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Posted by ブクログ
美大の大学生の青春物語ですね。
国立の東京美術大学油画科の四年生で、厳しい指導で知られる森本ゼミの四人の青春群像です。
作者さんが、東京芸大の出身ということもあり、美術の世界の仕事を経験した、一色さゆりさんの渾身の一冊です。
美術家を目指す四人が、個性豊かに描写されています。
作品を作り出す苦悩や、それぞれのトラウマと格闘しながら、自分を見つめ直す成長物語ですね。
美大生の生活の一面も興味深いですね。
芸術家として、大成できるのは、一握りに過ぎない。自分には才能は、本当に有るのか、そもそも「才能」とは何?
芸大生の苦悩と挑戦も浮き彫りにしています。
教授の森本の強引な指導の影に有るものは、本心は?
学内で起きた過去の事件や、四人の身の回りで起きる事件など、飽きることなく読ませます。
一色さゆりさんのファンなので、少し好意的な感想になりました。これからも読み続けたいですね。
Posted by ブクログ
原田マハさんの本を読んでいて、
ピカソ、ゴッホ、モネをネットで検索した時に
偶然見つけた一冊です。
表紙が衝撃的で。
最寄りの駅中の小さな本屋で見つけました。
この書店の仕入れ担当、
私と趣味一緒なのでは、と思ってしまう品揃えなんです。
少ない商品数なのに、遭遇率高いです。
本書は、国立の美術大学が舞台です。
厳しくて有名な森本ゼミに集まった、4人。
それぞれが、事情を抱え、悩み、葛藤します。
学生たちの内側を引き摺り出そうとする森本の真意は?
過去が明かされたりと、少しだけミステリーのような要素も。
嫉妬と自己嫌悪と自己防衛。
描かずにはいられないのに、知らないうちに見失って迷子になる。
何を描きたい?伝えたい?あなたの考えは?
ギリギリまで追い詰められる姿は、
見ていて苦しくなります。
一気読みでした。
4人が出した答え。
森本が時に常軌を逸したような厳しさを見せる真意とは。
ナオコーラさんの本の余韻が抜けてないからか、
いろんな本があって、いろんな物語があって、
たくさんの登場人物がいて、
それを動かしている作者がいて。
ただただその事実に圧倒されてます。
読書って本当にすごい。
Posted by ブクログ
葛藤の先に見える自分の道へ - 一色さゆり「ピカソになれない私たち」★★★☆☆
このミス大賞の一色さんの作品ですがミステリーではなかった。著者は美術館に勤務しているという筋金入りの美術家。自身のバックボーンに近い感じなんだろうな。
4人の群像劇としては、よかったんだけどなんか結局それぞれが自分と向き合った結果に終止しちゃたかなぁ。題材は悪くないんだけどな。このミスの看板が邪魔だったな。中途半端に謎っぽいものを入れるくらいなら謎に全振りするか、青春に全振りするべきだったよね。
#引用
・誰かが本気で取り組んだものって、きっと誰かの背中を押すもの
Posted by ブクログ
美術というこれといった正解がない世界でもがく大学生たちのお話だった。読んでいてずっと苦しい。
いろいろなタイプの大学生4人だけれど、読み進める中で誰かしらに感情移入できる気がする。
苦しいシーンが多かったけど、最終的にそれぞれが自分が納得する形で進んでいたのが本当によかった。森本先生も含めて。
自分らしさとは何か、才能とは何かを考えさせられた。お互いにないものねだりで、他者が羨ましく妬ましく感じることもある。でも作品の中の詩乃の思いの中で、他人には他人しか描けない絵があるけれど、その分自分にしか描けない絵がある、みたいな言葉のように考えられるということが生きていく上で、美術に限らず大事かもしれないと思った。
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