幻冬舎文庫作品一覧

非表示の作品があります

  • 田舎の事件
    4.0
    水だけでそばを食わせる究極のそば屋「無上庵」の店先にめんつゆを置き去る妖怪の正体(「無上庵崩壊」)、作家志望者が新進作家の名を騙ったがため立てた殺人計画(「郷土作家」)、スランプ俳人が素人の一句に天啓を受け発狂(「梅の小枝が」)など田舎ならではの怪事件! 探偵なき村落を犯人だけがひた走る!! 傑作ギャグミステリ全十三話。
  • アメリカ・カナダ物語紀行
    4.0
    「赤毛のアン」シリーズのカナダ・プリンスエドワード島、『若草物語』『森の生活』、「大草原の小さな家」シリーズのアメリカ各州。アンが愛した美しい景色、ローラが暮らした大草原……。懐かしい名作の舞台を訪れ、作者の生涯をたどり、物語の世界を心ゆくまで味わう。新たな発見に胸おどり、感動がよみがえる、ロマンティックな文学紀行。
  • 密やかな口づけ
    4.0
    娼館に売り飛ばされ調教された少女。大きい胸をもてあましている女性。不倫の恋人に飽いて、高校生に惹かれていく病院受付の女性。SMの世界に足を踏み入れてしまった地味なOL。湯船の中で前日の甘い記憶を思い出しながら一人で楽しむ女性。生徒と関係を持ってしまうピアノ講師。様々な形の愛が描かれた気鋭女性作家による官能アンソロジー。
  • 深い深い夢の中
    4.0
    恋愛も就職もうまくいかない逸子の部屋に、突然従妹の美雨が転がり込んでくる。「殺し屋」に追われているという彼女のもとに、男たちが訪ねてくるが、その誰もが殺し屋とは思えない姿だった。戸惑う逸子はいつしか「本当の愛」を巡る大きな渦に巻き込まれていく……。毎日を愛するためのメッセージにあふれたラブストーリー。
  • 一緒にいたい人
    4.0
    「この女の子、誰?」恋人のユキオの部屋に彼の従姉・ミリが転がり込んできた。突然はじまった三角関係。つき合って二年目の初実は、ユキオとの恋を取り戻すことができるのか? 忘れられない憧れの人、新しい人との出会い……。東京・目白を舞台に、眩しい夏を予感させながら、それぞれの恋がもう一度始まる--。
  • 愛のようなもの
    4.0
    世界が薔薇色に変わる瞬間を求めている--。保健室登校を繰り返すまどかは「あの人」のぬくもりを求め、夜毎男と関係を持つ。誰にも嫌われないように笑顔の練習をするなつみは、恋に積極的になれない。二人の出会いをきっかけに、それぞれの「好き」が動き始めた。本当の気持ちと本当の私に気づくまでを切ないほど繊細に描く長編小説。
  • ロビンソン病
    4.0
    好きな人の前で化粧を手抜きする女友達。日本女性の気を惹くためにヒビ割れた眼鏡をかける外国人。結婚したいと思わせるほど絶妙な温度でお風呂を入れるバンドマン。切実に恋を生きる人々の可愛くもおかしなドラマ。恋さえあれば生きていけるなんて幻想は、とっくに失くしたけれど、やっぱり恋に翻弄されたい30代独身恋愛小説家のエッセイ集第3弾。
  • ラストファンタジー
    4.0
    家族って何?「ラストファンタジー」とは「空想、幻想の世界と決別し、現実を生きる」という意味。母親に捨てられ、父親と死に別れた経験を持つシングルマザーはまっとうに子供を育てることができるのか。北海道への熱く哀しい思いとともに、小説とエッセイをミックスして、「水曜どうでしょう」の鬼才、鈴井貴之のルーツと今を一冊に凝縮。
  • うそ
    4.0
    今日もまた一人、“殺したい奴リスト”に名前をつける。レンタル家族のバイトをする女子大生の玉貴。「うその家族」を演じながら、淡々と暮らす毎日にとりたてて不満はなかった。男にしか欲情しないゲイと同居し、外では愛のないセックスを運動のようにする。彼らと生きて、嬉しくも悲しくもない。疑いも傷みもない、はずだったが……。感動長編。
  • へなちょこ探検隊 屋久島へ行ってきました
    4.0
    「通が言うには、屋久島にはぜひとも船で行ってほしいそうですよ」「ふーん……。その人は、まさに……通だね……。でも私たち、へなちょこだから、飛行機でいいよね」木や緑が多く、水も空気もきれいで、自然たっぷりの屋久島に、へなちょこ探検隊が行ってきました。ほのぼのたのしく心地いい、オールカラーフォトエッセイ。
  • ひとりが好きなあなたへ
    4.0
    「ひとりが好きなあなたへ 私も、ひとりが好きです。人が嫌いなわけではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。」著者手作りの万華鏡の鮮やかな写真と静謐な詩が胸を打つ、写真詩集。
  • まぐだら屋のマリア
    4.0
    東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。料理人としての夢、大切な仲間。そして、後輩・悠太の自殺。逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った……。過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。
  • 日本のイキ
    4.0
    ファーストキッチンの「ガリポテト」で知る若者の味覚、視聴率至上主義の真の背景、「全然いい」などデジタル化する日本語、子供に「翔人」と名づける親、ますます“若尊老卑”化する社会……。どんどん便利になる日本、でもどこか病んではいないか? 人気脚本家オオイシが、仕事、人生、恋愛を通して日本人の心イキを問う、痛快エッセイ。
  • ポン女革命! ニッポン女性を、タフに美しく進化させる、179のスローガン
    4.0
    現代的でタフな日本の女性「ポン女」。だが、心が満たされていない人も多い。“ビビッドに生きる”ために必要なのは“勇気・恋心・胆力・母性・生命力・第六感・女力”の7力。「古いパンツに恋は宿らず」「愛されるコツは愛すること」「迷ったときは決断しない」「視野の狭さと固定観念が、オバサンをつくる」など、あなたを正しく導く珠玉の言葉集。
