小説作品一覧

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  • ペンギン事変
    -
    1巻550円 (税込)
    長編ライトミステリー。カズが主任となったカフェに通うヒイラギは「ペンギン好き?」とカズにいきなり訊ねられる。直後、舞い込んだ事件はペンギン大量死事件。そして現場は意外な場所だった。ツグミが足をひっぱり、ボブが頭をはたく。それでもヒイラギは己を曲げない。頑固で神経質な上に目の前にある事象すべてを自分の手で救いたいと躍起になる男、ヒイラギ。「カズとヒイラギがタッグを組むと案件が複雑になるんだよ。ふざけんなよっ」。ボブの雄叫びが響く場所はどこだ!
  • 黒猫とさよならの旅
    3.3
    もう頑張りたくない。――高1の茉莉は、ある朝、自転車で学校に向かう途中、逃げ出したい衝動に駆られ、学校をサボり遠方の祖母の家を目指す。そんな矢先、不思議な喋る黒猫と出会った彼女は、報われない友人関係、苦痛な家族…など悲しい記憶や心の痛みすべてを、黒猫の言葉どおり消し去る。そして気づくと旅路には黒猫ともうひとり、辛い毎日からエスケープした謎の少年がいた…。やがて知る、黒猫が教えてくれた本当の勇気とは? ヒット小説『君が落とした青空』の著者が贈る、傷ついた少女と少年の“心の成長物語”。
  • あめふらし
    3.7
    夢かうつつか、現実とも異界ともつかぬ和風幻想譚 死者のタマシイを拾ってきてはつなぎ止め、河を渡らせない〈あめふらし〉。そんな男が摩訶不思議な仕事の数々を引き受けてきて……
  • 十六歳たちの夜
    3.0
    暴走族、妊婦、理容師見習い……。多恵子の通う夜間高校の生徒たちは、誰もが半分大人、半分子供の顔を持つ。氷のように固く心を閉ざしている同級生タカシを、多恵子は自らの心と体で癒してやりたいと願う。女性として生きる決意と葛藤を鮮烈に描く。ベストセラー『十四歳のエンゲージ』を凌ぐ感動と共感。
  • 高卒副頭取
    -
    ヤクザのダミー会社との巨額の取引を警察が内偵との情報に、おびえ浮き足だつ銀行会長。この不祥事を契機に一挙に会長一派の追放を仕掛ける頭取派。会長の懐刀で、銀行の暗部を担当し実力をつけた"高卒"専務を通して、不良債権という「ババ」が抉り出す、銀行首脳の抗争を描く、衝撃的な長編経済小説。
  • 日本文学盛衰史
    値引きあり
    4.2
    「何をどう書けばいいのか?」近代日本文学の黎明期、使える文体や描くべきテーマを求めて苦悩する作家たち。そして……漱石は鴎外に「たまごっち」をねだり、啄木は伝言ダイヤルにはまり、花袋はアダルトビデオの監督になる!?近代文学史上のスーパースターが総登場する超絶長編小説。第13回伊藤整文学賞受賞作。
  • P+D BOOKS 悲しみの港(上)
    -
    1~2巻605~660円 (税込)
    現実と幻想の間を彷徨する若き小説家の懊悩。 「僕が故郷に漠然と期待したのは避難港だった。ところが、それどころではなかった」――。 東京から郷里の静岡県藤枝市に居を移した三十手前の小説家・及川晃一の日常的思索を描いた著者の自伝的小説の前編。 1994年、発刊時の単行本の帯には[自分はすでに難破船か、骸骨か。それでもなお試練の故郷で文学者が探し求める自我の新しい船出。現実と想像のあわいに明晰な幻視者・小川国夫が眼をそそぐ]とある。 日本人とは、市民とは、そして小説家とは何かを考え続けた、「内向の世代」の作家・小川国夫の深い懊悩が滲む秀作。朝日新聞に連載され、第5回伊藤整文学賞を受賞。
  • 不恰好な朝の馬
    3.8
    夫の恋をもう許さないことに決めた妻。その夫と恋人の奇妙な旅。教え子との関係に溺れる教師。その教師の妻のあたらしい習慣。決して帰ってこない男を待つ女。その女が忘れられない別の男――ありふれた団地を舞台に、交わり、裏切り合う恋と運命。日常が孕む不穏な空気を、巧みに掬いあげた連作小説集。
  • 江戸の怪奇譚
    3.7
    口から針を吐く少女。殺人鬼へと豹変した真面目な旗本の亡霊。突如、母親を切り刻んだ3人の子……江戸の人々を震撼させた怪事件は妖怪や怨霊の仕業なのか。その背後に浮かび上がるのは拉致、虐待、いじめ、ストリートチルドレンなど、現代社会にも通底する諸問題だった。今も昔も本当に怖いのは、人の心。
  • 雪のなか
    -
    雪深き東北の農村で、何百年も受け継がれている能。その世界に魅せられた男がいた。ところが、幽玄な舞台を見ているうちに、妻子を捨てることもできないが、愛人を捨てることもできないという現実が浮き彫りになっていく(表題作)。時代が移り変わっても変わることない男女の情念を、独自の美意識で描く傑作選。
  • おかあさん疲れたよ(上)
    3.5
    1~2巻649~691円 (税込)
    第二次世界大戦中にB29の爆撃の中逃げた昭吾と、当時まだ2歳だった美未。夫の昭吾には、売れっ子のラブ・ロマンス作家となった妻の美未には口にしない、戦時中の熱い恋の思い出があった。一緒に爆撃から逃げ、結婚まで望みながらもそれが叶わなかっ たその相手――あぐりへの思いが、戦時中の景色と共に蘇る。
  • 最後のフライト ジャンボ機JA8162号機の場合
    4.0
    名パイロット、引退の日。37年間空を飛び続けてきた男は最後のフライトで、父に憧れ同じ職に就いた息子を副操縦士に指名。最初で最後の父子同乗フライトに臨む。無事に終わってさえくれればとの願い空しく、NYを離陸後、最悪のトラブルが発生し……。元航空機関士が自らの経験を元に描いた処女小説。
  • 春情蛸の足
    3.5
    「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。
  • 天然理科少年
    4.1
    「ぼくたちは、ずっと友だちだったんだよ」 放浪癖のある父に連れられ、転居を繰り返す岬。山の中学校で出逢った賢彦との3日間の邂逅と別離。時空を超える、みずみずしい物語
  • 幸福な食卓
    4.2
    佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。
  • 不倫は家庭の常備薬 新装版
    3.8
    不倫は人生の香水である。時々人生にふりかけて楽しむが、ぷんぷんと匂ってはいけない……そんな不倫哲学を持つ30代のOL、一度も浮気したことのない真面目夫、40歳で初めて不倫を成就させるかもしれない人妻、家庭円満のために浮気するという夫――7人の「視点」から不倫が語られる短編集。
  • こんな大人になるなんて
    4.0
    お嫁さんになったら自然と家事ができるようになるんじゃないの? 思っていたのとぜんぜん違うんだけど──(「だれかの奥さん」)。借金して、地元に帰って、初体験の相手と不倫する。この先、どうやって生きていったらいいのか途方に暮れる──(「ずくもない」)。あのころ思い描いていた未来に立ってない、ぜんぜん立ってない! いつのまにか遠くまできてしまった、私たちのための作品集です
  • 迎え猫 古道具屋 皆塵堂
    3.5
    幽霊が見えるが猫が苦手の太一郎と、猫好きだが長屋では飼えない巳之助。巳之助の知り合い、幸七の仲間がなぜか次々と首を括った。祟りに怯える幸七に、鴨居の前で何を見たのか、太一郎が態度を急変させる。その理由は? 騒動のたびに皆塵堂の猫が増えていく。猫に囲まれて暮らしたい巳之助は、その野望実現が目の前に!? 怪異と猫の皆塵堂に集うのも祟られたり呪われた者ばかり。ひとり呑気なのは、釣り三昧の主・伊平次だけ?
