藤原緋沙子の一覧
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ユーザーレビュー
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見慣れない言葉がいくつかあり、初めは読み進めるの苦戦するかな…?と思っていたが、それを覆すほどストーリーが良かったので、スラスラ読めた。
江戸を思わせる表紙絵の通りに、ちゃんと江戸を感じられたし、それぞれのお話の思いがけない展開に胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
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藤原緋沙子の新境地! 江戸の岡っ引・吉蔵が大活躍する新シリーズ開幕。
幕末文久年間、何かと騒がしい江戸の町に、甲州から一人の男がやってきた。
その名も、「黒駒吉蔵」(くろこまのきちぞう)。俊敏で手先も器用、甲州黒駒という馬も乗り回す。
甲州勤番支配だった坂藤大和守定勝に気に入られて御用聞きをしてい
...続きを読むたが、甲州に置いておくのはもったいない、と、北町の与力・金子十兵衛の差配で江戸に出て、岡っ引きとなることに。
江戸に出ればいつか生き別れの父親に会えるのでは、と願う吉蔵だが……。
ある日街なかを暴走する馬に咄嗟に飛び乗って騒ぎを治め、馬主の侍に怪我人が出なかったか調べるよう頼まれる。
そして訪ねた小料理屋の板前・仙太郎が、先日も肝をつぶす目に遭ったと聞いて……。
一話完結の読み切り・書き下ろし時代小説。
令和4年3月1日~2日
Posted by ブクログ
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平七郎、暗いお江戸を花に変える
橋廻り同心とは江戸府内の橋梁120余りを管理するのがお役目であるが、毎日が木槌で叩いて点検して回るだけの単純なお役目である。奉行所内でもこのお役目は閑職と見なされている。しかし、仕事の合間には江戸市中の様子が窺えるし、時には事件にも遭遇するのだ。
この役目を頂いた立花平七郎は、嘗て定町廻り同心を務
...続きを読むめていた頃、通り名を「黒鷹」と呼ばれ、奉行所内はもちろん江戸市中でも親しまれていたが、榊原北町奉行から密命を受けて橋廻り同心のお役目に就いた。
第1話の「菊枕」では、平七郎が臨時廻り、八田力三について調べるようにと奉行から命じられた。
賭博やけんかで何度となく捕らえた弥市という破落戸を、八田が再三庇ったからである。放免された弥市は挙げ句の果て、死体となって発見された。定町廻りは弥市が八田を脅していたことを突き止めて、八田に殺人犯の疑いがかかる。そして、とりあえず八田を自宅謹慎処分にして、事件解決を進めるのである。
平七郎は八田の人柄を考えるとこの処分に納得が出来ずに、自ら事件を追い始めた。
そして、八田の妻女おみのが嘗て女郎だったこと。離縁がそのことと無関係ではなかったこと。娘の登美が出先であばずれ達と喧嘩をして乱行を働いたことなど、新しい事実が次々と明かされるのである。
更に、八田は古着屋の利倉屋を内偵していて、弥市もその店に関係があるのだが、縮緬の偽反物の荷物が上方から届くことを突き止めていた。平七郎は八田から依頼されて、その荷を押さえると同時に利倉屋一味を捕縛したのだった。そして弥市殺しは利倉屋の用心棒だ、と僧・珍念が証言した。
平七郎は20代半ば、未だ独身の若さだが十分に男性として魅力を備えているらしい。人を引きつける容姿、その上色気さえ感じさせる男であると言っても過言ではない。
だから、彼の周りには、見習い同心の平塚秀太、瓦版「よみうりや」のおこうと辰吉、与力の一色弥一郎ら多才の人が集まるのだ。将に人の連係と協力で平七郎は事件を解決できたのだ。
物語は、真実が一つ明かされるとまた次の真実が出るという意外性に富み、また他人を慮るあまりつい庇う情け深さもあり、読み応えのある楽しい物語である。
マッシジー
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内容(ブックデータベースより)
昔の思い出に生きる女を救えるか、平七郎――。
二世を誓った男を追って、田舎から江戸に出てきた女が初めて見た、許婚の正体とは!
立花平七郎は万年橋から身投げをはかったおなみという女を助けた。二世を誓った男が江戸で消息を絶ち、後を追ってきたという。途方に暮れるおなみは
...続きを読む、よみうり屋のおこうの下で働き始める。ところが、店にも馴染んできた頃、今度はおなみが集金に出たまま行方知れずに。持ち逃げか、かどわかしか――平七郎は、消えた男が女連れで浅草寺にいたと耳にするや……。
令和3年12月15日~19日
Posted by ブクログ
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内容(「BOOK」データベースより)
立花平七郎は懇意の酒屋での聞き酒会の最中、巾着切りの少年を捕らえた。身元を質すと、父親は八丈島に流されていてひとり暮らしだという。諸色問屋の手代頭だったが、暗闇の中、賊と間違えて主の弟を刺し殺したのだ。平七郎は自分が取り調べた一件だったと驚く。少年の住まいを確保
...続きを読むした直後、恩赦の報せが届き、父子の再会を果たしたのも束の間…。
令和3年12月7日~8日
Posted by ブクログ
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