具体的には、以下のことを実践したいです。

    ①マイボトルを使用し、ペットボトルの使用を減らす。
    ②エコバッグを使用し、レジ袋の使用を減らす。
    ③洗濯ばさみをプラスチック製からステンレス製に変える。
    ④ハンドソープやボディソープを、できるものから固形石けんに変える。
    ⑤食べ物を温めるときは、耐熱ガラスや陶器製の容器を使用する。
    ⑥紙袋や紙容器を使用するときは、FSC認証など、森林が適切に管理されていることを示す認証の有無を確認する。

    この本を読んで、プラスチックは便利である一方、その便利さの裏側に環境への負担があることを知りました。プラスチックを完全になくすことは難しくても、一人ひとりが使用量を減らしたり、環境への影響を考えて商品を選んだりすることで、プラスチック問題の改善につなげられると思います。私も今回考えたことを一時的なものにせず、日々の生活の中で実践していきたいです。

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    2026年09月26日
  • 「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)

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    近隣の川でも、目につく生き物はミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニ、コイ、タガヤシだけ。釣りをしてもブラックバスとブルーギル。
    外来種だけとしか出会わない環境になってきています。
    「善良なる無知な人間ほど困ったものはない」
    生態系や自然環境に関わる問題のみならず、SNSでも”お気持ち”が最優先され正しい情報や理論的根拠のある情報が伝わらなくなってしまうのは同じなのか。
    一方通行ではなく、多方面から、あらゆる角度から観察し考察し、その時点での最適解を見つけ出すべきなのは自然保護でも変わらない。
    変化する自然環境や生態系。自分に出来る範囲で学びを継続していきたい。

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    2023年08月24日
  • 「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)

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     科学的な知識を身につけていない(身につけようとしない)善意ほどこわい物はない…と常々思ってきた。ここでいう科学とは自然科学だけではなく社会の科学も含まれる。戦争は常に善意から生まれる。
     生物多様性を破壊しかねない行為にも,善意から生まれるものがある。やれ,稚魚の放流で生き物の大切さを学ぼうだの,買っていたネコやかめがかわいそうだから,とりあえず自然に離してあげようなどという行為は,命を大切にしているようで,その生物以外の命を大量に奪っている行為かもしれないのである。
     本書の題名である「池の水を抜く…」というのは,もちろん,あのテレビ番組のことである。外来種がいたといって大騒ぎをする一過性の水抜きお祭り行事に対して,著者は厳しい。その後のため池はどうなっているんですか? 数年に一度はちゃんと水抜きをするのが,ため池の維持のためには必要ですよ,と。しかも,それらの外来種は,外来種と言われている動植物たちが悪いのではない。彼らを悪者にするような番組はどうかと思う。悪いのは,興味本位で外国から連れてきた人間である。しかも,人が上手に利用している外来種(作物などはみんなそうだ)は,いっぱいある。そのことをぬきにして,外来種云々というのはとても人間の身勝手であり,他の生物に申し訳ない。
     アメリカザリガニはとっても可愛い。産卵し,お腹の中で子育てをしている姿も可愛い。これは生物教育の生きた教材としてもとてもいいのではないか。ただ,日本の池には居て欲しくなかった…でも,こうなった以上は,絶滅させるのは難しい。では,どうすればいいのか。
     科学的な知識の普及,地元のいろいろな人の合意形成,未来への責任と共感など,さまざまな場面で連携をとりながら,進めていくしかあるまい。
     生物多様性,外来種などについての入門書として,本書をお薦めしたい。読みやすい本です。巻末には,もっと学びたい人への参考文献も紹介されている。

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    2022年01月25日
  • 「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)

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    有名な池の水を全部抜く番組の批判かと思いきや、もっと深い環境についての本でした。里山にカブトムシが帰ってくる環境を作ろうと他県のカブトムシを放流して炎上した議員の例など、いい人だけど知識がなくてやらかした例や、悪意のある例など豊富に紹介されています。最後に自身の失敗例も挙げられており、真摯な人が書いた本だなと感じました。

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    2021年01月06日
  • 「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)

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    生態系を守るという視点と生物愛の対立。池の水を抜く番組などを例に生物多様性の抱える問題点を語る。

    間違った生き物愛の事例が豊富。野生動物に餌付けすることで人馴れしてしまい結局ヒトと対立する例、希少動物を勝手に放流、インスタ映えする写真を撮るため動物に近づきストレスを与えたり。天然記念物を守るため繁殖した猫を捕獲するのを文春砲に攻撃されたり。

    動物が可哀想だから、という視点が時に間違った方向に行ってしまうことが残念ながら良くあるようだ。

    池の水も一度だけではなく何度も抜かないと本来の生態系には戻らないというのも意外。テレビ受けだけでなく地道な活動が必要なようだ。

    筆者は初の著作。滲み溢れる動物愛が良い。ただし問題が実は大きいので、筆者のように割り切れず動物との距離についてはこれから深く考えさせられそうだ。

    テンポも良く気軽に読めて、かつ有用な一冊です。

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    2020年12月24日
  • 「池の水」抜くのは誰のため?―暴走する生き物愛―(新潮新書)

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    p22.より引用”宮城県の沿岸部で進められている、防潮堤の上に盛り土をして、広葉樹を植える事業が、苗が枯れるなどして難航している、というような内容でした。”
    ”植生の研究で著名な学者、宮脇昭・横浜国立大名誉教授の提唱する、「元々そこにあったはずで、そこで最も安定的に存在する植生(森)」を苗の段階から作ってしまおうという理論に基づく事業”

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    2021年01月23日