  • スタイル・ノート
    4.0
    普段着を少しだけグレードアップする、洋服はクローゼットに色別に吊って、定量を超えたら処分する、メイクより内臓を優先する……。人気漫画家が「あーでもない、こーでもない」と悩みながら編み出したおしゃれ、買い物、キレイのルール。自分のスタイルを確立して、柔らかく、温かく、力を抜いて暮らすためのヒントが満載の漫画エッセイ。
  • ノーサイドじゃ終わらない
    4.0
    ラグビー部の先輩・斉藤勝治の葬儀のため、高校卒業以来初めて帰省した33歳の作家・沢木有介。コンビニ店長だった先輩は、マシンガンで暴力団事務所を襲撃した末、絶命していた。チームメイトたちとの同窓会のような葬儀の後、仲間の一人である牧瀬が謎の失踪を遂げる。さらに勝治先輩の「彼女」を名乗る12歳の美少女が現れ――。15年の時を経て、隠された真実が明らかになる。大人の青春ミステリ。
  • Q健康って?
    4.0
    体も心もそれほど強くない著者が、古今東西百以上の健康法を試しているうちに、気付いたら「健康そうですね」と言われるように。人生を変えられたのはなぜなのか? 信頼できる身体のプロフェッショナルたちとの対話を通じ、健康の正体と極意を探る。命の輝きを実感し、心身から底力がわきあがり、生きることに不自由を感じなくなる一冊。
  • 捲り眩られ降り振られ
    4.0
    私の真似などなさらぬように――競輪歴四十年、投資総額十億円の無頼派作家のブッ壊れ人生! 印税は振込みと同時に博打で消え、税金滞納、借金三昧の日々。金を手にすりゃ毎晩豪遊、預金残高はいつもゼロ。引き換えに得たのは、気品と切なさが漂う人生哲学。歓喜と落胆が一瞬で交錯するギャンブルの魅力とは? 豪華ゲストの競輪体験記も併録。
  • 凍りついた香り
    4.0
    今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた――。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題……いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。
  • 夜を賭けて
    4.0
    かつてアジア最大の兵器工場であった大阪造兵廠跡で、生活のために屑鉄を掘り起こしていたアパッチたちは警官隊との死闘の末に壊滅――長崎の大村収容所に収監された金義夫を待ち受けていたのは……。「現代アジア最高の作家の一人」と各界から評される梁石日は本書で戦後五○年を総括するピカレスクロマンの最高傑作を完成した。直木賞候補作。
  • ささら さや
    4.0
    事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐々良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された! ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。
  • 高原王記
    4.0
    無敵の盟友として高原に名を馳せた、英雄タンラと精霊ジュンガ。しかし戦いの最中、かつて高原を追われた元聖者の術により、タンラの心は歪められ、二人の仲も引き裂かれてしまう。時を経て、国は存亡の危機に瀕していた。神託により、生まれてくる王子を守るため、再び相棒となった二人。世界の命運と、二人の絆を賭けた旅がはじまった――。 ひねくれ者の英雄と一途な精霊の大冒険!
  • ZERO(上) 【電子版限定特典付き】
    4.0
    【電子限定特典】電子書籍化を記念し、オリジナル短編を収録! 一九四七年の誕生以来、存在自体が国家機密という厚いベールに包まれた全国公安警察の頂点〈ZERO〉。だがその極秘組織もその巨大さゆえ時代に適合できなくなっていた。そんな時、警視庁公安部外事二課で中国を監視してきたウラの捜査官・峰岸智之は中国大使館による大掛かりな諜報活動事件の端緒を掴むが……。日本スパイ小説の大収穫! 収録短編タイトル:「呪縛する瞳 ~ 所轄署員 峰岸智之」
  • 糸針屋見立帖 逃げる女
    4.0
    「わたし……売られてきたんです」。糸針屋ふじ屋の前で倒れていた若い女・お夕は泣きながら、逃げてきたことを告げた。聞けば、親の借金返済のため吉原に売り飛ばされたのだという。しかも、故郷には将来を誓った男が。千早と夏は、浪人・小川金三郎と共に彼女を救うことを決意。だが、お夕を探す女衒の執念がどこまでも一行を追いつめる――。
  • ぼくたちの家族
    4.0
    家族の気持ちがバラバラな若菜家。その仲を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる……。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何? 家族の存在意義を問う傑作長編。
  • 廃用身
    4.0
    廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない 衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。
  • 憑き歯 密七号の家
    4.0
    新設された郷土史資料館に赴任した笹川は、古い蔵から、子どもの歯が埋め込まれた人形と謎の紙片を見つける。興味を持ち、調べると、この土地には、度々祟られ者が出ているらしい。さらに彼らには必ず「黒い歯」が生えいたと突き止める。その頃、町では小学生が惨殺される事件が起きて……。500万人以上を動員した話題のお化け屋敷プロデューサーが仕掛ける、最恐長編小説!
