作品一覧

  • 紅きゆめみし
    -
    1巻825円 (税込)
    江戸指折りの芝居小屋・市村座の人気女形・荻島清之助。芝居中に起きた騒動が原因で干されてしまったある日、清之助が贔屓にしている吉原一の遊女・紅花太夫の宴で、不気味な子守唄を歌う禿「七」の噂を耳にする。火焙りになった「お七様」が化けて出る――。翌日、清之助自身も偶然、紅花と同じく開運稲荷でその娘に出会い、正体を追い始めた。「お七の祟り」の真相とは? 吉原を舞台に人々の業が渦巻く傑作時代ミステリー!
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺
    3.9
    1~6巻781~880円 (税込)
    菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記。「藍千堂菓子噺」シリーズ第1作。 両親亡き後、叔父に実家を負われた晴太郎と幸次郎。 兄弟は、かつて父の許で修業していた職人の茂市と一緒に、 菓子司「藍千堂」を開く。優しい職人肌の晴太郎と、 しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、 叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節の菓子で店を切り盛りする。 解説=大矢博子 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙
    3.9
    1~11巻750~850円 (税込)
    長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です!
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
    4.0
    1巻880円 (税込)
    居酒屋「だるま」を営むおつやは、姑との確執から13年前に離縁していた。夫のもとに残してきた一人息子のいまの暮らしぶりを耳にし、心が揺れる……(藤原緋沙子「雪よふれ」)。第一線の女性作家それぞれが「家族」をテーマに描く珠玉の6編。文庫オリジナル。

ユーザーレビュー

  • 鯖猫長屋ふしぎ草紙

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    ネタバレ

    久しぶりに読もうと思って、読み出し気づいたら終了。スルスル読めて、面白い。「意外に新たな発見もあって、やっぱり再読って最高!」と思ったりしたり。

    サバが猫っぽくない猫みたいな感じで良い。途中で出てきたアジもサバとは違った魅力があって、アジが出ていった時はちょっと悲しかった。
    長屋の個性豊かな住人、今回だけで全員しっかりと把握はできなかったけど、これから少しずつ知っていきたい。おはまちゃんが良い子すぎて、これからどうなるんだろうとワクワクしています。

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    2025年10月25日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    アコギな商売をしていた父が倒れ療養と言い母まで逃げ残された一人娘のお糸が清太郎と幸次郎の力をかり世間の風当たりが強い中、孤軍奮闘。弱みに漬け込みたくないと見守っていた幸次郎がやっとお糸に想いを告げました。幸せになって欲しい。続きが楽しみです。

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    2025年07月01日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

    Posted by ブクログ

    アコギな商売をしていた父が倒れ療養と言い母まで逃げ残された一人娘のお糸が清太郎と幸次郎の力をかり世間の風当たりが強い中、孤軍奮闘。弱みに漬け込みたくないと見守っていた幸次郎がやっとお糸に想いを告げました。幸せになって欲しい。続きが楽しみです。

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    2025年07月01日
  • あなたのためなら 藍千堂菓子噺

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    内容(ブックデータベースより)

    命さえ惜しくない愛に巡りあったとき人は――」
    江戸菓子の魅力と人情がたっぷり詰まった大評判の時代小説シリーズ第3弾。

    おっとりした菓子職人の晴太郎と、商才に長けたしっかりもの幸次郎の兄弟は、年老いた茂市に手伝ってもらいながら、江戸の菓子司「藍千堂」を営んでいる。
    菓子一筋だった晴太郎が、佐菜に恋をして結婚。男所帯の藍千堂に佐菜とその娘のさちが加わったことで、暮らし向きは華やかになった。
    そんな時、いとこのお糸は、縁談が発端となり実家の「百瀬屋」が窮地におちいる。
    命をかけて愛する相手に出会ったがゆえに絶望の淵に突き落とされた人々を、晴太郎兄弟は和菓子で笑顔に

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    2025年06月03日
  • わかれ道の先 藍千堂菓子噺

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    シリーズ6作目の3話

     主人公兄弟の亡父の親友で後見人でもある伊勢屋総左衛門からアーモンドが届く。昔父と総左衛門が菓子にしようとしていたと知り、百瀬屋に残っていた昔の菓子帳(レシピや試作の記録)を見つけ、失敗はしていたが次のアイディアが残されていて、そこから晴太郎はアーモンドを粉にして小麦粉と酒粕、ふくらし粉を混ぜて蒸した麩餅の間に、皮付きの粉を混ぜた白餡を挟んだ菓子を作って総左衛門に届ける。
    父の美学からは外れるが、食べる人に驚きと感動を与える自分の菓子を目指すことを意識する。
     指示されたことだけするよう躾けられた百瀬屋の菓子職人を補うために、お糸は京で修行した伴次という職人を雇うが、こ

    0
    2025年05月21日

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