【感想・ネタバレ】鯖猫長屋ふしぎ草紙のレビュー

あらすじ

長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい……。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です!

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ネタバレ

久しぶりに読もうと思って、読み出し気づいたら終了。スルスル読めて、面白い。「意外に新たな発見もあって、やっぱり再読って最高!」と思ったりしたり。

サバが猫っぽくない猫みたいな感じで良い。途中で出てきたアジもサバとは違った魅力があって、アジが出ていった時はちょっと悲しかった。
長屋の個性豊かな住人、今回だけで全員しっかりと把握はできなかったけど、これから少しずつ知っていきたい。おはまちゃんが良い子すぎて、これからどうなるんだろうとワクワクしています。

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2025年10月25日

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鯖猫長屋に住む猫を描く拾楽とサバと呼ばれる猫一匹と個性豊かな長屋の住人が試行錯誤しながら問題を解決します。とても読みやすく、次の巻が楽しみになる江戸時代の話です。

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2024年10月11日

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鯖猫長屋に住む猫を描く拾楽とサバと呼ばれる猫一匹と個性豊かな長屋の住人が試行錯誤しながら問題を解決します。とても読みやすく、次の巻が楽しみになる江戸時代の話です。

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2024年10月11日

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鯖猫のサバは長屋中が一目置く存在で、いつも頼もしい。猫好きには堪らない作品ですが、かわいい猫を堪能できるとともに義理とか人情が溢れてて、ホロリとさせられます。再読。

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2023年05月13日

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猫・江戸の長屋・ミステリーもの。お猫様の飼い主である主人公の過去とか、いなせな同心とか、とにかく登場人物が魅力的。続きがあるのでしばらく楽しめそう。

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2021年03月02日

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何かの書評で興味を持って著者の作品を初めて読んだ。最近猫ものに惹かれているのもある。キャラ設定が最高。主人公(?)は元盗人、今は絵描き。そして猫。素晴らしいイケメン三毛(希少)しかも神がかっている。長屋の住人達のいろいろなキャラも立っていて、先を読ませるのがものすごくスムーズ。
各章に付随する「語り」と「本編」の構成がまた素晴らしい。主人公が誰なのかどうなっていくのかどうしてなのか・・・すべてを語っている。とにかくあっという間に江戸時代。そしてミステリーの謎解き。嵌りました。

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2019年05月15日

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貧乏長屋で繰り広げられる日常と小さな事件の解決が章ごとにオムニバスのように描かれつつ、全体で主人公とわけあり風の女性が引っ越してきたり、1冊を通して一つの物語にもなっている。
人情長屋物でもあり、ミステリーでもあり。
後半で出てくる芝居役者のような八丁堀の旦那が結構好きでしたw成田屋のあだ名ですが、わたしの中ではあくの濃い右團次さんの顔でしたw
物語はいったん終わりを迎えましたが、続いても面白そうなキャラですね。人気シリーズとなっているようなので、続きもリストに追加です!

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2024年12月01日

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サバという名前の猫様が仕切る鯖猫長屋を舞台に巻き起こる事件。

タイトルで、猫が活躍する江戸の人情ほっこり日常の謎系かな?と思って読んでみれば、
サバの飼い主、情けない猫描き拾楽さんはただ者ではなさそうだ……。
長屋に越してきた人たち、なにか問題がありそうだ……。
生命力満ちる男前な同心、掛井さんの狙いはなんだ……。
なんてきな臭さに思わずページが進みます。

サバは、雄の三毛猫という大層珍しい存在で、長屋の人々にも頼りにされる不思議な猫様。
猫がメインになる物語って多い気がする。
自由ですこしミステリアスな雰囲気が物語に合うんですかね。