  • サハラ砂漠の王子さま
    4.0
    次々と襲いかかってくる髭面の男たち。サハラ砂漠の独立独歩横断。連続して迫り来る貞操と生命の危機!たかのてるこの痛快ハチャメチャ紀行エッセイ、ヨーロッパ&サハラ砂漠編。 この作品は「モロッコで断食(上)リビドー・ウォーズ編」を改題し、文庫化したものです。
  • 世界一周デート 怒濤のアジア・アフリカ編
    4.0
    今や旅行作家として広く知られる吉田友和にも旅の初心者時代があった!? 付き合いはじめて一か月で結婚を決め、新婚旅行と称して出かけた約二年間の世界一周旅行。その軌跡を涙と笑いで綴った傑作エッセイ。東南アジアに始まり、中国、チベット、インドを経てアフリカ大陸へ。人気旅行家夫婦の旅の原点の記録。大幅な加筆とともに初の文庫化!
  • 本当に自分の人生を生きることを考え始めた人たちへ
    4.0
    銀色「晴れやかに生きていきたくない? いきたいよね」 冨田「そこが前提ですよね」 よくは知らないけど、どこか似たようなことをしていると感じる冨田さんとの会話の本。今この場所にいることも、いつかその場所にいたことも、これから先のどのことも、その時の「今」を通してしか感じることはできない。
  • マサヒコを思い出せない
    4.0
    「私は変わらなきゃいけない」。マサヒコに後ろから揺さぶられながら、二十二歳の翠は決意する。かっこよくて自惚れ屋で自分勝手。絶対に女を幸せにしない男、マサヒコ。束の間彼とすれ違い、交わった六人の女たちは、彼を捨てることで人生の一歩を踏み出す――。女たちのまっすぐな気持ちを赤裸々な性とともに描く、キュートで切ない連作小説。
  • からだのサプリ 「こころ・と・からだ」改訂新版
    4.0
    老いや死から逃れることはできない。病いを抱えて生きる人間に、気持ちよく生き、気持ちよく死ぬ方法はあるのだろうか? 病いの予兆に耳を澄ませ、それを自覚し、コントロールする――。「からだの声をきく」ことを長年実践してきた著者が全身で実感した、こころとからだのコミュニケーション法をわかりやすく綴った究極の健康哲学。
  • みみずくの夜メール
    4.0
    笑って、涙ぐんで、考える。低気圧に弱い。めったに風呂に入らない。洗髪は前より増えて一、二カ月に一回。偏頭痛もちである。夜更かし。ああ、人生というのはなんと面倒なんだろう。面倒だ面倒だとつぶやきながら、雑事にまみれた一日が終わる。そんなふうにして日が過ぎ、夜が行く。旅から旅へ、日本中をめぐる日々に書かれた、朝日新聞連載中に、圧倒的な好評を博したユーモアあふれる名エッセイ。
  • 空とセイとぼくと
    4.0
    父親を亡くし、犬のセイとホームレス生活をしていた零。ある日、病気になったセイの治療費を捻出するためホストになるが、読み書きもできない零は失敗ばかり。だが、その犬並みの嗅覚を使って、次第に頭角を現し始め……。犬と二人きりで育った少年が、犬との絆を守りながら成長する姿を、ユーモアとリアリティ溢れる筆致で描いた傑作青春小説。
  • 若頭補佐 白岩光義 南へ
    4.0
    一成会次期会長の座を巡り対立する若頭補佐の白岩と事務局長の門野。門野が秘密裏に勢力を九州まで伸ばす中、白岩は大学時代の級友の招きで福岡を訪れた。農家を営む級友は暴力団絡みの問題を抱えていた。白岩は後ろだてになることを決めるが、そこに門野の陰謀が……。恩と義理人情のためなら命も惜しまない男が躍動する傑作エンタテインメント。
  • むしろ暴落しそうな金融商品を買え!
    4.0
    過去20年以上の間に、株や投資信託、外貨などの金融商品に投資をしてトータルで儲かった人は、じつはほとんどいなかった。それなのに、「暴落しそうな金融商品を買え」とはどういうことか? ほかにも「異なる業種や海外への分散投資は無意味になった」「投資期間が長いほど大損をする」「金融危機後の大暴落でも損を小さくできる方法」「高い確率で儲かる方法」「預貯金はインフレに強い」等々、最新データでこれまでの常識のまちがいを正す、投資の新しい教科書。
  • 若頭補佐 白岩光義 北へ
    4.0
    花房組組長、本家一成会の若頭補佐・白岩は、先代組長の盟友で現在は堅気の成田に頼まれ、震災後の仙台で彼の義姉とかつての乾分に会う。すると二人の周辺に高齢者を狙う訪問販売業者や地元暴力団が現れた。きな臭さから調べ始めた白岩は、復興を食い物にする政治家や企業の存在を知る。頑なに筋目を通す男が躍動する傑作エンターテインメント!
