今昔百鬼拾遺 河童

今昔百鬼拾遺 河童

836円 (税込)

4pt

「そうですね。その河童が――誰かと云うことです」
「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」
小山田は顔を顰めた。


昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。

百鬼夜行シリーズ待望の長編!

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今昔百鬼拾遺 河童 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    呉美由紀が友人達と河童について色々語り合う冒頭から一転、中禅寺敦子は薔薇十字探偵社の益田に相談を持ちかけられて……。宝石泥棒と水死体の事件が複雑に絡み合っていくスピンオフ作品2作目。

    多々良さん登場。単品だとだいぶん変わった人なんだな→

    塗仏の時は京極堂と一緒にいたから薄まっていたのか、私の記憶

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    ★4.5。
    鬼より好きかもなー。益田出てくると和むわー。多々良先生はちょっとうっとおしいけども(笑)ひえびえとした感じのカナオくんは好み。
    あと冒頭の女子高生の河童談義がめちゃくちゃ可愛かった。みんな詳しすぎる(笑)

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    今回も面白かったです。
    とにかくとっちらかった情報?を少しずつまとめていく、
    その道筋が面白かった。

    テーブルの上に物が散乱している感じで始まるので、最初は何がなんだか分からないのですが、徐々に形が見えてくるともうのめり込みます。
    多々良先生とても面白い人でした。
    次は天狗ですね。来月が楽しみです

    0
    2021年11月04日

    Posted by ブクログ

    『鬼』に引き続いて敦っちゃんが主人公、本作には多々良先生も出てきて、前作よりも妖怪小説みが増してて面白かった
    人間の欲が如何に強いかを示されたけど、それと同時に人間の可能性も呈示してくれて良かった
    追求しなくていいこともあるんだなって思った

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    思ったより内容が河童だった

    冒頭の上品な女子高生たちの河童談義が面白くて、かわいい。そのあとの益田くんのおちゃらけ語りがうざいオッサンに感じられるのは、計算通りなのか計算外なのか。
    令和にもなると、人のいない集落などは人里からずいぶん離れてしまったようだが、戦後数年という時代では存外にたどり着ける

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    久々の京極夏彦!!!
    堪能しました。あーーさすがの京極夏彦さんです!期待したとーり、楽しませてもらいました!!!

    以前に比べると四字熟語が減ったかな?笑

    そんな感想から、会話がとにかく面白く、ふと赤川次郎のミステリーを連想しそうになるものの、京極夏彦のほうが、リズムがいい。
    会話のリズムと、言葉

    0
    2023年05月10日

    Posted by ブクログ

    おそらくシリーズの途中から読んでしまった。しかしシリーズでも登場人物の紹介も軽く入っており、どこからでも読めると感じた。
    途中までは物語の進みと共に民俗学的な信仰の話が多くあり、学生時代を思い出しとても面白かった。
    最後一気に終盤に向かっていく所で緩急があり最後まで読み切ってしまった。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    次々上がる尻を出した水死体。その謎と河童と盗難事件が、登場人物たちの喋くりによって絡み合い解きほぐされる。
    いやまあ喋る喋る脱線する横道に逸れる。かと思いきやそれが本筋へと繋がる快感。
    ドタバタ喜劇と思いきやの静かで美しい終盤。楽しみました。

    0
    2021年10月23日

    Posted by ブクログ

    覗き魔、模造宝石の盗難事件、謎多き男達、そして尻。
    それらを繋ぐものは蛇行する川であり、河童だった。
    多々良先生が相変わらずで何より。

    0
    2021年03月15日

    Posted by ブクログ

    読んでいるうちに河童の知識が身についてしまうかも。
    がらっと場面展開して散らかりそうなところだけれど、最後にまとまるので読後もスッキリ。

    0
    2020年09月14日

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