  • ソングス・アンド・リリックス
    3.0
    1巻704円 (税込)
    人気作詞家zoppの書き下ろし小説。学校帰り、明は渋谷で路上ライブをしている同級生の里美と出会う。彼女が見守る中、初めて作った歌詞で文化祭の舞台に立つが大失敗。成績も低迷し、見かねた親に行かされた留学先のアメリカで、明は作詞の魅力を再発見する。夢へと向かう作詞家のたまごに人気作詞家が自身の思いを込めて綴った青春音楽小説。
  • イキルキス
    4.1
    物語には生をもたらすキスと、死を招くキスがある。青春、恋愛、セックス、暴力、家族。みんなカナグリ生きている。荒々しく吹きすさぶ言葉たちはいつしか紙の上に優しく降り積もり小説となる。表題作「イキルキス」他4編を収録。2編は文庫書き下ろし!
  • 肝、焼ける
    3.9
    31歳になった。遠距離恋愛中、年下の彼は何も言ってくれない。不安を募らせて、彼の住む町・稚内をこっそり訪れた真穂子は、地元の人たちの不思議なパワーを浴びて、なにやら気持ちが固まっていく――。30代独身女性のキモ焼ける(じれったい)心情を、軽妙に描いた小説現代新人賞受賞作を含む、著者の原点、全5編。
  • 国語、数学、理科、誘拐
    3.4
    勉強すると、人に優しくできるんだって――。 『浜村渚の計算ノート』シリーズの著者がおくる、愛と感動の“塾”ミステリー! 舞台は、小中学生を対象にした「JSS進学塾」。ある日、塾の公式アドレスに「おたくの塾生、山下愛子を誘拐した」との脅迫メールが届いた。犯人の要求する身代金額は、なんと五千円。しかもすべて一円玉で用意し、千円ずつにわけて五人の学生講師がファミレスに持参せよ、という驚きの内容だった。ファミレスに集まった五人は、犯人によって一人ずつ順番に呼び出されるのだが、彼らを待っていたのは、それぞれが得意とする科目の難問、奇問。「こんな悪ふざけをするのは、あいつしかいない!」――五人は、塾に恨みをもつ元講師を疑うのだが、誘拐事件は、やがて意外な展開を見せる……。五人の講師たちは、少女を、塾を、救うことができるのか? いま塾に通っているみんなも、かつて通っていたお父さんお母さんも、一緒になって楽しめて、「読むと、勉強したくなる」(ここ重要!)、世界初の塾ミステリー。
  • 雨心中
    4.0
    周也だけがたったひとつ、私のもの――施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。仕事が続かぬ周也を常に優しく受け入れる芳子。芳子にはわかっていた。周也を甘やかし、他人から受け入れられないことを受け入れられないほど駄目にしてきたのは自分だということを。そして周也がある罪を犯したとき、芳子は二人でもう戻れない選択をする――幸福に向かっているのか。絶望に向かっているのか。直木賞作家の意欲作!
  • 好かれようとしない
    3.8
    デートの経験もある。男と寝たこともある、一度きりだけど。二十五歳の二宮風吹(にのみやふぶき)は「必死」が苦手。恋に餓えた顔を晒(さら)すぐらいなら地味で結構。そんな私が一目惚れするなんて。鍵屋の若旦那を想う気怠(けだる)く、もどかしい日々。攻め手が分からない。そんなときアパートの大家が言った――「好かれようとしないことよ」。
  • 加筆完全版 宣戦布告 上
    3.8
    1~2巻770~880円 (税込)
    原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。対戦車ロケット砲で武装した特殊部隊11名が密かに上陸、逃走する。彼らの目的は何か? 未曾有の事態に政府はなす術を失い、責任のなすり合いに終始する。砂上の楼閣のごとき日本の危機管理を問うベストセラーに、最新情報を盛り込んだ完全版!
