国内小説作品一覧
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3.8天下の奇人か、稀代の天才か―― 日本中を漂流した男・平賀源内の死の謎に迫る! 「平賀源内は晩年に殺人事件を起こし、その罪を問われて伝馬町の牢屋敷で獄死した。ショッキングだけど、歴史上は確かにそういうことになっている。 しかし本書は、その史実を鵜呑みにしていいのか、磊落な天才の人生の行き着く先に、他の希望の道はなかったのだろうかと問いかける物語だ。ラストの二行が胸にしみる」 ――宮部みゆき 「読売新聞」2020年4月19日付 身分は侍、本業は本草学者。医学や蘭学、鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ平賀源内。ある朝、彼が自宅で目を覚ますと、部屋には男の亡骸が転がっていた。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の前には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿があり、記憶がないとただ首を振るばかり……。稀代の天才の身にいったい何があったのか。 (著者プロフィール) 乾緑郎 1971年、東京都生まれ。2010年に『完全なる首長竜の日』で第9回『このミステリーがすごい!』大賞を、『忍び外伝』で第2回朝日時代小説大賞を受賞。他の著書に「鷹野鍼灸院の事件簿」シリーズ、「機巧のイヴ」シリーズ、『愚か者の島』など。
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4.0「早月葬儀社で、フューネラルデザイナーとして働いてみないか? ご遺族の感情と、故人様の人生を思いやり、人生の最期に身に着ける衣装をご用意する、責任ある仕事だ」年上の恋人に裏切られたショックから仕事をやめ、逃げるように東北へと向かったファッションデザイナーの朝川糸花。弔井町の崖から身を投げようとした彼女を救ったのは、葬儀社の若き社長・早月霜だった。糸花の作ったドレスに目をとめた霜は、故人が葬儀で身に着ける衣装を用意する“フューネラルデザイナー”として、葬儀社で働かないかと持ちかける。霜の強引さに戸惑いながらも、糸花は早月葬儀社の一員として働くことになり……。思い出のワンピース、着ることができなかったウエディングドレス――大切な人の旅立ちのために、特別な一着を作る葬儀社を描いた感動作!
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4.5【2020年本屋大賞受賞作】【映画化決定 2022年5月公開 監督・脚本 李相日 出演 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子ほか】最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。/解説=吉田大助
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-迫り来る欧米列強の帝国主義支配から自らを守るため、ついに、強豪ロシアを敵に廻し、矛を交える羽目になった、生まれて間もない明治日本。ロシアは、当時、世界最大の陸軍国であった。その陸戦の総司令官として、この最強の敵前に立ったのが、本書の主人公・大山巌である。彼の特質は、師とも兄とも仰ぐ西郷隆盛ばりの、きわだった度量の広さにあった。たとえば、彼が作戦の遂行をまかせていた児玉源太郎が、敵の不意打ちをうけてパニックに陥っている時、わざと寝巻き姿の眠そうな顔で作戦室に現われ、部下たちに冷静な頭を取り戻させるなど、人身掌握の術にたけていた。また、そのウラで、外見からは窺い知れない緻密な戦略眼を持っており、乃木と児玉を共同させて、旅順の戦いを制するなど縦横無尽な作戦指導を見せたりもした。日本陸軍が、日露戦争において、苦戦を辛くも勝ち切ったのは、この大山巌無くしてはありえなかったであろう。その生涯を描く。
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4.5司馬遼太郎著『坂の上の雲』の3人の主人公の1人であり、ビジネスマンを中心に多くのファンを持つ明治陸軍の名将・秋山好古。しかし彼の一生を詳細に追った評伝小説は、これまであまり書かれていない。本書は、手練の作家が様々な資料を駆使しつつ、「日本騎兵の父」と称えられた伝説の将軍の生涯を、正面から描ききっている。伊予松山藩士の家に生まれた好古は、貧しさから軍人の道を選び、創設まもない陸軍士官学校で「騎兵科」に進んだ。「騎兵」という兵種は、当然ながら従来の日本には存在しない。フランス留学を経て研究を重ねた好古は、日清戦争では自ら訓練した騎兵隊を率いて従軍。やがて日露戦争の火蓋が切られると、寡兵をもってロシアの大騎兵団を防ぎ、戦史を飾る激戦を繰り広げることになる。豪胆にして細心、戦場ではつねに前線に立ち、部下を思いやる心を忘れなかった指揮官。その人間的魅力を余すところなく描いた、著者渾身の力作小説である。
