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妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そし て僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
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Posted by ブクログ
さくらちゃんだったら 長靴下のピッピ おじさんの吉野さんには 小さいおうち それぞれの人にあった本 とっておきの本なんだろうな 洋書だと、分かんないだろうけど、 でも、雰囲気味わってみたいと、 本屋さんに行ってみたいと思った スコーン美味しいだろうなあ 納豆が出てくるのは、そんなところに視点...続きを読むあたって、出てくるのがすごい
読みやすくて、2時間弱で一気に読んでしまった。こんなのは久し振り。 いつもの日常から、急に物語が動き出す感じが、主人公と一緒にドキドキしながらすんなりお話に入り込んでしまった。傍から観てる感じじゃなくて、主人公と同じ目線で読み進めていく感覚だったのは、最後まで主人公だけは本当の名前が出てこないから...続きを読むっていうのもあるのかな。主人公の感じ方も、飾らなくて、押し付けがましい優しさとかもなくて、でもパートナーや出会う人への、迷いながらも感じたらパッと動く感じ、とても好感を持った。 優しい物語だけど、作者さんの、日本の社会への問題意識も端々に感じて、そこも共感した。 最後の展開も、よくある綺麗な感じじゃなくて、意外で。でも本当に個として大事にし合えばこうなるのかな、と納得。ベタベタしてない風通しのいい人間関係が気持ち良かった。この方の他のお話も読みたい。 そしてこのブックカフェが魅力的すぎる。 B&Yのホカホカのスコーンに、クロデットクリームたっぷりつけてほおばりたくなっちゃったよ〜!お腹すいた!
カフェに行ってスコーンを食べたくなるお話。 金曜日に仕事に行かず、夫に秘密で出かける妻を尾行して行き着いたブックカフェ。そこでは英語の絵本を通じてお客さんのいろんな悩みに気づきを与えていた。日々小さなドラマが起こり、心に沁みる物語がある。 カフェで美味しいコーヒーや紅茶と香ばしいスコーンでゆったり...続きを読むと各々が自由な時間を過ごしている感じもすき。 様々なお客さんの物語が挟まりつつも、主軸はお互いに秘密をかかえた主人公夫婦がどうなるのか、、 いろんな夫婦像があって結末もなんだか納得した。
妻にバレないか否かヒヤヒヤ! 学校に行く意味 夫婦の形。愛の意味、形。 淡々とした文章で読みやすい。だけど深い読みごたえ! 一気に読めたああああ! 久しぶりの男性作家さん (多分男性だよね?) とても良い! 登場する作品全部集めたい 英語版と日本語版二つずつで。 常連になれるようなブックカフェ欲...続きを読むちい。
金曜日、仕事に行っていると思っていた奥さんが、なぜかブックカフェに通っている… 理由が気になった夫、田中道也さんも、徐々にブックカフェに通うようになり、お客さんとドュリトル先生(マスター)と交流していくおはなしです。 各章ごとに、お客さんへの処方箋としての本が出てくるのですが、長靴下のピッピ、懐...続きを読むかしい! 登場する本もいつか読みたい✨ 現状1冊で完結しているようなのですが、田中夫婦が今後どうなるか知りたいような、知りたくないような…! どちらに転んでも、ドゥリトル先生にも、田中道也さんにも、お互いがいてくれて良かったと思います…。 スコーン食べたくなる…
妻が隠れて通っていたブックカフェに、夫も妻に隠れて常連になってしまうお話 ------------------ 妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見...続きを読むつからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中! ------------------ 小説家の田中道也(みちや) 家の幼児で妻の歌奈(かな)に電話したが繋がらない 妻の勤め先である、税理士の義父に電話をすると「金曜日は仕事に来ない日」だと言われる 妻が金曜日にどこに行っているのか気になった道也は翌週の金曜日に尾行する 妻が行った先は、「カフェB&Y」というブックカフェ 後日、自分もそこに入店すると、そこは洋書ばかりが置いてある、外国人男性の店主が営む、コーヒーと焼きたてのスコーンの美味しいお店 そして常連客は、髪を紫に染めたおばあちゃん、定年退職した男性、不登校の女子小学生 そんな居心地のよいカフェのお話 各話に実在の本が登場する 第一話 ちょっとやる先生-「ドリトル先生航海記」 第二話 大人が持っていないもの-「長くつ下のピッピ」 第三話 見つめなおすとき-「ちいさいおうち」 第四話 自分の居場所-「あおい目のこねこ」 第五話 賢い夫婦-「賢者の贈り物」 児童書はどれも有名だけど、読んだことがない 