前の作品の「高天原」もとても面白かったです。
今回は井原西鶴の「好色五人女」をオマージュした作品です。
「真実は小説より奇なり」と言いますが、本当はこんな裏話があったりして?本当はこんな話だったんだよ。
なんて、噂好きな巷の人々の声が聞こえてきそうな、物語です。
そして、恋に身を焦がす女性がいきいき
...続きを読むと、描かれているところが好きです。
綺麗事ばかりじゃなくて、嫉妬だったり、思い違いだったり…。悲しいけれど、何故か優しさを感じます。
これは、じっくり読んで頂きたい、大人の小説です。
この作品を読んで、周防柳さんがますます好きになりました