藤原緋沙子のレビュー一覧

  • 藍染袴お匙帖 : 14 雨のあと
    内容(ブックデータベースより)

    松井町の番屋に急に呼び出された桂千鶴。駆けつけると、元女郎のおつねが腕を折られるなど酷い暴行を受け苦しんでいた。
    浪速屋で働く女郎たちの過酷な暮らしを見ていられず、女将に談判しようとしたところ、男衆から殴られたり蹴られたりしたのだと語る。
    しかしおつねも女将の肩を刺...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 1 風光る
    途中の卷から読み 面白かったので 最初から読んでみました。

    綺麗で心根の真っ直ぐな腕のいい女医さん

    ハンサムな求馬さん登場

    嬉しい設定のお話しです。
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
    どの作品も楽しく読めます。
    特に田牧さんは、ちょっとワクワク、
    そしてほっと心が温かくなる作品を
    書かれる方だなぁと思う。
    私の憧れの江戸の町民たちが題材は
    楽しいし気持ちが良くて好きだわ。
    別(他社かな?)のアンソロジーを読んだ時は
    その作家さんの単行本で読んだ作品が
    入っていたりしてガッカリした...続きを読む
  • 雪の果て―人情江戸彩時記―
    見慣れない言葉がいくつかあり、初めは読み進めるの苦戦するかな…?と思っていたが、それを覆すほどストーリーが良かったので、スラスラ読めた。

    江戸を思わせる表紙絵の通りに、ちゃんと江戸を感じられたし、それぞれのお話の思いがけない展開に胸が熱くなった。
  • 岡っ引黒駒吉蔵
    藤原緋沙子の新境地! 江戸の岡っ引・吉蔵が大活躍する新シリーズ開幕。

    幕末文久年間、何かと騒がしい江戸の町に、甲州から一人の男がやってきた。
    その名も、「黒駒吉蔵」(くろこまのきちぞう)。俊敏で手先も器用、甲州黒駒という馬も乗り回す。
    甲州勤番支配だった坂藤大和守定勝に気に入られて御用聞きをしてい...続きを読む
  • 火の華―橋廻り同心・平七郎控

    平七郎、暗いお江戸を花に変える

    橋廻り同心とは江戸府内の橋梁120余りを管理するのがお役目であるが、毎日が木槌で叩いて点検して回るだけの単純なお役目である。奉行所内でもこのお役目は閑職と見なされている。しかし、仕事の合間には江戸市中の様子が窺えるし、時には事件にも遭遇するのだ。
    この役目を頂いた立花平七郎は、嘗て定町廻り同心を務...続きを読む
  • 竹笛 橋廻り同心・平七郎控
    内容(ブックデータベースより)

    昔の思い出に生きる女を救えるか、平七郎――。
    二世を誓った男を追って、田舎から江戸に出てきた女が初めて見た、許婚の正体とは!

    立花平七郎は万年橋から身投げをはかったおなみという女を助けた。二世を誓った男が江戸で消息を絶ち、後を追ってきたという。途方に暮れるおなみは...続きを読む
  • 風よ哭け 橋廻り同心・平七郎控
    内容(「BOOK」データベースより)
    立花平七郎は懇意の酒屋での聞き酒会の最中、巾着切りの少年を捕らえた。身元を質すと、父親は八丈島に流されていてひとり暮らしだという。諸色問屋の手代頭だったが、暗闇の中、賊と間違えて主の弟を刺し殺したのだ。平七郎は自分が取り調べた一件だったと驚く。少年の住まいを確保...続きを読む
  • 花の闇~隅田川御用帳(二)~
    時代小説を久しぶりに読んだ。

    ザ・人情物!!という感じ。全てにおいて物語のキーとなるのは人情だ。
    理不尽が横行する社会で人の善意がキラリと光っている。だから、バッドエンドでもさほど苦痛ではない。

    第一話:大福餅売りの美女と野獣夫婦の裏にある事情とは。
    第二話:女装して縁切り寺に駆け込んできた坊主...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 7 桜紅葉
    藍染袴お匙帖シリーズの7作目。いきなり7作目から読んでしまったが、この7作目だけでも『螻蛄鳴く』・『幼馴染み』・『桜紅葉』の3話収録されており、問題なく読んでいくことができた。