読んだことあるのは、「賢者の贈り物」と、表題には出てないけど「ふたりはともだち」 ドゥリトル先生は、本を通じて物事のアドヴァイスをする 読む処方箋というのはあると思う 私自身、「当時にこれを読めばもっと響いただろうな」と思う本との出会いがある まぁ、そんな経験をしたからこそ、その本を読んだときに響くのだろうけど バイリンガルで、動物とも話せるような行動から、ドリトル先生と呼ばれている店長 ドリトル先生は元々「Do little」で 「少ししかやらない」ので、「ヤブ医者」という意味合いらしい ただ、裏を返せば「少しだけはやる」とも言える よりふさわしい訳は「さぼり先生」だろうか この本には他にも単語の語源の話題が出てきてる 「HISTORY」は「His story」とか ただ、この説は誤りのようだけどね 結局、この物語は自分の「居場所」についての話なのだろうな 物理的な場所でもあるし、アイデンティティという気持ちの拠り所としても 不登校でいいのか?という問い 仕事に打ち込んできた自分の今の姿 夫と長く暮らした場所 きいろい目のねこ達に混じったあおい目をしたねこという自分 友人と同じく、自分の立場について ただ、歌奈が自分の居場所とか言い出すのは唐突過ぎた それまでにそんな伏線あったか? 行き先や自分を構成する要素にしても、伏線の張りようはあったと思うんだけど? それにしても、父から押し付けられたコンプレックスもあるのだろうな もしかしたら、それに類する言葉も投げつけられていたのかもしれないなぁ だとすると、自分の居場所はここではないという思いに駆られても仕方がないでしょうね 疑問なのが、ドゥリトル先生や歌奈の気持ち 明確に「恋心」や「浮気心」と名付けられない感情はあると思う 好意ではあるけれども、男女の関係ではないものとかね ドゥリトル先生は、ご主人にも好意を抱いているわけだし 歌奈にしても、ドゥリトル先生が感じている馴染めなさに共感という気持ちがあってもおかしくない 程度の差こそあれ、同類という認識なのかもね だからこその留学だったのかもな ものすごく暖かくていい物語だった だけど、ラストの展開に納得できるような伏線があったらもっと良かったと思う
ドゥリトル先生の人柄や、主人公夫妻のゆったりした性格などによって、非常に温かくお話が展開されるが、皆どこか訳ありで。本の「処方箋」が必要な人に、今後に生きる解釈を添え、適切に選書されていく様子が心地よかった。 時の洗礼を受けた絵本は、年齢を問わず人の心をぐっと掴むなと思う。わたしもたまらず英語版で読...続きを読むみたくなってしまった。早速『長靴下のピッピ』を読んでいる。
毎週金曜日にどこかへ出かけていく妻を追いかけてたどり着いたブックカフェを舞台に、1話ごとに登場人物一人ひとりの心のささくれに効く絵本が紹介されるスタイルで展開される。 ステキなカフェや、スコーンの香りが感じられそうな小洒落た雰囲気がありつつ、最後はほろ苦さも感じさせる。
児童書が無性に読みたくなるときがある。 児童書は子供向けということもあって、内容も優しくて、読みやすい。大人になって改めて読み返すと、この本の内容、こんなに深かったのかと驚くことがある。心が疲れている時、児童書コーナーで本を読み漁ったことがある。児童書からしか得られない心の栄養もある気がする。 その...続きを読む時の自分に合わせて本を処方してくれるブックカフェ、いいなあ。私もそんなカフェ、そして本に出会えたらいいな。 この本を通して懐かしい作品に出逢えた。家にある児童書も多数出てきたからまた読み返してみよう。
読者の私にとって、懐かしい本と再会した気分も味わえる1冊でした。 作家の夫は仕事へ行っているはずの妻が、毎週金曜日に内緒でブックカフェに通っていることを知ります。その理由を探るつもりが、いつの間にか妻に内緒でブックカフェの常連になっていました。 店主ドゥリトル先生のブックカフェには、洋書がずらり...続きを読む。英国風スコーンがとてもおいしそうでした。ここでお茶をしながら1日読書なんて、最高の環境に思えました。 ここではドゥリトル先生が、常連さんにさりげなく本も処方してくれます。 自称佐藤さんには『ドリトル先生航海記』 フリースクールに通うさくらちゃんには『長くつ下のピッピ』 70歳前後の男性、吉野さんには『ちいさいおうち』 カフェで以前バイトをしていたヘンリーには『あおい目のこねこ』 小暮さんには『ふたりはともだち』 作家の夫と妻の歌奈さんには『賢者の贈り物』 これらの本を通して、それぞれが自分を見つめ直すことが出来ていました。 読み終わっても、ドゥリトル先生のこのカフェのこれからが、ますます楽しみな感じがしてくる物語でした。 〈目次〉 プロローグ 第一話 ちょっとやる先生―『ドリトル先生航海記』 第二話 大人が持っていないもの―『長くつ下のピッピ』 第三話 見つめなおすとき―『ちいさいおうち』 第四話 自分の居場所―『あおい目のこねこ』 第五話 賢い夫婦―『賢者の贈り物』 エピローグ
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