小説・文芸 - 幻冬舎作品一覧
-
3.9
-
3.9平成20年の犯罪件数は253万3351件。被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の傷が癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられる。身内の犯罪を機に失職や転居を余儀なくされるだけでなく、インターネットで誹謗中傷され、写真や個人情報まで流出される。そんな過酷な現実を受け止められず、自殺する人も多い。事件への自らの非力を嘆き激しい後悔に暮れる加害者家族も多いが、そもそも身内の犯罪を未然に防ぐには限度がある。まさに他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。
-
3.8
-
3.8
-
3.8名刑事が陥った最大の危機! 罠を仕掛けたのは女子高生? 事件解決愚直に走る平凡な男が輝く、大人気警察小説シリーズ、最新作。 東京・奥多摩の山中で他殺体が発見された。警視庁捜査一課の樋口班は現場に急行。調べを進めていくと、殺されたのは渋谷署の係員が職質をしたことがある女子高生で、売春の噂があったことが判明する。樋口顕は被害者の友人である美人女子高生と戸外で面会。すると、その様子を撮影した何者かによってインターネット上に写真を流され、同僚やマスコミから、あらぬ疑いをかけられてしまう。秀でた能力があるわけではなく、他人を立てることを優先し、家族も大切にしながら、数々の難事件を解決してきた樋口。謀略を打ち破り、殺人事件の真相に辿り着くことができるのか。
-
3.8私の罪を裁いて欲しかったーー。 警察でも、裁判所でもなく、あなたの手で。 「ある罪」によって繋がった仲間たちを描いた慟哭の長編ミステリー。 世の中のはみだし者の幼馴染み3人は、十五年後の再会を約束する。 かつてやり残した「宿題」を終わらせるために。 商社に勤める結城隼は、ロンドンへの勤務を命じられる。 東京での最後の出社日、送別会もなくまっすぐ家に帰ると玄関でひとりの少女が待っていた。 中学卒業以来一度も会っていない、幼馴染の娘だった。 彼女の頼みは、行方不明になった母親を探すこと。 タイムリミットは、ロンドンへ旅立つまでの五日間。 少女と共に、故郷である神戸に向かうがーー。
-
3.8《エンタメは必要じゃないかな?》《誰か補償してくれるの?》 コロナ禍、不用意な発言をしたスターをSNSで追い詰めるこたつライター。 “殺される”のは、誰なのか? “自分”も加担していないと言えるのか? 時代の気分を大きく左右したコロナ禍の大衆の心理を生々しく炙り出す、 息もつかせぬサスペンス! コロナ禍、SNSで不用意な発言をした2.5次元俳優・翔馬。これまで【M】と名乗り彼を「上げる」記事を書いていた平凡なこたつライター・真生は、その発言を捉えて彼を「叩く」方へ転じる。彼のファンは大反発し、【M】を炎上させる。しかし程なく流れが変わり、コロナウイルスに危機感を抱く世間が、一斉に翔馬を叩き始め、スターは“殺された”。高揚感が抑えられない真生だったが、以前から【M】の正体が真生だと知る何者かに、自宅マンションを晒されたり、脅迫のような郵便物が届けられていた。半同棲の恋人・春希と共に嫌がらせの犯人を突き止めようとする真生だったが、浮かび上がったのは意外な人物だった……!
-
3.8
-
3.8男の首筋に浮き出す血管を数えたことも、くっきりとした白い喉仏に噛みつきたいと思ったこともなかった。“美しすぎる彼”に出会うまでは――。 それぞれの“欲望”と、それぞれの“絶望”が絡まり合い、衝撃の結末へ。 「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園?それとも地獄? “絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。彼のあまりの美しさに、息を呑む相馬律。だが、他の誰も、彼に近づこうとしない。そして、律だけに訪れる、死にたいほどの快楽……。 ある日、律の家の玄関が、狂い咲きした花で埋め尽くされる。”花の意味”を知る、神社の“忌子”の口から出た言葉とは!? 止まらぬ愛と欲望は、はてしない絶望と恐怖の始まりだった――! この村で、住民がひた隠しにする「伝承(ひみつ)」とは? 俺の心と体を支配し、おかしくした、「存在(アレ)」の正体とは? 切なさも怖さも底無しの、 BL系ホラー!