しかしこの一冊、とても賢い犬も出てきます。
サバの子分でアジと名付けられた名犬。
個人的にはその話が切ないけれど一番好きでした。

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2024年10月30日

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江戸時代鯖猫長屋と呼ばれて猫描きに飼われている猫が一番偉い長屋。時代物にしては珍しく猫が活躍。
一昔前は義賊と呼ばれて夜な夜な活躍していた盗人黒ひょっとこ。亡き弟分に託された頼みで待ち人を待ち続ける。人の良い長屋の面々と賑やかな毎日。おはまの気持ちに対してこれからどうしていくのか。長く続いているシリーズのようなのでこれから読んでいくのが楽しみ。

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2024年08月23日

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ネタバレ

xのキャンぺーンでプレゼントして頂いた本。

人情長屋物が大好きなのでたまらない。もっと長屋の住人たちのやり取りを見ていたい!
最後、長屋の皆が一致団結して猫先生の助太刀に入った部分は思わず「よっ!!!」と言いたくなるくらいワクワクした。

時代小説ならではの読みにくさに最初は苦戦したけれど、どんどん面白くなっていき、平日の憂鬱を吹き飛ばしてくれた。
たくさんシリーズが出ているようなので続きも読もうっと。嬉しい出会い。

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2024年05月16日

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人情有り、ミステリー有り、怪異有りの長屋の話は面白い。
猫好きで江戸の人情物が好きな方はハマるかも。

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2024年03月08日

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イケメンの三毛猫、サバとその子分の拾楽(飼い主)が長屋の面々に関わる事件の謎を解き解決していくお話。サバ、かっこ良過ぎです。やめられないシリーズになりそう

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2023年06月24日

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前から気になっていたシリーズ。
成田屋の旦那こと、同心の掛井様が気に入ったので、しばらく読んでみる。

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2023年03月09日

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江戸時代の本は初でした。
長屋でおこる小さな事件はそれぞれ解決していくが、もともとの大きな事件がずっとつながっていて、最後の大捕物となって面白かった。

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2022年10月15日

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不意に空いた時間を潰すために購入。
時代劇ものを読みたいと常々思っていた所に、猫の表紙、薄いお試し本を配布中、続きもの、に食指が動いた。
賢い猫と曰く付きの飼い主、温かい長屋住人のお話。
お試し本によれば猫がもう1匹増えるらしいけどいつなんだろう。
読み慣れない言葉が少なくない割には、読みやすい。シリーズ通して読みたいと思える本が増えて嬉しい。

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2022年08月13日

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根津権現に近い、九尺二間の割長屋、通称「鯖猫長屋」の住人で、サバの飼い主である、訳ありの、冴えない絵描、捨楽は、どうやら、昔一人働きの盗人であったらしい事が、「問はず語り」で、わかる。

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2021年07月05日

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鯖猫長屋といつしか呼ばれるようになった長屋。
というのも、鯖柄の賢い猫・サバが一番偉いから。
何かと起きる事件に画師・拾楽が巻き込まれては、サバが事件を解決?
連作短編集、1作目です。

あまり売れてない画師・拾楽。
長屋の部屋に住んでいるサバは、朝から爪を立てて堂々と世話を要求してくるのでした。
近所中の猫を従えることもできる、長屋の住人に危機を教えたこともあるため、今ではサバの大将と尊敬されているという。

新しい住人のお智がやってきた理由は?
美人で気が強いお智がそれなりに気を使った恋のさや当てとは。

魚屋の貫八は、甘い考えで妙なことに手を出しがち。
高値で売ったうちわが元で…?
しっかり者の妹を悲しませちゃいけませんね。

読売本の作者・豊山に起きた怪異の謎は?
サバを譲ってほしいという申し出の意味は。
物腰柔らかな新入り・主水介と、「成田屋」とあだ名される同心の狙いとは。

大晦日に現れた犬のアジ。
猫のサバの弟分ということになったから、アジなのです。
犬の不可思議な行動の理由を解き明かす拾楽。
犬もいいですよね…哀しいけれど、いい話でした。