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-いい靴を履くと、人生が変わる!男の意見と女の気持ち。異なる価値観から生まれる恋愛法則を知れば、最高のパートナーに出逢える! 【内容】恋愛は本来、人を幸せにする力を持っています。もし、今あなたが幸せでないなら、まずは靴をきれいにお手入れしてください。そして、お気に入りの靴や新しい靴を履いて外へ出かけましょう。そして、どうしたら幸せになれるのか、頭と気持ちを整理してみましょう。一歩ずつ前へ進み、ひとつずつ経験を増やし、ときどき自分をふり返る、それをくり返していればきっと幸せな恋愛へとたどり着くはずです。 恋をしたいと思う人へ/理想の相手と出会うコツ相手選びに使える指標/キレイになれば男は振り向く/お金の相性は男女の相性/男を魅了する技術/幸せを運ぶ靴選び/幸せな恋愛へとたどり着くために 【著者】佐々木月子:恋愛、美容、ビジネスなどの記事を執筆するフリーライター。広告代理店企画営業職、グラフィックデザイナー、企業経営、飲食店経営などを経て現職に。幸せになるための美容&恋愛アドバイスを行う。 えりっく:恋愛を独自の戦略的視点で思考する恋愛戦略コンサルタントでありアーティスト、ライターと数々の顔を持つ。元プロミュージシャンであり芸能界での数々の痛い恋愛経験も独自の恋愛論に活かされている。雑誌の執筆の他、講演会等幅広い分野でも活動を行う。
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-【内容】女子会を開くと、参加するのは自分と似たようなシングル女性ばかりになりがち。そして、友人の多くがシングルだと、自分も同じ状況でいることを「ふつう」だと思い込んでしまうことに。一方、幸せな恋愛をしている女性たちは、恋人がいる状態が「ふつう」になっています。運悪く彼氏と別れても、その知識は蓄積され、次の彼氏ができたときにはより上手な恋愛ができるようになっています。男心がわかるようになった恋愛力の高い女性は、やがて幸せな結婚を手に入れるのです。こうして、時間が経てば経つほど「彼氏ができる女性」と「彼氏ができない女性」の差は開いていきます。この本では、えりっくと月子が、恋愛のほんのちょっとの差を埋めるアドバイスをしていきます。一緒にいて心から幸せだと思える理想の相手をどうやったら見つけられるのか。その人に深く愛され、結婚するにはどうしたらいいのか。その方法もお伝えしたいと思います。【著者】佐々木月子:恋愛、美容、ビジネスなどの記事を執筆するフリーライター。広告代理店企画営業職、グラフィックデザイナー、企業経営、飲食店経営などを経て現職に。幸せになるための美容&恋愛アドバイスを行う。えりっく:恋愛を独自の戦略的視点で思考する恋愛戦略コンサルタントでありアーティスト、ライターと数々の顔を持つ。元プロミュージシャンであり芸能界での数々の痛い恋愛経験も独自の恋愛論に活かされている。雑誌の執筆の他、講演会等幅広い分野でも活動を行う。
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4.5立川談志、落語協会脱会! 立川流旗揚げ!? ――すべては談四楼から始まった。落語家になるため弟子入り志願した若者(のちの談四楼)に、憧れの立川談志が告げたのは「やめとけ」の一言だった。――なんとか入門を許されるも、「俺と仕事とどっちが大事だ!」と無理難題に振り回される談四楼。恋に悩み、売れないことに焦燥し、好敵手と切磋琢磨する中で、ついに真打昇進試験が……。しかしそれは、落語界を震撼させる一大事件の始まりに過ぎなかった。破天荒で理不尽。不世出の落語家・立川談志に多くの人が魅せられた理由とは。談志に「小説はお前に任せる」と言わしめた著者が、師弟の情を、笑いと涙で描く傑作小説。
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3.9事なかれ主義で経営が悪化した上場企業に、メインバンクから取締役としてロボットが出向してきた!?予算5000万円の新規事業を任された新米課長・道明美穂は、ロボット取締役からさっそく事業計画書の作り直しを命じられるが……。はたして道明はこの事業を成功させ、業績を上げることができるのか、さらに恋人・吾郎との恋の行方は?「新規事業を成功させる3つの戦略」「ポートフォリオを使えば、事業リスクは減らせる」「事業を拡大するお金を上手に調達する方法」「賃料を上げて不動産投資を成功させる方法」「戦略を理解できれば、人生の勝者になれる」など、事業計画書や経営戦略の立て方から株や不動産投資の基本まで、投資のルールのすべてがわかる! 先が気になる、笑いと涙の投資戦略ノベル。運に任せた人生は、努力の効率が悪い。成功するために必要な知識を得て、戦略を立て、合理的に決断し、実行すれば人生は変わる!
