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Posted by ブクログ 2022年03月26日
ああ、川上弘美だ。
「神様」とか「蛇を踏む」とか、久しぶりに思い出した感じがあった。
たぶん、私たちはふだん「わたし」というものをそれほど意識して生きてはいない。
少なくとも私はそんなに「わたし」について考えることはしない(思春期の頃はもっと「わたし」について考えていたように思う)。
なぜなら「わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月13日
限りなく人間に近いが、性的にも未分化で染色体も不安定で、不死の生命体。
彼らはいつだって、何にでもなれる。性別も年齢も職業も。何かになって、人間と一緒に生活する。
章が変わるごとに姿を変える某。
感情があること、考えること、誰かを愛すること、生活をすること、何かを楽しいと思うこと、人の気持ちを理解す...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月24日
何とも奇怪な話を考え付く才能はどこから生まれるのか、読みながら考えたが未だに結論が得られない.丹羽はるかが野田春眠になり、山中文夫、神谷マリ、ラモーナ、片山冬樹、ひかりと変身していくなかで、キャバクラで働いたり、カナダに移住したり、幼児になったり、なんだこりゃ! 蔵先生と水沢看護師が唯一まともな人と...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月04日
読むと自分も某になった感じ。
突然物語の中にほっぽり出されて、
終わりも突然に迎える。
思えば中学や高校に入学する度、新しいコミュニティに入る度、「変化」をしてきたなぁと思う。
だから、彼らの気持ちがわからないわけでもない。
「成長」するようになるまで、物事に関して、良いも悪いも好き嫌いもなく...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月13日
何者かに変化できる生命体が主人公。この設定が本当なのか、精神世界のものなのか、それとも本人が錯覚しているだけなのか。それを探りながら読み進めていくので、どんな展開になるんだろうと気になってページが進んだ。なかなかハマったってことだ。
何者にもなれる存在は、何者でもないということ。そんな中途半端な存在...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月11日
「多重人格」「サイコパス、ソシオパス」を題材にした小説は幾つか読んだが それらとは似て非なるモノ。
前半(と言っても9割がた)何が主題なのか分からないまま
それでも小気味良い文体で読み進む。
最後になってやっと
'他者との共感とは?'
'他者を愛するとは?'
...続きを読む
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