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一九八一年にタイムスリップしてしまった俊介。レコード会社の女性ディレクターに頼まれ、売れないデュオに未来のヒット曲を提供する。「歴史を変えていいのか」と躊躇はあるが、背に腹は替えられない。リリースされた「世界に一つだけの花」「赤いスイートピー」は次々に大ヒットし、俊介は過去で生きる決心をするが……。掟破りの痛快エンタメ!
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Posted by ブクログ
下北沢の町で、突然2014年から1981年に タイムスリップした話。 タイムスリップものは、大好きで五十嵐貴久さんが 描くタイムスリップは、どんな世界だろうと 読み始めたら、止まらない止まらない。 たった30年で、こんなに世界観が違うのかと思うほどに 変化しすぎていた日本を改めて実感。 それが、『音...続きを読む楽』を通してみると、名曲というものは どの時代でも人の心に突き刺さるのだと これまた実感。 それにしても、過去にタイムスリップして、 未来に名曲として語りつがれる音楽を 自分が作詞作曲したとことにして、 世の中に出してしまって、それがやはり大ヒットしてしまうという、ハラハラドキドキな展開は、 なんだか、たまらなくワクワクした。 そして、こ、こ、こ、これは!?もしや!? と、ちょっと触れただけで、この人あの人だよね?! って分かっちゃう有名人が数名出てくるのだけど、 それがまた、とっても楽しくて面白くて。 主人公が名曲の中でも、この時代に通用する曲を 厳選しているところは著者の五十嵐貴久さんが 苦労して選んだ楽曲なのは、とてもとても 伝わってきた。 だけど、これ。 実際、未来に出るはずだった歌が そのミュージシャンが発表する前に発表したとなると、 そのミュージシャンは、その曲を聴いたときに どんな風に思うんだろう?とか、 これは、パクリの罪にはならないわけだよな。とか 真剣に考えこんだりしてしまって。 完全にこの世界に入り込んでしまいました。 ホントに面白かった!!
タイムスリップもののオキテ破り!!! タイムスリップした主人公は未来が変わらない様に行動を慎むのが原則ですが、本作の主人公の松尾君はレコード会社の女性ディレクターに頼まれて1981年に『世界に一つだけの花』や『赤いスイートピー』楽曲提供しちゃいます!? 1981年を生きてきた訳ではないのですかその...続きを読む時代のゆっくり流れる時間や不謹慎な事を言っても許される事や電話帳に住所が載っているなど面倒くさいけど面倒じゃない時代が羨ましいなぁと思います。 本作を読んで思った事は小室哲哉や東野圭吾は未来からタイムスリップしてきたんじゃないの!?と思っちゃいました。 それと、この本は19何年のシリーズに入るのでしょうか?
タイトルからどの曲を最後の一曲に選ぶのか、と興味津々で読み進め...、なるほど...。当時、父親の影響でThe Beach Boysを聴きまくっていた私には、彼らの影響を受けた方々が出てくるのがツボでした。何かに熱中する人には魅かれちゃいますよね...。 ただ、これ、各所からクレーム入らなかったのだ...続きを読むろうか。
イャ〜〜面白かった。 久しぶりの五十嵐さんだったが、大満足。 名作映画をモチーフにしているのは、五十嵐さんらしいところだが、今作も「バックトゥザフューチャー」へのリスペクトが垣間見えマス。著者自ら“あとがき”で述べていますが、ツッコミどころ満載で、読みながら「チャゲアスは?」とか「尾崎豊は?」とか「...続きを読むオフコースは?」とか「プリプリは?」とかぼやきます。そもそもサザン出すなら長渕剛も出せ、と。(ごめんなさい) そのくらい物語に入り込んでしまったです。高校~大学とバンドを組んでいたので感情移入しまくりだったし、その思い出から感傷に浸りもしましたが、そういった要素を除外しても、面白かった。キャラもたっていたし、終盤の展開は予想外でした。 オチに一滴の不納得感があり☆4。も、 オスすすめ。
2014年から1981年にタイムスリップした男が、81年には発表されていない名曲たちを新曲として発表していく…。 昔、タイムスリップした日本人のバンドが、当時未発表だったビートルズの曲をリリースするという漫画があったが、基本ラインは同じ。多少の罪悪感はありつつも、新曲としてリリースし、昔の人たちに熱...続きを読む狂的に受け入れられていく。1981年の世界でリリースされる名曲がどんな売れ方をするのかがとにかく楽しい。選曲に関しては異論もあるだろうが、そんなに違和感はない。ドリカムが入っていないのが不思議だなと思う程度。 1981年当時のことを少しでも知っていて音楽に多少なりとも興味を持っている人は楽しめる小説。当時のことを知らない世代でも、物語の展開が上手なので安心して楽しめるはず。
知っている曲ばかりなので、五十嵐が、それらの曲にどういう評価を当てているかを興味深く読んだ。タイムトリップ物であって、すっきりしたオチが欲しい気もするのだが、ストーリーを意図的にfade outして、振り返った景色の中に置き去りにされるような印象がある。
主人公 松尾俊介(まつおしゅんすけ)29歳、独身、彼女いない歴2年、飲み会の翌日のコンビニ帰りに突然2014年から1981年にタイムスリップしてしまいます。 タイムスリップ物に有りがちな帰るまでの苦悩などは殆ど描かれず1981年の東京での意外と楽しげな様子が描かれていてクスっと笑える個所も多々あ...続きを読むります。 サザンの桑田さん、松田聖子さん、マッチやキムタク、秋元康さんなどの著名な有名人の名前が登場したりヒット曲や有名番組等も多数出て来るエンタメ小説です。
昨年観た映画「イエスタディ」に似た雰囲気の作品でした。 こちらはタイムスリップものなので、現代のネット社会の便利だけれど何となく気持ち悪い状態に対する問題提起が入っているのですが、そこはあくまでもオマケのような扱いでした。 自分としては音楽より現代の感覚で80年代を見た描写の方が興味深かった。確かに...続きを読む過度に情報に支配されている現代より、少し不便な時代の方がもっと考えたり工夫したり面白かったように思う。
1981年にタイムスリップした青年が、"未来の曲"で大ヒット連発!歴史を変えてしまう葛藤と、その時代に生きる人々との交流と自身の決心を爽やかなタッチで描く、掟破りの痛快エンタメ小説。 流行歌は時代が生み出すが、名曲はいつの時代も色褪せない。曲のイントロも新鮮だし、最も大きな要素は...続きを読む歌詞にあると思う。人間の本質、永遠に変わらない心の部分に突き刺さるようなメッセージがその歌にはあるのでないだろうか。
読みやすく面白かったのだけど、こんなに時代を変えていいのか?という疑問と、音楽の話かと思ってたのに最後はインターネットの話で、まさかまさかの人物登場でちょっとびっくり。ここは有名アーティストを訪れるべきでは。とはいえ実在する歌手・プロデューサー・曲名など出てきて、懐かしく思いながら読んだ。 自分が...続きを読むまだ生まれてない過去に戻ったら何をしよう。生きていけるかな。不便な時代だからこそ、一生懸命人は生きるのかも。
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