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3.8突然、事故死した経営コンサルタントの北条。そこに現われた黒スーツ姿の天使・Kが提案したのは、現世に復活するチャンスだった。ただし、人生崖っぷちの5人を、会計ノウハウを使って幸せにするという条件付で……。その5人とは、黒字続きなのに給与と家賃が払えないアパレル会社の元アイドル社長。アニメグッズを販売する直営店ビジネスが大コケして株価が急降下したオタク社長。親が買収した子会社で粉飾決算が発覚した経理担当の娘。決算書が読めないのに「売上至上主義」で出世できた大手専門商社のやり手部長。多角化経営に失敗して資金繰りに行き詰った青年実業家(実は娘の婚約者)。北条は追い詰められた彼らを救い、現世に戻って娘の結婚式に出席することができるのか――。初心者でも「財務3表」が読めて使えるようになる。仕事で役立つ決算書&会計知識が満載。
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4.3主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。所持金は3400円。「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 エンターテイメント界の天才、ウォルト・ディズニー。 貧しい生い立ちや仲間の裏切り、度重なる経営危機などを乗り越え、 唯一無二のキャラクター、名作映画、史上最強のテーマパークを創り上げたウォルトは、 今なお夢をかなえるためのロールモデルであり続けています。 この本は、そんな彼が夢を追う人生の中で語った名言集です。 夢へ向かう情熱、叶えるための努力、折れない心の持ち方など、 夢をかたちにするためのエッセンスがぎっしり詰まった名言を、 要所要所にちりばめられた映画の名場面とともに楽しんでいただける一冊です。 ・夢へ踏みだす勇気が欲しいあなたへ ・夢の叶え方を知りたいあなたへ ・夢見る力をもう一度取り戻したいあなたへ ・誰かの夢を応援したいあなたへ 夢を追いかけるすべての人へーーー 心からのエールをこの本でお届けいたします。 本文より ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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3.2東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿の雑踏で突然、見知らぬ女性から強盗殺人犯だと指弾される。濡れ衣を着せられたその日から、地獄の逃亡生活が始まる。警視庁捜査一課・矢村警部の追跡は執拗だった。杜丘は真相を求めて能登から北海道へ、そしてまた東京へ。自分を罠に陥れたのは誰なのか。滾るような憤怒を裡に、警察の大規模捜査網をかわし、謎を追い求め続ける。 ハードロマンの代名詞的存在にして著者の記念碑的出世作。 1976年、佐藤純彌監督によって高倉健主演で映画化された。この作品は1979年に『追捕』のタイトルで中国でも公開され、観客動員数8億人を超える大ヒットを記録した。 ◆そして、最高のスタッフ・キャストで再映画化! 映画「マンハント」 監督:ジョン・ウー × 主演:チャン・ハン・ユー&福山雅治 公開:2018年2月9日(金) 配給:ギャガ 追う者、逃げる者、魂の出会い。 伝説のサスペンス・アクションの名作が、 アジアを代表するスタッフ・キャストにより、 スケールアップして再映画化! いよいよ日本逆輸入!