謎の人物のモノローグが最初に出てきて、何度もさしはさまれ、次々に登場する人物のどれとどう関係するのか?
ひょうひょうとして覇気がない拾楽の正体含め、やや暗い面があり、事件がらみの話は必ず出てきそう。
ふしぎ草紙ってぐらいですから、怪異めいた不思議な出来事もあるのかな…
何よりも、並みはずれた猫のサバの存在感が素晴らしく、猫にはそういうところあるよねと猫歴が長いとけっこう実感もあるのです。
楽しみなシリーズ☆

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2021年07月02日

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鯖猫長屋の画師・拾楽と長屋を仕切る猫のサバ。
人情あり、怪異あり、ミステリーありの時代劇連作短編集。
其の一 猫描き拾楽・・・長屋に越してきたお智がもたらす、
        恋の騒動。その落としどころはどこにある?
其の二 開運うちわ・・・魚屋の貫八が高値で売ったうちわが、
       強請まがいの事件に。拾楽の話が解決へ導く。
其の三 いたずら幽霊・・・仕舞っても枕元に現れる書きかけの紙束。
      読本作者の豊山が悩まされる怪異の顛末。
其の四 猫を欲しがる客・・・サバを譲れと現れた商家の手代。
     新たな長屋の住民・主水介と同心・「成田屋」登場!
其の五 アジの人探し・・・大晦日に迷い込んだ犬のアジ。
     芸達者な犬の飼い主を探すが・・・犬の健気さに涙。
其の六 俄か差配・・・寝込んだ磯兵衛の代理の差配を任された
     拾楽だが、彼の留守中にお智の部屋が荒らされた。
其の七 その男の正体・・・殺人、誘拐と、ついにあの男が動く。
   明かされる正体。対峙する拾楽。そして意外な助っ人登場!
鯖猫長屋の住民たちの周辺は様々な事件が起こる。
画師・拾楽と長屋を仕切る猫のサバを主役に、
解決していくのですが、その事件に見え隠れする不可解さと、
各話の冒頭にある“問わず語り”が裏に潜む謎を示します。
それは芝居の幕間のモノローグのよう。
そして終盤、お智の、拾楽の事情が明らかになります。
物語が進むにつれ、謎が増え、或いは解明。
拾楽の正体とサバの能力、双方の魅力が増していき、
良い作品に仕上がっていました。うん、人情たっぷりだなぁ。
シリーズ化しているというので、続きも読みたいです。

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2020年06月21日

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思ってたほど猫は活躍しない。江戸の長屋の人情話。
思ってたほどほのぼのしてない。結構切実な事情が交差して物騒な騒動も起きる。
NHKにドラマ化してもらいたい。

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2019年05月24日

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初めて読む作家さんでした。まるで時代劇のようにエンタメがあっておもしろかったです。解説のペリー荻野さんと同じく是非 実写化してほしいです。

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2018年10月19日

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猫のサバがいばっている鯖猫長屋での人情話。各章の最初に登場人物の語りが入って、事件の全貌が少しずつ明らかになっていく。終盤は意外な展開もあって面白かった。
サバが賢くて可愛いし、主人公の捨楽はじめ個性的な長屋の住人、訳ありの新入居者に男前の同心と、登場人物もいい。シリーズなので次巻も読もうと思う。

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2018年09月14日

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元義賊とそれを手下にする猫!
よいコンビの登場。
時代物で、元盗賊って定番だけどズルい設定だよな。

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2018年05月06日

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面白くなるのかなと思いつつ読み進め、途中からグッと気になり出した。
長屋の人たちがイメージできてくるあたりから、読みたかったのはコレコレ、と楽しく読めた。
猫好きならさらにはまるのかも。
シリーズらしいので、続きを読もうと思う。

