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Posted by ブクログ
前作「東へ、西へ」が出てから久しいなぁ、と思ったら実は未だ2年しか経っていないとはDBを見て気がついた。今作は文庫書き下ろし、と言えば聞こえは良いが単行本で出せないということだから折角の良い作品を書く作家も辛いし出版不況も大変そうだな。
極道物としてはちょっとばかり毛色の変わった物語で不思議な味わいがある。まずは主人公・白岩光義は大阪に本拠を置く花房組組長でかつ本家一成会の若頭補佐だが、前作・今作とも殆ど組関係の抗争シーンは出てこない。代わりに多くの場面を割いているのが花房組前組長の東京での闘病生活。
まあ当然ながらこれでは物語には成らないので極道間の衝突になりそうな場面はあるのだが、そこで白岩の片腕となり活躍するのが組の部下達ではなく高校時代からの同級生や元公安関係者がやっている敏腕調査会社!しかも調査会社経由で犯罪の証拠を警察に渡して相手を戦わずして勝利するというのだから何ともはやだ。
表面的には極道物語だが、その実は優れて人間物語なのだ。
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