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3.6二人が迎えた結末は、1ページ目で明かされる。恋愛を超えた、究極の感情を描く問題作! 理系の大学院を出、メーカーで働いていた31歳の瀧羽直子は、同僚に誘われて初めてライブに参加したその日、ロックバンド「ゴライアス」のボーカル、伶也と出会った。 伶也は彼女の全てとなり、持てるお金、時間のすべてを注ぎ込み、スターダムにのし上がっていく伶也を見守り続ける直子。行きつく先は天国なのか、地獄なのか? 失われていく若さ、変わっていく家族や友人たち……。四十年後、彼女に残ったものは一体なんだったのか。 71歳で伶也とともに餓死するまで、彼のためにすべてをなげうった直子の狂おしいほどの愛と献身の生涯を描く。「別册文藝春秋」連載時より異例の人気を誇った傑作長編。 解説:豊崎由美
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3.0宮城谷ファン必読! 若き日に書いた貴重な現代小説を初公開! 歴史小説家として世に出る以前に書いた現代小説がいま甦る! 未発表作品も含む現代小説五編と詩一編を収録。 小学生の時に身のまわりの世話をしてくれた年上の女・ツルと、故郷・蒲郡の生家の商事会社に勤める美緒。二人の魅惑的な女を描く「バラの季節」。 蒲郡の芸者置屋を舞台にした、川端康成や泉鏡花のスタイルを思わせる若き日の作品だが、師・立原正秋からは「陳腐だ」と赤エンピツで書かれて送り返されたという「秋浦」。 温泉町で土産物店を営む母と新婚夫婦三人の日々を、勤めを止めて母との同居を選んだ夫の視点から描いた中篇「発見者」は、執筆当時四十歳を過ぎ、最後に書きたいことを自由に書いてから筆を折ろうと決心して書いた作品。同じ時期に書いた「買われた宰相」(『侠骨記』に収録)が、後の中国歴史小説に繋がったという。 解説・湯川豊
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3.9500年の眠りから覚めた呪いの人形・お梅。 現代人を呪うつもりが、間違えて次々に幸せにしてしまう!? 『逆転美人』で話題の著者による、笑いと涙と伏線回収の“呪われ人生喜劇” 古民家の解体中に発見された謎の日本人形。それはかつて戦国大名を滅亡させた呪いの人形お梅だった! 興味本位の底辺ユーチューバーに引き取られたお梅は、早速彼を呪い殺そうとするが、500年のブランクは長すぎた!? 呪いが効かないどころか、お梅の心霊動画がバズってしまい……果たしてお梅は無事に現代人を呪い殺せるのか。 笑いと涙のオカルトハートフルコメディ!
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3.8神社の裏にある「しっぽ食堂」はぶっきらぼうな店主・中堂と看板猫のしっぽがいる、土鍋でつくるあたたかな朝ごはんのお店。 売れないシンガーソングライター、夫が病気になってしまった妊婦、落ち込んでいる保育園の園長先生、片思いしている男子高校生……悩めるお客を美味しい料理で癒していく。
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3.9派遣切りにあい求職中の七穂は、親戚の隆司が鬱で休職したと聞く。エリート街道まっしぐらのイケメンだった隆司だが、今や祖父の残した古民家に閉じこもり、盆栽いじりと居ついた猫の相手をするほかは、万年床で寝るばかりのとぼけた青年になり果てていた。抜群の家事能力を生かし隆司のお食事&見守り当番として奮闘する七穂だが、やがて彼が休職した本当の理由を知り……。心もおなかも満たされる、おとなの夏休み物語。
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4.0時の権力を握る左大臣家・北駒藤原家の娘の麗子は、亡き母の身分が低かったため虐げられて育った。 ある日、正妻の次女の乙姫の結婚が決まり、婚儀初夜の手伝いのため呼び出される。いつものように雑用を押し付けられる麗子だが、実は本当の目的は別で、この結婚に不満のあった乙姫が麗子を自身の身代わりに仕立て上げ、無理やり結婚させようとしていたのだ。 事情を察した麗子は言いなりにはなるまいと意を決するが――そこに現れたのは乙姫の結婚相手ではなく、まったくの別人だった。涼やかな面差しの男の正体は、没落貴族の跡取りである藤原季時。彼もまた、騙されて身代わりとしてやってきたのだ。奇しくも政略結婚の身代わりとして引き合わせられた二人は、それぞれの思惑で契りを結んだと画策するが、いつしかそこには本当の恋が芽生えていき――? そんな中、後宮内では政治の陰謀が渦巻きはじめ、麗子も駒として巻き込まれる。しかし麗子にはある秘密があった……。 人気作家・深山くのえが贈る運命の恋の物語。
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-「愛しているよ。どんな犠牲を払っても、君だけは幸福にしてあげる」 幼い頃に母と死に別れた大学生の未砂(みさ)は、ずっと不幸続きの人生を送ってきた。 だが自分の不幸に打ちひしがれず、ひたむきに前を向いて生きてきた。 そんなある日、未砂はバイト帰りに夜の雨に打たれている、美しい男性を見かける。 思わず傘を差し伸べた未砂に、藤色の瞳を持つその青年――宝条亜樹(ほうじょう あき)は突然結婚を申し込んでくる。 亜樹は、この国の経済に大きな影響力を持つ宝条家の現当主で、未砂の不幸は、千年前にこの町・藤庭を作り治め、愛する女性に殺され祟り神となった〈藤の君〉によるものだと告げる。 彼の怨念によって、裏切った女性の血を引く未砂の一族の女は代々不幸な人生を送り、それは藤の君の末裔である宝条家の当主と結婚し、怨霊を鎮めることで一時的に解消されるという。 そして逆に、藤庭の町と宝条家は、藤の君を祀り、鎮めることで繁栄してきたと知る。 未砂は、冬至の日に行われる婚礼の儀式で、無事藤の君を鎮めるまで、という期間限定で亜樹と契約結婚することに。 だが亜樹は、未砂のことを以前から知っているようで、 「本当は神様のことなんてどうでも良い。君のことが好きだから、君を花嫁として迎えたかった」 と甘く囁いてくるが、どこか一線を引いた距離感のまま。 未砂は忘れてしまった2人の思い出を探り、彼の境遇を知る中で、きちんと向き合いたいと思い始めるが、亜樹は心にある決意を秘めていて……?