  • 若頭補佐 白岩光義 東へ、西へ
    4.0
    弱きを助け、強きをくじく生粋の浪花極道、白岩光義。東京で若い女が男に拉致される場面に遭遇し、助け出した。だが、女は現場から消え、自身が警察に拘束されるはめに。それでも気になる白岩が調べると、彼女がマレーシア人だったことが判明。東南アジアからの留学生を食い物にするNPOと暴力団が浮かび上がる……。痛快エンタテインメント小説!
  • 「幸せお届けします」 ふくもの
    4.0
    福を呼ぶ品を「ふくもの」と言います。縁起物から今人気の品物まで、様々な「ふくもの」を商売繁盛、金運、仕事運、健康運などのカテゴリーに分けて紹介。漫画やイラスト、写真が満載で、見ているだけでも幸せな気分に。見て幸せ、買って幸せ、贈って幸せの、福を呼び込む最強幸運グッズガイド。
  • 捌き屋 企業交渉人 鶴谷康
    4.0
    1~3巻596円 (税込)
    企業間のトラブル処理を極秘裏に請負う人間を、関西では「捌き屋」と呼ぶ。鶴谷康は絶対不可能と言われた難題を、あらゆる情報網を駆使しながら土壇場でひっくり返すことで有名な凄腕の捌き屋だ。今回彼に舞い込んだのは、神奈川県の下水処理場にまつわる政財界を巻き込んだ受注トラブルの処理。一匹狼の彼は、難攻不落の壁を突き破れるのか?
  • 海に沈む太陽(上)
    4.0
    1~2巻627円 (税込)
    一九五五年、十六歳の曾我輝雅は家出をし、憧れの船乗りになった。「果てのない果てへ旅している」。それは、妾の子という偏見と差別に苦しんだ末にやっと手にした自由だった。博打に酒、女に喧嘩と破天荒な生活を送っていたが、彼はまだ見ぬ世界を求めていた――。画家・黒田征太郎の青春時代をもとに、戦後日本の風俗をも描き切った感動長編。
  • 雷鳴
    4.0
    1918年、日本の支配下で貧困にあえぐ韓国・済州島。下級両班の娘で一八歳の李春玉は名門の尹家に嫁ぐ。彼女を迎えたのは10歳の幼い夫と、残酷な仕打ちをしてはばからない姑。耐え続ける春玉の前に運命を変える一人の男が現れる……。苛酷な時代と環境の中、懸命に生きのびようとする女性を描く、『血と骨』の原点となった傑作小説!
  • 簡単・すぐにできる! キレイのツボマッサージ 手のひら押すだけメソッド
    4.0
    手のひらには、体の器官や脳、心に結びついたツボがたくさん。さらに手は「第二の脳」といわれるように、刺激することで頭も活性化し、仕事の効率もアップ。風邪をひいた、腰が痛い、肩がこる、目が疲れた。体の不調も手のひらのコンタクト・ポイントを押すだけで、簡単ヒーリング。大人から子供まで、いつでもどこでも気軽にできる、魔法のセラピー!
  • 祈る時はいつもひとり(上)
    4.0
    1~3巻677円 (税込)
    バブル崩壊前、今や伝説となった仕手株「風」を動かしていた三人の男達がいた。一人は謎の死を遂げ、一人は十億の金とともに失踪した。残された茂木彬は失意の日々を過ごしていたが、純子という美女の来訪を機に立ち上がる。だが、それと同時に暴力団、香港黒社会、大物右翼の影がちらつき始める。魑魅魍魎を敵に回して、茂木は真相に迫れるのか?
  • 心を静める 大事な場面で実力を120%発揮する方法
    4.0
    人は「心が静まった状態」でこそ本来の力を発揮し、正しい判断ができる。だが、緊張や重圧に心は乱れやすい。では、どんな状況でも自然体を保ち、実力を出し切るには――?世界で合氣道を指導する著者が、心の乱れを静める意識の向け方や呼吸法、姿勢のつくり方を伝授。勝負強い人になるための秘訣が満載。メジャーリーガーへの指導体験記も収録。
  • 魔法使いクラブ
    4.0
    「朝、黄色い車を三台見たから、今日はいいことがあるかもしれない」。魔女になりたい十歳の結仁は、葵と史人と毎日魔法の練習をしている。三人でいると一番元気なのに、なぜかクラスでは上手にしゃべることができない。さらにある日、七夕に書いた願い事を嘲られ孤立を深めていく……。繊細で透徹した視点で描く、揺れ動く少女の心と自立の物語。
  • 恋愛生活 五年目のクリスマス
    4.0
    OLみはる(29)は十歳上の元上司と不倫を続けて五年になる。不満はあるが、心も体も安定しきったこの関係を止める気になれない。けれども雑誌の企画で不倫体験者の座談会に出席し、心が揺れ始めた。もうすぐ五年目のクリスマスを迎えるが……。不倫の恋のリアルな本音から、現代女性の愛と結婚の理想と現実を切実に描く、長篇小説。
  • 溝鼠
    4.0
    復讐を請け負う代行屋、鷹場英一。他人の不幸とカネを愛し、対象者に恥辱と絶望を与えることを何よりの生きがいとしている。この日も依頼を受け、女の髪と眉を剃り落とし、頬を切り裂いた。報酬は二百万円。「仕事」は完璧だった。だが、英一の前に九年ぶりに現れた父親に、偽の依頼だったことを明かされる……。人間の欲望を抉り出す、暗黒エンタテインメント超大作!
