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日本の現代美術史上、最大の問題作、
「犬」は、なぜ描かれたのか?
作者自らによる全解説。これは「ほぼ遺書」である。
「もちろん分かっている――美術作品の解説なんて作者本人はしない方がいいことは。だからこんな悪趣味は一生にこれ一度きりとする。本来無言の佇まいが良しとされる美術作品に言葉を喋らせたら――いったんそれを許可してしまったら――たった一作でもこれくらい饒舌になるという、最悪のサンプルをお見せしよう。ついてこれる人だけついてきてくれればいい。」(本文より)
日本を代表する現代美術家会田誠の23歳の作品「犬」は、2012年の森美術館展覧会での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた。その存在の理由を自らの言葉で率直に綴る。人間と表現をめぐる真摯な問い。
(目次)
I 芸術 『犬』全解説
II 性 「色ざんげ」が書けなくて
Posted by ブクログ 2022年08月28日
「犬」に至る発想からプロットの練っていく過程、そして、制作にいたるまでを作家自身が語ります。
この作品は自分が学生だった当時、『ホラー・ドラコニア少女小説集成』の「ジェローム神父」の表紙および挿絵になっていて、書店でも異彩を放っていて、衝撃を受けたことを覚えています。いわゆる「芸術」っぽいタッチ(...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月13日
どういう経緯で『犬』という作品を制作したかという「 Ⅰ 芸術 『犬』全解説」 と、性的な表現に対する著者の考えが記された「 Ⅱ 性 「色ざんげ」が書けなくて」の二部構成。著者の芸術に対する揺るぎない考えが、きちんと説明されている、と思った。モノの捉え方は人それぞれだし、それが許されている日本は、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月04日
犬 1989年
痛々しいほどフェイクな古典主義 第一号
狩野永徳「檜図屏風」 三島由紀夫 小林秀雄
ルール:現代的であること 日本的でなければならない
膠と岩顔料は無視しアクリル絵の具
愛ちゃん盆栽 川端康成「禽獣」
薄曇りの視覚文化
藤田嗣治
可愛い文化≒ロリコン文化
藝大大...続きを読む
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