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班
    4.0
    暮れも押し迫った夜、上野の空きアパートの一室で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。連続殺人を予測した如月塔子ら警察の捜査むなしく、第二の事件が発生。またも記された数字は、犯人からの挑発なのか。超人気シリーズ第5弾! 講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。
  • 鉄道落語 東西の噺家4人によるニューウェーブ宣言
    -
    「我々は鉄道落語という新たなるジャンルを創始し、生涯創り続けることを宣言する!」――噺家にだって鉄チャンはいる。古今亭駒次、柳家小ゑん、桂しん吉、桂梅團治という東西4人の鉄チャン噺家が、これまで寄席や落語会で掛けてきた鉄道ネタの中から、選りすぐりを披露! 鉄道&落語の濃ゆ~いオタク話で盛り上がる対談も必読。落語好きも鉄道好きも、そうでない人も、抱腹絶倒の「鉄道落語」の世界へ、ご乗車を! 古今亭 駒次(ここんてい こまじ) 昭和53年、東京都渋谷区生まれ。平成15年、古今亭志ん駒に入門。平成19年、二つ目に昇進。数多くの鉄道落語を発表する鉄道落語界のホープ。 柳家 小ゑん(やなぎや こえん) 昭和28年、東京都目黒区生まれ。昭和50年、柳家小さんに入門。昭和60年、真打ちに昇進。鉄道のみならず、天文、電気など多方面でのマニア知識を生かし、新作落語の名手として知られる。 桂 しん吉(かつら しんきち) 昭和53年、大阪府吹田市生まれ。平成10年、故桂吉朝に入門。平成19年から毎年、桂梅團治とともに鉄道落語会「『鉄』の世界」を開催する。 桂 梅團治(かつら うめだんじ) 昭和32年、岡山県倉敷市生まれ。昭和55年、三代目桂春團治に入門、平成9年、梅團治を襲名。鉄道撮影をライフワークにする上方落語界の重鎮。
  • 色判官絶句
    -
    舞台は中国、明の時代。港町の寧波(ニンポー)に都から色男の判官、柳禎之(りゅうていし)がやってきた。迎えうつのは海の荒くれどもを従え、港を牛耳る若き女傑、高悠環(こうゆうかん)。その美貌とはうらはらに、火竜娘(かりゅうじょう)と呼ばれるほど気性は激しい。そこへ彼女に好意を寄せる呉家の頭(かしら)、鷹訓(ようくん)もからんで……。恋と権力、冒険。痛快無比の中国ロマン。
  • 桜の花が散る前に
    3.6
    カメラマンの乾耕太郎は、幼馴染の美人占い師・深沢桜子に淡い恋心を抱いている。しかし、その父・七ノ瀬天山を死に追いやったという自責の念から、本心を明かせずにいるのだった。「占いと事件」を縦軸に、「幼馴染の恋の行方」を横軸に描いたミステリー連作集。(『桜の咲かない季節』を大幅に加筆し、改題)
  • 叔母殺人事件 偽りの館
    3.2
    煉瓦(れんが)造りの洋館で起きた驚くべき殺人事件。屋敷には底意地の悪い実業家の女主人とその甥が住んでいた。叔母の財産を狙う甥の殺人計画はいかに練られていったのか。その手記を入手するため、取材者の<私>は屋敷に住み込み、事件を追体験していく――そして明かされる衝撃の真相!! 名手の叙述ミステリー。
  • その鏡は嘘をつく
    3.7
    鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。鍵を握るのは未来を捨てた少年と予備校女性講師。人間の心の奥底に光を当てる、著者ならではの極上ミステリー。何度読んでも落涙のベストセラー短編集『刑事のまなざし』に次ぐ「夏目信人」シリーズ、初の長編。
  • 十六歳のオリザの冒険をしるす本
    3.7
    世界一周自転車旅行を計画した少年オリザは、1979年5月、いよいよ2年間の休学届を高校に提出し、世界へ向かって旅立った。親子関係、友情、異性、民族、貧困、人生、芸術……さまざまな問題にぶつかり、時に悩みながら記録した、劇作家・平田オリザの処女作にして、色褪せることのない傑作冒険旅行記!
  • ある殺人者の回想
    4.0
    おれはなぜ二度も人を殺したのか。七十六歳で故あって二度目の殺人を犯し四年、いま獄中にある男は静かに語り始める。昭和初頭、炭鉱の島に生まれ坑夫となった緒方一義は隣人を殺し、一度目の獄につながれた。彼が手にかけた男の妻と交わし続けた手紙にこめた想いとは? 遠ざかりゆく昭和という時代と数奇で凄絶な人生が見事に描かれる。
  • 追憶の夜想曲
    4.1
    少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は?豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する"悪辣弁護士"御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平(みさききょうへい)。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の判断は……
  • 築地ファントムホテル
    -
    明治5年に焼失した日本初の西洋式ホテル「築地ホテル」。その焼け跡から宿泊客の刺殺体が発見された。謎を追うのは、クリミア戦争、アロー号事件など、歴史的報道写真を多数残した英国人写真家、フェリックス・ベアト。日本人助手とともに捜査を始めた彼は、二重三重に張られた罠の先に、驚愕の真相を見た!
  • 星籠の海(上)
    3.8
    瀬戸内の小島に、死体が次々と流れ着く。奇怪な相談を受けた御手洗潔は石岡和己とともに現地へ赴き、事件の鍵は古から栄えた港町・鞆(とも)にあることを見抜く。その鞆では、運命の糸に操られるように、一見無関係の複数の事件が同時進行で発生していた――。伝説の名探偵が複雑に絡み合った難事件に挑む! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作
  • マチネの終わりに
    4.3
    1巻1,540円 (税込)
    天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
  • 山躁賦
    5.0
    確かなものに思われた日常の続きをふと見失った「私」は、病み上がりのけだるい心と体で、比叡高野等の神社仏閣を巡る旅に出る。信仰でも物見遊山でもない中ぶらりんの気分で未だ冬の山に入った「私」を囲み躁ぐ山棲みのモノ達――。現在過去、生死の境すら模糊と溶け合う異域への幻想行を研ぎ澄まされた感覚で描写。物語や自我からの脱出とともに、古典への傾斜が際立つ古井文学の転換点を刻する連作短篇集。
  • エオンタ/自然の子供 金井美恵子自選短篇集
    -
    過去と現在。記憶と現実。存在と不在。 自己と他者。周到に仕組まれた言葉の奔流が、確かと信じられている輪郭をことごとく溶かし、境界を混じりあわせ、めまいにも似た乱反射を読む者に引き起こす。「読むことが、私の生きている証し」老練な読者たる著者が、最初期二作品を含む初期作品群から、現在の眼で選んだ短篇集、第三弾。
  • 酔いざめ日記
    -
    昭和七年(二七歳)から、亡くなる直前の昭和四三年(六四歳)までの木山捷平の日記、初文庫化。詩から始まり、昭和八年に太宰治たちと同人誌「海豹」創刊後、小説を発表し、様々な作家と交遊を深めた木山。生活は困窮をきわめ、体調をくずしながらも書き続けた日々。作家の心情、家庭生活、そして何よりも、自らの死までも、じっと作家の眼で冷静に描ききった生涯の記。
  • ドストエフスキー
    4.0
    同じ言葉でも誰がどんな状況で語るかで、その意味は異なり、ときに正反対に受け取れる。このラズノグラーシエ=異和こそがドストエフスーを読む鍵となる。登場人物は対話の中で絶えず異和と不協和に晒され、そのダイナミズムが読む者を強烈に惹きつけるのだ。批評家バフチンを起点に、しかし著者単独で小説内部に分け入り、文学的核心を精緻に照射する。ドストエフスキー論史の転換点を成す衝撃的論考。
  • 最後の世界がきみの笑顔でありますように。
    -
    網膜色素変性症という目の病気に侵された高3の幸は、人と関わることを避けて生きてきた。そんな時、太陽みたいに笑う隣のクラスの陽と出会う。いつか失明するかもしれない恐怖の中で、心を通わせていくふたり。少しずつ見えなくなっていく世界の中で、幸が最後に見た景色とは…?ラストまで涙なしには読めない感動作!
  • だって、キミが好きだから。
    -
    高1の菜花は、ある寒い冬の日、桜の木の下で学年一の人気者、琉衣斗に告白される。しかし、菜花は脳にある腫瘍が原因で、日ごとに記憶を失いつつあった。そんな自分には恋をする資格はない、と琉衣斗をふる菜花。それでも優しい琉衣斗に次第に惹かれていって…。大人気作家・miNatoが贈る、号泣必至のラブストーリー!