  • EM
    4.0
    村上美弥子は、悲惨な遺体を生きているかのように蘇らせることのできる専門技術者(エンバーマー)だ。ある日、平岡刑事からの依頼で仕事が舞い込んだ。遺体の主は一七歳の少年で、自らの肉体をナイフで十数箇所も切り裂いて自殺した。いったいなぜ? 完璧な遺体の処置を終えた美弥子は連続殺人事件に遭遇し、何者かに狙われる……。傑作フィジカル・サスペンス!
  • 暗殺請負人 刺客往来
    4.0
    将軍の実子・立石家良に、自らの家臣を殺されたことを知った鹿之介は、妖艶な女忍・るいと共に、仇討ちに乗り出す。だが、敵には、諸藩から恐れられる指南番率いる八剣士が仕えていた。凄絶な攻防が繰り返される中、家良の背後に潜む巨悪が巡らせた陰謀が明らかになっていく……。るいは愛する鹿之介を護ることができるのか。空前の時代活劇第二弾!
  • リムジンで朝食を
    4.0
    日曜の朝、マンハッタン。すべるリムジンの中には、冷えたシャンパンとキャビア、そして贅沢を極めてニューヨークを生きる二人の女。男たちの残酷な視線を浴びるごとに、美しく磨かれていくミラノの女たち。極上の愛は極めつけの贅沢を知るものだけが甘受する蜜。それは、残酷なまでの真実――。ロンドン、パリ、香港、モルディヴ、東京――、九つの都市を舞台に描かれる、鮮烈な九つの情事。
  • 子宮の中の子守歌
    4.0
    事業に失敗した朴秀生は妻子を残して大阪を出奔し、仙台で義兄が経営する喫茶店を手伝いながら糊口をしのいでいた。当然、仕事に専念できず相変わらず酒と女にのめり込み、どん底の極貧生活から這い上がれないでいた。金の呪縛から逃れるために、さらに金に妄執する朴はついに危険な賭けに挑んで……。頽廃の快楽とそれに抗う彷徨の魂の行方は?
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎
    3.9
    人間の性格・資質は、(意識ではなく)「無意識」が決定し、たった8つの要素で構成される。それは①明るい/暗い②楽観的/悲観的③同調性が高い/低い④相手に共感しやすい/冷淡⑤信頼できる/あてにならない⑥面白い/つまらない⑦知能が高い/低い⑧外見が魅力的/そうでない、で、この組み合わせでしかない。驚くほど人間理解が進む画期的一冊!
  • リベンジ
    3.9
    十二発の銃弾を雨宮リカに撃ち込んだ事件から約二年――懲戒免職になった元刑事の青木孝子は浮気調査専門の興信所に勤めていた。リカの復讐に怯える日々を過ごすなか、リカらしき女の目撃情報が届く。事件に決着をつけるため京都へ向かった孝子は、リカの異常な逃亡生活の足取りを摑むが......。憎悪に塗まみれた二人が再び対峙する、シリーズ第八弾。
  • ピカソになれない私たち
    3.9
    国内唯一の国立美術大学・東京美術大学油画科。なかでもスパルタで知られる森本ゼミの望音・詩乃・太郎・和美の4人は、自身の才能や未来に不安を感じながらも切磋琢磨していた。そんな時、ゼミに伝わる過去のアトリエ放火事件の噂を聞き――。不条理で残酷な「芸術」の世界に翻弄されながらも懸命に抗おうとする〝美大生のリアル〟を描いた青春小説。
  • 私の夢は
    3.9
    カナダのカフェで食べたふわふわのワッフル。モンゴルの青空の下、遊牧民と調理した羊のドラム缶蒸し。旅の最終日にバーテンダーが作ってくれたコーヒー味のオリジナルカクテル。石垣島での真夜中の潮干狩りや、ベスト・オブ・クラムチャウダーを決めるべく決行した飲み歩き。旅先で出会った忘れられない味と人々。美味しい旅の記録満載のエッセイ。
  • ペンギンと青空スキップ
    3.9
    家への帰りに道草をして見つけた美味しいシュークリーム屋さん。長年の夢だった富士登山で拝んだ朝焼け。忘年会と称して、ペンギンと出かけたお気に入りのレストラン。一歩外に出れば、素敵な出会いが待っている。毎日を楽しく丁寧に暮らすには、ときには頑張っている自分へのご褒美やお休みも大切。そんなお出かけ気分な日々を綴った日記エッセイ。
  • リセット
    3.9
    母方の親戚にあたる十六歳の結花を引き取って、ひとつ屋根の下で暮らすことになった四人家族の升元家。結花の父親は交通事故で死に、その後、母親が新興宗教にはまって出家したらしい。そんな訳ありの美少女に、高校一年の次男・晃は一目で恋に落ちてしまう。「あたしは結花じゃありません、リカです」淡い恋心をも嘲笑う、恐怖シリーズ第7弾。
