無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
私は、幸せになるために芸術をやるんです。
碧波市の美術館に勤める学芸員の貴山史絵は、80歳の女性画家、ヨシダカヲルの展覧会を担当することになる。ヨシダは美術業界から一線を退いたあと、山奥のアトリエでひとり絵を書き続けていた。担当になった史絵は、東京で働く恋人との将来や、職場での人間関係、学芸員としてのキャリアに悩んでいた。今ではほとんど無名と言っても良いヨシダの展覧会開催に疑問を抱く史絵だったが、ヨシダとの交流を重ねるうちに、その不思議な魅力と、ひとり筆をにぎりつづける生き方に魅了され、自身も次第に変わり始める。
展覧会の準備に奮闘する一方で、史絵はヨシダの過去が気掛かりだった。一時は戦後の女性画家として名を上げていたにもかかわらず、なぜ表舞台から消えてしまったのか。ふたたび絵を描き始めるまでの空白の10年間に何があったのか。ふたりが心を通わせたとき、ヨシダが語るのは、秘められた愛についてだった――。
Posted by ブクログ 2023年08月13日
美術の世界は詳しくないけれど、
美術展開催までの裏側ってこうなのかな、と想像が膨んで楽しい。
美術館に行くあのわくわく感が身に覚えのある人なら、この世界観を楽しめるはず。
でも、ここまでハードとは…
本の中にもある、生きた作家との準備というのが印象的だった。まさに伴走なんだろうな。
テーマはセンシ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。