  • あなただけを見つめてる。
    -
    過去のイジメが原因で内気になり、目立つことなく静かな高校生活を送っていた葵。ところが、高2で同じクラスになった人気者の朝陽に、本当の自分を隠しているのを見抜かれてしまう。このことがきっかけで距離を縮めていくふたり。そして、自分にはない明るさを持った朝陽に心惹かれた葵は、彼の“あるひとこと”で自分を変えようと決意するが…。 “ひまわりのようなキミとの恋が、私に勇気をくれた。”――ある少女の切ない恋の奇跡。
  • 愛のために
    -
    1巻110円 (税込)
    本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。失業中の困窮している夫婦が偶然赤ん坊を預かってしまう。しかし母親は行方不明。かわいい赤ちゃんだが、主人は病気になりいよいよ生活に切羽詰まってしまう。なぜ母親は出てこないのか「愛のために」。別荘でそこの主人が死んでいる。ただの病死かと思われたがそこには意外な事実が……「青服の男」。高さ9メートル円筒形の奇妙な建物では大学教授が毒蜘蛛の研究をしていた。博士の死後出てきたノートに書かれていたことは。蜘蛛の大群の恐怖「蜘蛛」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ワタシ達はずっとトモダチ
    -
    1巻220円 (税込)
    新学期、友達と離れ離れになってしまった美津子は、たまたま同じクラスになった佐知子と図書館での勉強会を通じて友達になる。しかし佐知子は変な噂が付きまとっていた。それを知った美津子は佐知子と距離を置こうとするが。 友達を信じられますか? それとも、信じるのをやめますか?
  • 血液型殺人事件
    -
    1巻220円 (税込)
    本格派探偵小説家。それぞれ趣向が異なる短編三本を収録。スパイを捕まえるために仁科親子がとった行動とは?道雄少年の活躍を描いた「計略二重戦」。血液型からわかる親子の絆、果たしてそれには例外はないのか「血液型殺人事件」。乗鞍岳の山頂を買い占めた富豪の目的は?血筋を守ろうとした悲劇を描いた「黄鳥の嘆き」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 泉鏡花 現代語訳集7 眉かくしの霊
    -
    泉鏡花の小説「眉かくしの霊」の現代語訳。 【あらすじ】 境賛吉は、旅の途中、奈良井の駅で急に泊まりたくなった。 旅のあわれを味わってやろうと、硝子張りの明るい旅館をわざと避け、古びた一軒の旅籠屋に宿をとった彼は、翌日、洗面所の蛇口からいたずらに流れる三筋の水の音が、妙に気になった。 さらに夕暮れ時、風呂を使おうと湯殿へ行くと、二つ巴の紋の提灯の暗い明かりのもと、白粉の香りと女の気配を感じ、さらに声まで聞いたのである。 【訳者略歴】 白水 銀雪(しろみ ぎんせつ) 慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学) システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事 現在、蓼科にて山暮らし
  • 母の上京/悲しみ
    -
    ぼくたちは未熟だ。ちゃんと「ありがとう」を言えているだろうか。悲しみと向き合い、乗り越えていけるだろうか。優しい気持ちになれる短編小説集。 『母の上京』  僕は大学進学とともに東京で一人暮らしを始め、そのまま東京で就職した。故郷を離れて8年。ある日、母親から連絡があり、東京案内をすることになった。 (初出:『月刊群雛』2014年04月号) 『悲しみ』  僕の親友が、自ら命を絶った。端から見ている分には、とても幸せそうに見えたのに。残された僕と、親友の彼女。悲しみに向き合う方法は、人それぞれ。 (初出:『月刊群雛』2014年05月号) 表紙イラスト: 蒼真怜(『月刊群雛』2016年01月号表紙イラスト担当)
  • ファインダーの視線 あなたを感じて
    -
    1巻330円 (税込)
    「私がモデルに?しかも水着!」笠原凛子は広告代理店入社2年目のドジなOL。いつかはライターとしてひとり立ちしたいのに。モデルが足りない責任とらされてピンチヒッター?カメラマンは大学時代の憧れの先輩……「俺が誰よりもきれいに撮ってやる」恋人になれたからうれしいのだけど。本当に自分がやりたいこととはかけ離れてしまいそう。仕事と恋愛は両立するのか。恋愛を犠牲にすれば夢はかなうのか。働く女性たちにおくる愛と青春の物語。
  • 壊れゆくひと
    3.4
    どこにでもいる普通の人々、あたりまえの日常生活が私の周りで少しずつズレていく。してもいないミスをあげつらう“いい人”と評判の同僚。自分はアイドルの恋人だと言い張る子持ちの友人。顔も思い出せないのに恋人だと手紙を送ってくる男。狂ってしまったのは私なのか。それとも周りの人々なのか。現実と虚構の狭間から滲み出す狂気を描いたサイコ・ホラー。
  • 咬ませ犬
    -
    名犬の流れを汲む土佐闘犬・羽黒、関東地区の横綱犬であった。飼い主は東京の鉄工所社長。闘犬の一生は短い。社長は羽黒が全盛の峠を越したと判断、興行会社社長に売り飛ばす。ここから羽黒の流転が始まった。次々に変わる飼い主。あげくは「咬ませ犬」にさせられた。若い闘犬に自信を持たせるための咬まれ役。羽黒の意地がそれを許さない。若犬には負けない。飼い主たちの暴力と劣悪な環境。元闘犬のたどる過酷な道、心温まるハッピーエンドが待っている。「高安犬物語」で第32回直木賞を受賞、動物文学という新領域を開拓した著者の傑作。ほかに「忠犬像紳士録」「仔犬」「山犬塚」「猪犬物語」。
  • 離愁
    -
    作者自身である「私」が、異郷パリで胸の病を得てスイスに療養生活したときの闘病の体験記。異国人の間で、ことごとに日本人であることを意識させられる孤独と、妻との愛情のもつれの寂寥の中で重病と闘いつつ深い生命感を体得してゆく過程が、誠実鮮明な筆致で綴られている。1946年刊。
  • 離愁
    3.5
