ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
カバー写真と題名から、勝手にサスペンス?と思っていたら全然ちがいました。最初の2話は少し暗い話でしたが、あとの話は先が明るいように感じました。短編になっているので読みやすく、1軒のレストランでつながるというアイデアもなんだかいいなと思いました。
最近宮下さんの作品読みすぎでは?ってくらい読んでるけど、基本全部好き。こちらもよかった。 他の方の評価・コメントを見ると、意外と高くないことに驚いたけど、好みは人それぞれなんだと改めて感じた。 前情報無しだったから、タイトルと表紙のちょっと暗いところから、ホラー要素でもある?と思ってた。そんなこと...続きを読むないです。むしろ心温まる。タイトルはともかく、表紙は明るくしても良かったのでは、、、 どこかの国の言葉で晴れという意味のある店名「ハライ」に訪れようとする人々の短編集。 予約が取りにくくて、いつもいいにおいのする町のレストランに行くときって、どんなときだろう。そういうちょっと特別なお店って、素敵だよなぁ。 登場人物はみんな何かしら問題を抱えてる。それが深刻かどうかは人の感じ方次第だけど、最後には明るい光が見える。 作品には描かれていないけど、ハライでおいしいものを食べたら、元気が出て、また前を向けるんだろうな。
さまざまな問題を抱えている人の心情を、丁寧に掬い取るように描かれている短編集。その問題を「誰かが足りない」という感覚にまとめ、作品としての統一感を出している。決して問題が解決するわけではないのだけど、それに対する救いのようなものとして登場するレストラン「ハライ」。そのレストランに行って、人は何が変わ...続きを読むるのだろう。そこで過ごした時間を糧に、そこから先の人生を過ごしていくのだろうか。もしそんなレストランがあったら、何ヶ月先でも予約して行ってみたい。そしてそこで思うのだろう。「誰かが足りない」、と。
とあるレストランに纏わるお客さん達の連作短編集 以下、公式のあらすじ ---------------------- 予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。 10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。 認知症の症状が出始めた老婦人、 ビデオを撮っていないと部屋の...続きを読む外に出られない青年、 人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。 「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、 前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。 ---------------------- 様々な人達が、レストラン「ハライ」に予約を入れるまでのあれこれ 6組のお客さんの物語 就職に失敗し、流されるように生きている青年 良い方に導こうとしてくれた彼女との思い出 認知症と、それを踏まえた家族の接し方に不満のあるおばあちゃん 亡き夫へのつまらない嫉妬から、遂に行く機会のなかったレストランへの羨望 仕事が忙しくなり、人間関係のストレスも溜まっているOL 昔から不器用なやり方で助けてくれていた幼馴染との友情 母が亡くなって以来引きこもり、ビデオカメラのレンズを通してしか人と接する事のできない青年 その妹の高校生ががたまに家に連れてきた、いじめられている同級生 三人の不思議な距離感 レストランビュッフェでオムレツ担当の青年 オムレツ好きと見て取れるのに、特別に作ったオムレツを「出来損ない」と支えしてきた女性 そんな女性から昼寝のため、日中に部屋を貸してほしいと頼まれる 「失敗の匂い」を嗅ぎ分けてしまう女性 昔、叔父の失敗を予感していながら救えなかったという罪悪感 そんな女性と運命の出会いのように導かれた男性 それぞれの話には、何らかの喪失がある 配偶者、親、恋人のように人だったり そんな思い出だったり 最終的にハライで食事をするシーンでは、どのテーブルも「誰かが足りない」 「いない人」、「思い出」が共通のキーワードだろうか そして、その喪失や、過去の苦い経験を慰め、分かち合う相手もいない そんな状態から、レストラン ハライに予約を入れるに至るまでの事態の好転が描かれる 結局、ハライに「いない人」が絶対に現れない組もあれば、現れる余地がある組もあれば でも、どの組も美味しそうな料理を前に、とても幸せそうに思える 新たな一歩を踏み出すための物語 流石は宮下奈都さんだと思う
久しぶりの宮下奈都さんの作品。 レストランを舞台に6組それぞれのお客さんの物語。 レストランでのお話かと思いましたが、レストランに来る事になった経緯までが中心となっています。 それぞれの物語は派手さは無いのですが、生きるってそうなのかもと思わされます。解決してスッキリするお話ではありませんが、帯に書...続きを読むいてある、「足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。」そういう事か、と。 どう思い考えるかは読者次第と言われているような感じがしました。
おいしいと評判のレストラン「ハライ」。 6組の客が前を向いて一歩踏み出そうと決心し同じ時に「ハライ」を予約する。 認知症に対する葛藤。 人の失敗の匂いをかぎとってしまう重たい心情。 経験したことがあるかのように心の動きを見事に描いている。
「予約6」にあった言葉 「失敗したら笑えばいい」 失敗した人は落ちこぼれの烙印を押される傾向がある日本社会に生きている人に勇気と希望をくれる言葉。
ハライという人気レストランを予約するまでの経緯を書く短編集。 ハライの描写は控えめなのが、想像を掻き立てて良い。様々な事情を抱えた人々がハライに行こう、と思えることが一歩を踏み出せたということなのだろう。繊細な文章もすき。
作者らしい、丁寧で落ち着いているのに後半になるにつれてじわじわとエモーショナルになっていく地の文、心理描写。
とても美味しいと大人気のレストラン「ハライ」に予約した6組のお客さんのお話。 みんなそれぞれ辛いこと、悲しいこと、苦しいことがあるけれど、新しく一歩を踏み出そうと決意する姿に勇気をもらえた。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
誰かが足りない
新刊情報をお知らせします。
宮下奈都
フォロー機能について
「双葉文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
よろこびの歌 新装版
とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
いつか、アジアの街角で
田舎の紳士服店のモデルの妻
終わらない歌
神さまたちの遊ぶ庭
静かな雨
スコーレNo.4
「宮下奈都」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲誰かが足りない ページトップヘ