  • 祝祭と予感
    3.9
    コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集「響きと灯り」付き。
  • 往復書簡
    3.9
    手紙だからつける嘘。手紙だから許せる罪。手紙だからできる告白。過去の残酷な事件の真相が、手紙のやりとりで明かされる。衝撃の結末と温かい感動が待つ、書簡形式の連作ミステリ。
  • あたしたちよくやってる
    3.9
    「〝女の子らしく〟の呪いを解くことができるのは、〝自分らしく〟しかないのだから」(「ライク・ア・ガール」より)。だけど世の中、自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。年齢、結婚、ファッション、女ともだち――いつの間にか自分を縛っている女性たちの日々の葛藤を、短編とスケッチ、そしてエッセイで思索する34編。
  • 某

    3.9
    「あたしは、突然この世にあらわれた。そこは病院だった」。限りなく人間に近いが、性的に未分化で染色体が不安定な某。名前も記憶もお金もないため、医師の協力のもと、絵に親しむ女子高生、性欲旺盛な男子高生、生真面目な教職員と変化し、演じ分けていく。自信を得た某は病院を脱走、そして仲間に出会う――。愛と未来をめぐる破格の長編小説。
  • モネのあしあと
    3.9
    マネ、ドガ、ルノワール。誰もが知る「印象派」だが、モネの《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのがはじまりだ。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化など、まったく新しい画法で美術界に旋風を巻き起こしたモネ。その波乱に満ちた人生を、アート小説の旗手が徹底解説。
  • 世にも美しき数学者たちの日常
    3.9
    百年以上解かれていない難問に人生を捧げる。「写経」のかわりに「写数式」。エレガントな解答が好き。――それはあまりに甘美な世界! 類まれなる頭脳を持った〝知の探究者〟たちは、数学に対して、芸術家のごとく「美」を求め、時に哲学的、時にヘンテコな名言を繰り出す。深遠かつ未知なる領域に踏み入った、知的ロマン溢れるノンフィクション。
  • その日、朱音は空を飛んだ
    3.9
    高校の屋上から飛び降りた川崎朱音。しかし遺書は見つからない。SNSで拡散されている自殺の瞬間の動画を撮影したのは誰か、そこに映っていた〝もう一人〟は誰か、そもそも本当に自殺だったのか。朱音の死後行われた、いじめ調査のアンケートから見え隠れするのは、生徒たちの静かな怒り、妬み、欲望。しかし――真実だけは、決して誰も語らない。
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    3.9
    「あなたの心に流れている音楽が聞こえるんです」――北の小さな町にあるその店では、風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。妻が倒れ、途方に暮れる老人……。彼らの心にはどんな曲が流れているのでしょう? 思わず涙がこぼれる、幸せ運ぶ7編。
  • 四十歳、未婚出産
    3.9
    四十歳目前での思わぬ妊娠に揺れる旅行代理店勤務の優子。これが子供を産む最初で最後のチャンスだけど……。お腹の子の父親であるイケメン部下、偏見のある田舎の母親、パワハラ上司、不妊治療に悩む同期、誰にも相談できない。シングルマザーでやっていけるのか? 仕事は? 悩む優子だったが、少しずつ味方が現れて気持ちは固まっていく。
  • 雨上がりの川
    3.9
    出版社に勤める川合淳は、中学生の娘・春香がいじめをきっかけに不登校になったことに悩んでいた。さらに、妻・杏子がこの現状を打破しようと怪しげな霊能者に心酔。淳は近所の釣り好きな心理学者の千太郎に相談するが……。暗雲垂れ込める一家に「当たり前の日々」は戻るのか? 誰かの幸せを願い切に生きる人々を描いた、家族の再生物語。
  • 凍てつく太陽
    3.9
    「昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていく――。真の「国賊」は誰なのか? かつてない「戦中」警察小説!
