静かな雨

静かな雨

611円 (税込)

3pt

忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。
映画化決定(主演・太賀、衛藤美彩)、本屋大賞受賞作家の瑞々しいデビュー作。

行助は美味しいたいやき屋を一人で経営するこよみと出会い、親しくなる。
ある朝、こよみは交通事故の巻き添えとなり、三ヵ月後、意識を取り戻すと新しい記憶を留めておけなくなっていた。
忘れても忘れても、二人の世界は少しずつ重なりゆく。

文學界新人賞佳作に選ばれた瑞々しデビュー作。

*文庫版には「日をつなぐ」(角川文庫『コイノカオリ』収録)も併録しました。

解説・辻原登


※この電子書籍は2016年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • 映画化

    「静かな雨」

    2020年春公開
    出演:仲野太賀、衛藤美彩

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

静かな雨 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    詩的でありながら読みやすいと感じた。どちらも主人公の心情の描写が鮮やかで、のめり込むように読んでしまった。
    「静かな雨」はドラマ「アンメット」を見ていたのでイメージしやすかった。彼氏でも、深い事情を知るわけでもない、ただ彼女に惹かれた男が、女性を支える、その根底にある生々しい心情が鮮やかに表現されて

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    『静かな雨』

    やたらと美味しい鯛焼き屋のこよみさんと出会った主人公。
    そのこよみさんは突然の事故で事故前の記憶しか留めておけない。
    毎日事故前までリセットされる記憶。
    たまたま『博士の愛した数式』を読んだばかりだったのでこの設定に驚いた。
    しかも作品中にも登場する。

    「人間は何でできているか」と

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    『スコーレNo.4』を読んだときにも感じた、この作家への闇雲な信頼感は、デビュー作とされる本作を読んで確信に変わった。
    言葉のセンスも、それが表す情景も、ささやかだけれども抗しがたい無慈悲な現実を内包した世界観も、ただただ美しく儚く、僕を魅了せずにはいられない。
    出会えて良かったと、心から感じます。

    0
    2023年04月10日

    Posted by ブクログ

    とても感覚的な本だった。読んでいて何か言葉に表すことのできないアーティスティックな、美学なるものをそれとなく感じ取れて良かった。感動した。解説を読むまでこの本の真の魅力について気づくことができていなかった。その言い表せない感覚をどこから感じ取っているか。その不正確だが、かろうじて捉えることのできる細

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    自分が見ている世界と相手が見ている世界は違うけれど、ちょっと重なっていればいい。
    この重なりを共有できる大切さ、もっと感じたいなと思った。

    0
    2024年12月04日

    Posted by ブクログ

    こよみさんのたい焼き、食べたい。記憶の無くなる前と後のものを2匹。
    行助、こよみさん2人ともあたたかくて素敵でした。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    やっぱり作家はデビュー作に作風が詰まってる。
    何を読んでもスっと心に入ってくる宮下作品。デビューもすごいな、、
    「静かな雨」も「日をつなぐ」も一見ありきたりな設定ではあるけど、私たちの生活からそう遠く離れていないところに登場人物たちの暮らしがある、暮らしを感じられるのがいい。

    行助はこよみさんのこ

    0
    2024年01月30日

    Posted by ブクログ

    短編二編からなる。

    一編目
    小川洋子の『博士の愛した数式』っぽい話。記憶障害だが、懸命に生きている。高校生との対話は絶品。

    二編目
    中学時代から知り合いだった二人。青春してるなと思いつつ、結婚生活は大変だと思わさせる。

    両編通じて、食べ物がキーワード。匂いや味を表現できていると思う。

    0
    2023年12月23日

    Posted by ブクログ

    重苦しくなってもおかしくない内容なのに文体のせいか、作者の意図か雰囲気が柔らかい
    日々に希望を持てるように感じる

    0
    2023年12月18日

    Posted by ブクログ

     読みやすく、短いのでサラッと読み終えました。綺麗な文章が印象的でした。

     「静かな雨」も「日をつなぐ」も、敢えてなのでしょうが、これから…!というところで終わった感じがしました。
     あるあるな設定でしたが、主人公が変に感情的ではなくニュートラルだったので、感情移入しやすかったです。

     こよみち

    0
    2023年10月31日

静かな雨 の詳細情報

  • 映画化

    「静かな雨」

    2020年春公開
    出演:仲野太賀、衛藤美彩

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

宮下奈都 のこれもおすすめ

静かな雨 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す