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過去20年以上の間に、株や投資信託、外貨などの金融商品に投資をしてトータルで儲かった人は、じつはほとんどいなかった。それなのに、「暴落しそうな金融商品を買え」とはどういうことか? ほかにも「異なる業種や海外への分散投資は無意味になった」「投資期間が長いほど大損をする」「金融危機後の大暴落でも損を小さくできる方法」「高い確率で儲かる方法」「預貯金はインフレに強い」等々、最新データでこれまでの常識のまちがいを正す、投資の新しい教科書。
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Posted by ブクログ
あまり人に紹介したくないくらいの良書。 将来資産運用を考えている人達は読んだほうがいいと思う。 こんなおいしい情報本にしていいのかなと感じたけど、この本の内容はほんの一部で著者はもっと多種な投資手法を知っている気がする。
挑発的なタイトル。 個人投資家は、暴落によるダメージを徹底的に避け、バブルのチャンスに乗って儲けるしか、資産を増やす芽はない、というのだ。 逆に、金融知識に自信のない個人投資家は、ネットバンクの預金と、変動型10年満期の個人向け国債がよい、ということだった。 個人の投資家ができるリスク管理は、流動性...続きを読むリスクだけ。 それゆえの、上記二つの選択だと。 金融の世界の常識も変わる。 長期にわたっての分散投資がよい、という常識さえ、もはや通用しなくなっているという。 本書は5年前の本だが、今はどうだろう。 実際、私も日本株、日本債券、先進国株、先進国債券と四つのインデックス投信に分散して積み立てをしてきたが、ほぼ同じような値動きをするので、やめてしまった。 その理由が、本書で分かった。 どの金融商品の運用者も、ポートフォリオ理論でリスク分散をするからだそうだ。 長期投資が危ないのは、大暴落が数年に一度程度起こり、世界経済も右肩上がりに成長するとは限らないから。 長期投資をするということは、暴落に何度も会う可能性を高めていくことであり、損をする確率も高まる。 私は結構、この話に納得、だ。 「あなたが働かないのにおカネが働いてくれることはない」は名言だと思う。 金融庁は積み立てNISAを始めようとしているが、実際、どうなんだろう。 長期分散投資は今後も金融機関の鉄板のセールストークであり続けるのだろう。 金融庁は日本の投信が顧客の利益を優先していないと指導に入っているらしいけれど、案外金融機関の利害に沿った制度になってたりして。 さてさて、最後に残る心配は、暴落から逃げることが自分でできるかということ。 ボラティリティを自分で計算することは難しい。 日経平均ボラティリティ指数のチェックから始めようか。
暴落から逃げ遅れないようリスク管理に徹することや、流動性リスクに注意することが個人の資産運用では大切。最新データで、長期分散投資の有効性がなくなってきたこと、特に日本人にとっては長期の外貨投資は大損の危険性が高いことなど、金融リスクについて分かり易く解説する。これからは、日経平均ボラティリティーや為...続きを読む替のボラティリティーにも注意を払っていきたい。
久しぶりによかったと感じた。 内容は理解しやすく、一気に読んでしまった。 大学時代、N証券の講義を受けたことがあるが、本書の内容が正しければ、すべての内容が嘘だったといえる。 それゆえ、批判も受けるだろう。 暴落しそうな金融商品とは?の具体的な説明がないので、マイナス1。 入門レベルでしょう。
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