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Posted by ブクログ
書店で目についたタイトルと可愛らしい表紙に惹かれて購読しました。
「幼なじみの友人たちの中では一番元気なのに、なぜかクラスでは大人しくなってしまう」という主人公・結仁(ゆに)に自分との共通点を見つけたのも心惹かれた理由の一つです。
小4→中2→高3と成長するにつれて、歳相応さをもって周りに順応していく魔法使いクラブの仲間たちと分かり合えなくなり、孤独感を強めていく結仁の寂しさに共感しました。
ある男の子への想いが「みんなの言う『好き』とは違う気がする」と描写されているところには、10代の頃の甘酸っぱい想い出が少し甦りました。
結仁に共感できない、彼女の考え方を理解できないという人はきっと幸福な学生時代を過ごしたのでしょうね。
小学校の七夕祭りに中学校の林間学校……「学校」という場所の息苦しさを思い出してしまうけれど、それでいて懐かしくて愛おしい。
大切に手元に置いておきたい本です。
Posted by ブクログ
主人公の女の子は、魔女になりたいと願う、ちょっと変わった小学4年生。幼なじみの女の子と男の子を誘い、放課後には家の庭の片隅にあるプレハブの物置小屋で、毎日3人揃って魔法の練習を続けます。
最初はほのぼのとした少年少女の成長記かと思いましたが、物語の中盤以降、登場人物の成長にともなって、徐々にお話の様子が変わってきます。もちろん、魔法など使えるようになるはずがありません。それどころか、主人公は突然世界に裏切られ、はじき出されてしまうのです。
ここに描かれているのは、主人公が10才から17才までの8年間。当然のことながらこの8年の間に、主人公も家族も友人たちも、少しずつ、あるいははっきりと目に見える速度で変わっていきます。
子供の頃は、漠然とした何かに守られていて、なんとなく安心感を抱いていたものです。けれど、そんなものに実態などありません。もちろん保障も。人はほんのちょっとしたことがきっかけで、おぼろげに思い描いていた未来とは、まったく違った方向へ歩みを進めてしまうのです。不本意ながら変わってしまって取り返しのつかなくなったものと、変わらないままそこに在るものの不調和を抱いたまま、それでも人は流されるように生きていかなければならないのですネ。
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