-
3.8
-
3.8私はもう、あなたなしでは歩けない。単なる友だちだけれど。 海と山に囲まれた吹上町で、ミミは霊媒師の美鈴に出会った。 母親により痛めつけられた美鈴に、ある日妊娠が発覚し──。 傷と再生、欲と本質、自然の力を描き切った傑作長編、堂々完結。 読むとそれだけで心の底にたまり、後からじわじわと効いてくるタイプの作品ではないかと思う。──吉本ばなな
-
3.8
-
3.82016年7月26日、知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が死亡、26人が重軽傷を負った「やまゆり園事件」。犯人は植松聖、当時26歳の元職員だった。なぜ彼は「障害者は生きるに値しない」と考えるに至ったのか。地元紙記者が、37回の接見ほか丹念な取材を続け、差別を許容する現代日本のゆがみを浮き彫りにした渾身のドキュメント。
-
3.8そいつらがこっちの人生に 責任とってくれるわけじゃなし! ライムスター宇多丸の人生相談本がついに刊行! 長年の片思い、夫の加齢臭問題、飲めない人が宴席を楽しむには、SNSやLINEでの諍い、汚部屋の悩みから、女性差別についてなど、日常的なお悩みから社会問題まで、34のお題に答えています。執拗に、フェアに、時に優しく、時に興奮しながらとことん考えた珍回答&名回答の数々、ぜひお楽しみください!
-
3.8日本の現代美術史上、最大の問題作、 「犬」は、なぜ描かれたのか? 作者自らによる全解説。これは「ほぼ遺書」である。 「もちろん分かっている――美術作品の解説なんて作者本人はしない方がいいことは。だからこんな悪趣味は一生にこれ一度きりとする。本来無言の佇まいが良しとされる美術作品に言葉を喋らせたら――いったんそれを許可してしまったら――たった一作でもこれくらい饒舌になるという、最悪のサンプルをお見せしよう。ついてこれる人だけついてきてくれればいい。」(本文より) 日本を代表する現代美術家会田誠の23歳の作品「犬」は、2012年の森美術館展覧会での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた。その存在の理由を自らの言葉で率直に綴る。人間と表現をめぐる真摯な問い。 (目次) I 芸術 『犬』全解説 II 性 「色ざんげ」が書けなくて
-
3.8カジノで106億8000万円を失い、会長辞任、獄中へ。 そして懲役4年の刑期満了後に、再びカジノへ。リベンジの舞台は韓国ソウルの「WALKERHILL」 3000万円が9億円にまで増えるマジックモーメント(奇跡の時間)を迎える。 果たして、負けを取り戻す夢物語か、破滅への一里塚か。 ギャンブラー井川意高によるバカラ放蕩記。 しかしその裏ではギャンブルよりも血がたぎる、現会長佐光一派による井川家排除のクーデターが実行されていた。 「大王製紙から井川家を排除し、自らの地位を盤石とするために、佐光は300億円も無駄金を上乗せして会社に損害を与えた。「他人のカネ300億円で買った社長の座」は、さぞかし温く心地良いことであろう。これこそ特別責任ではないか。しかも、私の金額の3倍である。有罪とすれば懲役12年だ。」(本文より) 大王製紙を舞台にした血みどろ裏切りノンフィクション!
-
3.8介護される人は、どんな世界を 生きているのだろう 特養老人ホームの日常にあふれる謎。 それは人生の軌跡につながっていた―― 『ワンダフル・ライフ』で「読書メーター OF THE YEAR 2021」総合第1位。重度障害者の妻と約30年寄り添う著者が紡ぐ、渾身の連作短編集。 笑ったのち、7回泣けます。 〈あらすじ〉大森康介は新米介護士。特別養護老人ホーム「まほろば園」で働き始めたものの、便臭にはまだ慣れることができない。しかも認知症の人、言葉が不明瞭な人相手の仕事は毎日が謎解きだ。認知症の登志子さんが一度だけ食欲を取り戻したのはなぜ? 口に麻痺のある當間(とうま)さんが言う暗号「アアイオウエ」の意味は? その答えにたどり着いた康介は、この仕事の面白さにちょっとだけ気づき……。
-
3.8フェミニズムの生まれた国でも 、若い女は便利屋扱いされるんだよ! 思い切り仕事ができる環境と、理解のあるパートナーは、どこで見つかるの? 孤高の街ロンドンをサバイブする30代独身女性のリアルライフ 日本が好きだった。東京で6年間働いた。だけど、モラハラ、セクハラ、息苦しくて限界に。そしてロンドンにたどり着いた――。 「ロンドンには、日本を脱出してきた優秀な日本人女性がたくさんいるよ。すごい人材流出」 「でも、専門職で働いてても、仕事の雑用は若い女性ばかりが頼まれる。同僚の男性は頼まれない」 「どこの国にもフェミニズム嫌いの男性はいる。しかもエリートイギリス人男性は、本音を話してくれなくて、超めんどくさい」 知らない街でキャリアを積み、恋愛もするってほんと大変。でも人生の冒険はあきらめたくないから――。 国も文化も越える女性の生きづらさをユーモアたっぷりに鋭く綴る。 鮮烈なデビュー作!
