英子の森

英子の森

1,320円 (税込)

6pt

彼女たちを「違う世界」へ連れて行ってくれる魔法、それは――
『スタッキング可能』でわたしたちが〈洗脳〉されている「社会」の「不確定さ・不安定さ」と「個人」の「代替可能性」をシニカルに描いた松田青子が贈る、待望の第2作品集。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     好き!!寓話的でありながら、リアルな現代を皮肉る視点が冴え渡っていてとっても面白かった。グローバル化を謳う社会、丁寧すぎる注意書、建前だらけのコミュニケーションなどなどに溢れた世界にどっぷり浸って生きている私の鈍感さと空虚を見透かした著者によって、時に面白おかしく、時に温かくそれらを胸に突き付けら

    0
    2015年12月16日

    Posted by ブクログ

    元ヨーロッパ企画女優さんの小説集第二段。
    現代を生きる一般的な女子目線寄りのシュールな世界観や、ヨーロッパ企画の演劇を思わせるチョイ脱線感のちりばめられ方は相変わらずクセになる◎
    特に後半の作品は、この世界観の最後に星新一ばりにハッとなるのがプラス。
    松田さんのペンがレベルアップしてるのが素人でもわ

    0
    2014年02月23日

    Posted by ブクログ

    松田青子さんの著書はフィクションでありノンフィクションだ。
    それは彼女と私が同世代で、生まれ、育ち、そして働き今に至るまでに共有する感覚、世代間が共通しているからかもしれない。

    英子の森にあるように、
    私も「英語」が得意で英語ができて、英語ができれば職業選択の自由を得、お金持ちになれると思ってきた

    0
    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    節々におもしろさが滲み出てる。笑う。けど、笑えない。
    読むのがしんどいです、松田青子さん。
    おだやかな気持ちではいさせてくれなくて、読み終わるといつもくたくたです。

    0
    2017年03月07日

    Posted by ブクログ

    松田青子さんはじめまして。友だちが松田青子めっちゃいい!!と絶賛していたので。名久井直子さんの装丁も素敵。どこかふわふわとしてつかめないおとぎ話みたいでなんかひかれる感じ。『スタッキング可能』を買ってしまった。

    0
    2016年04月08日

    Posted by ブクログ

    ・「英語が使える仕事とそうでない仕事の差が、たったの50円」というのに愕然とし、「英語が話せる仕事」という夢の行く先はこんなもんか、という脱力を感じる場面が特に好き

    ・小花模様が壁紙からぽろぽろこぼれたり、家が森の中にある、という描写も、若干シュールレアリスチックで、非現実と現実に片足ずつ突っ込ん

    0
    2015年12月20日

    Posted by ブクログ

    面白い小説を書く人だなぁ。振り返ると、特にすごい事を書いているわけじゃないんだけど。苛立ちはすごく伝わってきて。

    0
    2014年10月01日

    Posted by ブクログ

    母親は、娘に期待しすぎて、娘は、思っていた通りにいかないことを、母親のせいしている。
    森という幻想の中に、グローバルと言う言葉に振り回されてすがる親娘と社会がより明らかとなる。
    やがて彼らは、再生の道を選ぶ。

    意図があると思うけど、固有名詞と普通名詞が同時に使われてて、小説として読みにくい。

    0
    2014年07月10日

    Posted by ブクログ

    英語の仕事に執着する人々とそれぞれの森、表題作の英子の森
    *写真はイメージです、おにいさんがこわい、スカートの上のABC、博士と助手、わたしはお医者さま?
    この人の文章って匿名性が強いと言うか顔やキャラが浮かばないんだよなあ。悪い意味でなく。
    おにいさんがこわいとわたしはお医者さま?がすきだった。

    0
    2014年04月03日

    Posted by ブクログ

    私的2013年度ナンバーワンの本は松田青子さんのデビュー作スタッキング可能だったので、二作目はとにかく期待度高く楽しみにしていました。
    二作目のこちらも素晴らしい。こう来たかと思わず唸りたくなる面白さ。相変わらず世の中の皮肉を摘み取るのがうまい。実に巧妙。ただスタッキング可能のときよりも幾分難しい、

    0
    2014年04月02日

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