お別れの音

お別れの音

590円 (税込)

2pt

大学の食堂で働く雪子は、毎日わかめうどんばかり頼む女学生を自分の娘のように眺めていた。だが彼女が付き合っているらしい男が気に入らず、ある日思わずある行動に出てしまう…(「うちの娘」)。日常の中ですれ違っていく、忘れられない人たち。そのすれ違いの中で、かすかに揺らぐ感情を掬いあげる佳品6篇。芥川賞作家にして、最年少川端賞作家が描く奇蹟。

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お別れの音 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日常の中の忘れてしまいそうな些細なエピソードを大切に掬い上げたような6つの短編。
    淡々とした文章だけれど、引き込まれて読んでしまっていた。

    「うちの娘」
    ついつい気になる人っているよね。そしてその人の人物像や背景を勝手に考えたりして。けれども実際は接点を持たないことの方が多いかも。「思い込み」って

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    青山七恵さんの六編の短編集。単行本は2010年に第一刷発行でした。

    『お別れの音』というタイトルが、とても好きな感じで、手に取りました。

    お別れと言っても、この本で描かれているものは、長年親しい人とのものではありませんでした。一緒に仕事をしていた人、靴の修理をしてもらった人、職場で気になった人、

    0
    2024年11月23日

    Posted by ブクログ

    過去を「日常」という道として振り返るとき、そこにあったはずの起伏やひび割れや分岐は、「日常」という言葉によって平坦で起伏のないダラダラと続く一本の道のように平されてしまっている気がする。そうやって「日常」に覆い隠されてみえなくなってはいても、過去のそこかしこには、小さな、感情の揺れやあきらめ、それら

    0
    2024年11月21日

    Posted by ブクログ

    なんとも掴みどころのないような別れの短編集。

    別れとは言っても、親友、恋人、家族のような存在ではなく、
    意識しなければ通り過ぎてしまうような相手。
    偶然知り合った人。
    劇的なことは起こらずに、出会い、気がつけば別れていく。

    『お上手』と『ニカウさんの近況』が特に雰囲気が良くて好きだった。

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    「別れ」と聞いて真っ先に思い浮かぶような親しい人との悲しい別れではなく、人柄や名前すらも知らないような人との出会いとも言えないような出会いや別れを通して芽生えた心の引っ掛かりのようなものに光を当てた作品集。よく知らない人だからこそ、その人の性格や思い出などと結びつくことができずになまの感情が宙に浮い

    0
    2016年08月10日

    Posted by ブクログ

    何か不思議な味わいのある短編集だった。
    読み終えたあと、「お別れの音」というこの小説全体のタイトルについて考えた。

    別れと一口に言っても、関係性も長さも別れ方も理由もそれぞれで、本当に浅いところまで視野を広げてしまうと、知り合って親しくならないうちに別れてしまう(二度と会わなくなってしまう)関係も

    0
    2015年07月14日

    Posted by ブクログ

    なんなん、このチクチクチクチクした小さい小さい棘みたいな違和感は。
    嫌いなような好きなような嫌いなような?

    ☆新しいビルディング
    ☆お上手
    ☆ニカウさんの近況
    ☆役立たず
    ☆ファビアンの家の思い出

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    短編6つ。
    文庫の裏表紙を引用すると、
    日常の中ですれ違っていく、忘れられない人たち。そのすれ違いの中で、かすかに揺らぐ感情を掬いあげる…とある。

    掬いあげかたがこれまで自分が読んできた本と違ってきたのか、新鮮だった。

    0
    2015年01月26日

    Posted by ブクログ

    なんてことない日常も、丁寧に書けば物語になる、という印象の短篇集。
    働く人たちの些細な出来事を、これでもかと詳細に書く。
    言葉の選び方や緻密な文章は一定の評価を受けるんだろうけど、物語としてワクワクするのもを感じないから、たぶんこういうタイプの話は自分は好きではないんだな、と感じる。

    最も起伏が無

    0
    2014年04月29日

    Posted by ブクログ

     ちゃんと「知り合って」もいない内に、「お別れ」の時が来てしまう事がある。
    「お別れ」と言うよりも「出逢う事」を断ち切られた、若しくは断ち切った音がする、そんな話が多かった。
     その人への興味を妄想の中だけに留めておけば、「お別れ」の音は聴こえない。
    現実にその誰かに干渉した時に、その音が聴こえてし

    0
    2013年10月18日

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