田山花袋の作品一覧
「田山花袋」の「蒲団・少女病」「田舎教師」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「田山花袋」の「蒲団・少女病」「田舎教師」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
おもしろかった。
「蒲団」の女弟子への恋を抱えながら、女弟子の他の男への恋をも保護することになってしまった主人公の身勝手さと寂寥がとてもよい。
「重右衛門の最後」は、村の迷惑者、アウトローたる重右衛門に向ける目が冷静ながらも優しくて、重右衛門のようにあまり社会に馴染めない自覚のある私としては、彼を「自然児」と見た視点がありがたく沁みた。こちらの方が、個人的に蒲団よりも好きだ。
重右衛門の「私なんざア、駄目でごす…」と涙をこぼしながら言う姿、どうしても共感せずにはいられなかった。唯一重右衛門を支援しようと言った貞七が「駄目なことがあるものか。私などもお前さんの様に、その時は駄目だと思った。けれど
Posted by ブクログ
えええ、なんだこれは、面白いんだけど笑・笑・笑
私にとって「自分を振り返りましょう小説」で『地下室の手記』と並んでトップツーだわ。これだけ赤裸々で、しかし小っ恥ずかしくならずに笑ってしまえる小説は作者の力量でしょうか。
漢字も今と違って興味深いです。渠で「かれ」とか。遭遇すで「でくわす」とか。
36歳の文筆家の竹中時雄は中年の憂鬱の時期に差し掛かっていた。妻はもはや自分の妻というより「3人子供の母」になって心が動かない。(←あなたの子供ですよ!)
通勤中にすれ違う美人とのあんなことやこんなことを妄想する日々。
そんな時雄のもとに熱烈なファンレターが届く。差出人は岡山県から神戸の女学院に寄宿し