某

784円 (税込)

3pt

「あたしは、突然この世にあらわれた。そこは病院だった」。限りなく人間に近いが、性的に未分化で染色体が不安定な某。名前も記憶もお金もないため、医師の協力のもと、絵に親しむ女子高生、性欲旺盛な男子高生、生真面目な教職員と変化し、演じ分けていく。自信を得た某は病院を脱走、そして仲間に出会う――。愛と未来をめぐる破格の長編小説。

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某 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった
    好き

    マリのぽっかりした空虚さと、ナオの二人がすき

    ひかりとみのりの結末が好き

    他の人の話も好き

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    不思議なお話だった( °o°)☆
    面白くて一気に読んじゃった☆(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
    表紙デザインで選んだけど、まさにこの表紙って感じ。読んだら納得。

    読む人によって読後感変わる作品かもしれない。
    私は「ほぉぉお。」って少し考えさせられる読後感ですごく良かったなと思った☆

    みんなはこれ読んだら

    0
    2024年10月08日

    Posted by ブクログ

    主人公の形態がコロコロ変わるものの内容が入ってきやすく、ハラハラさせられながらもあたたかい物語で、とても好きだった。

    0
    2024年09月29日

    Posted by ブクログ

    「誰でもない者」という独特な設定なのに、なぜかすっと受け入れられた。一つ感じたのは、じゃあ私は空っぽではなくちゃんと私であれているのかなということ。もっと私自身と寄り添ってみよう。

    0
    2023年03月26日

    Posted by ブクログ

    ああ、川上弘美だ。
    「神様」とか「蛇を踏む」とか、久しぶりに思い出した感じがあった。

    たぶん、私たちはふだん「わたし」というものをそれほど意識して生きてはいない。
    少なくとも私はそんなに「わたし」について考えることはしない(思春期の頃はもっと「わたし」について考えていたように思う)。
    なぜなら「わ

    0
    2022年03月26日

    Posted by ブクログ

    不思議な本だった。本屋で一目惚れして購入。あらすじ見ただけだとどういうジャンルな話かわからなかったが、SFに近いジャンルだった。心内文が地の文として多く、話し手が変わってもカッコでわけていないため少々読みにくかったが、こういう表現も、「誰でもない者」が語り手であるが故なのかなと思いました。

    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    今までの記憶が全然なく、名前も性別も年齢も分からないまま、突然この世に現れた某は、担当医の蔵利彦氏の元でアイデンティティーの確立のため治療を始める。
    女子高生、男子高生、高校の事務員…次々と別の誰かに変化して演じ分けていき、ついには病院を脱走してしまい、外の世界で自分と同じような存在の仲間に出会うこ

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    不思議な小説だった。SFのような哲学のような。結局よくわからないまま終わった事柄もいくつかある。余韻を味わう感じの物語。

    "誰でもない者"という、見た目は人間そっくりの生命体が老若男女・国籍問わず姿かたちを変化させながら日々を過ごしていく。前の姿での記憶ははっきりととは限らない

    0
    2025年06月06日

    Posted by ブクログ

    安楽死が選べるようになると、人は最初は安楽死を選ぶが、そのうち少なくなること。いつでも死ねるなら今ではなくてもいいということ。
    死を得られないと分かると、死を求めるようになること。
    死を得られるものになったことを、かすかな喜びとともに受け入れること。

    よるべのない人物と文章、物語がとても川上弘美ら

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    前半は川上弘美版「ソフィーの世界」とでも言いたくなるような哲学入門風内容で、ぐいぐい惹きこまれた。後半はもっと広義の意味での「存在」が問題提議され‥‥結局、寝不足から逃れられなくなった。

    0
    2025年01月19日

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