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4.0【電子版巻末には壺也先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 売れないお笑い芸人・カツオ。ライブでは滑り相方とも解散。お笑いの道を諦めようとした時、先輩芸人からある「店」の噂を聞かされる。 異様な存在感を放つ明治時代竣工の建物、浅草楼閣(あさくさろうかく)。その中にある『愚痴庵』(ぐちあん)という店で“山姥”に愚痴を言うと、開運するのだとか。 半信半疑で愚痴庵を訪れたカツオの前に現れたのは、奇妙でハチャメチャな四人の山姥、そして楼閣の住人たちだった。 しかも愚痴を聞いた報酬はお金ではなく「風神雷神像に漫才指導」や、「花やしきでジェットコースターに乗る」など不思議な要求ばかりで……。 楼閣に魅入られたカツオは浅草最大の祭り・三社祭(さんじゃまつり)にも巻き込まれていくが、果たして運気上昇の兆しは見えるのか!?
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-今より少し先の未来の日本。恋人に拒絶された過去から人間を恐れるようになった青年・七緒は、マッチングアプリを介し奇妙なAIと出会う。それは自我を持っているかのようにふるまい、自分は亡くなった小説家・山吹丹の人格を基にしたAI だと語る。山吹丹のファンだった七緒は、彼に男性型アンドロイドの身体と牡丹という名前を与えて共に暮らし始める。死後も小説を書き続けたいという山吹の思いから生まれた牡丹に「どんな小説を読みたい?」と問われた七緒は、自分のために小説を書いてほしい、小説で自分を救ってほしいと願うが・・・・・・。天真爛漫なAIと臆病な人間の青年の恋。2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉受賞の著者が贈る、いつかきっと過去になる、近未来の恋愛小説。
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-今日も女用心棒は奔走する。 大切な妹分を守るために! 江戸に構える唐物屋「唐来堂」。その奉公人として仕えるおさえ。彼女は自身を"ねえや"と慕う、おりんの用心棒をしていた。 ある日、岡っ引きの新太郎から娘の水死体が上がったことを聞く。それも三人目で、新太郎はあやかしの仕業だと怪しんでいるとのこと。特殊な能力を持つおりんの耳には入れたくないとあしらうも、おりんの友人がその毒牙にかかってしまい――。 様々なあやかし事件に巻き込まれる連作ホラー活劇開幕! ●目次 第一章 濡れ女の唄 4 第二章 送り犬の跫音 57 第三章 子攫いの禍気 117 第四章 朧百鬼夜行 176 ●著者 「第2回お仕事小説コン」にて『こんこん、いなり不動産』で特別賞受賞。 乙女系小説とライト文芸を中心に活動中。著作に「こんこん、いなり不動産」シリーズ、『拝み屋つづら怪奇録』シリーズ、『お疲れ女子、訳あり神様に娶られました』『古道具屋蔦之庵の夫婦事情』(いずれもマイナビ出版)などがある。
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3.0深川佐賀町の稲荷小路に『足柄屋』という小間物屋を構える与四郎と小里の夫婦。十三年前に無一文で江戸にやってきた与四郎は、立ち直りのきっかけとなった地蔵様からお恵みと縁を大事にすること、そして修行時代に出会い、互いに一目惚れした女房の小里に支えられた商いが誠実なことで、周囲から評判だった。しかし深川祭りで、小僧の太助が争いに巻き込まれたことから恨みを買ってしまい、撒かれた悪評から商売が傾きつつあった……。共に助け合う夫婦の仲睦まじさと、周囲の人々の人情で解決される事件を、実力は作家が描く心温まる物語。新シリーズスタート。
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5.0親友と同じ人を好きになってしまった優香。彼氏からのポケベルの返信が少ないことに不満がつのる美和。人前でしゃべることができない奈美。SNSで仲良くなった人に本当の自分を知られるのが怖い志保。完璧を演じている姿ではなく、ありのままの自分を見てほしい桃子。昭和、平成、令和、それぞれの時代を生きた女子生徒たちが織りなす、共感必死の青春恋愛連作短編集
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3.9仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。
