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一九七〇年。学生運動が終焉へと向かうなか、少女マンガの変革を目指した女性たちが東京練馬区の二軒長屋にいた。中心は萩尾望都と竹宮惠子。後に「大泉サロン」と呼ばれ、マンガ家のタマゴたちが集ったこの場所で、二人は互いに刺激を受け合い、これまでタブーとされた少年愛やSFといった分野で先鋭的な作品を次々生み出し、少女に熱く支持される。だがその軌跡は決して平坦ではなかった――。『ポーの一族』『風と木の詩』等、名作誕生のプロセスを追いながら、二人の苦悩と友情、瓦解のドラマを描く意欲作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年05月09日
面白い。戦後の日本の歩みと漫画の歴史を俯瞰して書いている。
名前の出てくる漫画家がスター級ばかり。大物列伝の歩みや、盛衰が描かれているが、その中でも少女漫画の大御所、萩尾望都と竹宮惠子の人間関係を書いた…が、そこは書かないほうが良かった。
漫画に夢や反体制の意味づけがされた時代や、その後など、群像劇...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月06日
萩尾望都、竹宮恵子を中心に70年代における「少女マンガ革命」を時系列にたどる本。萩尾望都、竹宮恵子ともに存命なのに本人への直接的な取材がないのが残念。単なる事実の羅列だけでなく、萩尾望都、竹宮恵子、増山法恵の3人の関係性や確執について憶測を交えて語るのであればなおさら。
とわいえ、戦後の少女マンガを...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月31日
いわゆる「二十四年組」を代表する二人のマンガ家である萩尾望都と竹宮惠子が、1970年秋から2年間にわたって共同生活をおこなった「大泉サロン」に焦点をあてて、彼女たちが成し遂げた「少女マンガ革命」について論じた本です。
著者がかなりおおざっぱな解釈の図式をもち込んだためにある種の愛好家たちの憤激を招...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月20日
少女マンガ大泉サロン関連本著者は
「手塚治虫とトキワ荘」「松田聖子と中森明菜」
など対比する新書を得意に数多く出されている方らしい
手塚治虫「リボンの騎士」石ノ森章太郎から
1970年前後少女マンガ黎明期を経てその後
一気に開花する少女マンガの流れがとてもわかりやすい。本作は萩尾望都さんの最新刊本前...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月22日
少女漫画版「トキワ荘」として知る人ぞ知る「大泉サロン」については、確かこれまで完全な第三者による単著はないはずで、その点だけでも価値がある。ただし、「トキワ荘」と比較して資料が圧倒的に少なく、当事者のあいまいな記憶に依拠せざるをえないため、基本的な事実の確定すら覚束ない。同著者の『手塚治虫とトキワ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月20日
大天才を間近に見る天才はつらい (-_-メ)
どうしょうもなくなった私は萩尾さんに
「距離を置きたい」と告げる(竹宮惠子)
竹宮惠子と萩尾望都、少女漫画史に刻まれる
大泉サロン(竹宮・萩尾・増山と信望者達の家)
を閉じてから少し経った頃であった
三人の苦しさを表した作品
ロンドカプリチオーソ(一度...続きを読む
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