持続可能な魂の利用

持続可能な魂の利用

836円 (税込)

4pt

「毎日会社に行くたびに思うんです、わあ、なんだ、このおっさん地獄は、って」。

会社に追いつめられ、無職になった三十女が、女性アイドルに恋して日本の絶望を粉砕!? 新米ママや会社員も連帯し、「地獄」を変える賭けに挑む。世界幻想文学大賞受賞の著者がおくる、最強レジスタンス小説。

〈解説〉松尾亜紀子

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

持続可能な魂の利用 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    豊崎書評本から。最近読んだ武田砂鉄エッセイ集でも少し触れられていた。固有名詞は出されないまでも、誰から見ても自明なアイドルプロデューサーが振りまくおじさん思想が、ややSF的な結構の物語の中で、徹底的に糾弾されていく。自分の中に巣食うおじさん思考を否定できないのが情けない限りなんだけど、男性である自分

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    うんうん、そうそう、と頷き共感しながらあっという間に読んだ。
    私たちの社会のゆがみに気付くこと。この毎日が当たり前じゃないと知ること。小さくても少しでもいいから行動していくこと。

    0
    2024年02月16日

    Posted by ブクログ

    p124
    「魂は減る。(中略)
    魂は永遠にチャージされるものじゃない。理不尽なことや、うまくいかないことがあるたびに、魂は減る。魂は生きていると減る。(中略)
    三十年以上生きてきた敬子はもう自分の魂は、どれだけ満タンにチャージしても、残り「82%」ぐらいなんじゃないかと感じる。さっきの××たちのライ

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    普段であれば自分の選択肢にはなかなか入らない、今の日本に対するアンチテーゼのような一冊。
    自分もおじさんなので「おじさん」のようにならぬように気をつけないと。

    0
    2023年12月22日

    Posted by ブクログ

    書いてもらうことで自分の中のモヤモヤや、恥ずかしながらスルーしてしまっていた物事に気付かされる。
    おんな、おとこ、おじさん、おばさん、という以前にみんながみんな、消費されずのびのびと生きていくためにはどうしたらいいのか。
    みんなで考えて行動していくことの大切さ。

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    不思議な話だった。でも、ただ不可解な話なのではなく、きっとこの物語の構造は二重三重になっていて私が一層目までしか気付けていないからなのだろうな。松田青子さんの本を読むと強いフェミニズムを感じる。私は結構、おじさんに迎合したり男性的な社会の中で配慮されて過ごす、みたいなこと得意で過ごしやすいと思ってし

    0
    2024年09月13日

    Posted by ブクログ

    わかりやすく強い言葉でこれでもかこれでもかと繰り返される「おじさん」への糾弾、拒絶、排除の物語。気づかせる、目を覚まさせる、奮起させる、連帯させるという意味ではとても良い作品なのだと思う。

    だけど、残念ながらわたしにはあまり響かなかった。特に、作中に驚くほどたくさん登場する「おじさん」という言葉。

    0
    2023年07月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気に読めた。
    そもそも男性社会な仕事をしているせいか、女性の権利など声高に訴えているものや、フェミニズム系の話は好みでなかった。(この本で言うところの、“女性にも「おじさん」は存在する”が私のことだと自覚した)
    だから、最初は「なんて大袈裟な…」という気持ちで読んでいたのに、次第に自分の中に埋

    0
    2025年03月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すがすがしいディストピア小説。
    「おじさん」による「おじさん」に都合のいい社会。
    ※この場合の「おじさん」は「家父長制・男尊女卑」を維持しようとする生物のことであり、年長の男性を指して言う言葉ではない
    こんな日本に誰がした!という答えにいやいやそんな、と思いながらもそうでもなければこんな風なことがま

    0
    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    備忘録:
    P124: もしこの場所がもっと違ったらもっと対策がちゃんと取られていたら、今のように耐えたり諦めたり声を出したり出せなかったり、抗ったり闘ったりしている時間を日本の女性はどう過ごしていたのだろう。すとれっすや悲しみや怒りや諦念の代わりに何を感じていたのだろう。それが本当に想像できない。

    0
    2025年05月08日

持続可能な魂の利用 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

松田青子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す