    昔の美貌を残しながらも無表情、徹底して人とのかかわりを好まなかった藍子叔母。謎に満ちた叔母の人生に、わたしは物書きとしての興味をかきたてられた。叔母に届いた手紙と、ある男の手記。調べていくうちに、若き日の叔母の恋人は、ゾルゲ事件で投獄されていたことを知る。戦中から戦後、そして現在へと、脈々と続く連鎖の不思議。昭和という時代に翻弄されながらも、気丈に愛を貫き通した藍子――。『症例A』の多島斗志之が描き切った、渾身の純愛小説。
  • 石田波郷句集
    -
    波郷俳句が万人から愛されるのはその詩精神の高さに基く。リリシズムと浪漫主義が美しい階調を奏でる「鶴の眼」の青春性。格調高き「風切」の古典性、大陸の戦野に一兵卒の哀歓を描く「病雁」、焦土諷詠に徹した「雨覆」、死を超克した「惜命」と高邁な詩人が、一切を放下して俳句に生涯を託した姿が見られる。
  • 怪談千夜~かいだんせんや~
    -
    1巻429円 (税込)
    実際に経験した不思議な出来事、奇怪な出来事を集めに集めた99話。 現代の百物語となるホラー怪談の1冊。 知人友人・著者の体験談から取材で集めた話を記載。 「友だちの友だちから聞いた……」という、遠い話ではない、実際にあった99の物語が、今宵あなたを怪奇の世界に誘います。 100話目の道しるべを記載したこの物語は、電子だけではなく、紙としても楽しめるように規定ギリギリ枚数まで書かれた、大ボリュームの1冊。 さあ、この中にあなたの物語は含まれているのでしょうか……。
  • 草原の輝き
    4.3
    1巻462円 (税込)
    誰かと一緒に生きるということ。それは、隣にいる誰かを、100パーセント受け入れること――。母親が弟を道連れに無理心中したという知らせを受け、林間学校からとんぼ返りしたなつき。痛ましい記憶に支配された心をときほぐしたのは、結婚相手の優、ときおり新居を訪ねてくる少女・佐野佳奈子、そして一面に広がる心の草原だった――。圧倒的な哀しみにふるえる心が優しく共鳴する、感動の物語。
  • 札師
    -
    「勝負!」合力の声で、賭場に緊張がみなぎった。博徒の荒木松男は“バクダンの松”の異名を持つ。大博奕をはり、胴師を頓死させるほどの勝負度胸のよさに由来していた。そのバク松が、ある日、神戸六甲で開張された祝儀博奕に招かれた。勝負の息抜きに、顔見知りの女親分、西宮の龍子と外へ出た時のことだ。「タマ取らしてもらうでぇ」の声と共に、ドスをかまえた男が、龍子に襲いかかってきたのだ。バク松は我が身を楯に、その間に、割って入ったが……。博奕と仁義の世界に生き、闘う男達を活写するヤクザ賭博小説の傑作。
  • 君はフィクション
    3.3
    中年小説家「おれ」の創作パワーの源は証券会社に勤める若いOL香織との密会だ。今日も、ホテルの瀟洒なバーで待ち合わせ。だが、現れたのはプータローをしているという双子の妹・詩織だった。「おれ」はまったく性格の違う彼女に魅かれ、打ち解ける。すると詩織はルームキーを取り出し……。表題作『君はフィクション』ほか、単行本未収録の幻の3作品を特別収録した中島らも最後の短編集。
  • イブの憂鬱
    3.7
    29歳を迎えた真緒の日々は、ブルー一色。年下の男との恋は遊びに終わり、結婚に逃げ道を求め見合いをしても見事に失敗。その上、会社ではリストラの対象にされて。恋も仕事も、すべてが中途半端。そんな真緒の背中を押すのが3度の離婚を乗り越え今また新たな恋に燃える母と、シングルマザーの道を選ぶ大学時代の友人さつき。30の大台を目前に、自分の足で一歩を踏み出そうとする真緒の一年。
  • まぶた
    3.9
    15歳のわたしは、高級レストランの裏手で出会った中年男と、不釣合いな逢瀬を重ねている。男の部屋でいつも感じる奇妙な視線の持ち主は?──「まぶた」。母のお気に入りの弟は背泳ぎの強化選手だったが、ある日突然左腕が耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった──「バックストローク」など、現実と悪夢の間を揺れ動く不思議なリアリティで、読者の心をつかんで離さない8編を収録。
  • 十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌(十津川警部シリーズ)
    4.0
    東日本大震災から2年。近藤の携帯電話に行方不明の婚約者渚の歌声が入る。以後歌声だけの電話が続き、近藤は真相を確かめようと渚の故郷K村へ向かう。婚約者からの電話が、愛の奇跡と話題になった頃、村長が殺される。一方、東京で大臣殺害事件を捜査する十津川警部は、現場の指紋から村長殺人との繋がりを見出し、岩手へ飛ぶが……。哀しき愛の奇跡の裏に隠された謎を追う十津川警部の名推理。
  • 貴族の階段
    -
    公爵・西の丸秀彦の娘・氷見子は、父と来訪者の会話の秘密の記録係であり、青年将校の水面下の動きを知る。その決起に加わる兄・義人、義人に思いを寄せる陸軍大臣の娘・節子、節子と人知れぬ関係をもつ父・秀彦。各人とも自分が正しいと信じて行動するが、理念を掲げた大事件も彼女から見てみると…。17歳の少女の手記という設定で、2・26事件にからまる人間像を鋭くあばいてみせた名作。
  • 虚栄の市
    -
    有賀俊介は異常な作品を発表し、無名の学生から一躍流行作家に変身した。週刊誌のコラムニスト天野健は第二の有賀たらんとして意気ごんでいる。ゴシップ狂の学者や殺し屋スタイルの評論家、同性愛の編集者などが虚名を求めてうごめく。マスコミ界の異様な生態を高らかな笑いのうちに描き、現代社会への痛烈な諷刺を放つ快心作。
  • 最後のドン
    -
    鬼頭組はドンと呼ばれる鬼頭竜夫が組長として君臨し、大阪を本拠とする日本最大最強の暴力団である。ある日、鬼頭組若頭である大江常安が交通事故で突然の死を遂げる。衝撃は組全体に走り、裏切り、駆け引き、殺しが横行、抗争にまで発展していくことになる。はたして傘下397団体、構成員1万2000人を呼号する鬼頭組はこのまま分裂してしまうのか、それともドンは義を再興できるのか?塗り変えられる暴力団地図を描き人間心理をえぐる迫真の力作!