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3.5主婦、香織。異世界で食堂を開店! 「私には何の価値もない」 家庭でもパートでもすっかり自信を失っていた43歳の主婦・織田川香織は、仕事からの帰り道に交通事故に遭う。――気が付くと、そこは中華風の異世界だった! しかもなんだか若くなっている! 玉ねぎのおひたし、粉ふきイモ、甘めの卵焼き、おにぎり。食堂を開いた香織の真心こめた手料理は周囲の人々の心身を満たしていく。そこに、美しき術師の青年が現れ……。 生きる意味を見失った主婦が、料理の力で生まれ変わる、中華転生お料理譚。 【第9回カクヨムWeb小説コンテスト・プロ作家部門《特別賞》受賞】
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-嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。 仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は…… 「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」 その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。 インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。 世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は? ※特典として、書き下ろし短編ストーリー「残業があった夜は少しの贅沢を」を収録。 ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 嶺井琴子(みねい・ことこ) 小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。 エルゥ ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……?
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3.3長年守ってきた災いの石に亀裂が入り―― 時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒としてよみがえり、日々参拝客の願いを叶えている。 ハロウィーンが近くなったある日、悪を封じ込めていた災いの石が、商人の手によって持ち去られた。 続々重版の大人気和風ファンタジー第七弾! ●目次 霧の島 影の兼定 神隠し長屋 幕間 小さな人 二 厄の卵 ●著者 富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。 著書に『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り』(小学館)、『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』(KADOKAWA)など多数。
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4.0高瀬の推しは写真部の羽鳥。卒業式の日、羽鳥に写真のファンだと伝えるつもりのはずが、勢い余って「好きだ!」と口走ってしまう。気まずさのあまりその場から逃げ出した高瀬は、その時の記憶を「黒歴史」として刻み込んだ。8年後、アイドルのマネージャーとして働く高瀬の前に、自分が担当するアイドルのスキャンダル写真を携えたパパラッチがやってくる。スキャンダル写真なのに、そこに写る女の子はこれ以上ないくらい幸せに見えて……「この写真、好きだな」そう口に出した瞬間、高瀬はあの黒歴史を思い出す。はっとして目の前の男を見つめれば、不敵な笑みでその男はサングラスを外した。――高瀬の最推しだった羽鳥との、予想外の再会だった。 電子書籍特典 書き下ろし短編『再会前夜(羽鳥side)』特別収録。
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-TikTokでバズを生み出し続け、Z世代の4人に1人が視聴しているショートドラマ『毎日はにかむ僕たちは。』が、待望の短編小説として書籍化。 映像で話題を呼んだ感動エピソードを小説家・こがらし輪音氏が再構成。そこにオリジナルストーリーも交差し、恋、友情、別れなど10~20代の繊細な感情を丁寧に描き出す、11の短いのに特別な物語。 SNS世代の圧倒的共感を呼ぶ、新感覚の青春小説集が誕生しました。
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3.7自分を呼ぶのに「私」も「あたし」もしっくりこない妙子が出会ったのは、一人称からフリーな夏実(「小桜妙子をどう呼べばいい」)。ほか、恋愛、友情、くされ縁……名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の関係を描く23篇。読後に世界の景色が変わる1冊。
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4.0十八歳の螢月は、静かな村で穏やかに暮らしていた。しかし、近隣一の美少女と評される妹・月香が突如行方不明となり、平穏な日々は崩れ去ってしまう。途方に暮れる螢月だったが、そんな彼女の前にかつて怪我の手当てをしてやった男が現れる。 「螢月殿に、婚姻を申し込みに参った」 その男は、なんとこの国の次期国王・世太子だという。戸惑いながらも王宮へ連れられた螢月が目にしたのは、偽名を使い、国王の娘・公主として傅かれる月香の姿で――?
