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人間の性格・資質は、(意識ではなく)「無意識」が決定し、たった8つの要素で構成される。それは①明るい/暗い②楽観的/悲観的③同調性が高い/低い④相手に共感しやすい/冷淡⑤信頼できる/あてにならない⑥面白い/つまらない⑦知能が高い/低い⑧外見が魅力的/そうでない、で、この組み合わせでしかない。驚くほど人間理解が進む画期的一冊!
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Posted by ブクログ
自分とは、何者なのか…? タイトルだけ見ると、オカルトチックな内容にも見えますが、決してそんな本ではなく、脳科学、心理学、行動遺伝学などを駆使しながら、橘さんらしく淡々と人間のパーソナリティに迫る一冊です。 人間理解を深めたい人や、パーソナリティを客観的に理解したいと思っている人に強くおすすめします...続きを読む。 著者は、心理学におけるパーソナリティの5つの因子「ビッグファイブ」をもとにした8つの因子を用いながら、人間の内面を解き明かしていきます。 ※ビッグファイブ…①外向的/内向的、②楽観的/悲観的、③協調性、④堅実性、⑤経験への開放性。 著者は、このうち③を同調性と共感力に分け、知能と外見を加えた8つの因子を本書で示す。 各章でそれぞれの因子が説明されるのですが、例えば外向的なのに悲観的で、共感力は高いが堅実性は低い、という(私のような)パーソナリティも存在するわけで、自分の姿を実に客観的に捉えられたような気がします。 一方で、ちょっと自分とは違う、あるいは相容れない行動を取る周囲の人々に対しても、ああ、そういう性格なのか、というこれまた客観的な理解が深まった気もします。(そうすることでいちいち腹を立てずに済む!) 驚いたのは、博愛主義者の共感力が低いのだということ。 これはつまり、博愛主義者はより広い視野で人々の幸福を考えるため、周囲の人にはかえって冷淡である(偏狭な仲間意識がない)ということだそうで、マザー・テレサやガンジーらがその例として挙げられています。これは意外! 最終章では、成功/失敗するパーソナリティについても述べられているのですが、現代を上手く生き延びるためには、「自分のパーソナリティを前提にして、それがアドバンテージをもつ場所(ニッチ)を探」し、「自分のパーソナリティに合った人生を設計する」ことが大事なようです。 橘さんの本はどれも面白い。 「自分を知ることが大事なのは、結局、自分がもっているものでなんとかやっていくしかないからだ」という著者の醒めた視点を理解することが、自分への理解につながっていくのだと強く感じました。
岡田斗司夫さんやYoutubeの要約を見て、興味を持ちました。 事例が豊富です。 実際に読むことで自分が面白いと思える箇所がたくさん見つかります。たくさん発見があるので気がつけば通読してしまいました。 人と話すネタにも良いです。 要約の何倍も面白いです。
「性格」や「私」と言った曖昧な概念を最新の脳科学の観点から解き明かしてくれる良書。橘玲さんは、日常社会の曖昧な概念を合理的な観点から説明する本を執筆する印象があるが、今回の本もまさにその手のものであった。近年のビッグファイブの研究から導き出されることには、性格にはかなり遺伝的な要素が強く、そう簡単に...続きを読むパーソナリティは変わらないということである。無理して自分が自分らしさを発揮できない環境にいるよりは、スパっと適した環境に行き、自分らしくストレスを溜めずにいるのが1番なのかもしれない。現代の知識社会で成功するパーソナリティとして求められているのは、高い知能、高い現実性、低い神経症傾向であり、これにさらに高い外交性と魅力的な外見が加わると、政治家として一国のトップに立つことができるほどの人材かもしれないという。
題名は怪しげだが、とても興味深い内容だった。トランプ大統領誕生の裏にあった心理プロファイル戦略やSNSの解析でその人の性向がわかるという話、知能とグリット、堅実性との関係、共感力とメンタライジングの関係、知能と経験への開放性によって変わる社会性。手元に置いておくのに良い本かもしれない。
性格はビッグエイトで構成され、それぞれの要素は遺伝と非共有環境(家庭以外のコミュニティとの関係)で決まってくる。 社会において成功しやすいパーソナリティはあるものの、意志の力でこれに抗うことはかえって寿命を縮めるなどの悪影響がある。 結局、自分に合った生き方をするのがベストなんだなと受け取りまし...続きを読むた。
「本当の自分とは何か」。この問いに答えを求め自己啓発やスピリチュアルに惹かれる人は多い。そんな「自分探し」の旅を現代心理学の視点から読み解く。 人はなぜ自己を探し求めるのか。心理学が明かすのは私たちの「自分」という感覚が脳の働きによって生み出されたものであり揺らぎやすい存在だということだ。 しか...続きを読むし不確かだからこそ人は意味を求める。宗教、神秘体験、自己啓発——そこには科学では説明しきれない「生きる意味」を見出そうとする人間の本能がある。 自分とは何者か。科学とスピリチュアルの狭間で揺れる私たちは8つの要素の組み合わせで決まる。人間理解に新たな視点をもたらしてくれる。
面白かったこと↓ 共感とメンタライジングは別。 内向的は刺激が苦手なだけで、人間嫌いなわけではない。 言語運用能力が低いと新奇性を恐れるようになるから保守的になる。 自尊心は原因ではなく結果であって、高める教育をしても意味がないどころか結果が悪くなることもある。
橘さんの本はこれで4、5冊目かな だから、わかっていたけど、、やはり暗いよぉ 話が暗い。リアリストすぎる。 で、も、 だからこそ、楽観的な自分としてためになる本だった。 心理学の話は実験者の恣意性が入ったり、完全に対照実験でなかったり、データ数が少なかったり、バイアスがあったりして信頼性に欠けている...続きを読む中、ビックデータを用いた性格診断には驚かされた。まさか、SNSでの行動で性格が分かるなんて、、 ここに書かれている性格の8つの軸の分類を自己に当てはめて確認し、それに沿った生き方を選択できるかどうかで人生はかなり好転すると思った(しかし、リスク回避志向的でそこはあんまり好きじゃない点ではあるが現実そうなのであろう)
MBTIって当たってるよな〜と思ったので読んでみた。本書のビッグファイブとは違うと思うけど。 よくこの手の引用の多い本は翻訳書が多いけど、てっきり翻訳書かと思って読み進めたら日本人著者で珍しいな、と思った。多少、主観が入っているような文章は散見されたが、ヒトリの人から聞く話として面白い。 読んでる途...続きを読む中は、脳の話スピリチュアルズってタイトルとあまり合ってないなぁと思ったけど、最終的には納得。人の心理に付いて書かれた本なのに、意外と登録者数は少なくて驚き。多くの読者を得ることも、脳の働きを理解していればできそうだけど、と思った。 「自分のパーソナリティを前提にしてそれがアドバンテージになるエリアを舞台に人生を生きること」というのが本書のメッセージ、TAKE AWAYだと思う。それに逆らっても、本当に現に健康とかもマイナスしかないらしい。 2024.2.2
自分の性格が8つの要素に分解できて、それが全て脳の働きや進化論で説明できる。 様々な論文や書籍を援用して 根拠のない性格診断や心理テストとは異なる説得力を持った1冊となっていた
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スピリチュアルズ 「わたし」の謎
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