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Posted by ブクログ
名画をモチーフとした短編集。
スマホで名画を見ながら読めるのは、今ならではの贅沢さ。海外の美術館をすこしだけのぞき見できた感じもして、嬉しかった。そしてこの本では名画の歴史的背景やオークションの様子なども描かれていて、知識が増えた。読書に教わることは本当に多い。
【オスロで光の種をまく】
ムンクの「叫び」に今の自分を重ね、言葉の大切さに気づく主人公。有名なこの作品の背景を詳しく知ることができた。
【青い馬の瞳】
ナチス政権時に不当に扱われた美術品があったことに驚いた。嘘を広めることに芸術が使われたことにもショックを受けた。
【富士山のハンマープライス】
どんな作品でも誰かにとっては取っておきの作品。言葉足らずの奥に秘められた思いに心が動かされた。
【千年のあこがれ】
女学生が花嫁修行をしていた時代。京都で洋画を学ぶ女性二人が向きあう現実が描かれていた。頑張る二人を応援したくなった。
【モナリザの裏側】
有名なモナリザの裏側に飾られていた絵画が、ひとつの家族に大きな影響を与えていた物語。やるせなさに、じんわりときた。
一色さゆりさんのこの作品、読者の私のお気に入りの一冊になった。
Posted by ブクログ
名画がモチーフとなった5つの短編集。
一色さゆりさん、東京藝術大学のご出身なのだそう。「音のない理髪店」しか読んだことがなくて知らなかったけど、アート関係の小説をたくさん書かれているみたい。これは、読まなくては!
今作で登場する5名は人生の岐路にたっている。そして、名画との出会いが前に進むきっかけを与えてくれる。
ここでいう名画が、あくまでその人個人にとっての大切な絵だということが重要だなと思う。
有名な画家の絵、オークションで高値がついた絵。そういう絵は素晴らしいと素人の私は思ってしまいがち。でも、自分がこの絵が好きだと思う直感をもっと信じてもいいと感じた。
好きな絵がある人は、その絵とどんな風に出会ったか、思い出を振り返りたくなってしまうかも。私もすっかり忘れていたような記憶が蘇って懐かしくなった。
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小説・文芸
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