Posted by ブクログ
2022年05月25日
『蜜蜂と遠雷』を読んだのはだいぶ前だが、亜夜・マサル・塵に再会できたようで嬉しい。
どの話も楽しく読んだが、個人的には『鈴蘭と階段』に心惹かれた。
並べて書くのもおこがましいが、二胡という弦楽器をやっていて、新しい楽器との出逢いに似たような感覚を覚えたので。
つくづく楽器は生き物だ、と思うし、誰がど...続きを読むう弾いていくかで育ち方が変わることも実感している。そしていい楽器との奇跡のような出会いは、千住真理子さんの話を聞き知っていたので、「そんなこともあるよね」と思った。
オマケのエッセイもも楽しかった。そっか、やっぱり長くピアノをやってらしたのね。
そして小説を読みながら、出てくる曲をYouTubeで聞いたのは私だけじゃないこともわかって(当たり前過ぎ?)ニンマリした。
音楽が出てくる小説でなければ、登場する場所をグーグルで検索しながら読む、はもう普通なこと。お手軽過ぎる気もするが、読書の楽しみは広がるばかり。