ふたつのしるし

ふたつのしるし

522円 (税込)

2pt

美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の“ハル”が、あの3月11日、東京で出会った――。何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは? 出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。

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ふたつのしるし のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    片思いをしていた人がプレゼントしてくれた本。今はお互いに大切な人になって、彼も同じ本を持っている。この本が読みたいと選んだのは私。まさに“勘”だった。振り返ってみれば私もとにかく不器用で、漕いでいるボートもボロボロだけれど、漕ぎ進めた今、ようやく「しるし」を見つけられた。そしてこの本が私たちの、ふた

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ


    ハルというおんなじ呼び名を持つ2人の物語。

    2人の不器用さや真面目さに共感したり、切ない気持ちになったりした。どこか儚くて、狂気的な2人の行先を少しハラハラしながら読んだ。しかし最後には温かい気持ちが残った。

    学生生活では埃の様な扱いをされてきた温之が、社会人となってからは仕事熱心な点を認めら

    0
    2022年01月13日

    Posted by ブクログ

    クローズアップばかりしているから悲劇なんだと反省した。
    ハルがなんで遥名に猛アタックをしたのかがわからなかった。
    地図や配線図、アーチェリーなどしるしの途中になるものがたくさん出てきた。

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    温之の小学生時代のエピソード、親になったからか切なくて泣きそうになった。ただ、先生の気持ちもわかる。
    温之の凄さって、大人になってからわかる気がする。流されない強さってすごい。それに気づける健太、最高だよ。

    遥名のしんどさは、共感どころが多かったな。。
    あそこまで型にハマろうとはしなかったけれど、

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    本当に良い作品でした。勉強になったのは働きアリは全て働いているわけではなく、約二割はよく見るとさぼっている。しかしその二割がいなくなると、今まで働いていたアリの中からまた約二割がサボりだす。というものです。

    人間社会も同じようなことがあるのかなと思いました。サボっているように見えるアリや人も状況が

    0
    2024年08月22日

    購入済み

    作者買いです!

    作者さんの本が好きで、レビューを見て購入を決めました。別々に生きる二人が出逢うまでが丹念に描かれています。終盤急速に関係が進んでいくので、個人的にはそこをもっとじっくり読んでみたかったなという気がしました。ただ序盤やラストの締め括りなど、宮下先生ならではの感性のみずみずしさを感じられ、とても良かった

    #共感する

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    これは急転直下の展開で、いやしかし無茶苦茶やないかと思いきや意外と悪くないのでして。こういう直球に来られるとなぁ。まいったなぁ。
    一目惚れしたという男が突然にやってきて、婚期を逃したところに白馬の王子というある種の女子願望を叶えるストーリーではあるわけですよ。こうやって書くとね、なんかひどい出来に聞

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    優等生で、顔立ちも綺麗なのに、わざと舌足らずにしゃべったり目立たないようして周りから距離をとって生きている遥名。関心がある事だけに集中して周りが見えないマイペースすぎる性格ゆえ学校生活にも馴染めない、勉強もできない劣等生の温之。そんな二人が3・11の大地震の日に出会うまでの軌跡を描いた物語。二人の&

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    すごくよかった。
    宮下さんの作品は読みやすくて、心にすっと入ってくる。
    ふたりのハルが、悩みながら成長し、出会う。
    ふたりの悩みはすごく変わったものとかではなくて、隣の人が抱えていてもおかしくはない悩み。
    私は遥名にすごく共感できた。

    こういう作品はすごく好きだけど、こういう作品を読むことで、「し

    0
    2023年07月06日

    Posted by ブクログ

    優等生だけど、目立たぬように息をひそめて生きる遥名と、自分の興味のあること以外に目を向けられず落ちこぼれている温之。

    別々の場所で生きる二人のハルを描きながら、いつかどんな形で出会うのだろうと読ませるのが上手い。
    特に温之の学校生活は、リアルで引き込まれる。
    多様性を声高に叫ばれる現代だが、学校と

    0
    2023年07月04日

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