衆議院が解散されたことをきっかけに、暫く積ん読だった本書を手に取った。政治家の当時の判断や発言、その場の雰囲気が書かれており、非常に面白かった!
特に印象に残ったのは、これからの宰相には、国家運営の主要分野を網羅した、矛盾やごまかしのない国家の形を絵に描いて見せる能力が必要である、という指摘だ。
こ
...続きを読むの主張には大いに賛成だ。これまで単一の問題にYESかNOで答える質問が選挙の争点になる度に、争点にするべきは本当にそれだけなの?都合のいいところだけを切り取ってないか?と疑念を持っていた。通常のビジネスの場では、賛否を聞かれた際に、それぞれの選択肢のメリット・デメリットは何か?、争点はそれだけか他にもっと大事なことがないのか?、今コストを掛けて判断が必要なのか否か?、などツッコミどころが想起される。それが政治的なテーマにおいてはいまいち議論されない気がする。
政治に対して問いを立てる能力を政治家にもジャーナリストにも養ってほしいし、私も養いたい。