-
3.8
-
3.8
-
3.8「好き」とか「美しい」くらい、自由にさせて。 大好きなアフリカ人を追いかけていたら、 フォトグラファーになっていた。 そんなヨシダナギの偏愛エッセイ。 「好き」という衝動は自分を、世の中を動かす。 少数民族から、うぶ毛・つむじ、サヨリの尻尾まで。 独特の鮮やかな世界観と生き方が注目を集める、ヨシダナギの“美”忘録。 幼少期からアフリカの少数民族の美しさに心惹かれ、23歳のとき単独で初めてエチオピアに渡り、被写体と同じ恰好をして写真を撮り続けた結果、フォトグラファーとなったヨシダナギ氏。 そんな彼女の生き方と作品は、若者に支持され注目を集め続けている。 本書では、著者が純粋に愛するものを、独特な観点や一風変わったエピソードを交えて紹介。 何気ない日常が愛おしくなったり、新しいアイデアが湧いたり……頭の中が自由になる1冊。
-
3.8インパール作戦で上官に逆らって撤退を決断した佐藤幸徳(さとうこうとく)、その配下で1人の餓死者も出さず撤退に成功した宮崎繁三郎(みやざきしげさぶろう)。沖縄戦で大本営の方針と異なる作戦を立案・実行し、米軍を抑え込んだ八原博通(やはらひろみち)。特攻を拒み、独自の作戦で戦果を上げた芙蓉部隊の美濃部正(みのべただし)――戦争という狂気の時代に、なぜ彼らは、暗愚な上官・中央の命令に抵抗し、信念を貫くことができたのか? 太平洋戦争を俯瞰しながら、4人の指揮官の決断と行動をたどる。根拠なき精神論・同調圧力・理不尽が跋扈する現代日本への教訓の書。
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8元カリスマホストの歌舞伎町・名物経営者が描き出す 「人間をすべて飲み込む街」の知られざる姿 挫折も、孤独も、欲望も、 人間のすべてを飲み込む――。 〇新型コロナ感染をめぐる新宿区長とホストクラブの連携 〇渋谷で暴動が起きて、新宿では起きない理由 〇歌舞伎町にはわかりすく、美味しいお店がなぜないのか 〇出自を問わず、源氏名で生きるから、誰がどこの国の人間か気にしない 〇歌舞伎町で長く働くと人に頼ることの大切さを覚える 〇誰もがいつか歌舞伎町に救われるかもしれない 戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。十九歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として二十三年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8これは日本で初めて起こったテロ事件なのか? 事件は現場ではなく会議室でも起きている!! 捜査と家庭に追われる刑事の奮闘を描く、シリーズ最新作!! 四谷にある大学の門近くで自動車の爆発事故が起こった。 死者と怪我人を出したこの爆発は、やがて「爆弾」が仕掛けられていたことが判明する。 警察はテロと断定し、警視庁刑事部捜査一課の樋口顕は情報収集に動き出すが、 上司である天童隆一管理官から「かつての部下、因幡が『テロを防ぎたい』という 電話をかけてきた」と打ち明けられる。 国際テロ組織に入った噂のある因幡からの電話は、今回のテロとの関連するのか? そんな最中、樋口の娘・照美が、バックパッカーで海外旅行に行きたいという。 公安も捜査に乗り出す中で、テロ捜査と家庭の間で奮闘する樋口は何を思うのか――。
-
3.8県警本部捜査一課・秋月春風(あきづきはると)巡査部長。生後三ヶ月になる可愛い息子・蓮(れん)くんのため、刑事としては初めての“育休”に挑戦中――。 七キロの蓮くんと大きい赤ちゃん用バッグを抱え外出するのに慣れた頃、ひょんなことから質屋強盗殺人事件の人質になってしまう。だが蓮くんのウンチやミルクの時間は事件とお構いなしにやってきて。果たして無事に生還できるのか?! (「人質は寝返りをする」) 六ヶ月になった蓮くんを連れて実家からの帰り道、春風は高速道路で特徴的なラッピングカーを目にする。その模様は乗車に疲れぐずる蓮くんをひと時ご機嫌にしてくれたが、知らず知らずのうちに犯罪のアリバイ作りに協力してしまうことに。(「瞬間移動のはずがない」) 県警本部庁舎に不審物が届けられた。それは最近刑務所から出所したある人物からの、復讐予告。春風はある晴れた休日の昼下がり、家族連れで賑わうショッピングモールに出かけた。姉に蓮くんをあずけ、久しぶりにデート気分を味わうはずだったが。(「お外に出たらご挨拶」) 母性神話、育児放棄、DV、親権争い、乳幼児突然死症候群……現代社会の育児における様々な歪みや問題点を、軽やかかつ徹底的にミステリとして描ききった著者渾身の代表作。
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
-
3.8
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。