ひとり日和

ひとり日和

693円 (税込)

3pt

世界に外も中もないのよ。この世は一つしかないでしょ─二〇歳の知寿が居候することになったのは、二匹の猫が住む、七一歳・吟子さんの家。駅のホームが見える小さな平屋で共同生活を始めた知寿は、キオスクで働き、恋をし、時には吟子さんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。第一三六回芥川賞受賞作。短篇「出発」を併録。

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ひとり日和 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    相談をするとか、寄り添って抱きしめるとかではなく、むしろほとんど干渉せず同じ家で生活をしているだけ。直接的な描写はほとんどないのに吟子さんの温かさが感じられる。多分それを感じたのは知寿だけではなく、今までこの家に居候してきた少年少女たちも同じで、そんな彼ら彼女らを何人も見送って吟子さんは今もそこで静

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    ひとりの人と生涯付き合っていくことなんてそうそうない。
    この人と気が合うなとか一緒にいて楽しいなとか思っていても、気がつけば過去の人になっていく。
    人生は短編小説みたい。
    大恋愛が終わっても、ひとつの過去の事実として溶けてゆくだけ。
    知寿ちゃんはそんな変遷を仕方のないものとして受け入れようと強くなっ

    0
    2021年08月02日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作とは知らずに読みました。

    20歳のフリーター千寿が71歳の吟子さんの家に居候しながらアルバイトや恋愛をして少しずつ成長していくストーリー。

    主人公の千寿は最初の方は読んでいてイラッとする所もありましたが、吟子さんは干渉するでもなく、程よい距離感を保ちながら見守っている感じが良かったで

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    大人と子供に挟まれた時期の少女の、やるせなさや漠然とした不安、他人への憧れみたいなものが、あまり大袈裟過ぎない、柔らかいタッチで描かれていると感じた。

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    ほぼ何も起きない日常の中で、心の葛藤がある。面白いかどうかは別だけど、それが人生ということかもしれない。別れて、落ち込んで、おばあちゃんの家に居候している女性。70を超えたおばあちゃんが、恋愛し、旅行し、レストランでご飯を食べる。でも老いは確実にきている中で、張り合うように人生を見つめる主人公。だん

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    知寿、吟子さんの関係性が素敵。
    年寄りをバカにしてた知寿が段々と
    吟子さんに憧れのような感情を抱いていく。

    知寿は吟子さんと一緒に住んで、失恋もして
    徐々に人間的に成長していく。
    文章が読みやすくて2人とも可愛い!

    0
    2024年09月28日

    Posted by ブクログ

    高校を卒業したばかり、自分の何者でも無さにつまづき、せつない別れをいくつか経験し、傷つき、それでもこれから自分の人生を作っていかないといけない、そんな期間の物語です。

    吟子さんとのやりとりの中で主人公は成長し、前を向かないと、と頑張ります。

    みずみずしい感受性で描かれた、どこか懐かしい青春小説で

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    若いときのもやもや感、青春ってほんとは青くないよな、灰色だよな、、、みたいなことをめちゃくちゃ上手に描いてる。

    いろいろなことを乗り越えたから、大人って平坦でいられるんだよな、、、と30中盤になった自分でも思う。まだ何者にでもなれるから、何者にも近づいてない自分が嫌なんだよなぁ

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    吟子さんと知寿のたわいもないやりとりからは

    老いと若さ
    生と死

    がコントラストをなすのだけれど
    老いと死の方が
    どうしても目を背けられないものとして
    暗い影を落としていて

    でも作品にはあたたかい空気が満ちていて

    それから京王線沿線の景色には
    どうしようもない現実が広がっていて

    それでもこの

    0
    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    読み始めて面白くなるまでが早いです。作家が20代前半で書いた芥川賞受賞作ですが、技術が巧みです。

    高校を卒業しても進学を拒み、就職するわけでもない主人公。
    親に依存して生きてきた子ども時代からいきなり社会に放り出されるように自立するのではなく、親戚のおばあさんの家に居候しながら自然と自立へと、誰に

    0
    2023年07月02日

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