  • ゴッホのあしあと
    3.9
    生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は本当に狂気の人だったのか? その死の真相は? アート小説の第一人者である著者が世界的謎を追う。フランス各地に残されたゴッホのあしあとを辿り、努力家でインテリ、日本に憧れ続けた「人間・ゴッホ」の魅力を再発見。旅のお供にも最適な名解説。
  • いま君に伝えたいお金の話
    3.9
    お金は汚い、お金儲けはいやらしい。そう決 めつけて、お金について学ばないのはもった いない。なぜなら、お金は人を幸せにする便 利な道具だから。好きなことをして自由に生 きる。困っている人を助けて社会を良くす る。そのためにはお金をどう稼いで使って増 やしたらいいのか? 誰よりもお金に詳しい プロが、お金との付き合い方を教えます。
  • じっと手を見る
    3.9
    富士山を望む町で暮らす介護士の日奈と海斗 はかつての恋人同士。ある時から、ショッピ ングモールだけが息抜きの日奈のもとに、東 京の男性デザイナーが定期的に通い始める。 町の外へ思いが募る日奈。一方、海斗は職場 の後輩と関係を深めながら、両親の生活を支 えるため町に縛りつけられる。自分の弱さ、 人生の苦さ、すべてが愛しくなる傑作小説。
  • 読書という荒野
    3.9
    人は、自分の「言葉」を獲得することで、初めて自分の人生を生きられる――。見城徹は いかにして道を切り拓いてきたのか? 正確な言葉がなければ、深い思考はできない。深 い思考がなければ、人生は動かない。読書をして自己検証する。自己否定する。自己嫌悪 との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。出版界の革命児が突き付ける、究極の読書論。
  • 情人
    3.9
    笑子が神戸で被災した日、母親は若い親戚の 男・兵吾と寝ていた。男に狂った母、知らぬ顔 の父、引きこもりの兄、職を失った自分――。 悲惨な現実から逃げるように、笑子は結婚し 東京へ。しかし子供ができず、家庭にも確か な居場所を作れない。そんな中、兵吾と再会。 日常に背を向けて情交に溺れてゆく二人を 3・11の激震が襲う。生き場なき女の物語。
  • 貘の耳たぶ
    3.9
    自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚 に怯えながらも、息子・航太への愛情が深ま る。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知 らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。そ れぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」 が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続 ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子た ち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は……。
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ
    3.9
    病院を「サービス業」と捉える佐々木記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間はじめ、様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていて。現役医師による感動長編。
  • きっと誰かが祈ってる
    3.9
    様々な理由で実親と暮らせない赤ちゃんが生活する乳児院・双葉ハウス。ここでは子供に 専属の担当養育者「マザー」を決め擬似的な親子関係を築き、子供が物心つく前にその関係 を終了させる。担当児に深い愛情を注いできた保育士の温子は、最初に担当し我が子同然 だった多喜の不幸を感じ……。乳児院とそこで奮闘する保育士を描く、溢れる愛の物語。
  • 桜木杏、俳句はじめてみました
    3.9
    母親に連れられて初めて句会に参加した、大学生・桜木杏。俳句といっても、五・七・五で 季語を入れればいい、くらいしか知らなかった杏だが、挑戦してみると難しいけど面白い。 句会のメンバーも個性豊かな人ばかりで、とりわけ気になるのは爽やかなイケメン・昴さ ん。四季折々の句会で俳句の奥深さを知るとともに、杏は次第に恋心を募らせて……。
  • 石黒くんに春は来ない
    3.9
    学校の女王・京香に告白し振られた石黒くんが意識不明の重体で発見された。クラス全員 に失恋をバラされたショックによる自殺未遂かと思われたが、学校は知らん顔。しかし半年 後、名ばかりの偽善グループライン「石黒くんを待つ会」に、病院で眠り続けているはずの本 人が参加し大混乱に。〝復活〟は復讐の合図 !? 弱肉強食だった教室の生態系が崩れ出す。
  • リメンバー
    3.9
    バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリー の記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理 が感染した!?  精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。 現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか? リカの闇が渦巻く、戦慄の第五弾!
  • 人生最後のご馳走
    3.9
    最後に選ぶ一皿に、その人の生きた証が詰まっている――。淀川キリスト教病院ホスピス緩和ケア病棟では、週に一度、患者が希望する一皿が振る舞われる。家族みんなが大好きだった天ぷら、昔懐かしのハイカラ洋食……臨終の間際によみがえる美味しい記憶と、患者を支える家族、医師、スタッフの想いをていねいに紡いだ「リクエスト食」の物語。
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。
    3.9
    本が売れず極貧一人暮らし。「いつか腐乱死体で発見される」と怯えていたら起死回生のヒットが訪れた! 生活は激変、なぜか猫まで飼うことに。“女ふたり”暮らしは意外と幸福で――。高級フードで食費が嵩んでも、ブランドバッグを寝床にされても無問題。潔癖症だけどウンチョのお世話も喜んで! 女同士、ドロドロならぬメロメロ招福エッセイ。
  • やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方
    3.9
    「なんとなく使ってきたけれど、本当に今の自分に必要なんだろうか」。そんな思いで炊飯器、ゴミ箱、そうじ機といった生活必需品から、つい謝ってしまう癖、もやもやする友達付き合いなどを「やめてみた」日々。その果てに訪れた変化とは? 少しずつ生きるのが楽になっていくさまを描いた実験的エッセイ漫画。 ※本作品は 2019年2月6日まで販売しておりました単行本電子版『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
  • ウツボカズラの甘い息
    3.9
    家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって……。全ては文絵の虚言か企みか? 戦慄の犯罪小説。
  • 作家刑事毒島
    3.9
    新人賞の選考に関わる編集者の刺殺死体が発見された。三人の作家志望者が容疑者に浮上するも捜査は難航。警視庁捜査一課の新人刑事・高千穂明日香の前に現れた助っ人は、人気ミステリ作家兼刑事技能指導員の毒島真理。冴え渡る推理と鋭い舌鋒で犯人を追い詰めていくが……。人間の業と出版業界の闇が暴かれる、痛快・ノンストップミステリ!
