ふたつのしるし

ふたつのしるし

522円 (税込)

2pt

美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の“ハル”が、あの3月11日、東京で出会った――。何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは? 出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。

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ふたつのしるし のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月13日


    ハルというおんなじ呼び名を持つ2人の物語。

    2人の不器用さや真面目さに共感したり、切ない気持ちになったりした。どこか儚くて、狂気的な2人の行先を少しハラハラしながら読んだ。しかし最後には温かい気持ちが残った。

    学生生活では埃の様な扱いをされてきた温之が、社会人となってからは仕事熱心な点を認めら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月09日

    おそらくLDであるハルと優等生だが目立たず生きようとする遥名...。
    6年後に移行するスタイル(最後は3年後)は、序破急のリズムを意識したものだろうか。想像で空間・隙間を埋められるのもいい。
    健太みたいな友だちと出会っていたら人生変わったかなぁ。
    ラストは感涙必至!

    「これからも風は吹くだろう。勝...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月15日

    優しい気持ちになれる話でした。「しるしが見えた」というだけで惹かれ合うハルとはる。
    自分にもたぶん「しるし」が見えた人はいたのだけどあの頃はいろいろと自信がなさすぎた。ハルの様に自分に正直に行けていけたら。

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    Posted by ブクログ 2020年08月06日

    すごい本を読んでしまった。
    宮下奈都の脈々と変わらない深ーい愛?慈悲?

    物語は柏木温之「はるゆき」と
    遥名の二人の話が交互に出てくる。二人ともハルと呼ばれてる

     ハルは「温之」は教室でひとりでいるのに慣れてる
    一人でなんの不都合もない。
    何かに熱中すると何も聞こえない他のシャッターを閉じる
    蟻を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月07日

    型を意識せず不器用に突き進む男の子と、型にはまらないと不安な女の子。
    正反対の2人が築く"しるし"が繋がっていくお話。
    それにしてもこの作者は何者なんだろう。ストーリーが頭に浮かびつつ、こんなにサラサラと胸に届く言葉がちりばめられるのか。びっくりしながら、あっという間に読んでしま...続きを読む

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    購入済み

    作者買いです!

    2024年02月17日

    作者さんの本が好きで、レビューを見て購入を決めました。別々に生きる二人が出逢うまでが丹念に描かれています。終盤急速に関係が進んでいくので、個人的にはそこをもっとじっくり読んでみたかったなという気がしました。ただ序盤やラストの締め括りなど、宮下先生ならではの感性のみずみずしさを感じられ、とても良かった...続きを読む

    #共感する

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    Posted by ブクログ 2023年11月21日

    これは急転直下の展開で、いやしかし無茶苦茶やないかと思いきや意外と悪くないのでして。こういう直球に来られるとなぁ。まいったなぁ。
    一目惚れしたという男が突然にやってきて、婚期を逃したところに白馬の王子というある種の女子願望を叶えるストーリーではあるわけですよ。こうやって書くとね、なんかひどい出来に聞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月19日

    優等生で、顔立ちも綺麗なのに、わざと舌足らずにしゃべったり目立たないようして周りから距離をとって生きている遥名。関心がある事だけに集中して周りが見えないマイペースすぎる性格ゆえ学校生活にも馴染めない、勉強もできない劣等生の温之。そんな二人が3・11の大地震の日に出会うまでの軌跡を描いた物語。二人の&...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月06日

    すごくよかった。
    宮下さんの作品は読みやすくて、心にすっと入ってくる。
    ふたりのハルが、悩みながら成長し、出会う。
    ふたりの悩みはすごく変わったものとかではなくて、隣の人が抱えていてもおかしくはない悩み。
    私は遥名にすごく共感できた。

    こういう作品はすごく好きだけど、こういう作品を読むことで、「し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月04日

    優等生だけど、目立たぬように息をひそめて生きる遥名と、自分の興味のあること以外に目を向けられず落ちこぼれている温之。

    別々の場所で生きる二人のハルを描きながら、いつかどんな形で出会うのだろうと読ませるのが上手い。
    特に温之の学校生活は、リアルで引き込まれる。
    多様性を声高に叫ばれる現代だが、学校と...続きを読む

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