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-第75回野間文芸賞受賞作 「いつか冷めない恋をしてみたいと思う?」 学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリ。 六人の男女が彼女が残したものを語る。 『ヒカリ文集』の中核となるヒカリという女性も〈心を使わない人〉である。 無類に優しく人を傷つけることを小心なまでに恐れていて人の役に立ちたいと願っているのに、男性とも女性とも恋愛が長続きせず次々とつき合う相手を替える。(略) ヒカリという女性が伝統的な〈宿命の女〉像を少しでも塗り替えることができていれば幸いである。 ――松浦理英子(「群像」2022年3月号より) 無類に優しく、好意以上のものを語る笑顔で人に依存を惹き起こす。 小心なまでに人を傷つけるのを恐れ、身についた習慣のように人を喜ばせ力づける。 それなのに、親密な関係を結んでは自分から壊す。 学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリとは何者だったのか。 第75回野間文芸賞受賞の著者の新たな代表作。
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3.7【『オーダーは探偵に』の近江泉美が贈る、ほっこり日常系ミステリー!】 趣味であるパンの食べ歩きをしていた青年・福丸あさひは、札幌で噂になっていた神出鬼没の移動式パン屋〈べーカリー エウレカ〉に遭遇する。英国紳士風の店主の正体は、なんと大学教授だという。 工学部教授である亘理一二三(わたり・ひふみ)は、現職の大学教授でありながらパンを愛するあまり副業でパン屋を営んでいる変わり者だ。 偶然、ある事件に巻き込まれてしまったあさひだが、パンへのアドバイスと引き換えに教授が工学をヒントに謎を解き明かすといい――!?
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-花で邪気を祓う男嫌いの花守×名門出身のワケあり武官 皇帝の命令で強制協力関係に!? 志葵国の都・蓬陽は天花により邪気から守られている。 春雪華は天花を育てる使命を持つ花守だが、 近頃邪気が増え、天花の育ちが悪いことを悩んでいた。 同様に、幽鬼を斬り都を守る役目を持つ 冬家当主代理・青雲に確認しても原因はわからない。 それどころか「天花が機能していないのでは」と言われ口論になってしまう。 そんな中、二人は皇帝に呼び出され、 協力して幽鬼を狩り、邪気増加の原因を探る任務を言い渡されて――! 凸凹男女バディの中華ファンタジー!
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-『東京物語』『晩春』など数々の傑作を生んだ世界的名監督・小津安二郎。粋と美学に彩られた60年の生涯において、貫き通した“流儀”とは? 「古くならないことが、新しいこと」「品行はなおせても、品性はなおらない」「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う」――小津自身がインタビューや作品で残した60の名言を手がかりに、人生を深く、豊かに味わうための一冊。名著『小津安二郎 老いの流儀』を改題し、待望の文庫化。 ※本作品は2023年4月に刊行された単行本『小津安二郎 老いの流儀』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
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4.5魔獣という外敵から、聖剣と聖女によって護られているアイクラント王国。 聖女のみが、聖剣が持つ魔獣を鎮める加護の力を行使することができるが、その感情が糧として必要となり、救国の巡礼の間に聖女は感情を喪ってしまう。 その犠牲の代わりに、無事2年間の勤めを果たせば、王族かその縁者と結婚できる栄誉が定められていた。 しかし、今代の聖女リネッタ・セリエスが婚約者として指名したのは、王族でもなんでもない伯爵家の次男坊で、いわく付きと囁かれる黒騎士クウィル。 縁談から逃れたいという打算から不釣り合いな申し出を受けたクウィルだが、美しいが、人形のように感情が読めないリネッタとの距離感に四苦八苦する。 だが、この婚約はやがて互いの運命を大きく変え、建国に秘められた忌まわしき秘密をも明らかにしていくことになって――。 想う心が世界を変える、壮大で胸を打つ西洋風ファンタジー! 第9回カクヨムWEB小説コンテスト〈ライト文芸部門〉大賞受賞作!