  • ぼくは愛を証明しようと思う。
    3.9
    「恋愛なんて、ただの確率のゲーム。正しい方法論があるんだ」。恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされない二十七歳の弁理士、渡辺正樹は、クライアントの永沢にそう告げられる。出会いのトライアスロン、会話のルーティン、セックスへのACSモデル。テクニックを学び非モテから脱した渡辺だが――。恋に不器用な男女を救う戦略的恋愛小説。
  • わたしの容れもの
    3.9
    人間ドックの結果で話が弾むようになる、中年という年頃。ようやくわかった豆腐のおいしさ、しぶとく減らない二キロの体重、もはや耐えられない徹夜、まさかの乾燥肌……。悲しい老いの兆しをつい誰かに話したくなるのは、変化するカラダがちょっとおもしろいから。劣化する自分も新しい自分。好奇心たっぷりに加齢を綴る共感必至のエッセイ集。
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中
    3.9
    富山から東京の出版社に漫画の持ち込みに行った宏彦は、失踪癖のある大御所漫画家のアシスタントになるハメに。クセのある仲間や編集者とセンセーの連載を落とさないよう必死に頑張る宏彦。実は、陸上の有望選手だったが、高三の秋のある事件で進学を諦め、病弱な妹の言葉で漫画家を目指すことになったのだ。カッコ悪くも沁みる、痛快エンタメ。
  • 新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか
    3.9
    時代を作る人は、いつだって古い道徳を打ち壊してきた。誰かに押しつけられた道徳ではなく、自分なりの道徳で生きた方がよほど格好いい。自分なりの道徳とはつまり、「自分がどう生きるか」という原則だ。今の大人たちの性根が据わっていないのは、道徳を人まかせにしているからだ。それは、自分の人生を人まかせにするのと同じことだと思う。
  • キャロリング
    3.9
    クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
  • がらくた屋と月の夜話
    3.9
    仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある晩、ガラクタばかりの骨董品屋に迷い込む。そこは古道具に秘められた“物語”を売る店だった。未亡人を未来へと導いた時刻表、母と娘の拗れた関係を解いたレース、居場所のない少女に特等席を与えた椅子……。人生の落し物を探して、今日も訳ありのお客が訪れる。つき子もまた、ある指輪を探していた。
  • 持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
    3.9
    「正社員にならねば」「結婚しなければ」「子どもを作らねば」「老後に備えなければ」……「こうあらねば」が人を追いつめている。生きるのが苦しいときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに、自分が好きなものに立ち返るといい。仕事や家族やお金に頼らず、社会の中に自分の居場所を見つけ、そこそこ幸せに生きる方法を、京大卒の元ニートが提唱。 ※本作品は 2017年8月3日まで販売しておりました単行本版『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
  • サラリーマン合気道
    3.9
    アイデアは書き留めない、目を見て話さない、会議に参加しない、仕事に私情を紛れ込ませる、ルールと制約を歓迎する―。今や広告の世界を超えて活躍する「風とロック」のクリエイティブディレクター箭内道彦が挫折と失敗の日々から編み出した45の仕事術。自分のプライドや個性を進んで捨てて、相手の力を利用すれば、実力以上の仕事ができる。
  • ふたつのしるし
    3.9
    美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の“ハル”が、あの3月11日、東京で出会った――。何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは? 出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。
  • ゲームセットにはまだ早い
    3.9
    クビを宣告されたプライドばかり高い圭輔、自身の夢と家族との間で葛藤する武、やりたいことが何もない超現実主義の心花……。そんな彼らが、ど田舎のスーパーなどで働きながら、共に野球をするはめに。目標はまさかの全国制覇!? はみ出し者の彼らは、人生の逆転ホームランを放つことができるのか。かっこ悪くて愛おしい、大人たちの感動物語。
  • 総理
    3.9
    最悪の形で総理を辞任した安倍晋三は、5年後再び政権に返り咲き、強力なリーダーシップを発揮する。この間、決断はどう下されてきたか。政治の重要な局面で、安倍、麻生、菅は何を発言し、どのような行動をとったか。誰よりも政権中枢を取材してきたジャーナリストが、政治家の肉声から浮き彫りにする、官邸も騒然の内幕実名ノンフィクション。※本作品は 2017年4月14日まで販売しておりました単行本電子版『総理』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
  • 熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 増補完全版
    3.9
    大王製紙社長の長男として、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、東大法学部に現役合格。27歳で赤字子会社を立て直し、42歳で本社社長就任。順調な経営、華麗なる交遊……すべてを手にしていたはずの男はなぜ“カネの沼”にハマり込んだのか? 創業家三代目転落の記。そして、刑期を終えたいま、何を思うのか――。出所後の独白を加え文庫化!
  • けむたい後輩
    3.9
    ただ、認めてほしいだけ。 14歳で作家デビューした過去があり、今もなお文学少女気取りの栞子は、世間知らずな真実子の憧れの先輩。二人の関係にやたらイラついてしまう美人で頑張り屋の美里は、栞子の恋人である大学教授に一目惚れされてしまう――。名門女子大を舞台に、プライドを持て余した女性たちの嫉妬心と優越感が行き着く先を描いた、胸に突き刺さる成長小説。
  • リバース
    3.9
    医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。 非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。 そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。 最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。
  • もしも俺たちが天使なら
    3.9
    セレブからしか金を獲らない詐欺師・谷川涼一。“ヒモ歴”更新中だが喧嘩は負け知らずの松岡捷。 不始末で警察を追われた元刑事・染井義信。はみだし者三人の前に美しい娘が現れ、「変な男に実家が乗っ取られそう」と助けを求めてきた。 彼女は何者? 怪しい男の背後で動く組織とは? 最高にクールでタフな男たちの、友情と闘いのクライムノベル。

最近チェックした本