カンヴァスの恋人たち

カンヴァスの恋人たち

1,683円 (税込)

8pt

4.1

私は、幸せになるために芸術をやるんです。

碧波市の美術館に勤める学芸員の貴山史絵は、80歳の女性画家、ヨシダカヲルの展覧会を担当することになる。ヨシダは美術業界から一線を退いたあと、山奥のアトリエでひとり絵を書き続けていた。担当になった史絵は、東京で働く恋人との将来や、職場での人間関係、学芸員としてのキャリアに悩んでいた。今ではほとんど無名と言っても良いヨシダの展覧会開催に疑問を抱く史絵だったが、ヨシダとの交流を重ねるうちに、その不思議な魅力と、ひとり筆をにぎりつづける生き方に魅了され、自身も次第に変わり始める。
展覧会の準備に奮闘する一方で、史絵はヨシダの過去が気掛かりだった。一時は戦後の女性画家として名を上げていたにもかかわらず、なぜ表舞台から消えてしまったのか。ふたたび絵を描き始めるまでの空白の10年間に何があったのか。ふたりが心を通わせたとき、ヨシダが語るのは、秘められた愛についてだった――。

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カンヴァスの恋人たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    久々のアート小説だったけれど、改めてアートっていいな、アーティストって凄いな。
    そんな風に思わせてくれた。

    働く女性の葛藤も、わかりやすく描かれていてよかった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    個人的注目ポイントは
    ○ヨシダという画家の過去
    ○ヨシダにとって芸術を続ける理由
    〇タイトルの意味 恋人たちは誰と誰をあらわしているか

    この本は表現がすごく好きです。
    また読み直したいぐらい良かったです。
    ラストのあの雰囲気が好きです。


    0

    Posted by ブクログ 2024年04月22日

    後半は一気に読んだ。
    事なかれ主義で、言いたいことを言わずにいても分かってはもらえないし、自分も不満が溜まる。
    自分の意見を伝えて、自分のしたい様にする事が一番後悔しないのかな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月26日

    ヨシダカヲルさんのような存在の方に出会えると人生変わるなぁ。生きる力から生まれる強さと優しさ温かさのある振る舞い、考え方に惹かれる。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    「自分の存在さえも忘れ、私っていうちっぽけな檻から解放されてむき出しの魂で深いところまで下りていける」絵ってどんな絵なんだろう?ぜひ鑑賞したい。言葉ばかりが踊って、ヨシダさんに共感できなかった、残念。

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    美術の世界は詳しくないけれど、
    美術展開催までの裏側ってこうなのかな、と想像が膨んで楽しい。
    美術館に行くあのわくわく感が身に覚えのある人なら、この世界観を楽しめるはず。
    でも、ここまでハードとは…
    本の中にもある、生きた作家との準備というのが印象的だった。まさに伴走なんだろうな。

    テーマはセンシ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年09月16日

    一目惚れ。これは確かに究極の愛。読めば読むほどにこの本に惹かれてく。A子が詠子っていうのがなお痺れる。こういう伏線回収もすき。満足感高すぎる。

    0

カンヴァスの恋人たち の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    290ページ
  • 電子版発売日
    2023年04月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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