  • 天と地の結婚
    -
    舞台は昭和20年代半ば。戦後のどさくさに紛れて隠匿された20万カラットのダイヤを巡り、元日本軍戦闘機パイロット3人と3人を取り巻く女性たちが織りなす、痛快戦後ノスタルジー。元特攻隊隊長とその部下だった弟、民間航空会社でセスナを操縦する兄の生き方が、「極悪人と極善人」「不運と好運」など、2つの対立軸とは何かを浮かび上がらせる。
  • 参加型猫
    3.1
    1巻550円 (税込)
    表参道の街を、段ボール箱を抱えて歩いてくる女の子。勘吉の目がその箱に注がれた瞬間、箱から子猫が数匹落っこちた……。“大変! 捕まえて!”これが、勘吉と沙可奈、ひいては彼女の愛猫チビコちゃんとの、運命的な出会いだった――。居間や寝室、食卓でも積極的にふたりの生活に参加する猫と共に、温かく心地よい場所を探し求めて移動を続ける夫婦を描いた、とびきりキュートな物語。
  • きみの歌が聞きたい
    3.6
    1巻550円 (税込)
    夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、あきらめの気持ちで日々を送る美和。彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。絵梨のかつての恋人で、さまようようにして生きる少年ミチル。絵梨の策略で、美和とミチルは週に1度だけベッドを共にするようになる。慈愛と静寂に満ちあふれた三角関係のなかで、互いに求め合うことで生まれたあたたかな哀しみ。パワーストーンの光に包まれた恋愛小説。
  • 流れ星
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 童女の〈貴会詩〉 森忠明 「詩はすべて機会詩でなくてはならない」とゲーテは言ったが、たかはしけいこの詩の多くは童女の〈貴会詩〉もしくは〈稀会詩〉である。 童女がさまざまの一会に瞳をこらし、それらを「貴」と独覚しないまま、ただ微笑みながら振りむいた至純の時―そしてそのことを半世紀後の童女・たかはしけいこが秘術的に再現してみせたこの詩集は、がんこな実証主義者や何もしない教養主義者などに、かれらが亡失した貴いものどもを暗示通報し、まだいささかの脈ある人々を感動させることだろう。 ―序文より―
  • 雲の墓標
    3.9
    太平洋戦争末期、南方諸島の日本軍が次々に玉砕し、本土決戦が叫ばれていた頃、海軍予備学生たちは特攻隊員として、空や海の果てに消えていった……。一特攻学徒兵吉野次郎の日記の形をとり、大空に散った彼ら若人たちの、生への執着と死の恐怖に身をもだえる真実の姿を描く。観念的イデオロギー的な従来の戦争小説にはのぞむことのできなかったリアリティを持つ問題作。
  • シャッター通りに陽が昇る
    3.6
    瀬戸内の城下町“さぬき亀山市”。かつては大勢の客で賑わった亀山商店街だったが、今ではわずかに数店舗が開いているだけの寂しいシャッター通り。東京からドロップアウトして戻ってきた果物屋の一人娘、英里子はその光景を目にして商店街の復興を決意するが――。芸術家の道風、左遷中の銀行マンの田嶋ら、個性豊かな面々と力を合わせて地元のために奮闘する、アラフォー女性の町おこし小説。
  • 祝福
    4.2
    1巻594円 (税込)
    少女のころ、私たちは赤い糸にあこがれていた。生まれながらに、目には見えない赤い糸で結ばれたひとにいつか出会い、恋をして、幸せに暮らし、死ぬまで離れることはない。大人になって、いくつかの恋を経験して、赤い糸はないって気づいたけれど、でも、銀の糸はあるのかもしれない。人生の大きな流れの中で、自分で選んだ相手と意志的に結ぶ、それが銀の糸――。だれかとつながりたい気持ちをすくいとる、珠玉の恋愛小説集。表題作ほか「しゃぼん」「セカンドハウス」「銀の糸」「遊園地」「メトロノーム」を収録。 ※本書は文庫版『銀の糸』を改題し、単行本刊行時のタイトル『祝福』とした作品です。
  • 水に似た感情
    3.8
    人気作家・モンクは友人のミュージシャンたちとテレビの取材でバリ島を訪れる。撮影はスタートするが、モンク自身の躁鬱と、スタッフの不手際や不協和音に悩むが、呪術師を取材し超常現象を体験した後、モンクも落ち着きスタッフもまとまる。帰国したモンクは親しい友人たちを誘い再びバリを訪れるのだが。リアルに迫りくる幻想体験を通じ、なぜか読むほどに心安らぐ小説。
  • 酒気帯び車椅子
    4.0
    家族をこよなく愛する小泉は中堅の商社に勤める平凡なサラリーマン。彼は、土地売買の極秘巨大プロジェクトを立ち上げた。必死の思いで進めた仕事のメドがたったある日、計画を知るという謎の不動産屋から呼び出される。彼を待っていたのは暴力団だった。家族を狙うという脅しにも負けず敢然と立ち向かう小泉だったが……。容赦ない暴力とせつない愛が交差する中島らもの遺作バイオレンス小説。
  • 寂聴源氏塾
    4.7
    『源氏物語』の本当の主人公はプレイボーイの光源氏ではありません。藤壷、葵の上、紫の上、夕顔、朧月夜、六条の御息所、浮舟などなど、恋に生き、愛に苦しむ女君たちの心情と迷いを、作者である紫式部は描きたかったのでした――『瀬戸内源氏』を訳しきった著者ならではの解釈に充ち満ちた「千年の名作」の最高のガイドブック。
  • わたしの蜻蛉日記
    4.0
    通い婚の時代も今も、恋する女の苦悩は変わらない――。私小説の元祖といわれる『蜻蛉日記』。作家・藤原道綱母は、美と才能に恵まれながら、嫉妬深さゆえに夫・兼家や自身を追い詰めてしまう。彼女の半生記を通して、千年前の女たちの愛と性を読み解く。兼家を光源氏、道綱母を六条御息所に重ね合わせるなど、『源氏物語』を完訳した著者ならではの解釈も。古典名作の新たな魅力と出会える一冊。
  • 謎解きよりも君をオトリに ~探偵・右京の不毛な推理~
    3.0
    平凡なOLがオトリにされて…!? 強烈ナルシスト探偵が繰り広げるライトでPOPなミステリー! 小説投稿サイト「小説家になろう」での『お仕事小説コン』にて準グランプリ受賞! 平凡OL×変態探偵の名コンビ登場! 異色の探偵ミステリー!! 普通の会社員・千代は、昔から変な男を引き寄せてしまう体質の持ち主。そのせいでトラブルに巻き込まれ、会社をクビになってばかり。今回も不倫騒動のとばっちりで会社を辞める羽目になったが、なんとか派遣社員として職を見つけることができた。今回こそは意気込む千代だが、通勤中に痴漢に遭ってしまう。犯人を捕まえたものの、その男は、実は本当の痴漢魔を追っていたイケメンだが変態の私立探偵・右京で、そこからいろいろな事件に巻き込まれていく――。 残念なイケメン探偵・右京のナルシストで不毛な推理が冴える、ライトでPOPな新感覚ミステリー!
