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Posted by ブクログ 2022年01月13日
ハルというおんなじ呼び名を持つ2人の物語。
2人の不器用さや真面目さに共感したり、切ない気持ちになったりした。どこか儚くて、狂気的な2人の行先を少しハラハラしながら読んだ。しかし最後には温かい気持ちが残った。
学生生活では埃の様な扱いをされてきた温之が、社会人となってからは仕事熱心な点を認めら...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月09日
おそらくLDであるハルと優等生だが目立たず生きようとする遥名...。
6年後に移行するスタイル(最後は3年後)は、序破急のリズムを意識したものだろうか。想像で空間・隙間を埋められるのもいい。
健太みたいな友だちと出会っていたら人生変わったかなぁ。
ラストは感涙必至!
「これからも風は吹くだろう。勝...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月06日
すごい本を読んでしまった。
宮下奈都の脈々と変わらない深ーい愛?慈悲?
物語は柏木温之「はるゆき」と
遥名の二人の話が交互に出てくる。二人ともハルと呼ばれてる
ハルは「温之」は教室でひとりでいるのに慣れてる
一人でなんの不都合もない。
何かに熱中すると何も聞こえない他のシャッターを閉じる
蟻を...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月07日
型を意識せず不器用に突き進む男の子と、型にはまらないと不安な女の子。
正反対の2人が築く"しるし"が繋がっていくお話。
それにしてもこの作者は何者なんだろう。ストーリーが頭に浮かびつつ、こんなにサラサラと胸に届く言葉がちりばめられるのか。びっくりしながら、あっという間に読んでしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月21日
これは急転直下の展開で、いやしかし無茶苦茶やないかと思いきや意外と悪くないのでして。こういう直球に来られるとなぁ。まいったなぁ。
一目惚れしたという男が突然にやってきて、婚期を逃したところに白馬の王子というある種の女子願望を叶えるストーリーではあるわけですよ。こうやって書くとね、なんかひどい出来に聞...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月19日
優等生で、顔立ちも綺麗なのに、わざと舌足らずにしゃべったり目立たないようして周りから距離をとって生きている遥名。関心がある事だけに集中して周りが見えないマイペースすぎる性格ゆえ学校生活にも馴染めない、勉強もできない劣等生の温之。そんな二人が3・11の大地震の日に出会うまでの軌跡を描いた物語。二人の&...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月06日
すごくよかった。
宮下さんの作品は読みやすくて、心にすっと入ってくる。
ふたりのハルが、悩みながら成長し、出会う。
ふたりの悩みはすごく変わったものとかではなくて、隣の人が抱えていてもおかしくはない悩み。
私は遥名にすごく共感できた。
こういう作品はすごく好きだけど、こういう作品を読むことで、「し...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月04日
優等生だけど、目立たぬように息をひそめて生きる遥名と、自分の興味のあること以外に目を向けられず落ちこぼれている温之。
別々の場所で生きる二人のハルを描きながら、いつかどんな形で出会うのだろうと読ませるのが上手い。
特に温之の学校生活は、リアルで引き込まれる。
多様性を声高に叫ばれる現代だが、学校と...続きを読む
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