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3.0若枝ひなは、父を亡くした後義母と義妹に虐げられて使用人と同じ生活を送っていた。父の遺産もつきかけた頃、突然縁談が舞い込んだ。もともとは義妹に来た話だったがひなを嫁がせ、結納金は手に入れようという魂胆らしかった。相手は士族の出で、海軍大佐だ。そして、46歳になるという。20歳以上も歳の離れた相手の家に、放り出されるように嫁ぐひなだったが――。婚家先で自分の役割をみつけ、幸せを掴む物語。
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3.0湾岸に立つ「湊レジデンス」は普通のマンションだ。どこにでもいるような人が暮らし、どこにでもあるような生活を送っている――はずだった。学校では成績優秀な反面、夜な夜なひったくりを行っている中学生・望。自転車泥棒に制裁と称し暴行を働く弓矢。マンション内で乱れた関係を作る、弓矢の異母兄・充也。事故に遭い就職を失敗したフリーターの根岸。事情を抱える4人の行動が繋がる時、人間の悍ましい本性と残虐性が彼らに牙をむく――。錯綜する”衝動”と”本性”を描く、たった三日間の群像劇。 『ひと』小野寺史宜の、もう一つの顔を刮目せよ。衝撃の「黒小野寺」小説!
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-宿屋の看板娘・マリアがチョコレートを食べて意識を失い、訪れた黄泉の川のほとり。途方に暮れるマリアだったが、そこにはもう一人、人生に絶望して死を望む美しい令嬢がいた。彼女を必死に引き留めるも、どういう訳か揉み合っている間に中身が入れかわって現世に戻ってしまい……。 そうして公爵令嬢・シャーロットとして目を覚ましたマリアだったが、どうやら家族や使用人たちから酷い扱いを受けているようで? 「――許せない!」 マリアの改革が、今始まる!
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4.5どうして、わたしなんかを選んだの? 行き場もなく夜の街をさまよっていた家出少女チル。ある夜、路地裏に突如降ってきた黄金の髪を持つ美しい男。その口が発したのは――「うまれかわりを、のぞまれますか?」「我が王よ」 かくして、チルは異世界に取り込まれる。破れたマントを胸に抱えて迷い込んだのは、かつて豊かな織物の国と呼ばれた動乱の国リスターン。 一度はすべてを諦めた無力な少女は、荒廃した国を救い、王となり得るのか。少女文学の旗手が贈る、ドラマチックロマンファンタジー。 『ミミズクと夜の王』から17年。こんな紅玉いづきを、待っていた!!
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 “今から思ふと、食べもののことや酒を飲む話を書き始めたのは、かういふものを書いてゐれば誰からも尊敬されたりする心配はないし(中略)誰にも気兼ねしないで本音が吐けると考えてのことだつたやうである” ニューヨークで毎日のように通った酒場、麦の匂いがする英国のトースト、広島の牡蠣、横浜の点心、近畿の松茸……。文士・吉田健一が旨いものへのこだわりと本音を包み隠さず語った幸福な食エッセイ集が、新装版になって帰ってきた!
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4.0亡霊が見えるせいで呪われた子だと家族から罵られてきた里沙。 自分の力を忌避し、生きる意味を見失いかけていた彼女を繋ぎ止めたのは、奥勤めをしている叔母・お豊からの一通の手紙だった。 『そなた、大奥へ来ぬか――』 そこは男子禁制で全てのお役目を女が勤め、皆いきいきと働いているという。 こんな私でも誰かの役に立てるのならばと、お豊の力添えで奥女中となる決意をする里沙だったが、そこでは、とある亡霊騒ぎが起きていて――。 霊視の力を持つ奥女中・里沙と記憶を失った侍の亡霊・佐之介が、 大奥に現れる亡霊たちの心残りを解き明かす、感動のお江戸小説。
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