  • 万国菓子舗 お気に召すまま ~お菓子、なんでも承ります。~
    3.6
    サボり癖のあるイケメン店主×お菓子大好きアルバイト・久美のほのぼのお菓子屋さんライフ@博多 小説投稿サイト「小説家になろう」での『お仕事小説コン』にてグランプリ受賞! ほっこりお菓子屋さんオムニバス。 九州の博多天神から10分ほどの場所にある、客のリクエストになんでも応えてくれるお菓子屋さん「万国菓子舗 お気に召すまま」。一風変わったその店の店主・荘介はイケメンでお菓子職人としての腕は超一流だが、サボり癖があり、しょっちゅう出かけていってしまう。アルバイトの久美はそんな荘介を支えつつ元気よく店を切り盛りしているが、今日も知らないお菓子の注文が入った。お客さんからのオーダーの裏にはいろいろな思いがあって――。 「ダイエットは明日からです!」自称“試食係”のお菓子大好きアルバイト・久美×店主・荘介が繰り広げる、ほのぼのお菓子屋さんライフ。
  • 二階堂弁護士は今日も仕事がない
    3.0
    現役イケメン弁護士・佐藤大和が描く、弁護士ミステリー! 主人公・瑞穂はスイーツ好きでクールすぎるイケメン弁護士・二階堂秀人にひょんなことから出会う。ある事件をきっかけに二階堂法律事務所で働くことになるが、二階堂は天才だがクールで女性の気持ちが分からないコミュ力0の人物だとわかる。 大手事務所から独立して以来、全然仕事がない二階堂を見兼ねて瑞穂は営業を開始するが……。やがて明かされる二階堂の過去とは?コミュ力0の天才弁護士の日々が今明かされる! 法知識も身につくリアル弁護士ミステリーの決定版!!
  • 錬金の猟犬たち
    -
    宝塔園観光のオーナー会長である丸田利弥が病死した。途端に経営権の継承をめぐり、丸田の未亡人・良枝と後継者を自負する社長の吉岡が対立し、社内を二分してしまう。吉岡は株の買い占めによって良枝を追放しようと企て、日本最強最大の広域暴力団・貴船組傘下の仕手集団に話を持ち掛けた……。利権に群がる“猟犬(ヤクザ)”たち。裏社会に棲む仕事師たちが加わった争いは、“猟犬(ヤクザ)”同士の熾烈な闘いへと発展していく――。企業を食い物にする暴力団の錬金術を過激に暴く、著者渾身の超フィクション!!
  • 修羅の人
    -
    浅草を庭場にするテキ屋・桝井組組長の非をいさめた世話人・尾形菊治は、不当な怒りをかい、組を追われ、京浜にある丸高組に身を寄せる。菊治は人柄の良さと腕っぷしの強さで、めきめき頭角を現し、間もなく“尾形組”の看板をあげるほどになった。だが、丸高・尾形組と以前から険悪な間柄にあった佐々岡組が、真っ向うからぶつかる出来事が持ち上がった。丸高・尾形組で請負った製油所建設の大工事を、佐々岡組が政治家の力と暴力で横取りしようというのだ。そのやり方に押えに押えた菊治の怒りが一気に噴出する。仁義に生きる男をダイナミックに描く、エンタテインメントの一級品。
  • 撃てない警官
    3.6
    総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。
  • あなたが愛した記憶
    4.2
    興信所を営む曽根崎栄治の前に、女子高生・民代が現れる。十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ栄治の娘だと主張する彼女は、二人の人物を探して欲しいと依頼する。半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、民代は、調査対象者のどちらかが世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の犯人だと言いだし……。この子は一体、何者なのか。犯人の正体は何なのか。ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!
  • 四畳半王国見聞録
    3.6
    「ついに証明した! 俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか(「大日本凡人會」)。水玉ブリーフの男、モザイク先輩、凹(へこみ)氏、マンドリン辻説法、見渡すかぎり阿呆ばっかり。そして、クリスマスイブ、鴨川で奇跡が起きる──。森見登美彦の真骨頂、京都を舞台に描く、笑いと妄想の連作短編集。
  • こどもの一生
    3.7
    瀬戸内海の小島をレジャーランドにするためにヘリを飛ばし下見に来た男二人は、セラピー施設に治療のためと称して入院し一週間を過ごすことになった。しかしすでにそこには女二人、男一人の患者――クライアントがいた。五人は投薬と催眠術を使った治療で、こども時代へと意識は遡る。三分の二は笑いに溢れ、最後の三分の一は恐怖に引きつる。鬼才・中島らもが残した超B級ホラー小説。
  • 紺青の鈴
    -
    1巻726円 (税込)
    伝統的な九谷焼の技法を継承し、古九谷の青を現代に甦らせようと努める紺谷家に彩子は生まれた。彼女は自分の力を試そうと、知事賞に応募して第一席に入り、九谷焼の新しい旗手と目される。しかしその選考委員は紺谷家を破門された東山教授であった。父に背いて東山教授に弟子入りした彩子の、陶工として、女性としての成長の物語。
  • ひゅうどろ 大江戸妖怪事典
    -
    「めざすは、『大江戸妖怪事典』の完成!」蘭方医の卵で切れ長の目が涼しい栗木菊之助と、その幼馴染でこの世ならぬ存在が霊視(みえ)る美江の二人は、正体不明ながら日本一の妖怪学者・稲毛外羅の下、霊獣「お咲」とともに妖怪収集のために江戸中を奔走。たとえ町を騒がす悪い妖怪が現われても、これまでに事典へ収録した妖怪をお札から呼び出し、戦わせることができるのだ。しかし、そんな彼らの行く手を阻む怪しげな三人組が……。「大江戸妖怪事典」シリーズ第二弾!

