作品一覧 2024/03/29更新 カルテット 試し読み フォロー Woman 試し読み フォロー 大豆田とわ子と三人の元夫 試し読み フォロー 大豆田とわ子と三人の元夫 1・2合本版 試し読み フォロー カルテット 合本版 試し読み フォロー 最高の離婚 試し読み フォロー それでも、生きてゆく 試し読み フォロー 初恋の悪魔 試し読み フォロー 初恋の悪魔 1・2合本版 試し読み フォロー Mother 試し読み フォロー 問題のあるレストラン 試し読み フォロー わたしたちの教科書 試し読み フォロー 1~12件目 / 12件<<<1・・・・・・・・・>>> 坂元裕二の作品をすべて見る
ユーザーレビュー それでも、生きてゆく 坂元裕二 「それでも、生きてゆく」は僕の最も好きなドラマであり、坂元裕二という脚本家にハマった作品である。 もちろん、「わたしたちの教科書」や「Mother」を観て、おぉ、何かいいなって思ってはいたんだけど、このドラマは、毎週、真剣に観て録画を2回くらい見直して、ってくらいのめり込んだ。今でも、満島ひかりの野...続きを読む茂英雄をマネするシーンや風間俊介の背中にドロップキックするシーンとか覚えている、っていうか全話録画してあるので、たまに観たりするのだ。 坂元裕二のドラマの本質は「がんばっても、伝わらない、理解し合えない」という諦観を前提として、それでも、いつか、ほんの少しだけど、いいことがあるかもしれない、と思わせてくれるところなのだ。 生きていると、とにかく、何だかなんだ、思い通りにいかないことが多い。むしろ自分の望んだようにモノゴトが進むことの方が少ない。言い換えると3勝7敗くらいの人生なのだ。 そんな僕たちに対して、「いつ恋」の音(有村架純)は『努力ってときどき報われる』と言う。そうなのだ、時々、なのだ。ほとんどの場合、努力は報われないのだ。だけど、もしかしたら、大成功とはいかないまでも何かいいことがあるかもしれない、と思うからこそ、生きていけるのだ。坂元裕二は、時に手紙というツールを使ったりして、僕たちをそんな気持ちさせてくれる。 最終回の二人の台詞が本当に「珠玉」だと思う。 【洋貴】 そしたら、僕ら、道はまぁ、別々だけど、同じ目的地、見てる感じするじゃないですか。それ、すごく嬉しくないですか。 【双葉】 私が誰かと繋いだ手のその先で、誰かがあなたの手を繋ぎますように。 この本の魅力は、巻末の4人(坂元裕二・石井プロデューサー・瑛太・満島ひかり)の座談会、そして坂元裕二のあとがきにある。そこにはこんなことが書いてあった。これを読むだけで、この本を買う価値がある。 【石井P】 本当に真面目に作らなきゃいけないという思いでやっていました。その一番の理由は、坂元さんがこのドラマに取り掛かる時に「本当にヒリヒリするドラマを作りたいんだ」と言ったことなんです。 わかりやすいハッピーエンドにしなくてもいいので、ちょっとでも明るい未来の兆しが見えるところで終わるということさえ約束していただければ、僕は全力でこの企画を通します。 見た人がタイトル通り「やっぱり生きていこうかな」と思えたドラマなんじゃないかと。 【坂元裕二】 心を込めて書いたらちゃんと誰かに届くんだなって思うんですよね。 【あとがき】 このあとがきを書くにあたって、当時のメモ帳を開いてみたんです。記憶になかったんだけど、一行目にこんな言葉がありました。 “がんばってもがんばっても” 振り返ってみると、洋貴と双葉をはじめとする登場人物たちに共通する言葉だなと思います。 がんばってもがんばっても、報われない。 がんばってもがんばっっても、届かない。 Posted by ブクログ 大豆田とわ子と三人の元夫 2 坂元裕二 人って現在だけを生きてるんじゃないと思う 人生は小説や映画じゃないもん、幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない、あるのはその人がどんな人なのかってことだけです 誰だって心に穴を持って生まれて来てさ、それを埋めるためにジタバタ生きてるんだもん 人の孤独を埋めるのは愛されることじゃないよ。...続きを読む愛することだよ Posted by ブクログ カルテット1 坂元裕二 とにかく大好き。 夢をあきらめた私達は、ドラマの中の夢をあきらめない大人の姿に自分を重ね、そしてその挫折を我が身のことのように切なく感じる。 ふと日常で、友達や知り合いとの間で感じる感性の響き合い。 そうした場面はとても貴重で、大げさに言えば生きている喜びを感じる。 ドラマで繰り広げられる会話が...続きを読むとても気持ちいい。日常ではありえないくらいに感性が響き合っている。 すずめちゃんの恋物語の回がすごく泣ける。もうこれでもかというぐらい涙が止まらない。 Posted by ブクログ 大豆田とわ子と三人の元夫 2 坂元裕二 読んで思い出す映像の綺麗さ 読むことで、言葉をゆっくり見れてよかった。 日常が描かれていてあたたかかった。 ふとした時の言葉を表して、見せてくれた。 今もとても好きだけど、また少し時間が経ってから読んだ時にどう思うのだろうか。 Posted by ブクログ 大豆田とわ子と三人の元夫 2 坂元裕二 改めて、とても好きな作品だと思いました。 ドラマを見ているときにはサラッと流れていってしまったセリフや、逆にとても刺さったセリフを文字で見ることによって、さらにその世界観が好きになりました。 不器用な登場人物たちが織りなす愛すべき日々の物語なんですね。 大切な友人であるかごめを失ったとわ子のよ...続きを読むうに、忙殺された日々を過ごしている私も周囲の景色をあまり見なくなっているなぁと。もう少し、ゆっくり、丁寧に生きようと思わされました。 改めてシナリオで読んだことで、キャスティングがどれだけ素晴らしかったのかを再認識しました。 Posted by ブクログ 坂元裕二のレビューをもっと見る