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「そうですね。その河童が――誰かと云うことです」
「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」
小山田は顔を顰めた。
昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。
百鬼夜行シリーズ待望の長編!
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Posted by ブクログ
呉美由紀が友人達と河童について色々語り合う冒頭から一転、中禅寺敦子は薔薇十字探偵社の益田に相談を持ちかけられて……。宝石泥棒と水死体の事件が複雑に絡み合っていくスピンオフ作品2作目。
多々良さん登場。単品だとだいぶん変わった人なんだな→
塗仏の時は京極堂と一緒にいたから薄まっていたのか、私の記憶違いか……とにかく濃い!だいぶん変人。おもしろい。
事件的には、「鬼」と同じく戦後すぐの混乱期をうまく絡めた感じで興味深く読んだ。なかなかヘヴィ。悲しい。でも、戦後ってこういうことはよくあったんだろうな。戦争は嫌だね
「鬼」「河童」と読んで気づいたんだが、このシリーズ、様式が決まっているんよね。
各章の冒頭はそれぞれ同じような内容のセリフ。ラストも同じ流れ。次の「天狗」も含めて、とても綺麗にまとまっている。
京極夏彦氏はほんと、こういうのを書くのが上手いよなぁ。理路整然と並ぶ感じ、好き。
Posted by ブクログ
久々の京極夏彦!!!
堪能しました。あーーさすがの京極夏彦さんです!期待したとーり、楽しませてもらいました!!!
以前に比べると四字熟語が減ったかな?笑
そんな感想から、会話がとにかく面白く、ふと赤川次郎のミステリーを連想しそうになるものの、京極夏彦のほうが、リズムがいい。
会話のリズムと、言葉のチョイスが秀逸で、話しを前に進みつつ、軽快に解決に導くヒントが、みんなのそれぞれの言動から拾って導かれている感じが読んでて気持ちいい!!!!!!
たまに、関係ない話もあるんだけど、そんな話に惑わされずになんとかゴールに辿り着けた暁には、思わずニヤリとさせられます。
なんだろ、ほんと気楽に読めて楽しめる妖怪ミステリー。カッパ。
京極夏彦ならではです!!!!おススメ!
一気読み必須!
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