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  • セーラ号の謎 漂流者
    3.4
    ダイビング中、妻とその不倫相手に見殺しにされた推理作家・風間春樹は、無人の八丈小島で意識をとりもどす。脱出しようと泳いで八丈島に向かうが、漂流してしまい、偶然にもセーラ号というヨットに辿り着く。そこには恐るべき秘密が……。航海日誌、口述テープ、手紙、新聞記事などに仕組まれた騙しとたくらみに満ちたプロット。荒れる大海原に浮かぶヨットで一体何が起こったのか。憎悪と殺意が錯綜する中、最後に生き残るのは誰か。騙しのマジックを駆使した叙述ミステリー。
  • 竜の雨降る探偵社
    3.8
    昭和の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語――。幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して……(表題作)。◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。

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  • 飢えて狼
    3.7
    ささやかだが平穏な暮らしが、その日、失われた。怪しい男たちが訪れた時刻から。三浦半島で小さなボート屋を経営していた渋谷は、海上で不審な船に襲われたうえ、店と従業員を炎の中に失う。かつて日本有数の登山家として知られた渋谷は、自らの能力のすべてを投じ、真実を掴むための孤独な闘いを開始する。牙を剥き出し襲いかかる「国家」に、個人はどう抗うことが出来るのか。
  • 警視庁鑑識課 ミッドナイトブルー
    3.5
    江戸川沿いの市川橋架橋下の土手の道路で、男性の刺殺死体が発見された。捜査線上に浮かび上がった少年と少女は事件に関与しているのか? 警視庁鑑識課の松原唯(ゆい)警部は、捜査一課強行犯係の権堂警部と新任の村上とともに、現場に遺された不可解な痕跡から、真相を追っていく。過去を抱えた女と男たちが、警察組織内の軋轢と戦いながら、事件の裏に潜む闇を切り拓いていく。[解説:福井健太]
  • 出署せず
    3.6
    柴崎令司警部は、今回も綾瀬署を離れることができなかった。その一方で、同世代のキャリア・坂元真紀が署長に着任。現場経験に乏しいコンビが誕生してしまった。職務にまつわる署内の不祥事、保護司による長男殺しの闇。そして、女性店員失踪事案の再捜査が、幾つもの運命を揺さぶりはじめる――。ミステリ×人間ドラマの興奮。日本推理作家協会賞受賞の名手が描く、警察小説集。
  • 森と湖のまつり
    -
    北海道に、神秘の水をたたえる阿寒の湖。湖を囲む原始の森林、……その大自然の内奥に衰亡の民族アイヌと、和人との熾烈な、陰微な人種抗争がある。アイヌの永生を願う一学者、その風俗を愛する女流画家、行動的闘争に、民族の運命をかけるアイヌ青年。壮大なスケールと劇的展開のうちに人種問題を描く野心的力作。
  • 女優
    4.0
    【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】師の坪内逍遙たちと、日本に新劇の運動を起こした早稲田大学教授・島村抱月。彼らがはじめた演劇学校の一期生に合格した松井須磨子。彼によって内に秘めた非凡な才能を見出された彼女は、カチューシャを演じ、ノラを演じるごとに見紛うほど美しい女優へと化身していく。二人の間には愛が芽生え…。近代演劇の夜明け、スキャンダルな愛に一途に燃えた抱月と須磨子を描いた著者入魂の長編小説。
  • 警視庁特捜官 魔弾
    3.8
    白昼、新宿都庁前で殺人が発生。被害者は頸部のほとんどが損傷、無惨な姿と化していた。殺しの手口を遠距離からの狙撃と断じた警察は、半径四百メートル圏内にあるはずの現場を捜索。が、まったく痕跡が得られない。想定外の事態に焦る捜査本部に派遣されてきたのは、機動隊随一の若き狙撃手清水。猟犬と呼ばれるベテラン刑事の梶原と組み、防犯カメラにさえ姿を現さない犯人の逮捕に奔る。
  • 怖くて不思議な 妖怪伝説 異ノ巻
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★★怖くて不思議な怪奇 マンガ&ストーリー!★★ いまもむかしも、科学では説明できない得体のしれない現象がたくさん起きている。それってもしかして妖怪のしわざかも? 河童、天狗、まくらがえし、七人みさき、絡新婦(じょうろうぐも)・・・・ ほら、ほら、あなたのあなたのうしろにも・・・・! 【目次】 妖怪ミイラ大特集 全国妖怪出没マップ 第一章 異 その一 河童 …… 危険な川遊び その二 ヒダル神 …… なにか食べたか その三 カイナデ …… それに答えたら その四 七人ミサキ …… 雨の日には その五 さとり …… すべてお見通し その六 江戸妖怪物語 …… 魍魎 第二章 奇 その一 絡新婦 …… 訪問者 その二 化け猫 …… おばあちゃんちの猫 その三 ろくろ首 …… 追いかけっこ その四 天狗 …… ある日記 その五 のっぺらぼう …… 繰り返す悪夢 その六 江戸妖怪物語 …… 蟹坊主 その七 狐の嫁入り …… おじいちゃんの思い出 その八 件 …… 予言 第三章 禁 その一 船幽霊 …… ひしゃくをかせ その二 人魚 …… 永遠の命 その三 江戸妖怪物語 …… 手の目 その四 海難法師 …… 海から来るモノ その五 枕返し …… かけじく その六 隅の婆様 …… 最後の一人は その七 雪女 …… 話してはいけない その八 茶袋 …… 逃れられない その九 送り雀 …… 夜の山にて その十 青行灯 …… 百物語 <電子書籍について> ※本電子書籍は同じ書名の出版物を底本とし電子書籍化したものです。 ※本電子書籍は固定型レイアウトタイプの電子書籍です。 ※目次ページでは、該当ページの数字部分をタップしていただくと、すぐのそのページに移動することができます。なお、さくいん並びに本文中に参照ページがある場合及び【立ち読み版】からは移動できませんので、ご注意ください。また閲覧するEPUBビューアによっては正常に動作しない場合があります。 ※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。 ※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。 株式会社西東社/seitosha
  • 快楽のモルモット
    -
    1巻990円 (税込)
    『そのコントローラーには「人間の行動を操作する機能」があります』  そんなこと出来るわけないだろう? 今回の「治験」に参加した七人の男女は皆そう思っていた。治験者の一人がコントローラーのボタンを押すまでは……。  治験──それは開発途中の薬品のテストのことで、応募者は副作用などのリスクと引き換えに高額の謝礼がもらえる、一種のアルバイトである。だが、南の孤島で行われる治験などあるのだろうか? 全員の額には不気味な逆三角形のプレート。そして、人数ぶん用意された謎のボックス。それは、番号で定められた人間の脳に、特定の神経伝達物質を分泌させる装置だった。すなわち、参加者たちは他人の気分や快感をコントロールできるのだ。一位になったら賞金一億円。治験とは名ばかりの、嘘と欺瞞に満ちたサバイバルが今、始まった……!  人間の心にひそむ劣情や狂気を「快楽」をテーマに鮮烈に書いたノンストップ・サバイバルホラー長編!!
  • 夏の日
    -
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「うつくしいものが しりたいの」水平服の少女が言いました。 地中海の光と風を感じる8つの小さな物語。
  • 跪き、道の声を聞け(PHP文芸文庫)
    3.5
    すべては、一人の男が失踪したことから始まった。――関東の裏社会を二分する十四会の会長・今切の足取りが外出先で途絶えた。若頭補佐の君島から捜索の依頼を受けた裏社会専門の探偵・時園は、今切の行方を追う。会長・今切の失踪で得をするのは誰か。関係者らを洗う時園に「今切のものと思われる小指が十四会に届いた」との一報が入った。――男たちの矜持と憎悪、そして哀しき過去が激しく交錯する長編小説。

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  • 井上成美
    4.3
    1巻1,034円 (税込)
    昭和五十年暮、最後の元海軍大将が逝った。帝国海軍きっての知性といわれた井上成美である。彼は、終始無謀な対米戦争に批判的で、兵学校校長時代は英語教育廃止論をしりぞけ、敗戦前夜は一億玉砕を避けるべく終戦工作に身命を賭し、戦後は近所の子供たちに英語を教えながら清貧の生活を貫いた。「山本五十六」「米内光政」に続く、著者のライフワーク海軍提督三部作完結編。 ※新潮文庫版に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

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