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2023年11月27日

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おもしろかった!縞柄三毛猫がオスという珍しい猫がいる鯖猫長屋のお話。
とにかくキャラがめちゃくちゃイキイキしていて良し!三毛猫オスの名前はサバ(笑)そのサバがめちゃ威張りんぼで、長屋で1番偉い☆
サバの飼い主の拾楽さんは訳ありで…これ本当どうやってまとめるんだろって感じでどんどん読めます。
仕切り屋おてるさんや差配の磯兵衛さん、長屋のおはまちゃんやお智さんみんな良い!
サバも変に擬人化してないのも好みでした。
続編も機会があれば読んでみたいです。
主人公の拾楽は松山ケンイチさん、おてるさんは黒沢あすかさん、差配の磯兵衛は武田鉄矢さん、掛井の旦那は竹財輝之助さんで脳内再生されました☆

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2023年06月29日

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時代劇の2時間ドラマを見ているようなお話です。
義理と人情、江戸っ子万歳!
最初はなかなか話が動かずじれったいですが、重要人物たちの独白が要所で出てきて、その度にお話が大きく動いていきます。
つまんないなー、と思っても2章くらいまでは頑張ってみて。

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2022年12月13日

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ネタバレ

一匹の猫がヒエラルキーの頂点に立つとある長屋の人情時代小説。謎解き要素もある連作短編でもあります。
面白かった・・・けど、なんか妙に読みづらさを感じた。なぜだろう?話というか会話のテンポやリズムみたいなものだろうか?
あと登場人物が全体的に嫌な感じか駄目な感じが漂っていてあんまり好きになれないな、と。長屋のまとめ役おてるさんあたりが顕著。お節介焼きの善人だと書かれているけど、作中ではやたらとげとげと周りを責めるシーンしかないのでいい人っぽさを感じにくい。語り手である拾楽もひたすら周りを冷めた目で観察してばかりだし。
そんな中、唯一悪い印象があまり描かれてない人物がいて・・・・逆にもうあからさまにこいつが「実は悪者」じゃん。と思ったらその通りだったし。
結構シリーズ続編あるみたいだけど、読むかどうか悩むなあ。最初だから粗削りなだけでここからだんだんと面白くなっていくのかな?

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2022年09月01日

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江戸の人情物が好きです。そして猫好きなのでついタイトルに惹かれて買ってしまいました。シリーズがこんなに続いているとは。一巻だけでも楽しめましたよ。

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2021年08月17日

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ネタバレ

三十半ば、青白い瓜実顔に目尻の下がった糸目、紅を差したような唇は目と同じに上も下も細い。売れない絵師の拾楽。
今日も彼の手の甲に、ぐいと食い込む小さな牙。
拾楽が世話をする雄の三毛猫サバが、朝飯の催促をする。
なんて事のないような長屋の風景だけど、サバの大将が幅を利かす「鯖猫長屋」に何やら不穏な出来事が。
三角関係から逃げてきた気の強いお嬢さん。
温和な態度とは裏腹に隙のない浪人。
「鯖猫長屋」の秘密とは。

猫に長屋にふしぎ草紙、ほっこりした人情話と思ったら、のっけから義賊の語りに死人の伝言。
微笑ましいサバとのやりとりに、ほっこりする長屋の面々、なのにだんだんと緊張感が増してくる。
拾楽さんはどうするのか、サバの大将の活躍は?
もう少しのんびりしたお話を期待していたので、びっくりしたけど、最後もほっこりと終わって一件落着!

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2020年08月13日

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サバのツンデレっぷりが絶妙。
3年前の大晦日の朝、現れた泥まみれの小さな塊だったサバが、炊き立ての白飯しか食べないという設定がしがない猫描きでできるのが気になるが、短編のつながりもいいし、読みやすい。

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2020年01月11日

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雄の鯖柄三毛猫が幅をきかせる長屋。その名も鯖猫長屋。
飼い主はひょろっこい猫描きの男。
設定が面白くて人情ものでありミステリでもあり。でもなんだか入り込めなかったのはなんでだろう。期待し過ぎたのかなぁ。ちょっと読みにくかったなぁ。
少し期間をあけてまた読んでみようかな。

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2018年04月30日

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