    江戸時代に女医者となった桂千鶴先生。女だからこその苦労もある。作者の藤原緋沙子先生にも女だからこそ苦労したこともあるんだ...続きを読む
  • 茶筅の旗(新潮文庫)
    作品紹介・あらすじ
    宇治の御茶師朝比奈家の養女として、綸は碾茶製造の技術を学び、病に倒れた父の跡を継ぐ。一方、徳川・豊臣の決戦近しの報が走る。豊臣の恩顧に報いるべきか、徳川につくべきか。文化的・政治的存在となった茶をめぐる人間模様の中で、これまで誰も取り上げなかった、御茶師に焦点を当て、激しい時代の...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 13 色なき風
    京橋の茶問屋から緊急の往診を受けた桂千鶴が訪ねると、一人娘のおふきが寝込んでいた。
    なぜか診察を拒まれた千鶴は、おふきに新しい命が宿っていることを察知。
    男手一つで愛娘を育て上げた主の庄右衛門は、お腹の子の父親の名を聞き出そうとするが、おふきは一緒になれない人なのだと頑として口をつぐむ。
    苦悩する庄...続きを読む
  • 初霜 橋廻り同心・平七郎控
    シリーズ13作目。私は12作目を読んでから3年半振り。2作とも藤原さんらしい話。決して明るいばかりの話ではないだけど、最後にはほっとする。
  • 恋の櫛―人情江戸彩時記―(新潮文庫)
    人情江戸彩時記シリーズの4作目。もの作りの職人をテーマにした短編が4編。どの話も藤原さんらしい余韻の残る作品で読み返したくなる。私は表題作が一番好きかな?
  • 藍染袴お匙帖 : 12 藁一本
    シリーズ12巻で、中編2編を収録。ともにいい話だけど、悲しい話。で、最後の5行だけど、まだ次があるの? 完結じゃないの? 完結でいいんじゃない???
  • 秘め事おたつ二 鬼の鈴
    内容(「BOOK」データベースより)
    口は悪いが、情には厚い金貸しのおたつ婆。おせっかいが高じて、人助けばかりしている。今日も、文無しの浪人を介抱し、挙句「生き別れた娘に一目会いたい」という彼の最期の願いを聞くことに。僅かな手掛りを頼りに、おたつは長屋の仲間達と奔走するが…。おたつ自身もまた、己の過...続きを読む
  • 冬の虹 切り絵図屋清七
    内容(「BOOK」データベースより)
    思いがけず新しい絵師も加わり、清七が跡を継いだ絵双紙本屋・紀の字屋は繁盛していた。一方、それを恨む同業者の近江屋が、悪徳商売で店の乗っ取りをはかっているという、良からぬ噂が聞こえてくる。ついには仲間の与一郎が人殺しの罪を被せられ、清七は真相を追っていくが―大好評...続きを読む
  • 雪の果て―人情江戸彩時記―
    内容(「BOOK」データベースより)
    貞次郎の想い人、弥生は心ならずも目付神崎に嫁いだ。貞次郎は奸計に遭って、神崎の腕を斬り脱藩。江戸での潜伏の日々、神崎の参府と弥生の出奔を知り…(「雪の果て」)。餅菓子を売りながら女手ひとつで幼子を育てるおみさの前に、父親になるはずの男が五年ぶりに現れたのだが、幕...続きを読む
  • 藍染袴お匙帖 : 12 藁一本
    内容(「BOOK」データベースより)
    唯一の身内である弟を医者にすべく、阿漕な金貸しをしてまで仕送りする姉。だが弟は修業先の京から江戸へと密かに逃げ帰っていた。姉の急病を治療した桂千鶴は、同じ医術を志す者として弟に手を差し伸べるが、その厚意は思わぬ事件へと繋がってしまう。追い打ちをかけるように、千鶴...続きを読む
  • 秘め事おたつ 細雨
    内容(「BOOK」データベースより)
    両国の稲荷長屋で金貸しを営むおたつ婆は、口は悪いが情に厚く、困っている人を見過ごせない性分。ある日、常連客の弥之助が身投げを図ろうとした女を連れてくる。訳も訊かず寝食を与えるおたつに、女は自身の過去を語り始めるが……。誰の身の上にもある秘め事。それらを清算すべく...続きを読む